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きゅー!

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 ジャッジメントを使って戦った次の日。彩香はいつもより遅く起きた。
「んー、いい朝です」
 このまま上体を起こして着替えましょ……あれ? 体が動かないのですよ? ふんす! ……ダメでした。まさか、これが金縛り!? しかも体を無理にでも動かそうとすると激痛が走ります!
「おはようございます、彩香様。只今の時刻は七時――」
「あっ、ジャッジ! 助けて! 敵のスタンド攻撃を受けているのです!」
 指一本動かない、しかも痛い! これはかなり高位のスタンドと見ました! エコーズのような!
 しかし、返ってきた返事はとても冷静だった。
「彩香様、それは筋肉痛です」
「へ……?」
 スタンド攻撃じゃないのですか?
「ジャッジを装着すると体に負担が激しいのです。昨日が初めての装着だったということもありますが。現に彩香様の体の78%の筋肉が損傷しています」
 う、うそ……。
「じゃ、じゃあ学校は――」
「休んだほうが賢明です」
 ……私、初日からお休みです。ああ、なんて悪い子なのでしょう! 初日から学校を休むなんて! 
 せ、せめて学校に連絡ぐらいは……
「おかーさーん? 今日は学校に行けそうにありません。だから学校に連絡をお願いしますー!」
 シーン。なにも返事がなかった。
「言い忘れてましたが凜香様は外出しております。帰宅はかなり後だと予測します」
「な、なにそれぇ……」
 ヤバいのです。早速無断欠席です。かくなるうえは、
「ふんぬぬぬぅ」
 体に激痛が走るも、なんとか上体を起こした。
「痛いぃぃ、キツいぃぃ」
 私は限界に近い体を動かして、なんとかエクスフォンのところまで行った。
「あ、あのー、一年三組の中将 彩香です。きょ、今日は体調不良で休ませていただきますぅ……」
 なんとか電話をできました。あとはベットに戻るだけです。あ、足が震えます……。
「彩香様、なんだか生まれたての小鹿のようです」
「う、うるさいのです」
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