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2:成長期編
王妃様は頑張る!
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不定期更新ですがなるべく頻繁に更新出来るよう頑張ります!
(ストックが切れたので、次の更新はしばらくお待ち下さい。現在、別タイトル【悪役令嬢戦記】でコラボ小説が進行中です。ぜひそちらもご覧下さい)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
遂に5歳になりました。精霊さんのお掛けですくすくと成長しています!
「う~ん。どうしたものやら」
お父様が何か悩んでいますね。ここは私が何とかしなければ!
「お父様!どうなされたのですか?」
「ん?シオン来たのかい?ちょっと気になる事があってね」
私は首を傾げる
「気になる事ですか?」
「うん、仕事の話だからまだシオンには難しいかな?シリカはどうしたんだい?」
「お母様は、お兄様と一緒に街に行きました」
お父様がまたか・・・と顔に手をやる。
「どうしてうちの家族はじっとしているのが苦手なんだろうね?」
私はきょとんとしてお父様の膝の上に座る。
「ふふふ、今日はいつもより甘えん坊さんだね」
「だってお父様の事が大好きですもの!」
無邪気に笑う私を見てお父様も微笑む
「嬉しい事を言ってくれるねシオン。ちょっと早いけど食事に行こうか?」
私は嬉しく頷くとお父様に抱っこされて食堂に向かった。
『シリカには伝えておかないとな、トリネコから密輸の疑いがある事と、飢饉の時に食糧を安く売ってくれた海向こうの国にも【転生者】がいるかも知れない事を!』
一方その頃
「潮風が気持ち良いわね」
海辺の海岸に座り、海を見つめるこの国の王妃であるシリカがいた。冒険者の服装だ。
「お母様、よろしいのですか?こんな所にいて?」
息子のレオンが心配そうに聞いてくる。
「ちょっとした息抜きよ♪人間は休憩した方が効率が上がるのよ。それにー」
レオンは少し不安だったか、大好きなお母様が言うのだから大丈夫だろう
「最近、トルネコからの船から密輸の疑いがあるのでちょっと見張りにきたのよ」
レオンは驚き、お母様を見つめる。お母様は海を見ているが・・・正確には海にある船を見ているみたいだ。
「うちの港で不正をしたらどうなるか思い知らせないとね!レオン!来なさい!」
急にお母様に抱き抱えられたレオンは戸惑った。お母様が呪文を唱えると体が浮いて、海の方へ高速で飛んで行く。甲板に立つと、船の船員も驚き注目する。
「私の名前はシリカ・ミスレイン!ミスレイン公国の王妃です!この船には密輸の疑いがあるので取り締まりします!」
堂々と名乗る様はカッコいい!
「ふざけるんじゃねー!こんな王妃が居てたまるかー!野郎共!捕まえろ!」
襲い掛かってくる船員に3分も経たずに全員峰打ちで眠らすシリカがいた。
「凄い・・・」
レオンはそう呟くが、シリカは何れレオンも出来るように鍛えるという。無理だよ!?
その後、シリカは船を調べると、船底に閉じ込められたエルフや獣人の子供達がいた。それを見たシリカは一瞬怒ったが、すぐに回復魔法を掛けて保護したのだった。水と風の魔法を使い、ミスレイン公国の港に船を運ぶと、すぐに港にいた自国兵に指示をだし、船の船員を捕縛、他の船もしっかり調べるよう指示を出したのだった。
こうして、アルフォードの悩みの種は一つ解消されたが、別の悩みを抱える事となった。保護した違法に捕らわれた子供達の対応と王妃の単独行動に頭を悩ませるのだった。
(ストックが切れたので、次の更新はしばらくお待ち下さい。現在、別タイトル【悪役令嬢戦記】でコラボ小説が進行中です。ぜひそちらもご覧下さい)
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遂に5歳になりました。精霊さんのお掛けですくすくと成長しています!
「う~ん。どうしたものやら」
お父様が何か悩んでいますね。ここは私が何とかしなければ!
「お父様!どうなされたのですか?」
「ん?シオン来たのかい?ちょっと気になる事があってね」
私は首を傾げる
「気になる事ですか?」
「うん、仕事の話だからまだシオンには難しいかな?シリカはどうしたんだい?」
「お母様は、お兄様と一緒に街に行きました」
お父様がまたか・・・と顔に手をやる。
「どうしてうちの家族はじっとしているのが苦手なんだろうね?」
私はきょとんとしてお父様の膝の上に座る。
「ふふふ、今日はいつもより甘えん坊さんだね」
「だってお父様の事が大好きですもの!」
無邪気に笑う私を見てお父様も微笑む
「嬉しい事を言ってくれるねシオン。ちょっと早いけど食事に行こうか?」
私は嬉しく頷くとお父様に抱っこされて食堂に向かった。
『シリカには伝えておかないとな、トリネコから密輸の疑いがある事と、飢饉の時に食糧を安く売ってくれた海向こうの国にも【転生者】がいるかも知れない事を!』
一方その頃
「潮風が気持ち良いわね」
海辺の海岸に座り、海を見つめるこの国の王妃であるシリカがいた。冒険者の服装だ。
「お母様、よろしいのですか?こんな所にいて?」
息子のレオンが心配そうに聞いてくる。
「ちょっとした息抜きよ♪人間は休憩した方が効率が上がるのよ。それにー」
レオンは少し不安だったか、大好きなお母様が言うのだから大丈夫だろう
「最近、トルネコからの船から密輸の疑いがあるのでちょっと見張りにきたのよ」
レオンは驚き、お母様を見つめる。お母様は海を見ているが・・・正確には海にある船を見ているみたいだ。
「うちの港で不正をしたらどうなるか思い知らせないとね!レオン!来なさい!」
急にお母様に抱き抱えられたレオンは戸惑った。お母様が呪文を唱えると体が浮いて、海の方へ高速で飛んで行く。甲板に立つと、船の船員も驚き注目する。
「私の名前はシリカ・ミスレイン!ミスレイン公国の王妃です!この船には密輸の疑いがあるので取り締まりします!」
堂々と名乗る様はカッコいい!
「ふざけるんじゃねー!こんな王妃が居てたまるかー!野郎共!捕まえろ!」
襲い掛かってくる船員に3分も経たずに全員峰打ちで眠らすシリカがいた。
「凄い・・・」
レオンはそう呟くが、シリカは何れレオンも出来るように鍛えるという。無理だよ!?
その後、シリカは船を調べると、船底に閉じ込められたエルフや獣人の子供達がいた。それを見たシリカは一瞬怒ったが、すぐに回復魔法を掛けて保護したのだった。水と風の魔法を使い、ミスレイン公国の港に船を運ぶと、すぐに港にいた自国兵に指示をだし、船の船員を捕縛、他の船もしっかり調べるよう指示を出したのだった。
こうして、アルフォードの悩みの種は一つ解消されたが、別の悩みを抱える事となった。保護した違法に捕らわれた子供達の対応と王妃の単独行動に頭を悩ませるのだった。
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