26 / 106
尋問1
しおりを挟む
シオンが伯爵領でさらに行動を開始している頃、リオンはまた王宮に来ていた。
「あれ?先日来られた方ですよね?何かお忘れ物でも?」
「あ、いや、また申し訳ありません。また急ぎ皇帝陛下お目通りをお願いします。あ、手紙だけでも構いません」
リオンはバツが悪そうに門番の兵士に証明書と手紙を渡す。それを見た門番は一瞬驚いた顔をしたがすぐに案内した。
「シオン御令嬢の使者の方ですね。陛下からすぐに通す様に伺っております。待合室で少しお待ち下さい。陛下にお伺いしてきます」
王宮の待合室に通されるとリオンは内心でドキドキだった。
えっ?前回と違い本当に話が通っているの?そんなに簡単に国のトップに会えて大丈夫なの?と、どうでもいいことを考えていた。
ゼノン皇帝の元へシオンからの手紙が先に届けられていた。
「何と言うか、タイミングが良いのか、悪いのか………何故先日帰ったばかりで、またすぐ戻ってくるのか」
ゼノンはちょうど、宰相と打ち合わせをしており、一段落着いた所だった。
「この手紙を読むのが怖いのだが?」
「ええ、私も陛下と同じ思いです。また王宮が騒がしくなりそうな予感がしますな~」
とはいえ、読まなくてはならなだろう。
ペーパーナイフで封を切ると中身を読んだ。
手紙を読み終えた皇帝は手を顔に当てて、読んだ内容が本当なのかとしばし、現実逃避をした。
「読んでみろ」
宰相に手紙を渡すと、宰相も皇帝と同じ仕草をして頭を痛めた。
「予想通りに王宮を騒がしくさせる事案でしたな」
「予想以上だよ!何で先日の今日で別の事案を持って来るんだよ!」
いや、別に良いことではあるのだが!あるのだが、どうしてもう少し待ってくれないんだよ!
王宮騎士団の中隊、約半分近くが東部の男爵領に向かわせたばかりだぞ!?
「しかし、東部は他の地域より腐ってますな。許し難い諸行です!」
宰相は憤りを覚えていた。
「そうだな。憲兵と言うのは俺の直轄の【貴族】ですら裁ける裁量を持たせた、国の【秩序】を護る兵なのに、いつからそこいらの、ガラの悪い兵にまで質が落ちたんだ?クソッ!」
賄賂を貰い貴族の罪に目を瞑っていたなんて、国の行政が機能していないのと同じだ。
「ドラッグに奴隷にされた女性の暴行……クククッ、伯爵家が1つ断絶するな。あいつの父親は有能だから、ドラ息子の罪は多少は目を瞑っていたが………俺が甘かったみたいだ。宰相、すぐにワルヨノー伯爵を呼び出せ!」
すぐにワルヨノー伯爵は呼び出された。それと一緒に、リオンも同席するよう執務室にきていた。
『オレどうしてここに居るんだろう~空気だ。空気になるんだ』
リオンは自分は空気だと心の中で唱え続けていた。
執務室には両手を騎士2人に掴まれ、連行されたワルノヨー伯爵がいた。
「へ、陛下!?これはいったいどういう事でございますか!」
どうして自分が連れてこられたか、わかっていない様子だった。
「黙れ………それはこっちのセリフだ」
冷酷皇帝と言う二つ名に相応しく、大きな声ではないのに、凍えるような低い声だった。この一言で、皇帝でどれほど怒っているのか察する事ができた。
「ひっ、わ、私が何か気に触る事をしたのでしょうか?」
怯えながら尋ねると──
「先に確認する。お前は何処まで関わっている?」
リオンと宰相は意味を察したが、伯爵は何の事だと言う顔だった。イラッとした表情で皇帝が言った。
「お前のクズドラ息子の罪についてだ」
!?
ようやく伯爵も何かわかった様な顔を見せた。
「た、大変申し訳ございません。確かに不肖の息子は【過去】に平民相手に暴行しました。なので、屋敷に閉じ込めて、領主としての仕事をさせおりましたが………」
「そんな事はずっと前から知っている!あれだけ騒ぎになっているんだぞ?お前の領地では、美しい女性は拐われると、フードを被って生活しているそうだな。初めてお前の領地に行った者は、何かの宗教でも流行っているのかと驚いたそうだぞ?」
リオンはダラダラと汗を掻いていた。
『お嬢!そんな事まで手紙に書いていたんですか!?』
「そ、それは昔の話ですよ。今は改心して──」
「騎士リオン殿!教えてくれないか?ワルノヨー伯爵の領地の話を」
ここでオレに話を振るのか!?
これオレが伯爵に恨まれるパターンじゃ………
一瞬そんな事を考えたが、奴隷にされた女性達の事を思い気合いを入れ直した。
「初めまして、ワルノヨー伯爵。私は、【とある妃】様に仕える護衛騎士なのですが、帝都に向かう途中に、貴方の領地を通りました。皇帝陛下の仰る通り、今だに街の女性がフードを被っているのはどうしてでしょうか?」
リオンの言葉に伯爵は言葉を詰まらせた。
「そ、それは大変遺憾ではありますが、過去に起こした息子の諸行に恐れているからだと思います。息子はここ数年は屋敷の外に出ていないと、監視の為に付けた者から報告が上がっていますので」
リオンは大きなため息を付いた。
確かに本人は屋敷から出てないだろう。
そう本人はだ。買収されたクズ達で、オコボレを貰っていた配下が、今だに人攫いの様な事をやっているのだ。だから、今だに女性達はフードを被って外出するしかないのだよ。
まったく胸糞悪いぜっ!
「あれ?先日来られた方ですよね?何かお忘れ物でも?」
「あ、いや、また申し訳ありません。また急ぎ皇帝陛下お目通りをお願いします。あ、手紙だけでも構いません」
リオンはバツが悪そうに門番の兵士に証明書と手紙を渡す。それを見た門番は一瞬驚いた顔をしたがすぐに案内した。
「シオン御令嬢の使者の方ですね。陛下からすぐに通す様に伺っております。待合室で少しお待ち下さい。陛下にお伺いしてきます」
王宮の待合室に通されるとリオンは内心でドキドキだった。
えっ?前回と違い本当に話が通っているの?そんなに簡単に国のトップに会えて大丈夫なの?と、どうでもいいことを考えていた。
ゼノン皇帝の元へシオンからの手紙が先に届けられていた。
「何と言うか、タイミングが良いのか、悪いのか………何故先日帰ったばかりで、またすぐ戻ってくるのか」
ゼノンはちょうど、宰相と打ち合わせをしており、一段落着いた所だった。
「この手紙を読むのが怖いのだが?」
「ええ、私も陛下と同じ思いです。また王宮が騒がしくなりそうな予感がしますな~」
とはいえ、読まなくてはならなだろう。
ペーパーナイフで封を切ると中身を読んだ。
手紙を読み終えた皇帝は手を顔に当てて、読んだ内容が本当なのかとしばし、現実逃避をした。
「読んでみろ」
宰相に手紙を渡すと、宰相も皇帝と同じ仕草をして頭を痛めた。
「予想通りに王宮を騒がしくさせる事案でしたな」
「予想以上だよ!何で先日の今日で別の事案を持って来るんだよ!」
いや、別に良いことではあるのだが!あるのだが、どうしてもう少し待ってくれないんだよ!
王宮騎士団の中隊、約半分近くが東部の男爵領に向かわせたばかりだぞ!?
「しかし、東部は他の地域より腐ってますな。許し難い諸行です!」
宰相は憤りを覚えていた。
「そうだな。憲兵と言うのは俺の直轄の【貴族】ですら裁ける裁量を持たせた、国の【秩序】を護る兵なのに、いつからそこいらの、ガラの悪い兵にまで質が落ちたんだ?クソッ!」
賄賂を貰い貴族の罪に目を瞑っていたなんて、国の行政が機能していないのと同じだ。
「ドラッグに奴隷にされた女性の暴行……クククッ、伯爵家が1つ断絶するな。あいつの父親は有能だから、ドラ息子の罪は多少は目を瞑っていたが………俺が甘かったみたいだ。宰相、すぐにワルヨノー伯爵を呼び出せ!」
すぐにワルヨノー伯爵は呼び出された。それと一緒に、リオンも同席するよう執務室にきていた。
『オレどうしてここに居るんだろう~空気だ。空気になるんだ』
リオンは自分は空気だと心の中で唱え続けていた。
執務室には両手を騎士2人に掴まれ、連行されたワルノヨー伯爵がいた。
「へ、陛下!?これはいったいどういう事でございますか!」
どうして自分が連れてこられたか、わかっていない様子だった。
「黙れ………それはこっちのセリフだ」
冷酷皇帝と言う二つ名に相応しく、大きな声ではないのに、凍えるような低い声だった。この一言で、皇帝でどれほど怒っているのか察する事ができた。
「ひっ、わ、私が何か気に触る事をしたのでしょうか?」
怯えながら尋ねると──
「先に確認する。お前は何処まで関わっている?」
リオンと宰相は意味を察したが、伯爵は何の事だと言う顔だった。イラッとした表情で皇帝が言った。
「お前のクズドラ息子の罪についてだ」
!?
ようやく伯爵も何かわかった様な顔を見せた。
「た、大変申し訳ございません。確かに不肖の息子は【過去】に平民相手に暴行しました。なので、屋敷に閉じ込めて、領主としての仕事をさせおりましたが………」
「そんな事はずっと前から知っている!あれだけ騒ぎになっているんだぞ?お前の領地では、美しい女性は拐われると、フードを被って生活しているそうだな。初めてお前の領地に行った者は、何かの宗教でも流行っているのかと驚いたそうだぞ?」
リオンはダラダラと汗を掻いていた。
『お嬢!そんな事まで手紙に書いていたんですか!?』
「そ、それは昔の話ですよ。今は改心して──」
「騎士リオン殿!教えてくれないか?ワルノヨー伯爵の領地の話を」
ここでオレに話を振るのか!?
これオレが伯爵に恨まれるパターンじゃ………
一瞬そんな事を考えたが、奴隷にされた女性達の事を思い気合いを入れ直した。
「初めまして、ワルノヨー伯爵。私は、【とある妃】様に仕える護衛騎士なのですが、帝都に向かう途中に、貴方の領地を通りました。皇帝陛下の仰る通り、今だに街の女性がフードを被っているのはどうしてでしょうか?」
リオンの言葉に伯爵は言葉を詰まらせた。
「そ、それは大変遺憾ではありますが、過去に起こした息子の諸行に恐れているからだと思います。息子はここ数年は屋敷の外に出ていないと、監視の為に付けた者から報告が上がっていますので」
リオンは大きなため息を付いた。
確かに本人は屋敷から出てないだろう。
そう本人はだ。買収されたクズ達で、オコボレを貰っていた配下が、今だに人攫いの様な事をやっているのだ。だから、今だに女性達はフードを被って外出するしかないのだよ。
まったく胸糞悪いぜっ!
13
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
公爵夫人アリアの華麗なるダブルワーク〜秘密の隠し部屋からお届けいたします〜
白猫
恋愛
主人公アリアとディカルト公爵家の当主であるルドルフは、政略結婚により結ばれた典型的な貴族の夫婦だった。 がしかし、5年ぶりに戦地から戻ったルドルフは敗戦国である隣国の平民イザベラを連れ帰る。城に戻ったルドルフからは目すら合わせてもらえないまま、本邸と別邸にわかれた別居生活が始まる。愛人なのかすら教えてもらえない女性の存在、そのイザベラから無駄に意識されるうちに、アリアは面倒臭さに頭を抱えるようになる。ある日、侍女から語られたイザベラに関する「推測」をきっかけに物語は大きく動き出す。 暗闇しかないトンネルのような現状から抜け出すには、ルドルフと離婚し公爵令嬢に戻るしかないと思っていたアリアだが、その「推測」にひと握りの可能性を見出したのだ。そして公爵邸にいながら自分を磨き、リスキリングに挑戦する。とにかく今あるものを使って、できるだけ抵抗しよう!そんなアリアを待っていたのは、思わぬ新しい人生と想像を上回る幸福であった。公爵夫人の反撃と挑戦の狼煙、いまここに高く打ち上げます!
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。
高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の低田悠真のクラスには『高嶺の花』と呼ばれるほどの人気がある高嶺結衣という女子生徒がいる。容姿端麗、頭脳明晰、品行方正な高嶺さんは男女問わずに告白されているが全て振っていた。彼女には好きな人がいるらしい。
ゴールデンウィーク明け。放課後にハンカチを落としたことに気付いた悠真は教室に戻ると、自分のハンカチの匂いを嗅いで悶える高嶺さんを見つける。その場で、悠真は高嶺さんに好きだと告白されるが、付き合いたいと思うほど好きではないという理由で振る。
しかし、高嶺さんも諦めない。悠真に恋人も好きな人もいないと知り、
「絶対、私に惚れさせてみせるからね!」
と高らかに宣言したのだ。この告白をきっかけに、悠真は高嶺さんと友達になり、高校生活が変化し始めていく。
大好きなおかずを作ってきてくれたり、バイト先に来てくれたり、放課後デートをしたり、朝起きたら笑顔で見つめられていたり。高嶺の花の高嶺さんとの甘くてドキドキな青春学園ラブコメディ!
※2学期編3が完結しました!(2024.11.13)
※お気に入り登録や感想、いいねなどお待ちしております。
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
性悪という理由で婚約破棄された嫌われ者の令嬢~心の綺麗な者しか好かれない精霊と友達になる~
黒塔真実
恋愛
公爵令嬢カリーナは幼い頃から後妻と義妹によって悪者にされ孤独に育ってきた。15歳になり入学した王立学園でも、悪知恵の働く義妹とカリーナの婚約者でありながら義妹に洗脳されている第二王子の働きにより、学園中の嫌われ者になってしまう。しかも再会した初恋の第一王子にまで軽蔑されてしまい、さらに止めの一撃のように第二王子に「性悪」を理由に婚約破棄を宣言されて……!? 恋愛&悪が報いを受ける「ざまぁ」もの!! ※※※主人公は最終的にチート能力に目覚めます※※※アルファポリスオンリー※※※皆様の応援のおかげで第14回恋愛大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます※※※
すみません、すっきりざまぁ終了したのでいったん完結します→※書籍化予定部分=【本編】を引き下げます。【番外編】追加予定→ルシアン視点追加→最新のディー視点の番外編は書籍化関連のページにて、アンケートに答えると読めます!!
ハズレ嫁は最強の天才公爵様と再婚しました。
光子
恋愛
ーーー両親の愛情は、全て、可愛い妹の物だった。
昔から、私のモノは、妹が欲しがれば、全て妹のモノになった。お菓子も、玩具も、友人も、恋人も、何もかも。
逆らえば、頬を叩かれ、食事を取り上げられ、何日も部屋に閉じ込められる。
でも、私は不幸じゃなかった。
私には、幼馴染である、カインがいたから。同じ伯爵爵位を持つ、私の大好きな幼馴染、《カイン=マルクス》。彼だけは、いつも私の傍にいてくれた。
彼からのプロポーズを受けた時は、本当に嬉しかった。私を、あの家から救い出してくれたと思った。
私は貴方と結婚出来て、本当に幸せだったーーー
例え、私に子供が出来ず、義母からハズレ嫁と罵られようとも、義父から、マルクス伯爵家の事業全般を丸投げされようとも、私は、貴方さえいてくれれば、それで幸せだったのにーーー。
「《ルエル》お姉様、ごめんなさぁい。私、カイン様との子供を授かったんです」
「すまない、ルエル。君の事は愛しているんだ……でも、僕はマルクス伯爵家の跡取りとして、どうしても世継ぎが必要なんだ!だから、君と離婚し、僕の子供を宿してくれた《エレノア》と、再婚する!」
夫と妹から告げられたのは、地獄に叩き落とされるような、残酷な言葉だった。
カインも結局、私を裏切るのね。
エレノアは、結局、私から全てを奪うのね。
それなら、もういいわ。全部、要らない。
絶対に許さないわ。
私が味わった苦しみを、悲しみを、怒りを、全部返さないと気がすまないーー!
覚悟していてね?
私は、絶対に貴方達を許さないから。
「私、貴方と離婚出来て、幸せよ。
私、あんな男の子供を産まなくて、幸せよ。
ざまぁみろ」
不定期更新。
この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜
みおな
恋愛
伯爵令嬢のジュエルは、王太子であるシリウスから求婚され、王太子妃になるべく日々努力していた。
そんなある日、ジュエルはシリウスが一人の女性と抱き合っているのを見てしまう。
その日以来、何度も何度も彼女との逢瀬を重ねるシリウス。
そんなに彼女が好きなのなら、彼女を王太子妃にすれば良い。
ジュエルが何度そう言っても、シリウスは「彼女は友人だよ」と繰り返すばかり。
堂々と嘘をつくシリウスにジュエルは・・・
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる