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恩人との出逢いに感謝を
6 気持ち
しおりを挟む陽さん
「少しは落ち着いたかな? 記憶がないって 以外に大変なんだね。
話に聞くよりも。 今までの琳さんを知っているから
今の琳さんを見ていたら僕も辛いよ。僕に 何が
出来るか分からないけど 出来るだけ力になるよ。」
不安だけが大きくなり 心が押し潰される様で感情のコントロールが
出来ずただ泣くことしかできなかった私に 優しい笑みを浮かべながら
片手に紅茶が入ったティーカップをのせたトレーを持ち歩み寄りながら
私に問いかける様に言った。
陸さん
「そうだぜ! 頼ってくれた方が此方としては助かる。
力になるって言っても何すればいいか分からねぇが あーしろこーしろって
言ってくれればやってやる。何でもいいぜ。」
間を置かずに 陸さんも私に声を掛けてくれた。
私は少し驚いて
「先程の話に出てきましたが 私は大学の後輩だったと・・・
いくら仕事関係の延長だったとしても そこまで
甘える訳にもいかないので お気持ちだけっ」
「ちょっと待て! 俺は 琳さんの事ただの大学の後輩だとは
思ってねぇよ! 好きなんだと思う。 だから力になりたい。
何かしてやりたいって気持ちが溢れ思うように
言動が上手くいかないだけで・・・」私が話しているのを遮って
陸さんが話だし 陽さんも
「僕も琳さんの事好きだよ。 真剣にお付き合いしたいと思うほどにね。
甘えてくれた方が男冥利に尽きるよ。 だから頼ってほしい。
出来れば僕にね。」いきなりの告白に驚いて何も言えずにいた。
忍さん
「あらあら 琳ちゃん大変ね。 陸さん 陽さん 猛さんそして焔さん
みんな琳ちゃんが好きなのね。 でも大丈夫よ。 みんな琳ちゃんを
傷つけたりしないから安心なさい。 記憶が無いことで混乱してると思うけど
琳ちゃんもゆっくりでいいから自分の気持ちも自分で聞いてみて。
もしかしたら記憶の手掛かりになるかもしれないけど 誰かを思い思われる
のは幸せなこと・・・ 自分から幸せを手放すことはしないで・・・
いいわね。」と私に言い聞かすように話してくれた。
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