66 / 94
ついに登場!
しおりを挟む
黒い光りと共に漆黒の貴族のような服装をした長髪の男性が出てきた。
「ふぅ、ようやくか。ダークリキッドご苦労だった」
「はっ!ありがとうございます」
長髪の男はシオンに向き合うと言った。
「会うのは初めてだな。オレの名はアモン。今の『魔王』を名乗る者である」
!?
「魔王!?」
まさか敵の総大将がやってくるなんて!?
「しかし、丁度良かった。我が【花嫁】に相応しい装いではないか?」
「はっ?なんの話よ!」
シオン達は着替える時間が惜しく、ファッションショーのドレス姿のままであった。
見ように寄っては着飾っていると言える。
「シオンを花嫁に迎えるって本気なのかしら?」
フレイやミレイユがシオンの前に立ちはだかった。
「無論、本気だ。邪神の加護を持つオレと女神の加護を持つ女との間に子供が産まれれば、最強の者が誕生する!」
!?
「ふ、ふざけないでよ!ただ子供を産むためだけに妻にしようって言うの!」
「まだ紳士的な申し出だろう?子を産ますだけなら他に方法は幾らでもあるからな?」
ニヤリと嗤う魔王アモンに背筋に悪寒が走った。
「……………ゲスが」
ヒューーーーン!!!!
今まで沈黙していたスノーが周囲に冷気を放出しながら怒りをあらわにしていた。
「お前はここで殺しておきます」
言葉は静かだが、周囲を凍らしていくスノーの魔力はどんどん高まっていった。
「それは無理だな。貴様ごときではオレは殺せ
ん。さっさとそこをどくがいい」
「黙れ!」
スノーは自分の周囲に凍りの槍を多数作りだし、高速で魔王に飛ばした。
「くだらぬ」
魔王は手を前にかざすと、『闇』が目の前に現れ、凍りの槍を呑み込んでしまった。
!?
「これで終わりか?」
流石のスノーも目を開き驚愕したが、すぐに気を取り直し再度攻撃を放った。
「無駄なことを………むっ?」
目の前の攻撃はフェイクだった。スノーは地面から魔王の足元を凍らせたのだ。
「これで動けない!」
無論、魔王が本気をだせば抜け出せるだろうが、一瞬でも動きを止めることができれば良かった。
「はぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!」
『アイスニードル・レイン!!!!』
魔王の上空から細い凍りの針が数百、数千、数万と降り注いだ!
ヅダダダダッッッッッッ!!!!!!!!
体感的に数十分もの間、凍りの針が降り注いだ。
「はぁはぁはぁ………………」
目の前には降った凍りの針が積もって氷の山ができていた。
「ふむ?流石は上位精霊と言った所か?」
「なっ!?」
バリンッ!!!!
魔王アモンは無傷だった。
片手を振るっただけでスノーの凍りが砕け散った。
「なかなか頑張ったではないか?次はこちらからいくぞ!」
魔王が初めて構えた。
「最大警戒!」
後ろにいたフレイ達も身構えた。
「これが魔王たる力だ」
人差し指を前に突き出すと、指先から『黒いイカズチ』がほと走った!
「全員の魔力を集めて結界を強化!」
短い言葉で瞬時に意味を理解し、結界を張り
魔王の攻撃を防ごうとするが──
結界は脆く崩れ去り魔王の攻撃が襲い掛かった。
「ふぅ、ようやくか。ダークリキッドご苦労だった」
「はっ!ありがとうございます」
長髪の男はシオンに向き合うと言った。
「会うのは初めてだな。オレの名はアモン。今の『魔王』を名乗る者である」
!?
「魔王!?」
まさか敵の総大将がやってくるなんて!?
「しかし、丁度良かった。我が【花嫁】に相応しい装いではないか?」
「はっ?なんの話よ!」
シオン達は着替える時間が惜しく、ファッションショーのドレス姿のままであった。
見ように寄っては着飾っていると言える。
「シオンを花嫁に迎えるって本気なのかしら?」
フレイやミレイユがシオンの前に立ちはだかった。
「無論、本気だ。邪神の加護を持つオレと女神の加護を持つ女との間に子供が産まれれば、最強の者が誕生する!」
!?
「ふ、ふざけないでよ!ただ子供を産むためだけに妻にしようって言うの!」
「まだ紳士的な申し出だろう?子を産ますだけなら他に方法は幾らでもあるからな?」
ニヤリと嗤う魔王アモンに背筋に悪寒が走った。
「……………ゲスが」
ヒューーーーン!!!!
今まで沈黙していたスノーが周囲に冷気を放出しながら怒りをあらわにしていた。
「お前はここで殺しておきます」
言葉は静かだが、周囲を凍らしていくスノーの魔力はどんどん高まっていった。
「それは無理だな。貴様ごときではオレは殺せ
ん。さっさとそこをどくがいい」
「黙れ!」
スノーは自分の周囲に凍りの槍を多数作りだし、高速で魔王に飛ばした。
「くだらぬ」
魔王は手を前にかざすと、『闇』が目の前に現れ、凍りの槍を呑み込んでしまった。
!?
「これで終わりか?」
流石のスノーも目を開き驚愕したが、すぐに気を取り直し再度攻撃を放った。
「無駄なことを………むっ?」
目の前の攻撃はフェイクだった。スノーは地面から魔王の足元を凍らせたのだ。
「これで動けない!」
無論、魔王が本気をだせば抜け出せるだろうが、一瞬でも動きを止めることができれば良かった。
「はぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!」
『アイスニードル・レイン!!!!』
魔王の上空から細い凍りの針が数百、数千、数万と降り注いだ!
ヅダダダダッッッッッッ!!!!!!!!
体感的に数十分もの間、凍りの針が降り注いだ。
「はぁはぁはぁ………………」
目の前には降った凍りの針が積もって氷の山ができていた。
「ふむ?流石は上位精霊と言った所か?」
「なっ!?」
バリンッ!!!!
魔王アモンは無傷だった。
片手を振るっただけでスノーの凍りが砕け散った。
「なかなか頑張ったではないか?次はこちらからいくぞ!」
魔王が初めて構えた。
「最大警戒!」
後ろにいたフレイ達も身構えた。
「これが魔王たる力だ」
人差し指を前に突き出すと、指先から『黒いイカズチ』がほと走った!
「全員の魔力を集めて結界を強化!」
短い言葉で瞬時に意味を理解し、結界を張り
魔王の攻撃を防ごうとするが──
結界は脆く崩れ去り魔王の攻撃が襲い掛かった。
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
転生したらただの女子生徒Aでしたが、何故か攻略対象の王子様から溺愛されています
平山和人
恋愛
平凡なOLの私はある日、事故にあって死んでしまいました。目が覚めるとそこは知らない天井、どうやら私は転生したみたいです。
生前そういう小説を読みまくっていたので、悪役令嬢に転生したと思いましたが、実際はストーリーに関わらないただの女子生徒Aでした。
絶望した私は地味に生きることを決意しましたが、なぜか攻略対象の王子様や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛される羽目に。
しかも、私が聖女であることも判明し、国を揺るがす一大事に。果たして、私はモブらしく地味に生きていけるのでしょうか!?
帰らなければ良かった
jun
恋愛
ファルコン騎士団のシシリー・フォードが帰宅すると、婚約者で同じファルコン騎士団の副隊長のブライアン・ハワードが、ベッドで寝ていた…女と裸で。
傷付いたシシリーと傷付けたブライアン…
何故ブライアンは溺愛していたシシリーを裏切ったのか。
*性被害、レイプなどの言葉が出てきます。
気になる方はお避け下さい。
・8/1 長編に変更しました。
・8/16 本編完結しました。
転生した悪役令嬢は破滅エンドを避けるため、魔法を極めたらなぜか攻略対象から溺愛されました
平山和人
恋愛
悪役令嬢のクロエは八歳の誕生日の時、ここが前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖魔と乙女のレガリア』の世界であることを知る。
クロエに割り振られたのは、主人公を虐め、攻略対象から断罪され、破滅を迎える悪役令嬢としての人生だった。
そんな結末は絶対嫌だとクロエは敵を作らないように立ち回り、魔法を極めて断罪フラグと破滅エンドを回避しようとする。
そうしていると、なぜかクロエは家族を始め、周りの人間から溺愛されるのであった。しかも本来ならば主人公と結ばれるはずの攻略対象からも
深く愛されるクロエ。果たしてクロエの破滅エンドは回避できるのか。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる