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食後の後は─
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「「「ごちそうさまでした!」」」
楽しい食事の時間が終わり、後片付けをしてから今後に付いて話し合った。
「もう15分で休憩時間が終わる。この後の方針を決めようと思う」
「そうだね。他のクラスは何処にいるんだろう?」
その言葉を聞いたミレイユは、紙を取り出してテーブルに置いた。すると、自動的に形が変わり、周辺の地形へと変化した。
「おおっ♪凄いよミレイユ!」
「いえ、目に見える範囲だけですから」
謙遜するミレイユにクリスも褒めた。
「いや、地形の確認ができて助かるよ」
「あ、ありがとうございます」
少しテレるミレイユだった。
「さて、今の場所がここだとすると、次は戻るか進むかになるんだけど………」
指で場所を示しながらみんなの意見を聞いた。
「やっぱり新しいエリアに行きたいよね」
「そうね。雑魚の魔物ばかりで飽きてきたし、そろそろ、他のクラスメイトからメダルを奪いたいわね」
こうして、シオン達は新しいエリアを目指して、川沿いに森に入るルートを取る事になった。
「さて、いくぞー!」
「「「おおーーー!!!!」」」
出発しようとしたとき、チャリンッと何かが落ちてきた。
「なんか落ちてきた?」
シオンが拾うと文字が書いてあった。
「なになに?しっかりと食材を集めてちゃんとした料理を人数分を作った功績を讃えて、金のメダルを進呈する……と?」
!?
「マジで?」
シオンの手には、初めての金のメダルが握られていた。
「なるほど。こういうイベントをこなす事でも手に入るのか」
「でもこんな簡単なイベントなんて、みんなクリアしているでしょう?」
「いや、そうでもないと思うよ?他のクラスはメンバーが多いから、人数分の料理を作るのは厳しいと思う」
なるほどねー!今回は私達にとってのラッキーイベントだったんだ。シオン達は納得した様子でその場を後にした。
少し歩いて行くと、すぐに森の入口にたどり着いた。
「ここはお昼前に、多くのクラスメイトが逃げ出してきた所だよね?」
「そうですね。その端に位置する場所ですわ」
シオンはバフの魔法を掛けてゆっくりと森へ入っていった。
「これは!?」
森に入ると、急に景色が変わった。
「………なるほど、この森は生きているようですね」
額に嫌な汗が流れた。
「私が斥候を出します!」
ミレイユは紙飛行機を四方に飛ばした。
「このまま進みましょう。だいたいですが、先の地形がわかります」
「凄いよミレイユ!利便性が高いね!」
ここに来て、ミレイユの力が大助かりになっていた。
「私もミレイユみたいにがんばろう!」
セリスもやる気になっていた。
「!?魔物が襲ってきます!」
ミレイユの声に即座に反応した。狼系の魔物が飛び出してきたが、すでに臨戦態勢だったので簡単に倒す事ができた。
「いい感じだね。このまま油断せずにいこう!」
少し進んでいくと………
バチッ!?
「きゃっ!」
「ミレイユ!大丈夫?」
ミレイユは呼吸を落ち着かせて大丈夫と言った。
「この先に進ませていた式紙が弾け飛びました。多分、結界にぶつかったと思います」
「結界………一体誰が張っているのかしら?」
「行って見ればわかるよ。注意しながら行こう!」
そのまま進むと、確かに結界が張ってあった。
「これは………大丈夫。このまま進んで」
シオンは結界に触れて、そのまますり抜けるように中に入っていった。その他のメンバーも恐る恐ると入っていった。
「この結界は魔術的な物と魔物を拒絶する結界みたい。森の中に遺跡があるなんて………」
結界を抜けた先には、石碑で作られた遺跡がたたずんでいた。
「シルフィード、凝りすぎでしょう?」
シオンは小さく呟いた。
「見て!足跡が多数あるわ。他にも森を抜けて遺跡に入ったクラスメイトがいるみたいよ!」
「これは遺跡の中で戦闘になりそうだな」
目の前の遺跡をスルーするという選択は無かった。シオン達は軽く休むと遺跡に足を踏み入れるのだった。
楽しい食事の時間が終わり、後片付けをしてから今後に付いて話し合った。
「もう15分で休憩時間が終わる。この後の方針を決めようと思う」
「そうだね。他のクラスは何処にいるんだろう?」
その言葉を聞いたミレイユは、紙を取り出してテーブルに置いた。すると、自動的に形が変わり、周辺の地形へと変化した。
「おおっ♪凄いよミレイユ!」
「いえ、目に見える範囲だけですから」
謙遜するミレイユにクリスも褒めた。
「いや、地形の確認ができて助かるよ」
「あ、ありがとうございます」
少しテレるミレイユだった。
「さて、今の場所がここだとすると、次は戻るか進むかになるんだけど………」
指で場所を示しながらみんなの意見を聞いた。
「やっぱり新しいエリアに行きたいよね」
「そうね。雑魚の魔物ばかりで飽きてきたし、そろそろ、他のクラスメイトからメダルを奪いたいわね」
こうして、シオン達は新しいエリアを目指して、川沿いに森に入るルートを取る事になった。
「さて、いくぞー!」
「「「おおーーー!!!!」」」
出発しようとしたとき、チャリンッと何かが落ちてきた。
「なんか落ちてきた?」
シオンが拾うと文字が書いてあった。
「なになに?しっかりと食材を集めてちゃんとした料理を人数分を作った功績を讃えて、金のメダルを進呈する……と?」
!?
「マジで?」
シオンの手には、初めての金のメダルが握られていた。
「なるほど。こういうイベントをこなす事でも手に入るのか」
「でもこんな簡単なイベントなんて、みんなクリアしているでしょう?」
「いや、そうでもないと思うよ?他のクラスはメンバーが多いから、人数分の料理を作るのは厳しいと思う」
なるほどねー!今回は私達にとってのラッキーイベントだったんだ。シオン達は納得した様子でその場を後にした。
少し歩いて行くと、すぐに森の入口にたどり着いた。
「ここはお昼前に、多くのクラスメイトが逃げ出してきた所だよね?」
「そうですね。その端に位置する場所ですわ」
シオンはバフの魔法を掛けてゆっくりと森へ入っていった。
「これは!?」
森に入ると、急に景色が変わった。
「………なるほど、この森は生きているようですね」
額に嫌な汗が流れた。
「私が斥候を出します!」
ミレイユは紙飛行機を四方に飛ばした。
「このまま進みましょう。だいたいですが、先の地形がわかります」
「凄いよミレイユ!利便性が高いね!」
ここに来て、ミレイユの力が大助かりになっていた。
「私もミレイユみたいにがんばろう!」
セリスもやる気になっていた。
「!?魔物が襲ってきます!」
ミレイユの声に即座に反応した。狼系の魔物が飛び出してきたが、すでに臨戦態勢だったので簡単に倒す事ができた。
「いい感じだね。このまま油断せずにいこう!」
少し進んでいくと………
バチッ!?
「きゃっ!」
「ミレイユ!大丈夫?」
ミレイユは呼吸を落ち着かせて大丈夫と言った。
「この先に進ませていた式紙が弾け飛びました。多分、結界にぶつかったと思います」
「結界………一体誰が張っているのかしら?」
「行って見ればわかるよ。注意しながら行こう!」
そのまま進むと、確かに結界が張ってあった。
「これは………大丈夫。このまま進んで」
シオンは結界に触れて、そのまますり抜けるように中に入っていった。その他のメンバーも恐る恐ると入っていった。
「この結界は魔術的な物と魔物を拒絶する結界みたい。森の中に遺跡があるなんて………」
結界を抜けた先には、石碑で作られた遺跡がたたずんでいた。
「シルフィード、凝りすぎでしょう?」
シオンは小さく呟いた。
「見て!足跡が多数あるわ。他にも森を抜けて遺跡に入ったクラスメイトがいるみたいよ!」
「これは遺跡の中で戦闘になりそうだな」
目の前の遺跡をスルーするという選択は無かった。シオン達は軽く休むと遺跡に足を踏み入れるのだった。
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