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真の王都アルテミス!
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シオンの物言いにアルデバランは目を反らした。
「レグルス帝国のアルデバラン様は、私の実家であるオリオン家が実権を握るのが怖いのでしょう?我がオリオン家が王家に成り代わると、今までの様な強気な外交には出られませんからね?」
アルデバランは少し違うと言って反論した。
「それは少し違うな。確かに魔石の値は元に戻されるだろうが、それは今までに戻っただけで損はしていない。ただ、オリオン家が実権を握った時に、他国へ侵略されないかが心配なんだ」
この国のバカ王子は勉強不足で知らないだろうが、領内全ての民が兵として訓練されている所など他にないのである。さらに、日々毎日魔物と戦っている兵士達は百戦錬磨の精鋭であり、大国レグルス帝国が10万の大軍で侵攻してきても、撃退させられると思ってる。ならば逆にオリオン家の精鋭1万もの兵が他国へ侵攻した場合は防げないとも取れるのだ。
「まぁ、タラレバの話をしても仕方ないでしょう?先に言っておきますが、我がオリオン家は宝の山である現在の領地を変わることはないと思いますよ?」
魔物が日々押し寄せてくる領地を変わりたくないとは?と思う二人であった。
「魔物が日々、襲ってくる領地を変わりたくないのですか?」
王家を滅ぼした後は、住まいを王都へ変えるのではないだろうか?
「確かに危険な所ですが、年々魔物対策も発展しており、前より危険が少なく対象できるようになりましたからね」
それでも死者は出るのだが。
シオンは少し思う所があり二人に尋ねた。
「二人はオリオン領の事をどれほどご存知ですか?」
ベガ王子が先に答えた。
「そうですね。先ほど御二人がおっしゃった事ぐらいですかね?後は民に兵役を課している事とぐらいでしょうか?」
アルデバランも頷く。
「では、密偵を放ち詳しい情報までは知らないと?」
もしかしたら、父親辺りはしてるかも知れないが、留学していた学生である自分達は実家で勉強して時までの知識しかないのだ。それに、留学の時に厳命されていた。
もし、オリオン家が王家と構える事になれば、採算は度外視でオリオン家に付けと。
「そうですか。ではオリオン領に着くと驚くかも知れないですね」
シオンはニッコリと笑った。その笑いがなんなのか?二人はオリオン領に着いたときわかる事となる。
数日、馬車で移動し遂にオリオン領へやって来ました!
「皆さん、見えてきました!あれがオリオン領の『首都アルテミス』ですわ♪」
まだ遠目でも見える高い城壁が見えてきた。
「あれが城壁?王都より立派じゃないか!?」
辺境の都市で、あれだけの城壁とは!?
「しかも、かなり大きい都市ですね?王都並みにあるのでは?」
「いいえ、少し違います。確かに大きいですが、魔境の森の防備の為に、細長く作られているのです。幸い、左右に渓谷があるので、森に面しているのは10キロほど。そこを国境線の様に城壁を作って蓋をしたのです。だから都市も横長く作ってあります」
もっと人が増えれば、魔境の森とは反対側を拡張するのですがね。
しかし、二人の王子が本当に驚いたのは、アルテミスの街に入ってからだった。
「こ、ここは本当に辺境なのか!?」
「どうみてもこの国の王都より発展しているぞ!?」
まだ帝国でも実用化されていない魔道電車や、魔道街灯などいたるところにあり、地面が全て石畳で綺麗な街並みであった。馬車がすれ違っても余裕のある道幅に、人の歩く歩道など計画的に作られている。
「これは数十年先の未来の街にきたみたいだ…………」
親父達がオリオン辺境伯を敵に廻すなと口を酸っぱくして言う訳だ。ようやくその意味を本当に理解したアルデバランだった。
馬車は真っ直ぐ中央の砦?に向かって言った。
「驚いたでしょう?うちは魔物が多いから、住居が砦風の作りになっているのよ」
えっ?驚くってそこですかっ!?
シオンの少しずれている感性に、ようやく我に返った二人であった。そして、馬車は大きな砦の中に入っていった。
「レグルス帝国のアルデバラン様は、私の実家であるオリオン家が実権を握るのが怖いのでしょう?我がオリオン家が王家に成り代わると、今までの様な強気な外交には出られませんからね?」
アルデバランは少し違うと言って反論した。
「それは少し違うな。確かに魔石の値は元に戻されるだろうが、それは今までに戻っただけで損はしていない。ただ、オリオン家が実権を握った時に、他国へ侵略されないかが心配なんだ」
この国のバカ王子は勉強不足で知らないだろうが、領内全ての民が兵として訓練されている所など他にないのである。さらに、日々毎日魔物と戦っている兵士達は百戦錬磨の精鋭であり、大国レグルス帝国が10万の大軍で侵攻してきても、撃退させられると思ってる。ならば逆にオリオン家の精鋭1万もの兵が他国へ侵攻した場合は防げないとも取れるのだ。
「まぁ、タラレバの話をしても仕方ないでしょう?先に言っておきますが、我がオリオン家は宝の山である現在の領地を変わることはないと思いますよ?」
魔物が日々押し寄せてくる領地を変わりたくないとは?と思う二人であった。
「魔物が日々、襲ってくる領地を変わりたくないのですか?」
王家を滅ぼした後は、住まいを王都へ変えるのではないだろうか?
「確かに危険な所ですが、年々魔物対策も発展しており、前より危険が少なく対象できるようになりましたからね」
それでも死者は出るのだが。
シオンは少し思う所があり二人に尋ねた。
「二人はオリオン領の事をどれほどご存知ですか?」
ベガ王子が先に答えた。
「そうですね。先ほど御二人がおっしゃった事ぐらいですかね?後は民に兵役を課している事とぐらいでしょうか?」
アルデバランも頷く。
「では、密偵を放ち詳しい情報までは知らないと?」
もしかしたら、父親辺りはしてるかも知れないが、留学していた学生である自分達は実家で勉強して時までの知識しかないのだ。それに、留学の時に厳命されていた。
もし、オリオン家が王家と構える事になれば、採算は度外視でオリオン家に付けと。
「そうですか。ではオリオン領に着くと驚くかも知れないですね」
シオンはニッコリと笑った。その笑いがなんなのか?二人はオリオン領に着いたときわかる事となる。
数日、馬車で移動し遂にオリオン領へやって来ました!
「皆さん、見えてきました!あれがオリオン領の『首都アルテミス』ですわ♪」
まだ遠目でも見える高い城壁が見えてきた。
「あれが城壁?王都より立派じゃないか!?」
辺境の都市で、あれだけの城壁とは!?
「しかも、かなり大きい都市ですね?王都並みにあるのでは?」
「いいえ、少し違います。確かに大きいですが、魔境の森の防備の為に、細長く作られているのです。幸い、左右に渓谷があるので、森に面しているのは10キロほど。そこを国境線の様に城壁を作って蓋をしたのです。だから都市も横長く作ってあります」
もっと人が増えれば、魔境の森とは反対側を拡張するのですがね。
しかし、二人の王子が本当に驚いたのは、アルテミスの街に入ってからだった。
「こ、ここは本当に辺境なのか!?」
「どうみてもこの国の王都より発展しているぞ!?」
まだ帝国でも実用化されていない魔道電車や、魔道街灯などいたるところにあり、地面が全て石畳で綺麗な街並みであった。馬車がすれ違っても余裕のある道幅に、人の歩く歩道など計画的に作られている。
「これは数十年先の未来の街にきたみたいだ…………」
親父達がオリオン辺境伯を敵に廻すなと口を酸っぱくして言う訳だ。ようやくその意味を本当に理解したアルデバランだった。
馬車は真っ直ぐ中央の砦?に向かって言った。
「驚いたでしょう?うちは魔物が多いから、住居が砦風の作りになっているのよ」
えっ?驚くってそこですかっ!?
シオンの少しずれている感性に、ようやく我に返った二人であった。そして、馬車は大きな砦の中に入っていった。
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