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120,ミツカ
しおりを挟む「ソア様、私は何をすればよいのかしら?」
ミツカお姉さまが口に指を当てて可愛らしい仕草で首を傾げる。
「そうじゃな、ナンバーズの詳しい説明、及び実演をお願いしたい」
「はーい、おねーさんにまかせて」
ミツカお姉さまは軍服の裾をまくり上げる。
「ミツカお姉さま、おひさしぶりですー!」
私はミツカお姉さまのたわわに実った胸に飛び込む。
「あらあら、もうナナカったら」
と言いつつも、嬉しそうに頬を緩めてくれるミツカお姉さま。大好きです!
「あああぁ、癒されるぅぅぅ……」
ああ、さいこー……。
「これこれ、それぐらいにして本題に入らんか」
「あ、はーい」
名残惜しいが、私はミツカお姉さまから離れる。
「じゃ、後は頼んだ。わしは古い友人の元へ行かねばならぬ」
そう言い残してソア様はその場から消えてしまった。
「さあ、一緒にナンバーズについてのお勉強をしましょうか」
「はい!」
ミツカお姉さまはまずこう語りだした。
「私達シスターズには『ナンバーズ』と呼ばれる特殊能力が有あるの。イチカお姉さまは『明鏡止水』、ニホお姉さまは『マジシャンズイリュージョン』、そして私が『女神の慈悲』。まあ、他の子たちはおいおい話すとして、私の女神の慈悲は対象の能力の底上げよ」
「ってことは、ミツカお姉さま一人じゃ役に立たないってこと?」
「うふふっ」
私がその言葉を言い終えた矢先、お姉さまは腰に挿してあったサーベルを抜いて、ものすごいスピードでサーベルを振るった。
「……じゅーぶんです、はい」
そんなことはなかった。自分も強化できるらしい。
唖然とする私を尻目に、ミツカお姉さまはサーベルを鞘に戻した。
「でね? ナナカの能力はずばり!」
「ずばり?」
「歌よ!」
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