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さよならヴェルパス国
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「ユリアーネ、もうこの国を去っていいぞ」
毎日のお祈りを終えて、お部屋から出ると待ち構えていたようにアルトゥール王が告げました。
「どういうことでしょう?」
私は聖職者の両親のもとに生まれ、聖女として育てられてきました。
お祈りすることで、トラブルになっていること、なりそうな物のイメージがわきそれをみなさんに伝えることでよりよい場所にしていきます。
14歳のとき、ヴェルパス国の前王により「私の国の専属聖女になってくれないか?」とのお申し出がありました。
何回も私と両親のもとへ出向き、いかに自分の国を大切にしているのかを語ってくださり、王ご自身も素晴らしい方だったので、両親と相談し専属の聖女になることに。
両親もヴェルパス国に迎え入れてくれようとしましたが、両親はほかの国の困った子たちを救うために旅することになったので、私一人でこの国にまいりました。
前王のご不幸なところは、お子様、つまり今のアルトゥール王が残念だということ。
前王がお亡くなりになった後、アルトゥール王はお金を湯水のように使い、この国はあっという間に財政がかたむいてしまったとメイドが話しておりました。
お祈りしているときも、トラブルのもととしてアルトゥール王のイメージがよくわいたので、注意し続けたのも煙たがれる原因かもしれません。
「新しい聖女が見つかったのでな。もうユリアーネはお役御免だ」
アルトゥール王の後ろでは、不思議な箱を持っている女性がにやにやしながら立っていました。
「お初にお目にかかります。私は水使いの聖女です」
そういうと、箱から水があふれ出ました。
「ユリアーネは祈るだけだ。このミューカは水を出せる。雨の日が降らない日が続いても安心だ」
水使いの聖女。聞いたことはありませんが、私は世の中のことをあまり知らないので、そういう方もいるのでしょう。
「お前は祈るだけで金ばっかとるからな」
お金のことは前王が決めておりましたが、私は最低限の衣食住で大丈夫ですので、お金は全額寄付しておりました。
それもアルトゥール王になってからだいぶ金額が減っておりましたけど、もうどうでもいいですわ。
「それで、いつ出ていったらいいのですか?」
「今夜だ」
今夜?!
それはまた急な。
「誰にも告げずに出るのだぞ。誰かに会っても王の命令と言ってはいかん」
なんだか無茶苦茶な話ですわね。
でもあまりこの国にもあまり未練がないですし、荷物も少ないので問題ないでしょう。
「何かあってもこの国には戻ってきませんから」
「戻ってこいと言うことはないから安心せい」
高らかな笑い声を長く聞きたくはないので、すぐに部屋に戻り荷物を準備しました。
最後の夕食もパンとミルクだけという質素なもの。
そんな豪華なお食事は望みませんが、アルトゥール王にとっての私の存在はこんなものという感じなのでしょうね。
みなさんが寝静まったころ、そっとお部屋を抜け出します。
夜とはいえ、お城は夜も働いていたり警備している方もいらっしゃいます。
全然会わないということは、私がお城を抜け出すときに誰にも会わさないようにとの王のはからいなのですわね。
誰にも会わないと油断して角を曲がったところでイルゼさんとぶつかりそうになったので「ひゃっ」と小さく驚いてしまいました。
イルゼ様はこのお城を守る騎士団長です。
普段はあまり接する機会のないイルゼ様でしたが、ここに来た頃お城の中で迷子になったときにお部屋に案内してくれたり、私のお金をお城の外まで寄付しに行ってくださるなど、お世話になることも多かったです。
お別れの挨拶をしたいところですが、誰にも言うなと言われているので、会釈だけして去りましょう。
そう思ったとき、すっと手が軽くなりました。
「お荷物、お持ちします」
え?
イルゼ様はそのままスタスタと歩いていくので、その後ろを追いかけます。
足の長さが全然違うので、少し小走りになってしまいましたが、お城の裏門まで来てしまいました。
裏門の番をしている騎士にイルゼ様が話しかけ、開けてもらいます。
外はまだ真っ暗で、あかりがないと遠くまで道が見えないほどです。
「さ、ユリアーネ様、こちらへ」
とてもスムーズに裏門から出ることができたのですが……。
「イルゼ様、アルトゥール王から何か言われていますか?」
イルゼ様はその質問に目を伏せがちに答えました。
「はい、ちゃんと誰にも告げずに出るか見ておけ、と」
そこまで王に信用されていないんですね。もういいですけど。
「大丈夫です。誰にも言わずにどこかへ去ったとお伝えください」
するとイルゼ様はお城の外に置いていた箱からモスグリーンのローブを取り出し、私に差し出してくれました。
「その恰好では危険です。盗賊などに狙われます」
確かに。質素な服とはいえドレスですもんね。
そこまで気が回りませんでした。
差し出されたローブを着て、今度こそイルゼ様にお別れの挨拶をしようと思ったけれど、イルゼ様もローブを着ていました。
「イルゼ様?」
「あなたを追放するような王は許せません。一緒に逃げましょう」
「でもそれじゃあ、あなたは」
「私のことはどうでもいいんです」
そう言うと、イルゼ様は木にロープでつないであった馬をほどいて連れてきました。
「どうでもよくはないですわ」
「でも私はあなたをお守りしたい」
そう言い、片膝をついて頭を下げました。
「頭を上げてください!」
「では、一緒に行ってもいいということでしょうか?」
二重のきれいな青い目で見つめられるとドキドキしてしまいます。
私もイルゼ様がいてくださると心強いです。
「では……、お願いします」
「はい」
するとイルゼ様は今まで見たことのないような笑顔を見せてくださいました。
とっても素敵なんですけど、普段の無表情とギャップがありすぎて、まともに見ることができません。
「で、では、行きましょうか」
すると、イルゼ様が私を馬の上に乗せてくださり、ご自身も私の後ろに飛び乗りました。
「どこへ向かいましょう」
とりあえずお城を出て、どこかで貧しい子どもたちのために頑張っているお父様とお母様に会いたいとは思ってはいました。
しかし、私のために国を捨てて一緒についてきてくれるイルゼ様もいます。
私もどこかお役に立てる村や街など点々としようかしら。
「北から不穏な感じがします。とりあえず北に向かいましょう」
「かしこまりました、ユリアーネ様」
「イルゼ様、私のことはこれからユリアーネと呼んでください」
「しかし……」
「村などでお互いを『様』づけで呼ぶなんておかしくないですか? 聖女と騎士団長ということは隠しておいた方がいいですし。さぁ練習しましょう」
馬がとまり振り向くと困惑しているイルゼ様がいました。
名前を呼んでくれるのを待っていましたが、なかなかイルゼ様は呼んでくれませんわ。
「イルゼ様? 早く私の名前を呼んでくださいな」
まだ暗い空の下なので、イルゼの表情はあまり見えませんが、唇が動いては閉じ、動いては閉じているようです。
「呼んでいるのですか? 全く聞こえませんが」
「……ーネ」
「最後の方だけ聞こえましたわ! ぜひもう少し大きな声でお願いします」
声を大きく言うのかと思いましたが、イルゼさんは私の耳に顔を近づけて「ユリアーネ」とささやきました。
突然耳元で低音ボイスでささやかれたので、ドキッとしてしまいました。
「よ、よく聞こえました。イルゼ様」
「イルゼ」
「え?」
「私もイルゼとお呼びください」
あら、なんだか形勢逆転?
先ほどの困惑した表情とは一転、にこにこしながら名前を呼ばれるのを待っています。
「イ、イルゼ」
少しどもってしまいましたが、先ほどのイルゼよりは大きな声できちんと伝わっているでしょう。
「え? 聞こえませんでしたが」
いや、絶対聞こえているでしょ!
「イルゼ!」
あまり顔を見て言えなかったので、横を向いて名前を言いました。
反応は……? あれ、ない?
ふとイルゼの顔を見てみると、耳まで真っ赤!
「よく聞こえました」
そんな反応されると、こちらまで恥ずかしくなってきます。
「さ、北に行きましょうか」
「そうですね」
イルゼさま……いや、イルゼが再び馬を走らせました。
「ユリアーネ」
先ほどのイルゼの言葉が耳に残り、なんともむずがゆい気持ちで北へ向かいました。
毎日のお祈りを終えて、お部屋から出ると待ち構えていたようにアルトゥール王が告げました。
「どういうことでしょう?」
私は聖職者の両親のもとに生まれ、聖女として育てられてきました。
お祈りすることで、トラブルになっていること、なりそうな物のイメージがわきそれをみなさんに伝えることでよりよい場所にしていきます。
14歳のとき、ヴェルパス国の前王により「私の国の専属聖女になってくれないか?」とのお申し出がありました。
何回も私と両親のもとへ出向き、いかに自分の国を大切にしているのかを語ってくださり、王ご自身も素晴らしい方だったので、両親と相談し専属の聖女になることに。
両親もヴェルパス国に迎え入れてくれようとしましたが、両親はほかの国の困った子たちを救うために旅することになったので、私一人でこの国にまいりました。
前王のご不幸なところは、お子様、つまり今のアルトゥール王が残念だということ。
前王がお亡くなりになった後、アルトゥール王はお金を湯水のように使い、この国はあっという間に財政がかたむいてしまったとメイドが話しておりました。
お祈りしているときも、トラブルのもととしてアルトゥール王のイメージがよくわいたので、注意し続けたのも煙たがれる原因かもしれません。
「新しい聖女が見つかったのでな。もうユリアーネはお役御免だ」
アルトゥール王の後ろでは、不思議な箱を持っている女性がにやにやしながら立っていました。
「お初にお目にかかります。私は水使いの聖女です」
そういうと、箱から水があふれ出ました。
「ユリアーネは祈るだけだ。このミューカは水を出せる。雨の日が降らない日が続いても安心だ」
水使いの聖女。聞いたことはありませんが、私は世の中のことをあまり知らないので、そういう方もいるのでしょう。
「お前は祈るだけで金ばっかとるからな」
お金のことは前王が決めておりましたが、私は最低限の衣食住で大丈夫ですので、お金は全額寄付しておりました。
それもアルトゥール王になってからだいぶ金額が減っておりましたけど、もうどうでもいいですわ。
「それで、いつ出ていったらいいのですか?」
「今夜だ」
今夜?!
それはまた急な。
「誰にも告げずに出るのだぞ。誰かに会っても王の命令と言ってはいかん」
なんだか無茶苦茶な話ですわね。
でもあまりこの国にもあまり未練がないですし、荷物も少ないので問題ないでしょう。
「何かあってもこの国には戻ってきませんから」
「戻ってこいと言うことはないから安心せい」
高らかな笑い声を長く聞きたくはないので、すぐに部屋に戻り荷物を準備しました。
最後の夕食もパンとミルクだけという質素なもの。
そんな豪華なお食事は望みませんが、アルトゥール王にとっての私の存在はこんなものという感じなのでしょうね。
みなさんが寝静まったころ、そっとお部屋を抜け出します。
夜とはいえ、お城は夜も働いていたり警備している方もいらっしゃいます。
全然会わないということは、私がお城を抜け出すときに誰にも会わさないようにとの王のはからいなのですわね。
誰にも会わないと油断して角を曲がったところでイルゼさんとぶつかりそうになったので「ひゃっ」と小さく驚いてしまいました。
イルゼ様はこのお城を守る騎士団長です。
普段はあまり接する機会のないイルゼ様でしたが、ここに来た頃お城の中で迷子になったときにお部屋に案内してくれたり、私のお金をお城の外まで寄付しに行ってくださるなど、お世話になることも多かったです。
お別れの挨拶をしたいところですが、誰にも言うなと言われているので、会釈だけして去りましょう。
そう思ったとき、すっと手が軽くなりました。
「お荷物、お持ちします」
え?
イルゼ様はそのままスタスタと歩いていくので、その後ろを追いかけます。
足の長さが全然違うので、少し小走りになってしまいましたが、お城の裏門まで来てしまいました。
裏門の番をしている騎士にイルゼ様が話しかけ、開けてもらいます。
外はまだ真っ暗で、あかりがないと遠くまで道が見えないほどです。
「さ、ユリアーネ様、こちらへ」
とてもスムーズに裏門から出ることができたのですが……。
「イルゼ様、アルトゥール王から何か言われていますか?」
イルゼ様はその質問に目を伏せがちに答えました。
「はい、ちゃんと誰にも告げずに出るか見ておけ、と」
そこまで王に信用されていないんですね。もういいですけど。
「大丈夫です。誰にも言わずにどこかへ去ったとお伝えください」
するとイルゼ様はお城の外に置いていた箱からモスグリーンのローブを取り出し、私に差し出してくれました。
「その恰好では危険です。盗賊などに狙われます」
確かに。質素な服とはいえドレスですもんね。
そこまで気が回りませんでした。
差し出されたローブを着て、今度こそイルゼ様にお別れの挨拶をしようと思ったけれど、イルゼ様もローブを着ていました。
「イルゼ様?」
「あなたを追放するような王は許せません。一緒に逃げましょう」
「でもそれじゃあ、あなたは」
「私のことはどうでもいいんです」
そう言うと、イルゼ様は木にロープでつないであった馬をほどいて連れてきました。
「どうでもよくはないですわ」
「でも私はあなたをお守りしたい」
そう言い、片膝をついて頭を下げました。
「頭を上げてください!」
「では、一緒に行ってもいいということでしょうか?」
二重のきれいな青い目で見つめられるとドキドキしてしまいます。
私もイルゼ様がいてくださると心強いです。
「では……、お願いします」
「はい」
するとイルゼ様は今まで見たことのないような笑顔を見せてくださいました。
とっても素敵なんですけど、普段の無表情とギャップがありすぎて、まともに見ることができません。
「で、では、行きましょうか」
すると、イルゼ様が私を馬の上に乗せてくださり、ご自身も私の後ろに飛び乗りました。
「どこへ向かいましょう」
とりあえずお城を出て、どこかで貧しい子どもたちのために頑張っているお父様とお母様に会いたいとは思ってはいました。
しかし、私のために国を捨てて一緒についてきてくれるイルゼ様もいます。
私もどこかお役に立てる村や街など点々としようかしら。
「北から不穏な感じがします。とりあえず北に向かいましょう」
「かしこまりました、ユリアーネ様」
「イルゼ様、私のことはこれからユリアーネと呼んでください」
「しかし……」
「村などでお互いを『様』づけで呼ぶなんておかしくないですか? 聖女と騎士団長ということは隠しておいた方がいいですし。さぁ練習しましょう」
馬がとまり振り向くと困惑しているイルゼ様がいました。
名前を呼んでくれるのを待っていましたが、なかなかイルゼ様は呼んでくれませんわ。
「イルゼ様? 早く私の名前を呼んでくださいな」
まだ暗い空の下なので、イルゼの表情はあまり見えませんが、唇が動いては閉じ、動いては閉じているようです。
「呼んでいるのですか? 全く聞こえませんが」
「……ーネ」
「最後の方だけ聞こえましたわ! ぜひもう少し大きな声でお願いします」
声を大きく言うのかと思いましたが、イルゼさんは私の耳に顔を近づけて「ユリアーネ」とささやきました。
突然耳元で低音ボイスでささやかれたので、ドキッとしてしまいました。
「よ、よく聞こえました。イルゼ様」
「イルゼ」
「え?」
「私もイルゼとお呼びください」
あら、なんだか形勢逆転?
先ほどの困惑した表情とは一転、にこにこしながら名前を呼ばれるのを待っています。
「イ、イルゼ」
少しどもってしまいましたが、先ほどのイルゼよりは大きな声できちんと伝わっているでしょう。
「え? 聞こえませんでしたが」
いや、絶対聞こえているでしょ!
「イルゼ!」
あまり顔を見て言えなかったので、横を向いて名前を言いました。
反応は……? あれ、ない?
ふとイルゼの顔を見てみると、耳まで真っ赤!
「よく聞こえました」
そんな反応されると、こちらまで恥ずかしくなってきます。
「さ、北に行きましょうか」
「そうですね」
イルゼさま……いや、イルゼが再び馬を走らせました。
「ユリアーネ」
先ほどのイルゼの言葉が耳に残り、なんともむずがゆい気持ちで北へ向かいました。
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