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ろく!

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「あっ、あの、殺さなければいけないのですか?」
 私には人を殺すなんてできません!
「状況によります。自白すると言うなら免罪符を破壊して、放置。抵抗するなら殺します。そうしなければ、罪のない一般市民が代わりに捕まります。いわゆる冤罪えんざいというやつです。お願いします彩香様。これ以上犠牲者を出さないためにも!」
「……分かりました」
 私は戦うことにした。この街、いいえ、この日本を救うために。


 私は庭に出た。
「周囲に熱源無し。呼び出しても大丈夫そうです」
「わかりました」
 私はエクスフォンを構え、呟いた。
「ジャッジメント、断罪します」
 これがジャッジを着装ちゃくそうするためのワードだ。すると人工衛星から私に向けて、レーザーが照射されるらしい。
「わっ! 眩しい……」
 そして眩い閃光から出てきた私は……白い装甲に包まれていた。
「こ、これがジャッジメント……」
 髪はポニーテールにまとめられ、顔の部分はマスクに覆われている。腰の部分には二本の棒状の武器が吊られている。
 抜いてみるとそれは十手だった。江戸時代の警察が使っていた武器で、刀をはじいたり、泥棒などを叩くために使っていたとか。一本は黒でもう一本は白だった。
「時間がありません彩香様。行きます」
「あ、はい」
 変身の衝撃を味わう暇もなく、私は屋根へとジャンプした。
「す、凄い……」
 これが強化外装……
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