☆レグルス戦記☆

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邪神の咆哮

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グルルルッ!!!!

女神様が完全に黒く染まると、激しい咆哮を上げた!

「グッ………なんて声だ」

レグルスはどうすればいいのか、わからなくその場を動けなかった。

そこにスタスタッと前に出る者がいた。

「団長…………」
「ジャンヌ団長!?」

仲間達がジャンヌを見た。

「皆、覚悟を決めろ!女神様が邪神となって世界に災いをもたらすのであれば、それを止めるのが信徒の務めだ!!!」

邪神と化した女神に切り掛かった!
しかし、見えない壁に遮られて防がれた。

そして、邪神と化した女神──(これ以降は邪神として呼ぼう)

邪神の周囲から魔力の暴風が吹き荒れた。

「チッ!近付けない!?」

邪神に気を取られてカーラの接近に気づかなかった。

「あらあら?私もいるのよ!」

両手に大型のダガーを持ち襲い掛かってきた。
ガギンッ!と刃が交差し大きな音を立てた。

「どうしてなんだ!どうしてこんな事を企んだ!」

「貴様には関係なことよ!」

何度も殺すつもりで刃を振るう!
カーラは今まで隠していた実力を発揮しレグルスを翻弄していた。

「レグルス!落ち着け!邪神はしばらくこちらで抑える!その間にカーラを倒せ!長くは持たない!」

魔力の暴風を突破するにはレグルスの神剣が必要だ。カーラもその事がわかっているからこそレグルスを狙っているのだ。

「みんな!散らばれ!包囲して、四方八方から攻めるんだ!」

ジャンヌは仲間に適確に指示を出しながら邪神を抑え込んでいた。

後はレグルスがカーラを倒せば集中できるのだが…………


「まさか、治療師の君がここまで強いとはね!」

動揺から戻ったレグルスは段々とカーラを押していた。

「クッ、流石は戦闘に特化した勇者ね!ドーピングしているのに押しきれないなんて………」

冷静な顔をしているカーラも、想像以上に強いレグルスに内心は焦っていた。

キンッ!と、間合いを取るとカーラは薬を取り出した。

「はぁはぁ、体力的にこちらが不利みたいなので、更にドーピングさせてもらうわ!………これだけは使いたくなかったにだけれどね」

ゴクゴクッと薬を飲むカーラの身体に変化が起きた。ボコボコッと頭から角が生えてきて、身体も紫色に変化していった。

「その…………身体は………?」

女神様の様に変化した姿に言葉を失うレグルスだった。








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