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戦勝記念パーティーです!

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遂にパーティーの日になりました。
この日の為に、お城にあったドレスを貸出しされてドレスアップしています。
流石に、2日で新しいドレスを作る事は出来ないですからね。

「キャー!今度はこちらをお試し下さい♪」
「なに言っているのよ!こちらの方が似合いますわ!」
「いえいえ、こちらの方がチャーミングですよ♪」

………現在、わたくしシオンはお城のメイドさん達の着せ替え人形となっていますorz

「何をしてますの!」

そこにメイド長さんがやってきました。
おおっ!神様!?

「もう時間がありませんよ!………あら?、聖女様にはこちらが似合いそうですわね♪」

うぎゃーーーー!!!!
味方だと思ったら向こう側だったーーー!!!?

こうしてシオンは朝早くからぐったりするのでした。









「おや?シオン、お疲れのようだね?」

顔に出ていたようで、お兄様に指摘されました。

「ええ………朝から疲れましたわ」

ふっ…………と、遠い目をするシオンにカストルはシオンを労って褒める事にした。

「ええっ~と、シオン綺麗だよ?」
「ありがとうございます。お兄様。朝から全身隅々まで磨かれただけはありますわよ………」

またシオンの目から光が消えた。
いかん!話題を逸らさなければ!?

「そ、それはお疲れ様」

脳筋のカストルにそんな話術は無かった。そこに頼もしい援軍がやってきました。

「あら♪とても綺麗よ。シオン」

お母様がやってきました。薄い緑色の透き通る色合いのドレスがお母様の魅力を引き出しています。

「お母様こそ綺麗です!」
「あら♪ありがとう♪」

遅くなりましたが、お兄様も黒い燕服がとてもよくお似合いでした。広間に向かう途中で、必ずメイドさんがお兄様をみて顔を赤くしていました。

「あらあら♪流石は私の子供達ね。ここで気に入った子がいたら連れて帰るかしら?」
「お母様、それは冗談でもシャレになっていませんわ」

魔物が弱体化したと言っても、また活性化することもあるのだから最低限、自分の身を守れる人じゃないとね!

お城の裏庭にある王室の薔薇庭園に着きました。

「おおっ♪」
「昨日の薔薇園とは違った美しさがあるわ♪」

王室の薔薇園は、右側の生垣には赤色の薔薇が、左側には黄色と白色の薔薇が鮮やかな色を咲かせていました。そして、中央の柱には各色の薔薇が見事な調和で様々な花を咲かせていました。

「凄いな。こんな複数の薔薇を同じ場所で組み合わせて咲かせるなんて………」

私達は少しの間、見とれていました。

「どうですかな?我が国が誇る薔薇達は?」

この国の国王陛下が現れました。

「御世辞抜きで、本当に素晴らしいですわ♪」
「ええ、心が洗われるようです」

私達の言葉に国王様も満足に頷きました。

「ありがとうございます。その美しい薔薇園を守って頂いたのは英雄様であるグリーンウッド家のおかげです。重ねてこの国を救って頂きありがとう!」

国王様の心からの感謝に、私達も守って良かったと思ったのでした。
そして、少ししてお父様がやってきて時間になりました。すでに大勢の人達が集まってきています。

「この度は忙しい中、集まってくれて感謝する!まだ戦後のゴタゴタが続いているが、我が国を救ってくれた英雄達には滞在期間があるため、急遽戦勝記念パーティーを開く事になった。まずは、我が祖国を守る為に散っていった勇敢なる兵達に黙祷を捧げる。黙祷!」

私達は目を瞑りました。時間にして5秒ほどでしょうか、出席者の中には涙を流している方もいました。

「しばらくは手痛い打撃を受けた帝国は手を出してはこないだろう。また国難になった時には皆の力を貸して欲しいと思う。では、この度の戦勝を祝して、そしてユグドラの英雄一家にカンパーイ!!!」

「「「カンパーイ!!!」」」

こうして楽しいパーティーが始まりました。
豪勢な料理にも薔薇の花びらが使われていたりと、とても綺麗で美味しかったです♪

『シオン、ここは霊的な魔力に満ちています。私の眷属が住んでいるようです。ここなら門(ゲート)を繋げられるわ』

脳内で森の精霊ドリアードが話掛けてきましたよ!?




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