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なんかついてきた!?
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あの後は、またコッソリとお城の部屋に戻ると、お父様とお兄様、バルドさんが酒を飲んでワイワイとやりました。
私とエリザは部屋に戻ると一服してからすぐにお休みしました。寝不足は美容の大敵ですからね。スヤ~~
【翌朝】
「…………いや、英雄様には驚かされますな。警備の厳重な王城の中に、簡単に外部の者を連れてくるとは」
ライガ国王は呆れながら言った。
今朝、酔い潰れていたお父様達が城のメイドさんに見つかったのだ。まったく、間抜けとしか言いようがないですね。
「いや、その、すまなかった」
流石のお父様も歯切れが悪く頭を下げるしか無かった。そうですよ。帝国の英雄を連れ込んだなんて言えませんもの。
「それで、そちらの方は?」
あっ!?
どうしましょう!?
どう言い訳すればいいの!?
「こちらは、バルド・ウォッカ殿だ。帝国3大英雄の一人だ」
「「はい?」」
お父様ーーーー!!!!
何を普通に言っているんですかーーー!!!?
ほらっ!
国王様を初めとして、周囲にいるメイドさんや執事さん、警備の騎士さん達も固まっていますよ!?
「え、いや、本当に………?」
再度確認しようと尋ねた。
「突然、お邪魔してすまない。武者修行の旅の途中に、グリーンウッド家のパレードを見てな。昨日の夜、息子のカストルと手合わせして引分けたんだ」
「なんと!?あのカストル殿と引分けただと!?」
ライガ国王様は、一年前のダンジョンコア暴走の時に、最深部まで一緒に同行していたから、お兄様の強さは知っていますからね。
「うむむっ、流石は帝国の英雄と言った所か」
「俺は帝国に席を置いているが、国家間の戦争には興味がない。強いヤツと戦いたいだけだ。ここにも旅の途中で寄っただけだ。安心してくれ」
ここでお母様が助け船をだした。
「まぁ、心配なら滞在中は私達が見張りますから安心してくださいね」
「そうですか。奥方様がそう言われるなら信じましょう」
こうして獣人の国に滞在中はバルドさんと一緒に領地視察に行きました。
「………貧しい国だな」
「確かに裕福ではないね。中央の交易都市イーグルならまだマシだけど、地方はまだまだスタンピードの影響から立ち直ってないですね」
でも、働く人々は笑顔で溢れていた。
これならちゃんと復旧できるでしょう。
私達は人手の足りない所は魔法で手伝いました。
「なるほどな。ダンジョンコアが暴走をね。俺も戦いたかったぜ」
話を聞いてバルドは悔しそうだった。
「そうだバルドさん、この前エリザが貰った【神剣】を見てみたくないか?」
「なんだと!?」
思った以上に喰い付いた。
ローズガーデンの古代龍から頂いた、【水龍刀】を見せると、目を輝かせてカストルとお父様と一緒に見惚れていた。
「まったく、男達は飽きないわね~」
「まぁまぁ、ああして見てるととても敵とは思えないわよ」
微笑ましい光景を見ながらシオン達女性陣はお茶を飲んだ。
それから1週間ほど滞在して、ついに旅立ちの時がやってきました。
「英雄様、国の復興まで手伝って頂きありがとうございました」
「いえいえ、皆さん、目に光が灯っており希望に満ちていました。必ず復興すると確信できましたよ。また我々の力が必要な時はお呼びください」
ライガ国王と固く握手を交わすと次の目的地へと向かうのだった。
「次は初めていく国ですね」
「リーゼ王国ね。前回は行けなかった国よね」
「あそこはいますよ、きな臭いから気をつけないといかないぜ?」
!?
声の方を向くとバルドさんがいました。
シオン達は馬車に乗っており、バルドさんは馬に乗っています。
「どこまで着いてくるんですか?」
「お前達に興味が湧いたからな。この旅に同行するぜ!」
驚くシオンにカストルは許可した。
「自分は賛成だ。旅の間はバルドと一緒に修行もできるしな」
「まぁ、お兄様が良いなら別に良いですけどね」
この1週間で敵意がないことはシオンもわかっていたので、すんなり受け入れられるのだった。
私とエリザは部屋に戻ると一服してからすぐにお休みしました。寝不足は美容の大敵ですからね。スヤ~~
【翌朝】
「…………いや、英雄様には驚かされますな。警備の厳重な王城の中に、簡単に外部の者を連れてくるとは」
ライガ国王は呆れながら言った。
今朝、酔い潰れていたお父様達が城のメイドさんに見つかったのだ。まったく、間抜けとしか言いようがないですね。
「いや、その、すまなかった」
流石のお父様も歯切れが悪く頭を下げるしか無かった。そうですよ。帝国の英雄を連れ込んだなんて言えませんもの。
「それで、そちらの方は?」
あっ!?
どうしましょう!?
どう言い訳すればいいの!?
「こちらは、バルド・ウォッカ殿だ。帝国3大英雄の一人だ」
「「はい?」」
お父様ーーーー!!!!
何を普通に言っているんですかーーー!!!?
ほらっ!
国王様を初めとして、周囲にいるメイドさんや執事さん、警備の騎士さん達も固まっていますよ!?
「え、いや、本当に………?」
再度確認しようと尋ねた。
「突然、お邪魔してすまない。武者修行の旅の途中に、グリーンウッド家のパレードを見てな。昨日の夜、息子のカストルと手合わせして引分けたんだ」
「なんと!?あのカストル殿と引分けただと!?」
ライガ国王様は、一年前のダンジョンコア暴走の時に、最深部まで一緒に同行していたから、お兄様の強さは知っていますからね。
「うむむっ、流石は帝国の英雄と言った所か」
「俺は帝国に席を置いているが、国家間の戦争には興味がない。強いヤツと戦いたいだけだ。ここにも旅の途中で寄っただけだ。安心してくれ」
ここでお母様が助け船をだした。
「まぁ、心配なら滞在中は私達が見張りますから安心してくださいね」
「そうですか。奥方様がそう言われるなら信じましょう」
こうして獣人の国に滞在中はバルドさんと一緒に領地視察に行きました。
「………貧しい国だな」
「確かに裕福ではないね。中央の交易都市イーグルならまだマシだけど、地方はまだまだスタンピードの影響から立ち直ってないですね」
でも、働く人々は笑顔で溢れていた。
これならちゃんと復旧できるでしょう。
私達は人手の足りない所は魔法で手伝いました。
「なるほどな。ダンジョンコアが暴走をね。俺も戦いたかったぜ」
話を聞いてバルドは悔しそうだった。
「そうだバルドさん、この前エリザが貰った【神剣】を見てみたくないか?」
「なんだと!?」
思った以上に喰い付いた。
ローズガーデンの古代龍から頂いた、【水龍刀】を見せると、目を輝かせてカストルとお父様と一緒に見惚れていた。
「まったく、男達は飽きないわね~」
「まぁまぁ、ああして見てるととても敵とは思えないわよ」
微笑ましい光景を見ながらシオン達女性陣はお茶を飲んだ。
それから1週間ほど滞在して、ついに旅立ちの時がやってきました。
「英雄様、国の復興まで手伝って頂きありがとうございました」
「いえいえ、皆さん、目に光が灯っており希望に満ちていました。必ず復興すると確信できましたよ。また我々の力が必要な時はお呼びください」
ライガ国王と固く握手を交わすと次の目的地へと向かうのだった。
「次は初めていく国ですね」
「リーゼ王国ね。前回は行けなかった国よね」
「あそこはいますよ、きな臭いから気をつけないといかないぜ?」
!?
声の方を向くとバルドさんがいました。
シオン達は馬車に乗っており、バルドさんは馬に乗っています。
「どこまで着いてくるんですか?」
「お前達に興味が湧いたからな。この旅に同行するぜ!」
驚くシオンにカストルは許可した。
「自分は賛成だ。旅の間はバルドと一緒に修行もできるしな」
「まぁ、お兄様が良いなら別に良いですけどね」
この1週間で敵意がないことはシオンもわかっていたので、すんなり受け入れられるのだった。
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