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魔物を狩ろう!②
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翌朝、兵士達に状況を伝えることにした。
魔物の活性化に伴う注意と、王国の情勢について話した。
「領主様!俺達のやることは変わりませんよ!」
「そうだぜっ!俺達はあんたに付いていくだけだ!」
大勢の兵士や冒険者達が賛同してくれました。
さぁ!今日も魔物退治ですよ♪
私の本日の巡回コースは、少し森の北西に進んだ所にある、毒の沼地地帯です。
私達の住む場所から1キロしか離れていなく、毒の沼地は年々と広がっているのです。ここには主に、ゾンビやスケルトン、ゴーストと言った悪霊系の魔物が多く存在し、討伐隊には聖職者を組み込まないといけない厄介な所なのです。
「全員、銀製の装備は大丈夫?」
「はいっ!大丈夫です!」
よし!行きますか!!!
シオンと同じ小隊のメンバーは特に問題なく、毒の沼地までたどり着きました。
「これはマズイわね………」
私はすぐに浄化の魔法を魔物ではなく、毒の沼地に掛けました。
「シオン様、これは!?」
驚いたメンバーに言いました。
「魔物の活性化と何か関連があるかも知れません。毒の沼地まで活性化して、毒霧が出ていました。だから毒の沼地そのものを浄化してみたの」
私達が使う浄化魔法は、悪霊系を浄化するが、濁った水や毒まで浄化する事ができるのだ。だから毒の沼地そのものを浄化出来ないかと思ってやってみたのよ。
「流石です!毒の沼地そのものを浄化するなんて、誰も考え付きませんよ!」
「よし!私はこの広い範囲にある毒の沼地をどんどん浄化していくから、あなた達は周囲の魔物をお願いね!」
「はっ!了解しました!」
こうして私は浄化に専念しました。ってか、どれくらいあるのよ!
シオンは浄化、浄化、浄化!!!じょうか~!!!!
それはもう、朝から夕方まで浄化をし続けました。途中で、別の小隊と交代しシオン以外は体力に余裕があります。
「はぁはぁ…………」
「シオン、もうすぐ日が暮れる。今日はもう引き返そう」
いつの間にか来ていたお兄様に言われて、はっとなりました。もうこんな時間ですね。
しかし、広範囲で腐臭を振り撒いていた毒の沼地は1番奥の巨大な湖のような沼地のみとなりました。
「あそこで最後ですからやらせて下さい!」
「わかったよ。無理はするなよ?」
お兄様のお許しが出たので、最後は全力で浄化しました。まぁ、大きな沼地でもあったですしね。浄化した沼地は、清浄な池に変わりました。最後の沼地は湖になりましたね!
「凄いぞシオン!この毒の沼地を浄化しようなんて考え付かなかった!?ここは大事な水源になるぞ!」
毒の沼地がなくなったのか、ゾンビやスケルトンなどの魔物はいつの間にか消えていました。
疲労が溜まって、シオンはよろけてしまい、慌てて兄カストルが抱き抱えた。
「すみません」
「まったく、無理をして。このまま帰るぞ」
ぽちゃん…………
「「あっ?」」
シオンの持っていた、光の魔力を増幅する『光浄の杖』と呼ばれるレアな杖が湖に沈んでしまった。
「結構深いぞ………」
「やってしまいました」
カストルは湖に手を入れたが、沈んだ杖は底に沈み取れなかった。
「はぁ、仕方ないです。お母様に謝ります」
母から借りた物だったので気の重いシオンだった。しかし…………
突然、湖から光が溢れだした。
「な、なに!?」
「周囲に警戒、臨戦態勢を取れ!」
シオンは戸惑ったが、兄カストルの方はすぐに周りに指示を出した。
すると、湖から綺麗な緑色の髪の女性が現れたのだった。
『貴女がこの毒の沼地を浄化してくれたのかしら?』
不思議と脳内に響いてくるような声だった。
魔物の活性化に伴う注意と、王国の情勢について話した。
「領主様!俺達のやることは変わりませんよ!」
「そうだぜっ!俺達はあんたに付いていくだけだ!」
大勢の兵士や冒険者達が賛同してくれました。
さぁ!今日も魔物退治ですよ♪
私の本日の巡回コースは、少し森の北西に進んだ所にある、毒の沼地地帯です。
私達の住む場所から1キロしか離れていなく、毒の沼地は年々と広がっているのです。ここには主に、ゾンビやスケルトン、ゴーストと言った悪霊系の魔物が多く存在し、討伐隊には聖職者を組み込まないといけない厄介な所なのです。
「全員、銀製の装備は大丈夫?」
「はいっ!大丈夫です!」
よし!行きますか!!!
シオンと同じ小隊のメンバーは特に問題なく、毒の沼地までたどり着きました。
「これはマズイわね………」
私はすぐに浄化の魔法を魔物ではなく、毒の沼地に掛けました。
「シオン様、これは!?」
驚いたメンバーに言いました。
「魔物の活性化と何か関連があるかも知れません。毒の沼地まで活性化して、毒霧が出ていました。だから毒の沼地そのものを浄化してみたの」
私達が使う浄化魔法は、悪霊系を浄化するが、濁った水や毒まで浄化する事ができるのだ。だから毒の沼地そのものを浄化出来ないかと思ってやってみたのよ。
「流石です!毒の沼地そのものを浄化するなんて、誰も考え付きませんよ!」
「よし!私はこの広い範囲にある毒の沼地をどんどん浄化していくから、あなた達は周囲の魔物をお願いね!」
「はっ!了解しました!」
こうして私は浄化に専念しました。ってか、どれくらいあるのよ!
シオンは浄化、浄化、浄化!!!じょうか~!!!!
それはもう、朝から夕方まで浄化をし続けました。途中で、別の小隊と交代しシオン以外は体力に余裕があります。
「はぁはぁ…………」
「シオン、もうすぐ日が暮れる。今日はもう引き返そう」
いつの間にか来ていたお兄様に言われて、はっとなりました。もうこんな時間ですね。
しかし、広範囲で腐臭を振り撒いていた毒の沼地は1番奥の巨大な湖のような沼地のみとなりました。
「あそこで最後ですからやらせて下さい!」
「わかったよ。無理はするなよ?」
お兄様のお許しが出たので、最後は全力で浄化しました。まぁ、大きな沼地でもあったですしね。浄化した沼地は、清浄な池に変わりました。最後の沼地は湖になりましたね!
「凄いぞシオン!この毒の沼地を浄化しようなんて考え付かなかった!?ここは大事な水源になるぞ!」
毒の沼地がなくなったのか、ゾンビやスケルトンなどの魔物はいつの間にか消えていました。
疲労が溜まって、シオンはよろけてしまい、慌てて兄カストルが抱き抱えた。
「すみません」
「まったく、無理をして。このまま帰るぞ」
ぽちゃん…………
「「あっ?」」
シオンの持っていた、光の魔力を増幅する『光浄の杖』と呼ばれるレアな杖が湖に沈んでしまった。
「結構深いぞ………」
「やってしまいました」
カストルは湖に手を入れたが、沈んだ杖は底に沈み取れなかった。
「はぁ、仕方ないです。お母様に謝ります」
母から借りた物だったので気の重いシオンだった。しかし…………
突然、湖から光が溢れだした。
「な、なに!?」
「周囲に警戒、臨戦態勢を取れ!」
シオンは戸惑ったが、兄カストルの方はすぐに周りに指示を出した。
すると、湖から綺麗な緑色の髪の女性が現れたのだった。
『貴女がこの毒の沼地を浄化してくれたのかしら?』
不思議と脳内に響いてくるような声だった。
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