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学園編

ついに始まります!

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あれからの一週間はあっと言う間でした。
なんやかんや準備や周辺お店のチェックなど忙しかったのです。


そして本日、学園が始まります!

「お嬢様、とてもよくお似合いですよ」

制服姿のシオンを褒めるリサに、シオンは少し恥ずかしそうだった。

「今更ながら、この『歳』で学園の制服はちょっと勇気がいるわね」

『そうですね~シオンが着ると正直、熟女イメクラになりますもん──』

……………死にたいの?

いえ、なんでもないデス………


コホンッ
「まぁまぁ、イオン皇女殿下と一緒なのですからいいじゃないですか?」

そうなのだ。
イオン皇女もこの寮に引っ越してきたのだ。
無論、シオンと一緒に居たい為にである。

コンコンッ
「シオン~もう準備はできてますか~」
「あっ、はーい!」


扉を開けるとイオン皇女が制服姿で立っていた。

「まぁまぁ♪とってもお似合いですわ♪」
「シオンの方こそ、かわいいです♪」

お互いにはにかみながら一緒に入口へ向かった。

「ふぅ~学園の校舎までは行かなくていいので、軽く掃除をして買い物に行けばゆっくりと温泉に入り放題ですよ♪」

シオンを見送った後、リサはブレなく呟くのだった。

歩きながら校舎へ向かうシオンとイオンは、その美しさから、周囲の学生から注目されていた。

「あれはイオン皇女殿下だ!」
「美しい………」
「私なんてイオン皇女様の演奏会に行った事があるんだから!」

「隣の令嬢はどこの令嬢だろう?」
「綺麗な方ですわ。イオン皇女様とも仲が良さそうですわね?」

ざわざわ
ヒソヒソ

学生達は遠巻きながら、シオン達を見ていた。

「シオーーーン!!!!」

後ろからルイン王子が走ってやってきた。

「まぁ!ルイン様、お久しぶりでございます」
「そんな堅苦しいあいさつは良いから。これから同じ学生なんだし、もっと砕けて話して欲しい。それより会えて嬉しいよ」

ルイン王子は多忙を極めており、なかなかシオンに会いに行けなかったのだ。

「もう教室の組分けは見た?」
「いえ、これからですわ」

案内板があり、それぞれの名前が書いてあった。

クラスは、S、A、B、Cと4クラスに成績順に別れている。

シオン達は当然、Sクラスである。

「Sクラスですわ」
「ふっ、当然だな」

名前を確認すると教室へと向かった。


『あれが、シオン・イージス辺境伯令嬢にして、守護精霊アリエル様の愛し子…………ギリッ』

シオンを鋭い目付きで見詰める者がいた。
こうしてシオンの学園生活が始まるのだった。







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