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53,イチカ
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「……で、言い訳を聞きましょうか」
「あ、あのう……世界の危機なんですけど……」
正座するセブン、じゃなかったナナカ。全くもってややこしい。
「そんなことより! なんで変装してついてきたの? 他の女が現れたかと思って焦ったじゃない、もう!」
うわ、世界の危機をそんなことで済ませちゃうフェイウさん、まじかっけぇっす。
「そ、それはですね、いつまでも幼なじみとかいう設定に甘えていてはいけない、っていう私なりの配慮なんです、はい」
「設定とか言わない! ……まあ、確かに甘えていたかもしれないけど」
「ですよね!? だから私はあえて緊張感をもたせようと思いまして」
ナナカ、必死の弁明。
「……ふぅ。まあ、楽しかったし、いっか」
どうやら話は終わったらしい。
「で? これからどうする? 俺はどうすればいい?」
修行といってもどうするんだ?
「あ、それはですね、お姉ちゃんにお願いしてあります」
お姉ちゃん?
「そろそろ到着するはずなんですけど……」
その時、キュイーンと風を切る音が聞こえた。
「会いたかったぞー! 我が妹よー!」
その謎の音源は、ちゅどーん! って感じでナナカに突撃してきた。
「ぐぎゃげふっ!」
ナナカが苦悶の声をあげながら、すっ飛んでいった。
「……なんだ今の?」
ナナカがすっ飛んでいった方向を見ると――
「あいたたた……」
ナナカともう一人いる。
「君は…?」
その娘はナナカと同じ赤髪をポニーテールに結っていた。
「ああ、これはすまない。私はナンバーゼロゼロワン、イチカだ。そして、ナナカの姉だ」
「ああ、君がナナカのお姉さん……」
なんでだろう。とてもキリッとしているのに、ナナカのような残念な感じがぷんぷんするぞ?
「い、いったーいですよ! お姉ちゃん、毎回毎回コレ、止めてって言いましたよね!?」
ナナカが激おこプンプン丸である。
「ああっ、怒ったナナカも可愛いっ……抱きしめたいっ!」
恍惚の表情でナナカを見つめるイチカ。
……重度のシスコンですやん。だめやん。
「あ、あのう……世界の危機なんですけど……」
正座するセブン、じゃなかったナナカ。全くもってややこしい。
「そんなことより! なんで変装してついてきたの? 他の女が現れたかと思って焦ったじゃない、もう!」
うわ、世界の危機をそんなことで済ませちゃうフェイウさん、まじかっけぇっす。
「そ、それはですね、いつまでも幼なじみとかいう設定に甘えていてはいけない、っていう私なりの配慮なんです、はい」
「設定とか言わない! ……まあ、確かに甘えていたかもしれないけど」
「ですよね!? だから私はあえて緊張感をもたせようと思いまして」
ナナカ、必死の弁明。
「……ふぅ。まあ、楽しかったし、いっか」
どうやら話は終わったらしい。
「で? これからどうする? 俺はどうすればいい?」
修行といってもどうするんだ?
「あ、それはですね、お姉ちゃんにお願いしてあります」
お姉ちゃん?
「そろそろ到着するはずなんですけど……」
その時、キュイーンと風を切る音が聞こえた。
「会いたかったぞー! 我が妹よー!」
その謎の音源は、ちゅどーん! って感じでナナカに突撃してきた。
「ぐぎゃげふっ!」
ナナカが苦悶の声をあげながら、すっ飛んでいった。
「……なんだ今の?」
ナナカがすっ飛んでいった方向を見ると――
「あいたたた……」
ナナカともう一人いる。
「君は…?」
その娘はナナカと同じ赤髪をポニーテールに結っていた。
「ああ、これはすまない。私はナンバーゼロゼロワン、イチカだ。そして、ナナカの姉だ」
「ああ、君がナナカのお姉さん……」
なんでだろう。とてもキリッとしているのに、ナナカのような残念な感じがぷんぷんするぞ?
「い、いったーいですよ! お姉ちゃん、毎回毎回コレ、止めてって言いましたよね!?」
ナナカが激おこプンプン丸である。
「ああっ、怒ったナナカも可愛いっ……抱きしめたいっ!」
恍惚の表情でナナカを見つめるイチカ。
……重度のシスコンですやん。だめやん。
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