165 / 181
8章:エルフの国のエロフ!
生きた伝説のアルトお爺ちゃん!
しおりを挟む
【報告】
活躍報告にも書きましたが、世界地図を更新しました。ぜひご覧下さい!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
シオンの提案にお母様も同意してくれて、急いで手紙を書いてくれる事になりました。
「シオンにしては珍しくまともな提案ね」
お母様が褒めてくれた。珍しいとは心外だわ!プンプンッ!
よくよく考えれば帝国の出来事って私のせいじゃなくない?ひかりさんのせいなんじゃ………
シオンはひかりさんに視線をやると、光さんはにっこりとこたえた。
「シオンがやらかしたのよね♪」
!?
くそぅ~ひかりさんは私の考えが読めるんだった!
にゃ~ん!
アルトのお爺ちゃんもやってきたよ。
「あら、アルトお爺ちゃんもやってきたのね」
「アルト様、実はかくかくしかじかでして………」
???
『なんなの?猫に話し掛けているけれど…………?』
エレンミアだけはフィリアス家の異常な光景に首を傾げた。
「うむ、だいたいはわかったのじゃ」
!????
「猫がしゃべった!!!!?」
うん………普通はそうなるよね。
「あ~、なんと説明していいのやら…………」
シオンは気まずそうに説明した。
「─と、いう訳でこの黒猫こそ古龍アイトワラスのお爺ちゃんなのです」
(;゚Д゚)唖然………
流石のエレンミアも開いた口が塞がらなかった。
「こ、この猫が古龍の変身後の姿!?」
とても信じられないというエレンミアに、アルトのお爺ちゃんはフィリアス家の中庭で、元の姿になり自身を証明した事によりエレンミアも納得したのだった。
「この度は疑う様な行いをしてしまい申し訳ありませんでした!」
古龍にして、人々の守護者と名高いアイトワラスと知りエレンミアは膝を付き震え上がった。
エルフでも………いや、長寿であり当時を知るエルフ達であるからこそアイトワラスは生きた伝説として語り継がれていたので、その存在は偉大であった。
「よい、よい。それよりも帝国での騒動が遠いエルフ国に迷惑を掛けてすまなかったのぅ。できる限り力を貸すので安心しなさい」
「ありがたきお言葉でございます!」
なんか、アルトのお爺ちゃんのお陰で恨まれずにすんだかも知れない。
こうしてエレンミアさんはしばらくうちでやっかいになることになりました。
「それより、難しい話はいったん終わりにしてエルフ国の事を教えてよ!『お茶菓子』も用意するからね♪」
キュピーーーーン!!!!
「その茶菓子は最近シオンが海向こうから仕入れたヤツかのぅ!?」
「そうなの!シオン!?」
アルトのお爺ちゃんとひかりさんが食い付いてきた。
「おおぅ!?そうだけど………」
二人の食い付きに引いてしまったシオン。
「シオンちゃん♪お母様にもあるわよね?」
「お嬢様、今こそ侍女である私に褒美を与える時ですよ」
お母様や態度のでかい侍女のAさんまで願ってきましたよ!ってかAさんよ貴女こそ私を敬いさないよ!
シオンは仕方ないなぁ~と言いながら厨房へと向かっていった。
「え~と………シオンさんはどこに?」
ただ一人戸惑うエレンミアを余所にひかりさんが教えてくれた。
「シオンはねぇ~フィリアス領内1番の料理人なのよ♪」
!?
「ええっ!あんなに小さい少女なのに!?」
驚くエレンミアにお母様、シルビアがさらに自慢した。
「そうねぇ~昔から変わった子ではあったけれど、家族想いの良い子よ。本当に………ね。そして料理の腕前はセフィリト王国1番よ♪」
一概に嘘ではないのである。
「いやいや、お嬢ちゃんの料理の腕前は大陸1じゃろう?」
「「「違いない!」」」
シオンのいない間に談笑が部屋から漏れた。
「お待たせ~!」
少ししてシオンが戻ってきました。
「少し遅かったわね?」
「夕飯の仕込みもやってたの」
!?
「シオンが仕込みをしたとなると、夕飯が楽しみね♪」
じゅるり♪
少し怖い皆さんでしたが、シオンの持ってきたお茶菓子を見てピタッと止まりました。
「今日のお茶菓子はこれだっ!」
シオンは持ってきた皿をみせるとそこには─
丸い『チョコボール』が綺麗にグラスに盛り付けられていたものと、色とりどりの美しい和菓子が小さな小皿に色を添えていた。
「うわぁ~綺麗ね~!」
「ちょっと一つ一つの量が少なさそうですが、その分、味わって食べれそうですわ♪」
流石は転生者のいるミスレイン公国だよ。和菓子まで再現しているとは!?我がフィリアス家も負けてられないよ!
爪楊枝ぐらいの小さな木のナイフで少し切り取り口に運ぶと………
「美味しいわ!ケーキと違って口の中で溶けるのね!」
「甘さが控えめで苦味のある紅茶と良く合うわ♪」
「変わった口当たりで美味しいのじゃ!」
「これはエルフの族長主催の茶会に出しても問題ないレベル!?」
皆さん大満足のようですね♪
ガツガツ食べる人(誰とはいわんが)も居れば、お母様のように上品に食べる人もいたが、全員満足のいく味だったようだ。
しかし、この後のチョコボールを食べた事で思いもよらない事が起こるのであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「和菓子が食べたくなったなぁ~」
シオン
モシャモシャ
愚者の声
「シオンさん、なに食べているのよ?」
シオン
「正月の屋台でクロワッサンたい焼きって、変わったの売ってたの。意外と美味しくてねー♪」
愚者の声
じゅるり…………
シオン
「上げないわよ♪」
愚者の声
「笑顔でゆーなーーーーー!!!!」
活躍報告にも書きましたが、世界地図を更新しました。ぜひご覧下さい!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
シオンの提案にお母様も同意してくれて、急いで手紙を書いてくれる事になりました。
「シオンにしては珍しくまともな提案ね」
お母様が褒めてくれた。珍しいとは心外だわ!プンプンッ!
よくよく考えれば帝国の出来事って私のせいじゃなくない?ひかりさんのせいなんじゃ………
シオンはひかりさんに視線をやると、光さんはにっこりとこたえた。
「シオンがやらかしたのよね♪」
!?
くそぅ~ひかりさんは私の考えが読めるんだった!
にゃ~ん!
アルトのお爺ちゃんもやってきたよ。
「あら、アルトお爺ちゃんもやってきたのね」
「アルト様、実はかくかくしかじかでして………」
???
『なんなの?猫に話し掛けているけれど…………?』
エレンミアだけはフィリアス家の異常な光景に首を傾げた。
「うむ、だいたいはわかったのじゃ」
!????
「猫がしゃべった!!!!?」
うん………普通はそうなるよね。
「あ~、なんと説明していいのやら…………」
シオンは気まずそうに説明した。
「─と、いう訳でこの黒猫こそ古龍アイトワラスのお爺ちゃんなのです」
(;゚Д゚)唖然………
流石のエレンミアも開いた口が塞がらなかった。
「こ、この猫が古龍の変身後の姿!?」
とても信じられないというエレンミアに、アルトのお爺ちゃんはフィリアス家の中庭で、元の姿になり自身を証明した事によりエレンミアも納得したのだった。
「この度は疑う様な行いをしてしまい申し訳ありませんでした!」
古龍にして、人々の守護者と名高いアイトワラスと知りエレンミアは膝を付き震え上がった。
エルフでも………いや、長寿であり当時を知るエルフ達であるからこそアイトワラスは生きた伝説として語り継がれていたので、その存在は偉大であった。
「よい、よい。それよりも帝国での騒動が遠いエルフ国に迷惑を掛けてすまなかったのぅ。できる限り力を貸すので安心しなさい」
「ありがたきお言葉でございます!」
なんか、アルトのお爺ちゃんのお陰で恨まれずにすんだかも知れない。
こうしてエレンミアさんはしばらくうちでやっかいになることになりました。
「それより、難しい話はいったん終わりにしてエルフ国の事を教えてよ!『お茶菓子』も用意するからね♪」
キュピーーーーン!!!!
「その茶菓子は最近シオンが海向こうから仕入れたヤツかのぅ!?」
「そうなの!シオン!?」
アルトのお爺ちゃんとひかりさんが食い付いてきた。
「おおぅ!?そうだけど………」
二人の食い付きに引いてしまったシオン。
「シオンちゃん♪お母様にもあるわよね?」
「お嬢様、今こそ侍女である私に褒美を与える時ですよ」
お母様や態度のでかい侍女のAさんまで願ってきましたよ!ってかAさんよ貴女こそ私を敬いさないよ!
シオンは仕方ないなぁ~と言いながら厨房へと向かっていった。
「え~と………シオンさんはどこに?」
ただ一人戸惑うエレンミアを余所にひかりさんが教えてくれた。
「シオンはねぇ~フィリアス領内1番の料理人なのよ♪」
!?
「ええっ!あんなに小さい少女なのに!?」
驚くエレンミアにお母様、シルビアがさらに自慢した。
「そうねぇ~昔から変わった子ではあったけれど、家族想いの良い子よ。本当に………ね。そして料理の腕前はセフィリト王国1番よ♪」
一概に嘘ではないのである。
「いやいや、お嬢ちゃんの料理の腕前は大陸1じゃろう?」
「「「違いない!」」」
シオンのいない間に談笑が部屋から漏れた。
「お待たせ~!」
少ししてシオンが戻ってきました。
「少し遅かったわね?」
「夕飯の仕込みもやってたの」
!?
「シオンが仕込みをしたとなると、夕飯が楽しみね♪」
じゅるり♪
少し怖い皆さんでしたが、シオンの持ってきたお茶菓子を見てピタッと止まりました。
「今日のお茶菓子はこれだっ!」
シオンは持ってきた皿をみせるとそこには─
丸い『チョコボール』が綺麗にグラスに盛り付けられていたものと、色とりどりの美しい和菓子が小さな小皿に色を添えていた。
「うわぁ~綺麗ね~!」
「ちょっと一つ一つの量が少なさそうですが、その分、味わって食べれそうですわ♪」
流石は転生者のいるミスレイン公国だよ。和菓子まで再現しているとは!?我がフィリアス家も負けてられないよ!
爪楊枝ぐらいの小さな木のナイフで少し切り取り口に運ぶと………
「美味しいわ!ケーキと違って口の中で溶けるのね!」
「甘さが控えめで苦味のある紅茶と良く合うわ♪」
「変わった口当たりで美味しいのじゃ!」
「これはエルフの族長主催の茶会に出しても問題ないレベル!?」
皆さん大満足のようですね♪
ガツガツ食べる人(誰とはいわんが)も居れば、お母様のように上品に食べる人もいたが、全員満足のいく味だったようだ。
しかし、この後のチョコボールを食べた事で思いもよらない事が起こるのであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「和菓子が食べたくなったなぁ~」
シオン
モシャモシャ
愚者の声
「シオンさん、なに食べているのよ?」
シオン
「正月の屋台でクロワッサンたい焼きって、変わったの売ってたの。意外と美味しくてねー♪」
愚者の声
じゅるり…………
シオン
「上げないわよ♪」
愚者の声
「笑顔でゆーなーーーーー!!!!」
0
お気に入りに追加
1,360
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる