七色の魔弾使い

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新たな仲間

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 すっかり意気投合したマリンとルビーは、しっかりとお詫びを受けたことで許す事にして、決闘の負けた条件も軽いもので済ませた。

「この度は勝手な思い込みでご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」

「もう良いですわよ。それにアッシュの言う通り、私達のパーティに回復魔法が使える者がいるのは助かりますもの………ねぇ?」

…………ええ、本当にね。

最後の方は含みのある言い方ではあったが、アッシュにはわかったようだった。

「それより、さっきの会話で転生者ってなんですの?」


!?

アッシュとマリンはお互いの顔を見てどうすれば!?と視線を送った。


「えーとっ、マリンは聖女の生まれ変わりの可能性があるから、前世の記憶とかあるのかなーと思って」

ふーんと、ルビーは信じてない様子だったが、取り敢えず納得して頷いた。

「…………まぁ良いですわ。それよりマリンは私達のパーティに入るのは大丈夫ですの?」

ルビーが心配しているのは派閥などの問題を心配しているのだ。

「うちは下級貴族で、高位の貴族に渡りを繋げれば何でも良いそうなので大丈夫です。それより、公爵家や侯爵家のいるパーティに入れるのなら喜んでくれるでしょう」

確かにね。
アッシュが同意すると、キョロキョロと周囲を見渡した。

「ルビー嬢、シオンはどうしたんだい?一緒にデバガメしてたんじゃないのかい?」

「デバガメってなんですの?シオンは途中からミント先生に呼ばれて何処かに行きましたわよ」

シオンに聞かれなくてよかった。
しかしこれでまた注目されてしまうなぁ~

「そうだ。マリン、今度ある入替え戦では必ずSクラスに来なさい。もし来れなかったらこの話はなしですわ!」

「えぇ~!?それは酷くないですか!」

「だまらっしゃい!シオンの側で愛でたいならAクラスから同じSクラスになったほうがいいでしょう!」

「それは確かに!頑張ります!」

マリン嬢よ。それでいいのか?
なんとなくマリンの扱い方がわかってきたアッシュであった。


一方シオンはミント先生に連れられて職員室に来ていた。

この学園の職員室は現代の職員室とはおおよそかけ離れた作りであった。

まず、職員室自体が生徒の学び舎である校舎の中になく、外に職員室という建物が建っていた。

この建物自体が大きく、中に入ると各担当の教師の【個別】の部屋があり、中央には全教師が集まる大きな部屋があった。朝礼などはこの部屋で行い、後は自分の個室に籠もり、自分の研究に没頭するのだった。

生徒の授業などおまけのバイト感覚である。

この学園の教師のほとんどは、研究費がでて自分の好きな研究ができるからとここにいるのだ。

「…………初めて来たな」

シオンは建物の外から、内部の圧力とも呼べる異質差に圧倒されていた。







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