2 / 104
ヤバイ!私、死んだかも!?
しおりを挟む
はいっ!五歳になりました!三歳の頃に比べて滑舌も良くなり、この世界の本も沢山読んで周辺国の情勢など分かってきました。
いやー、マジ鑑定最強ですわ!読めない文字も鑑定すると読めるようになるのよ。これってチートなのかしら?
勉強がてらに魔法を使ってみたけれど、どうやら私は土属性と光属性の二つあるみたいだった。土属性は土で壁を作ったり、石を飛ばしたりできる。光属性は回復魔法がメインだね。病もある程度治療できるみたい!ただ光属性は珍しいようで、見付かると教会へ売られそうなので秘密にしてあります。
そして何故か私は『植物を操る能力』がありました。これって土属性の魔法じゃないんだよねぇ~?これは、前世の時に読んでいた小説【悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!】の主人公が使っていた魔法だよ!
よし、この魔法は『緑聖魔術』と命名して農業に役立てよう!
そしてある日─
クズ両親に呼び出されました。
「えっ?今なんと………?」
「聞こえなかったのか?お前は領地に戻れと言ったのだ」
クズ両親の思惑がわからず疑念の目を向けると………
「お前が常々言っていたではないか。領民の為に働けと。ならば我が娘であるお前が領地に戻り領民の為に働けばよい!」
!?
おいおい、マジかよ!まだ五歳の私一人で領地に戻れってか?流石はクズ両親だぜ!大方、私の苦言や注意が煩しくなったんだろうが!
「取り敢えず名目上は身体を壊した事による療養の為だ。我が娘ながらお前は頭が良い。年齢を差し引いても十分に働けよう」
私はクズっぷりの素晴らしい両親に感心しながら幾つか条件を出した。クズ両親は特に疑問に思わずただ面倒くさそうに、わかったわかったと言って話を終わらせた。
こいつわかっているのだろうか?条件の1つに、領地の権限を全て私に一任する領主代行を約束させ、書面も書かせたのだ。しかも娘である家族………血縁者であるから領地の税収など私が管理できるようになるのだが…………
この国の法律で領地権限を『譲渡』した場合は、両親であっても今後、領地収入は譲渡者の許しがなければ貰う事が出来ないのである。
お金の受け渡しは両者の合意が必要になるのだが、私は金輪際このクズ両親にお金を渡すつもりはないのだから。
こいつら、わかってないんだろうなー?
出発の日になりました。
こんなクズ両親でも腐っても貴族、メイドさんや執事さん達はそこそこいるのだ。
私が領地へ左遷?させられる話が屋敷で広まると、使用人達『全員』が辞職願を出して私と一緒に領地へ行くと言ってくれたのだ。
「シルクード家の良心、シオン様が領地へ戻られるのなら我々も同行させてください!」
「私、まだ五歳だよ?良いの?」
「貴女様が居なければ、我々は先代からの恩を返した時点でこの屋敷を去っておりました。我々はシオン様にお仕えしたいのです!」
私はなんか目頭が熱くなり、ありがとうと言って許可を出したのだった。こうして一人で領地へ戻らずに済むことになりました。
頑張るぞぉ~!
いやー、マジ鑑定最強ですわ!読めない文字も鑑定すると読めるようになるのよ。これってチートなのかしら?
勉強がてらに魔法を使ってみたけれど、どうやら私は土属性と光属性の二つあるみたいだった。土属性は土で壁を作ったり、石を飛ばしたりできる。光属性は回復魔法がメインだね。病もある程度治療できるみたい!ただ光属性は珍しいようで、見付かると教会へ売られそうなので秘密にしてあります。
そして何故か私は『植物を操る能力』がありました。これって土属性の魔法じゃないんだよねぇ~?これは、前世の時に読んでいた小説【悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!】の主人公が使っていた魔法だよ!
よし、この魔法は『緑聖魔術』と命名して農業に役立てよう!
そしてある日─
クズ両親に呼び出されました。
「えっ?今なんと………?」
「聞こえなかったのか?お前は領地に戻れと言ったのだ」
クズ両親の思惑がわからず疑念の目を向けると………
「お前が常々言っていたではないか。領民の為に働けと。ならば我が娘であるお前が領地に戻り領民の為に働けばよい!」
!?
おいおい、マジかよ!まだ五歳の私一人で領地に戻れってか?流石はクズ両親だぜ!大方、私の苦言や注意が煩しくなったんだろうが!
「取り敢えず名目上は身体を壊した事による療養の為だ。我が娘ながらお前は頭が良い。年齢を差し引いても十分に働けよう」
私はクズっぷりの素晴らしい両親に感心しながら幾つか条件を出した。クズ両親は特に疑問に思わずただ面倒くさそうに、わかったわかったと言って話を終わらせた。
こいつわかっているのだろうか?条件の1つに、領地の権限を全て私に一任する領主代行を約束させ、書面も書かせたのだ。しかも娘である家族………血縁者であるから領地の税収など私が管理できるようになるのだが…………
この国の法律で領地権限を『譲渡』した場合は、両親であっても今後、領地収入は譲渡者の許しがなければ貰う事が出来ないのである。
お金の受け渡しは両者の合意が必要になるのだが、私は金輪際このクズ両親にお金を渡すつもりはないのだから。
こいつら、わかってないんだろうなー?
出発の日になりました。
こんなクズ両親でも腐っても貴族、メイドさんや執事さん達はそこそこいるのだ。
私が領地へ左遷?させられる話が屋敷で広まると、使用人達『全員』が辞職願を出して私と一緒に領地へ行くと言ってくれたのだ。
「シルクード家の良心、シオン様が領地へ戻られるのなら我々も同行させてください!」
「私、まだ五歳だよ?良いの?」
「貴女様が居なければ、我々は先代からの恩を返した時点でこの屋敷を去っておりました。我々はシオン様にお仕えしたいのです!」
私はなんか目頭が熱くなり、ありがとうと言って許可を出したのだった。こうして一人で領地へ戻らずに済むことになりました。
頑張るぞぉ~!
0
お気に入りに追加
199
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる