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閑話3.2 ネタ回!(息抜き回)先にごめんなさい。
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レイラ公爵婦人とギルド長はエルフの使者に案内され、世界樹の近くにある亜人連合国の王都へやってきた。
おっと、ノームもいるよ。
ちょっと!最近、私の扱い雑じゃないかしら?
(そんなことはありませんよ?)
「あら素敵ね♪あの大きな樹木が住居になっているのね?」
「本当だ!これは圧巻だねー!」
「ふぉふぉふぉっ、いつみても圧巻じゃな」
この中で唯一、亜人連合に来たことのあるギルド長が馬車の窓から外の景色を眺めながら言うのだった。
「我が国へ初めて来られた方々は皆様そうおっしゃられます。元々、この世界樹の周辺は我々エルフが暮らしておりました。しかし、いつの頃からか国同士のいさかいが頻発し、我々だけでは対処できなくなったのです。そこで優れた武器を製造できるドワーフに、強靭な肉体と体力のある獣人が集まり、それぞれの得意分野を活かして協力することで亜人連合が誕生いたしました」
エルフの使者はバスガイドのように国の生い立ちを説明してくれた。
「では、樹木を住居にする文化はエルフが?」
「そうですね。この森の樹木は千年樹である世界樹の苗木のようなもので、内部に手を加えても枯れる事がありません。我々エルフは森と共に生きることを誇りに思っております」
レイラはエルフの言葉に、シオンを思い出して笑ってしまった。
「どうかされましたか?」
「いえ、王国には緑の聖女という少女がいまるので…………植物を操れる能力を持っているのでエルフの方々と仲良くなれそうだと思いまして」
レイラ公爵婦人の言葉にエルフの使者は動揺を隠せなかった。もし事実であれば四大精霊のシルフィード様を探さなくてもよいかも知れないからだ。
「そ、それは珍しいお力をお持ちですね」
そう答えるのがやっとであった。その動揺をレイラ公爵婦人は見逃さなかった!
『やはりエルフの神木である世界樹が枯れてきているという話は本当のようね。昔から世界樹にシルフィード様が顕現されることは有名だったものね』
レイラ公爵婦人は王国の独自の情報網で入手した世界樹の情報を精査し、どうやって王国に好条件で話をまとめられるか考えた。これでも王国を代表として来ている身なのだ。自国の利益を考えるのは当然であり、友好国といっても慈善事業ではないのである。
『エルフ達の第一の目的は世界樹ね。その枯れてきている事を防ぐ為に四大精霊シルフィードを探そうとしている。でも、うちにはシオンちゃんがいるわ。緑聖魔術を使えば世界樹を復活させる事ができるはず。必ずしもエルフ達の願いのように四大精霊を見付けなくても、目的は達成できるわ』
馬車に揺られながらレイラ公爵婦人は情報をまとめ、相手がどういう条件を出しても回答できるように考えを張り巡らせた。
とても主人公(疑問系)兼ヒロイン(疑問系)のシオンやノームにはとてもできないことであった。
ああ、本来であればこう言う仕事のできる女性が主人公であればシリアスな交渉シーンなどでストーリーが盛り上がるのに…………
おバカな主人公だと、どうしてもコメディになってしまう!どうしたらいいんだっ!?
(作者は本気と書いてマジで悩み中)
チョイチョイ…………
んっ、なによ?今、悩み中─!?
シオン&ノーム
『ちょっと失礼しまーす♪』
えっ!ちょっ─あーーーーーーー!!!!!!
【1時間後】
ワレワレノシオンサマハサイコウデス!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
こうして作者は定期的にシオンを主人公っぽく活躍させる為に調……………教育されて矯正されているのでした。
つまり、話がコメディ寄りになるのは仕方がないのである!
【読者】
これジャンルは恋愛なんだけど?
!?
えっ~と、そ、それはシオンがもう少し成長したら乙女ゲームの定番の魔法学園に入学する予定(予定は未定)なので、もう少しお待ち下さい。
【読者】
シリアスな話が読みたいんだけど?
!?
えっ~と、気合いと根性で頑張ります。
(精神論)
【読者】
前回の問題の答えは?
前回のバトルの勝者はウンディーネでした。互角な両者でしたが─
運ウンディーって(イイね)
運がディーネってイイね!(ウンディーネ)
だから…………
【WINでーね(ウンディーネ)】勝利!!!!
ダジャレでした。
てへっ♪
【読者】
怒り!
ボコボコ!!!
うぎゃーーーーーーっ!!!!!!!
おっと、ノームもいるよ。
ちょっと!最近、私の扱い雑じゃないかしら?
(そんなことはありませんよ?)
「あら素敵ね♪あの大きな樹木が住居になっているのね?」
「本当だ!これは圧巻だねー!」
「ふぉふぉふぉっ、いつみても圧巻じゃな」
この中で唯一、亜人連合に来たことのあるギルド長が馬車の窓から外の景色を眺めながら言うのだった。
「我が国へ初めて来られた方々は皆様そうおっしゃられます。元々、この世界樹の周辺は我々エルフが暮らしておりました。しかし、いつの頃からか国同士のいさかいが頻発し、我々だけでは対処できなくなったのです。そこで優れた武器を製造できるドワーフに、強靭な肉体と体力のある獣人が集まり、それぞれの得意分野を活かして協力することで亜人連合が誕生いたしました」
エルフの使者はバスガイドのように国の生い立ちを説明してくれた。
「では、樹木を住居にする文化はエルフが?」
「そうですね。この森の樹木は千年樹である世界樹の苗木のようなもので、内部に手を加えても枯れる事がありません。我々エルフは森と共に生きることを誇りに思っております」
レイラはエルフの言葉に、シオンを思い出して笑ってしまった。
「どうかされましたか?」
「いえ、王国には緑の聖女という少女がいまるので…………植物を操れる能力を持っているのでエルフの方々と仲良くなれそうだと思いまして」
レイラ公爵婦人の言葉にエルフの使者は動揺を隠せなかった。もし事実であれば四大精霊のシルフィード様を探さなくてもよいかも知れないからだ。
「そ、それは珍しいお力をお持ちですね」
そう答えるのがやっとであった。その動揺をレイラ公爵婦人は見逃さなかった!
『やはりエルフの神木である世界樹が枯れてきているという話は本当のようね。昔から世界樹にシルフィード様が顕現されることは有名だったものね』
レイラ公爵婦人は王国の独自の情報網で入手した世界樹の情報を精査し、どうやって王国に好条件で話をまとめられるか考えた。これでも王国を代表として来ている身なのだ。自国の利益を考えるのは当然であり、友好国といっても慈善事業ではないのである。
『エルフ達の第一の目的は世界樹ね。その枯れてきている事を防ぐ為に四大精霊シルフィードを探そうとしている。でも、うちにはシオンちゃんがいるわ。緑聖魔術を使えば世界樹を復活させる事ができるはず。必ずしもエルフ達の願いのように四大精霊を見付けなくても、目的は達成できるわ』
馬車に揺られながらレイラ公爵婦人は情報をまとめ、相手がどういう条件を出しても回答できるように考えを張り巡らせた。
とても主人公(疑問系)兼ヒロイン(疑問系)のシオンやノームにはとてもできないことであった。
ああ、本来であればこう言う仕事のできる女性が主人公であればシリアスな交渉シーンなどでストーリーが盛り上がるのに…………
おバカな主人公だと、どうしてもコメディになってしまう!どうしたらいいんだっ!?
(作者は本気と書いてマジで悩み中)
チョイチョイ…………
んっ、なによ?今、悩み中─!?
シオン&ノーム
『ちょっと失礼しまーす♪』
えっ!ちょっ─あーーーーーーー!!!!!!
【1時間後】
ワレワレノシオンサマハサイコウデス!
・
・
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こうして作者は定期的にシオンを主人公っぽく活躍させる為に調……………教育されて矯正されているのでした。
つまり、話がコメディ寄りになるのは仕方がないのである!
【読者】
これジャンルは恋愛なんだけど?
!?
えっ~と、そ、それはシオンがもう少し成長したら乙女ゲームの定番の魔法学園に入学する予定(予定は未定)なので、もう少しお待ち下さい。
【読者】
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!?
えっ~と、気合いと根性で頑張ります。
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【読者】
前回の問題の答えは?
前回のバトルの勝者はウンディーネでした。互角な両者でしたが─
運ウンディーって(イイね)
運がディーネってイイね!(ウンディーネ)
だから…………
【WINでーね(ウンディーネ)】勝利!!!!
ダジャレでした。
てへっ♪
【読者】
怒り!
ボコボコ!!!
うぎゃーーーーーーっ!!!!!!!
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