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この人を敵にまわしてはいけない!
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レイラ婦人の交渉術で、王国側の有利な条件で契約を結び、ここから王国側も『転移』という機密事項を話していくのであった。
「さて、ここからは我々の方の機密事項をお伝え致しましょう。こちらだけ秘密を知っていては不公平ですからね♪」
レイラ婦人の言葉に不信がるフローリアであったが、王国の機密事項に興味があり黙って聞いていた。
「我々、一部の関係者しか知らない秘密なのですが、実は四大精霊様にとある魔法を授けて頂いたのです」
とある魔法?
「この魔法を秘密にして頂けるのなら、代表者3人にも教えても良いと伺っております。あっ無論、無料ですよ?」
フローリアはこのレイラの提案の裏を読んだ。
『いったいなんの事なの?確かに四大精霊様、直々に魔法を教えて貰ったのなら凄い魔法なんでしょうけど、秘密にする意味がわからないわ。まさか街1つを吹き飛ばすほど威力があるとかじゃないよね?』
フローリアは不安に陥ったが、レイラは躊躇いいなく秘密をいってしまった。
「四大精霊様から『転移』の魔法を教えて頂きました。1度行った事のある場所なら、一瞬で行けますわ♪」
へぇ~転移ねー?便利じゃないかしら?ってか、まだこちらの同意なくイっちゃうって、どうなのよ!?
・
・
・
・
・
んっ?転移って言った?言ったよね?あの伝説級の魔法の転移???
フローリアは混乱していた。
ドワーフのトーリンも混乱していた。
獣人のガロウも混乱してしまった。
三人揃ってバカになっていた…………もとい、開いた口が塞がらなかった。
「すまぬ。もう一度、伺っても宜しいか?あの伝説級の転移魔法と仰ったか?」
ガロウの言葉にレイラは頷いた。
「そうですね。言葉より実際に体験した方が宜しいでしょうね♪」
レイラは呆気に取られている亜人達を含めて、この部屋にいる全員を転移させた。
シュン!!!
一瞬で景色が変わった。
「ふぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!」
急に奇声が聞こえたと思ったら、幼い少女が驚いていた。
「ファンタジーで定番のエロフ!ドワーフ?獣人だっ!!!」
いいえ、エルフですよ?ちゃんと訂正しましょうね。薄い本の見すぎですよ!シオンちゃん。
「な、なんじゃ?この少女は………?」
「それより、ここはどこ!?私達は応接室にいたはず……………」
「ま、まさか本当に転移したのかっ!?」
三者三様に驚いていた。
「レイラさん?あっ、そっかー!亜人連合に着いたんですね!」
「シオンちゃん、驚かせてごめんなさいね。こちらの方々に転移の説明をしていたの」
レイラの言葉にシオンはいいよ、いいよと軽かった。そして亜人達の代表に『詳しい説明』をするのだった。
「では、ここは四大精霊様がいらっしゃるシルクード領なのですか!?もし可能ならば四大精霊様に会わせて頂きたいのですが!」
フローリアは四大精霊に会えるかもとテンションが上がった!しかし、フローリアの言葉にシオンは首を傾げた。
「えっ…………どういうこと?四大精霊の1人のノームなら目の前にいるけど?」
はっ…………?
シオンの視線の先にいる褐色の肌の女性を見た。
「……………え~と、四大精霊様なのですか?」
「はい…………なんかごめんなさい。地の四大精霊のノームです」
気まずい空気が流れた。フローリアはレイラを恨みがましく見つめた。
「あら?何かしら?私は最初に言いましたわ。護衛として付いてきてくれたと?」
ふざけんなっ!!!!
世界を司る者である四大精霊様が、護衛ってどういうことなのよっ!いや、確かに最強の護衛でしょうけど!?
フローリアはまだレイラと張り合う気概があったが、残りの二人はすでに、この人物を敵にまわしてはいけないと、諦めにも似た感情を抱いていた。
「レイラさん、戻るのでしょう?私も付いて行っていいかな?」
シオンの提案を心よく承諾するのでした。
『いったいなんなんですか!この非常識な人は!信じられませんわ!』
フローリアは内心で悪態を付いたが、フローリアは知らなかった。レイラ婦人よりも、シオンの方が常識が無いことを。
その事に気付くのには、もうしばらく後になってからだった。
(シオン)
失礼な!
己の行動を振り返って下さい。
「さて、ここからは我々の方の機密事項をお伝え致しましょう。こちらだけ秘密を知っていては不公平ですからね♪」
レイラ婦人の言葉に不信がるフローリアであったが、王国の機密事項に興味があり黙って聞いていた。
「我々、一部の関係者しか知らない秘密なのですが、実は四大精霊様にとある魔法を授けて頂いたのです」
とある魔法?
「この魔法を秘密にして頂けるのなら、代表者3人にも教えても良いと伺っております。あっ無論、無料ですよ?」
フローリアはこのレイラの提案の裏を読んだ。
『いったいなんの事なの?確かに四大精霊様、直々に魔法を教えて貰ったのなら凄い魔法なんでしょうけど、秘密にする意味がわからないわ。まさか街1つを吹き飛ばすほど威力があるとかじゃないよね?』
フローリアは不安に陥ったが、レイラは躊躇いいなく秘密をいってしまった。
「四大精霊様から『転移』の魔法を教えて頂きました。1度行った事のある場所なら、一瞬で行けますわ♪」
へぇ~転移ねー?便利じゃないかしら?ってか、まだこちらの同意なくイっちゃうって、どうなのよ!?
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んっ?転移って言った?言ったよね?あの伝説級の魔法の転移???
フローリアは混乱していた。
ドワーフのトーリンも混乱していた。
獣人のガロウも混乱してしまった。
三人揃ってバカになっていた…………もとい、開いた口が塞がらなかった。
「すまぬ。もう一度、伺っても宜しいか?あの伝説級の転移魔法と仰ったか?」
ガロウの言葉にレイラは頷いた。
「そうですね。言葉より実際に体験した方が宜しいでしょうね♪」
レイラは呆気に取られている亜人達を含めて、この部屋にいる全員を転移させた。
シュン!!!
一瞬で景色が変わった。
「ふぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!」
急に奇声が聞こえたと思ったら、幼い少女が驚いていた。
「ファンタジーで定番のエロフ!ドワーフ?獣人だっ!!!」
いいえ、エルフですよ?ちゃんと訂正しましょうね。薄い本の見すぎですよ!シオンちゃん。
「な、なんじゃ?この少女は………?」
「それより、ここはどこ!?私達は応接室にいたはず……………」
「ま、まさか本当に転移したのかっ!?」
三者三様に驚いていた。
「レイラさん?あっ、そっかー!亜人連合に着いたんですね!」
「シオンちゃん、驚かせてごめんなさいね。こちらの方々に転移の説明をしていたの」
レイラの言葉にシオンはいいよ、いいよと軽かった。そして亜人達の代表に『詳しい説明』をするのだった。
「では、ここは四大精霊様がいらっしゃるシルクード領なのですか!?もし可能ならば四大精霊様に会わせて頂きたいのですが!」
フローリアは四大精霊に会えるかもとテンションが上がった!しかし、フローリアの言葉にシオンは首を傾げた。
「えっ…………どういうこと?四大精霊の1人のノームなら目の前にいるけど?」
はっ…………?
シオンの視線の先にいる褐色の肌の女性を見た。
「……………え~と、四大精霊様なのですか?」
「はい…………なんかごめんなさい。地の四大精霊のノームです」
気まずい空気が流れた。フローリアはレイラを恨みがましく見つめた。
「あら?何かしら?私は最初に言いましたわ。護衛として付いてきてくれたと?」
ふざけんなっ!!!!
世界を司る者である四大精霊様が、護衛ってどういうことなのよっ!いや、確かに最強の護衛でしょうけど!?
フローリアはまだレイラと張り合う気概があったが、残りの二人はすでに、この人物を敵にまわしてはいけないと、諦めにも似た感情を抱いていた。
「レイラさん、戻るのでしょう?私も付いて行っていいかな?」
シオンの提案を心よく承諾するのでした。
『いったいなんなんですか!この非常識な人は!信じられませんわ!』
フローリアは内心で悪態を付いたが、フローリアは知らなかった。レイラ婦人よりも、シオンの方が常識が無いことを。
その事に気付くのには、もうしばらく後になってからだった。
(シオン)
失礼な!
己の行動を振り返って下さい。
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