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第十二話 閨の後に赤龍の宝探しに旅立ち

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今宵の鶴姫は、髪はツインテール、顔の化粧は目元をくっきり大きく見せるアイラインを入れた。そういえば巫女の服の中にあった物がなくなっている。
探したが見つからなかった。但し湯船の部屋付近のどこかにあるはずだから鶴姫は、後でじっくりと探してみることにした。
女中たちに、平安貴族の感じではなく令和のメイクを手真似で自分がするとジェスチャーをして理解してもらった。
少しあざといと思ったが、先ほどの若い女が気になるので戦国時代メイクではなく令和のメイクで経好を虜にしたいと思った。

閨の寝床で鶴姫が座ると、上目遣いで経好を眺めた。白い肌の透き通る襦袢をずらして、座るときもやや上半身を反らして胸が上に大きくなるように少し双丘の桃色の蕾がでるように誘惑してみた。
経好が感嘆したように話しかけてきた。
「鶴姫、今宵はこの世の人とは思えないくらい可愛くて美しい。
私には鶴姫しかいない。
先ほどの女のことは気にしなくていい。
あれは父上の友人が父上のために連れてきた女。私は何の感情も持っていない。
私には鶴姫しかいない。あの大内の男など鶴姫にはふさわしくない。
鶴姫も私だけを見てほしい。
本当に可愛い。美しい。
その髪型は何と申すか。そなたは女神のしか見えない。
鶴姫を愛している。」

経好の唇が鶴姫の口に近づいてくる。
やったね。あんな若い女より私の方が経好様の女にふさわしいはずよ。
鶴姫はそっと目を閉じるとやがて経好の唇を口で感じ取った。
鶴姫はそっとゆっくり舌を経好の口腔の奥に侵入させてみた。
経好はうめき声をあげると、経好は鶴姫の舌を口腔に侵入させたまま乱暴に鶴姫を寝床に押し倒した。
 やがて唇を離すと、右手をゆっくり鶴姫の襦袢の胸元の蕾の周りに侵入させ言った。
「鶴姫。私は鶴姫を愛している。
鶴姫が欲しい。
そのためには赤龍の三種の神器を誰よりも早く手に入れるつもりだ。鶴姫も協力してくれるか。」

鶴姫はしっかりと頷くと、経好の背中に両手を回してきつく抱きしめた。
作戦成功ね。もうあの若い女に経好様を渡さないわ。

経好は、鶴姫の背中の赤龍のような痣を左手で撫でながら、
経好の口は双丘にあった右手の近くまで降りてきた。
経好の唇の先の舌が鶴姫の固く尖った桃色の頂点を舐めまわしている。
鶴姫は背中の赤龍の痣を愛撫されたあと他の部位を触られると上半身がびくっとなり、反り返る。
経好様の髭の感触も荒々しくて気持ちが良い。

もう一つの桃色の蕾を右手の指で愛撫されながら、片方の蕾は唇で覆いかぶされて舌の先端で舐めまわされている。

その上、経好の左手は背中の赤龍の痣の辺りを撫でまわした後、下に降りてきて鶴姫の湿った茂みに入ってきている。
経好の左指が濡れた秘所に侵入してきて鶴姫は上半身を痙攣させた。
声は出なかったが、震えが止まらない状況だ。
鶴姫の意識が快楽の海に投げ込まれたようになるのを感じて自分の脳がコントールできない状況に陥りそうだと思った。
体の震えと絶頂は鶴姫の全身に広がり、間断なく体全体が痙攣している状況になりそうなのをギリギリ意識できる状況だった。
秘所の鮑の先の豆のようになった鶴姫の突起に、経好の指が行ったり来たりするたびに鶴姫の頭はのけ反りツインテールの髪も乱れて、息も絶え絶えになっていった。鶴姫も経好の指で秘所を愛撫され、鶴姫が先に快感の絶頂を極めた。

やがて乳房にあった経好の右手が鶴姫の左手を探しやがて鶴姫の左手首を掴んだかと思うと、左手は経好の褌の奥に案内された。
固く太い筒のような感触だ。鶴姫は五つの指をゆっくりその筒を上下に愛撫して擦っていった。
経好がうめく。
「鶴姫、我慢が出来ぬ。穢れの汁がでそうだ。」
鶴姫は指の上下運動を止めない。
経好が女中頭を呼んだ。
「和紙を持ってきてくれ。」

女中頭に、鶴姫は寝床から少し離れるように言われてうつ伏せになり後ろから経好を見守った。
経好は自分で処理をしているようだ。後ろ姿を見ていると経好の背中が、びくりと震えたかと思うと、その後、和紙でふき取るような擦る音がした。
「鶴姫、今宵はまだ穢れに近づいてはならぬ。私の意識は賢者に戻った。
鶴姫は可愛い、そして美しい。その背中の赤龍も鶴姫の艶やかさの証のようだ。
背中の赤龍の証が、一層、赤桃色に輝いているようで美しい。」

鶏が鳴いている。夜が明けたようだ。
「さて、父上に挨拶したら、赤龍の宝を見つけるために出発するぞ。」

「父上、赤龍のお宝を見つけに出発します。」
経好の父は、机の引き出しから再び古文書のような文を取り出して、経好にそれを渡した。
経好が文を読み上げる。
『赤龍の証、剣は高嶺の山頂にクラウソラスの祠に、勾玉は浮島の洞窟に秘す。
この二つを手にした選ばれし剣士は、赤龍の証を持つ女に宝珠を導かれる』
「父上、まず二つの宝を手に入れて見せます。」
「わかった。気を付けて行ってこい。
精鋭の家来もつける。
鶴姫も気を付けて、そして息子を守ってくれ。」
鶴姫は頷いた。

家来の一人がやってきて控えている。
「殿、我々の間者からのご報告です。」
「聞こう。」
「昨日広間に乱入した大内家の分家の若者を屋敷から追い出したのですが、気になっていましたので間者をつけました。
間者によりますと、大内の分家の若者は付き添いの家来とともに、今朝方迄この屋敷の近くで鶴を返せと騒いでいたようです。それが今朝、昨日広間に乱入して同じく追い出された若い女とこの屋敷に居て昨日から行方知れずの女中とで三人で連れ立って近くの林でひそひそ話をしていたようです。」
「ひそひそ話の内容がわかるか。」
「間者によりますと、屋敷に居た女中が、ほかの二人に、赤龍の三つの宝の内、二つの在り処が大体わかる、知りたければ金をよこせと言っていたようなのです。」

父上が返答した。
「この古文書が大内の分家に知られてしまったようだ。それで三人はどうした。」
「大内の分家の若者が金を女中に渡して、若い女を連れて近くにあった馬に乗って急いで走り去ったそうです。
残った女中は、更に鶴姫の持ち物を持っていると叫んでいましたが、馬に乗った二人は気づかないまま走り去りました。」
「この屋敷に居た裏切り者の女中はどうした。」
「はい。間者が一人になったところを見計らい捕まえようとしましたが、林の先の崖まで逃げられて崖から誤って落ちたそうです。
その後崖に降りて身元を確認しました。みよという名前の女中でした。
みよの懐にあったものがあり、それを持って参りました。
四角いガラス細工のようなものでございます。」

鶴姫は心の中で叫んだ。
巫女の服に入っていた物だわ、屋敷で失くしたと思っていたスマホみたいな物。
私の令和のスマホではないけれど確かに巫女の服に入っていた物よ。
「鶴姫、貴方の物か。」
経好に問われて、鶴姫は頷いた。

「一行の猶予もならんな。父上、さっそく赤龍の宝を手に入れるために行って参ります。」
経好と鶴姫、それに家来を連れて、一行は屋敷を出発した。
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