54 / 140
シーズン中盤
先制点
しおりを挟む
スカイウォーカーズのスターティングラインナップは
背番号 打率 HR RBI SB
1 LF 梁屋 51 286 1 14 17
2 RF 唐澤 1 299 10 47 22
3 CF 中山 7 304 12 39 8
4 2B 鬼束 5 327 21 59 12
5 C 毒島 27 287 17 37 1
6 3B 吉岡 6 273 22 44 0
7DH 畑中 2 386 2 8 0
8 1B 椎名 35 254 3 15 1
9 SS 筧 24 267 1 7 9
防御率 勝 負 HP SP
P 高橋 41 3.67 2-4 8 2
※鬼束の成績はアポロリーグのもの。
この布陣で試合開始。
トップバッターの梁屋が打席に入る。
ウォーリアーズの先発指原が第一球を投げた。
143kmのストレートが内角に決まり、まずはワンストライク。
続く二球目はスライダーが低めに外れてボール。
三球目、フォークを低めに。
梁屋がすかさずセーフティバントの構えをするが、コースが低くバットを引っ込める。
カウントはツーボール、ワンストライク。
四球目は再度スライダーを真ん中低めへ。
梁屋はバットを合わせるが、打球は左に切れてファール。
ツーナッシングからの五球目、アウトローへズバッと決まるストレート。
梁屋は手が出なかったが、判定はボール。
あれは入ってるだろう、というジェスチャーをするが勿論判定は覆らず。
キャッチャーの吉田は球審に確認するが変わらず。
気を取り直し、六球目はフォークをストライクゾーンからボールになるコースへ。
梁屋はバットを出すが、ショート正面のゴロ。
難なく捌いてワンナウト。
続いて天才唐澤が打席に入る。
指原初球はツーシームをインコースに。
唐澤が見送りワンストライク。
二球目はスライダーをアウトコースへ。
唐澤はカットしてファール。
あっという間にツーストライク。
ここで一球外すか。
三球目はストレートを外角へ。
僅かに外れてワンボール。
四球目はインハイにツーシーム。
唐澤は動かない。
「ストライクアウト!」
「ボール半個分ズレてますよ」
唐澤の言う通り、僅かに外れてボールだが球審の判定はストライク。
すると、ベンチから榊監督がビデオ判定のアピールをした。
審判達が一旦下がり、ビデオを確認する。
その間、唐澤はベンチ前で鬼束と会話をしている。
「スゲーな、よくあんな際どいコース見送ったな」
「えぇ、自分の場合パッと見て見分けがつくんですよ。でも鬼束さんも選球眼はいいんじゃないですか?」
「オレの場合は、例えボール球でも打てそうなコースはバットを振るから、出塁率はそんなに良くないんだよ」
鬼束は打率に比べると出塁率はそれ程良くない。
四球で塁に出るよりも、安打で出塁する事を心がけている。
同じ出塁でも四球はノーヒットになるが、ヒットならば相手投手に被安打が記録され、自身の成績も上がる。
決して個人記録重視では無いが、ニックスでは他の選手を引っ張る為に積極的にバットを振り、勝利に貢献した。
その違いだろう。
しばらくして、審判団がグランドに現れた。
判定は
「ボール!」
ビデオ判定では僅かに外れていた。
仕切り直しで、再度打席に入る。
試合開始早々一時中断したせいか、指原の集中力はやや欠いていた。
五球目はツーシームが真ん中内よりの甘い球。
この球を唐澤が逃す筈もなく、鋭く振り抜いた。
打球はライト線を破るフェア。
梁屋は俊足を生かし、三塁を蹴ってホームへ向かおうするが、中継プレーに阻まれストップ。
しかしノーアウトランナー三塁二塁という、初回からチャンスを作る。
続くバッターは3番の中山。
マウント上に野手が集まる。
初回から歩かすのか、それとも勝負か。
今年から申告敬遠というルールが採用され、ピッチャーは投げずに歩かす事が出来る。
指原は二度三度と頷き、野手は守備位置に戻った。
どうやら申告敬遠は使用しないみたいだ。
中山はここ数試合当たりが無いが、チャンスには強いので油断出来ない。
初球はスライダーから入った。
外に外れてボール。
中山はピクりとも動かない。
二球目、今度はスライダーをアウトローへ。
先程よりやや内側のコースで中山はバットを出す。
打球はバックネットに当たるファール。
セットポジションから一度三塁に牽制。
指原が三球目を投げた。
今度はインコースへツーシーム。
タイミングは合ったが、三塁線に切れてファール。
そして四球目、インハイのストレート。
これを中山は上手くミートした。
打球はレフトに高々と上がり、三塁梁屋はスタートの構えをしている。
レフトの坂田は定位置からやや下がる。
捕球と同時に梁屋はスタート。
坂田が送球するが、梁屋は悠々ホームイン。
中山の犠牲フライでスカイウォーカーズが先制。
尚もワンナウトランナー二塁で次は4番の鬼束。
スカイウォーカーズ移籍後初打席だ。
背番号 打率 HR RBI SB
1 LF 梁屋 51 286 1 14 17
2 RF 唐澤 1 299 10 47 22
3 CF 中山 7 304 12 39 8
4 2B 鬼束 5 327 21 59 12
5 C 毒島 27 287 17 37 1
6 3B 吉岡 6 273 22 44 0
7DH 畑中 2 386 2 8 0
8 1B 椎名 35 254 3 15 1
9 SS 筧 24 267 1 7 9
防御率 勝 負 HP SP
P 高橋 41 3.67 2-4 8 2
※鬼束の成績はアポロリーグのもの。
この布陣で試合開始。
トップバッターの梁屋が打席に入る。
ウォーリアーズの先発指原が第一球を投げた。
143kmのストレートが内角に決まり、まずはワンストライク。
続く二球目はスライダーが低めに外れてボール。
三球目、フォークを低めに。
梁屋がすかさずセーフティバントの構えをするが、コースが低くバットを引っ込める。
カウントはツーボール、ワンストライク。
四球目は再度スライダーを真ん中低めへ。
梁屋はバットを合わせるが、打球は左に切れてファール。
ツーナッシングからの五球目、アウトローへズバッと決まるストレート。
梁屋は手が出なかったが、判定はボール。
あれは入ってるだろう、というジェスチャーをするが勿論判定は覆らず。
キャッチャーの吉田は球審に確認するが変わらず。
気を取り直し、六球目はフォークをストライクゾーンからボールになるコースへ。
梁屋はバットを出すが、ショート正面のゴロ。
難なく捌いてワンナウト。
続いて天才唐澤が打席に入る。
指原初球はツーシームをインコースに。
唐澤が見送りワンストライク。
二球目はスライダーをアウトコースへ。
唐澤はカットしてファール。
あっという間にツーストライク。
ここで一球外すか。
三球目はストレートを外角へ。
僅かに外れてワンボール。
四球目はインハイにツーシーム。
唐澤は動かない。
「ストライクアウト!」
「ボール半個分ズレてますよ」
唐澤の言う通り、僅かに外れてボールだが球審の判定はストライク。
すると、ベンチから榊監督がビデオ判定のアピールをした。
審判達が一旦下がり、ビデオを確認する。
その間、唐澤はベンチ前で鬼束と会話をしている。
「スゲーな、よくあんな際どいコース見送ったな」
「えぇ、自分の場合パッと見て見分けがつくんですよ。でも鬼束さんも選球眼はいいんじゃないですか?」
「オレの場合は、例えボール球でも打てそうなコースはバットを振るから、出塁率はそんなに良くないんだよ」
鬼束は打率に比べると出塁率はそれ程良くない。
四球で塁に出るよりも、安打で出塁する事を心がけている。
同じ出塁でも四球はノーヒットになるが、ヒットならば相手投手に被安打が記録され、自身の成績も上がる。
決して個人記録重視では無いが、ニックスでは他の選手を引っ張る為に積極的にバットを振り、勝利に貢献した。
その違いだろう。
しばらくして、審判団がグランドに現れた。
判定は
「ボール!」
ビデオ判定では僅かに外れていた。
仕切り直しで、再度打席に入る。
試合開始早々一時中断したせいか、指原の集中力はやや欠いていた。
五球目はツーシームが真ん中内よりの甘い球。
この球を唐澤が逃す筈もなく、鋭く振り抜いた。
打球はライト線を破るフェア。
梁屋は俊足を生かし、三塁を蹴ってホームへ向かおうするが、中継プレーに阻まれストップ。
しかしノーアウトランナー三塁二塁という、初回からチャンスを作る。
続くバッターは3番の中山。
マウント上に野手が集まる。
初回から歩かすのか、それとも勝負か。
今年から申告敬遠というルールが採用され、ピッチャーは投げずに歩かす事が出来る。
指原は二度三度と頷き、野手は守備位置に戻った。
どうやら申告敬遠は使用しないみたいだ。
中山はここ数試合当たりが無いが、チャンスには強いので油断出来ない。
初球はスライダーから入った。
外に外れてボール。
中山はピクりとも動かない。
二球目、今度はスライダーをアウトローへ。
先程よりやや内側のコースで中山はバットを出す。
打球はバックネットに当たるファール。
セットポジションから一度三塁に牽制。
指原が三球目を投げた。
今度はインコースへツーシーム。
タイミングは合ったが、三塁線に切れてファール。
そして四球目、インハイのストレート。
これを中山は上手くミートした。
打球はレフトに高々と上がり、三塁梁屋はスタートの構えをしている。
レフトの坂田は定位置からやや下がる。
捕球と同時に梁屋はスタート。
坂田が送球するが、梁屋は悠々ホームイン。
中山の犠牲フライでスカイウォーカーズが先制。
尚もワンナウトランナー二塁で次は4番の鬼束。
スカイウォーカーズ移籍後初打席だ。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
下っ端妃は逃げ出したい
都茉莉
キャラ文芸
新皇帝の即位、それは妃狩りの始まりーー
庶民がそれを逃れるすべなど、さっさと結婚してしまう以外なく、出遅れた少女は後宮で下っ端妃として過ごすことになる。
そんな鈍臭い妃の一人たる私は、偶然後宮から逃げ出す手がかりを発見する。その手がかりは府庫にあるらしいと知って、調べること数日。脱走用と思われる地図を発見した。
しかし、気が緩んだのか、年下の少女に見つかってしまう。そして、少女を見張るために共に過ごすことになったのだが、この少女、何か隠し事があるようで……
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる