Baseball Fighter 主砲の一振り2（前編）

来季に備えて

インターカンファレンス突入

第二戦はスカイウォーカーズが真咲。

マーリンズが右の柏田。


この日は乱打戦になり、真咲は初回に羽田のツーラン、三回の裏にはヘンダーソンのツーランホームランでノックアウト。

真咲の幻惑投法はマーリンズに通用しなかった。


スカイウォーカーズは立ち上がりの柏田を攻め、中山、毒島の連続ホームランで追い上げる。

四回の表には梁屋のツーベース続く唐澤のセンター前で1点追加。


五回の表は吉岡の単独トップに立つ14号ソロホームラン。


対するマーリンズも下位打線の連打で1点を追加。


そして七回の表、中山がこの日2本目のツーランホームランで逆転。


しかし七回の裏、マーリンズはトップバッターの高野がソロホームランを放ち同点。


そして九回の表、バッターは4番毒島。

マウンドには抑えの仁科。

初球から160kmのストレートでグイグイ押す。


フルカウントの六球目、カットボールを捕え打球は左中間へ。


これは入ったかと思ったが、フェンス手前で失速。

毒島はツーベースヒット。


しかしチャンスを生かせず後続が打ち取られ終了。

九回の裏、スカイウォーカーズは抑えの中邑がマウンドに。

仁科同様、ストレートで押すピッチング。


4番羽田のバットをへし折る当たりはショートゴロ。


そして延長戦へ。

十回表ワンナウト、ランナーは一塁二塁。

ここで2番の唐澤。

マーリンズは6人目のピッチャー左の清水。


カウントツーナッシングからの四球目、ツーシームを捕らえた。

金属音が響き、打球はライナーでライト後方へグーンと伸びる。


ライトが懸命にバックするが、打球はその上を通過し、スタンドに突き刺さった。

球場が湧き返る中、唐澤はゆっくりとベースを回ってホームイン。

このスリーランで勝負を決めた。

6-9で延長戦を制した。


試合後のヒーローインタビューは唐澤だったが、それを拒否。

憮然たる表情でダグアウトに消えた。


このホームランも満足のいく当たりでは無かったのか。



こうしてスカイウォーカーズは破竹の11連勝という、ネプチューンリーグ最多タイに並んだ。


明日からいよいよインターカンファレンスがスタートする。


スカイウォーカーズの初戦はアポロリーグの覇者、千葉ヤンキース。



舞台を秋田から千葉へ移した。







ここは利根川の畔にあるバーチーヤンキースタジアム。


千葉ヤンキースの本拠地だ。


球場は天然芝の屋外球場で、隣接する茨城県と千葉県の県境に位置する。


左翼 - 約100.6 m
左中間 - 約117.3 m
中堅 - 約120.4 m
右中間 - 約117.3 m
右翼 - 約100.6 m


外野やファウルグラウンドが比較的広い点も投手有利だと言われている。


かつてはスカイウォーカーズの前身、静岡ピストルズのウェイン・トーマスJr.がこの球場でオールスター戦を行った際、推定160㍍という超特大ホームランを打った。

その記念として、ライトスタンドには【160 鬼スゲー！  】というメモリアルプレートが設置している。




アポロリーグでの優勝回数は実に12回（7連覇）

日本一は4回


現在もリーグトップを独走している。


監督はMｒ.ヤンキーの異名を持つ、守山龍一（もりやまりゅういち）


現役時代、ヤンキースの主砲として活躍。

通算本塁打761本は最多記録。

通算安打は2397本。

打点2153は歴代2位。



現役時代の背番号1は永久欠番。


荒くれ者揃いのヤンキースではボス的な存在として知られ、10代の頃はケンカに明け暮れ、鑑別所に送られた。

その後、育成選手としてヤンキースに入団。

茨城県の二軍球場でハードな練習に耐え、一軍昇格。


以降はヤンキースの4番バッターで優勝に貢献。


MVP2回

本塁打王13回

打点王9回


球史に残るホームランバッターである。




その監督を支えるヘッドコーチは陳 狆包（ちんちんぽう）

台湾出身で現役時代は守山の前を打つ3番バッターとして活躍。


通算成績は2034安打、327本塁打。

俊足としても知られ、297個の盗塁を記録。


首位打者1回

ベストナイン5回

ゴールドグラブ4回


守山とのアベックアーチは87本。



彼もまた、ヤンキースではレジェンド扱いだ。





そして今日もバーチーヤンキースタジアムは千葉県と茨城県のヤンキー達が集い、熱い声援を送る。