☆レグルス戦記☆

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今後の方針

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反論するリードにブレークは落ち着いて話した。

「今回の攻城戦で思い知った。俺の傭兵団は平地では無類の強さを誇るが、慣れない攻城戦では無力だった。故に、ナニワで奴らを待ち構える!俺もこれ以上、仲間を無駄に失う訳にはいかないのでな」

「…………砦から出てきた奴らを平地で叩きのめすって訳か」
「一度戻ってから詳しい作戦立案になるだろうがな。ナニワの奴らが自分の街を戦場にする訳がないから多分、そうなる。絶対に討って出ろっと言ってくるだろう」

自分の不利益になる事はしない。
それがナニワの『上層部』達だ。

「ナニワに戻れば他の傭兵団も何団か戻っているだろう。見たこともない兵器を使う事も説明しなければならない。リード、この借りは何倍にもして返すぞ!」

「ああ!当然だ!!!」

この敗戦を教訓にして、この傭兵団はさらに強くなって行くのだった。












「敵が完全に撤退していきます!」

監視していた斥候から情報が入った。

「そうか。さて、どうするか?」

口ではそう言っても、ジャンヌの中ではすでに決まっていた。

「出陣ですか?」

「ああ、今回は時間が経てば立つほど不利になるからな。電撃的に攻めて、ナニワを攻め落とす!」

ジャンヌの言葉に副団長のクレアが不安気に伝えた。

「ジャンヌ団長、本当に大丈夫ですか?向こうから宣戦布告をしてきたのは周知の事実ですが、表向き中立都市を征圧したとなれば、東の大国と南の都市国家連合軍が大挙して攻めてくる可能性があります。更には、ナニワを占領した事で、他国の支店などが物を売らなくなる場合も出てくるでしょう」

クレア副団長の言葉にレグルスが尋ねた。

「物を売らなくなるって事はあり得るのですか?」
「あり得るぞ。ナニワに本店を置いている商人達が、『経済制裁』に入る可能性がある。この西側にも支店が多く存在するしな。下手な国よりもタチが悪いと言えるだろう」

「そして困窮した我々はナニワを解放するしかなくなると言う訳か」

ジャンヌはそう言うと不敵に笑った。

「ならばナニワの裏の顔を暴露して、大義名分を作るまでだ。良くも悪くも利益で繋がっている奴らだ。もし、後がないほど追い詰めたらなば…………奴らの醜い顔が目に浮かぶな」

あぁ~と、ジャンヌ団長の言葉の意味を理解したメンバーは何とも言えない顔で声を出すのだった。

「さて、ではナニワ攻略作戦を実行する!皆、準備ができ次第、出陣する!」

「「了解しました!」」

メンバーは一斉に動き出すのだった。




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