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イメージ変わるわ
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そんな考えが伝わったのか、ハルクは憮然とした表情で私を睨んだ。
「……言っておくが、オレは15までは次期神官長候補と言われてたんだからな。神の御遣いだなんだと騒がれて」
「え、その粗雑さで!?」
「っオレがこんな風になったのは、16の頃に家を飛び出して以降散々周囲に舐められて苦労したからだ! それまではもっと大人しくて、上品だったんだよ!」
……なら、ありっちゃありかな。ハルク、外見だけなら美少年だし。黙ってれば、神々しくみえなくもない……気もする。
てかハルク、自分が粗雑で下品な自覚あったのね。なんか、イメージ変わるわ。
「……なんで上品で大人しい、次期神官長候補だったハルク様が、家を捨てるほど植物学にのめり込んだんですか」
私の問いに、ハルクは怪訝そうに片眉を上げた。
「なんでって……理由も何もあるか。好きになったものは、好きになったんだ」
「でも、なんかきっかけとかはあったわけでしょう?」
「……そもそも、リハニーア教は、植物、特に薬草学と関わりが深い宗教だからな。小さい頃から、当たり前みたいに知識が傍にあったんだ。興味を持たない方がおかしいだろう」
……リハニーア教が、植物や薬草学と関わりが深い?
きょとんとする私に、ハルクは呆れたようにため息を吐いた。
「……チビガキ。お前、リハニーア教について本当に何も知らないんだな。こんなのは、一般常識だぞ」
「いやあ、宗教とは無縁に育って来たもので」
リハニーア教の信者の人から勧誘を受けたこともあるけど、コカトリスの世話の時間が迫ってたから、ほとんど話聞かないまま一方的に会話切り上げたし。
日本に生きてきた時と同様に、我が家は父さんも母さんも姉さんも、みんな各々必要な時だけ、漠然とした概念上の神様に祈るくらいのゆるーい家だったからさ。うち。
「リハニーア教が崇める、女神リハニーアは大地の女神。ーーあらゆる、植物の母と言われている神だ」
「……言っておくが、オレは15までは次期神官長候補と言われてたんだからな。神の御遣いだなんだと騒がれて」
「え、その粗雑さで!?」
「っオレがこんな風になったのは、16の頃に家を飛び出して以降散々周囲に舐められて苦労したからだ! それまではもっと大人しくて、上品だったんだよ!」
……なら、ありっちゃありかな。ハルク、外見だけなら美少年だし。黙ってれば、神々しくみえなくもない……気もする。
てかハルク、自分が粗雑で下品な自覚あったのね。なんか、イメージ変わるわ。
「……なんで上品で大人しい、次期神官長候補だったハルク様が、家を捨てるほど植物学にのめり込んだんですか」
私の問いに、ハルクは怪訝そうに片眉を上げた。
「なんでって……理由も何もあるか。好きになったものは、好きになったんだ」
「でも、なんかきっかけとかはあったわけでしょう?」
「……そもそも、リハニーア教は、植物、特に薬草学と関わりが深い宗教だからな。小さい頃から、当たり前みたいに知識が傍にあったんだ。興味を持たない方がおかしいだろう」
……リハニーア教が、植物や薬草学と関わりが深い?
きょとんとする私に、ハルクは呆れたようにため息を吐いた。
「……チビガキ。お前、リハニーア教について本当に何も知らないんだな。こんなのは、一般常識だぞ」
「いやあ、宗教とは無縁に育って来たもので」
リハニーア教の信者の人から勧誘を受けたこともあるけど、コカトリスの世話の時間が迫ってたから、ほとんど話聞かないまま一方的に会話切り上げたし。
日本に生きてきた時と同様に、我が家は父さんも母さんも姉さんも、みんな各々必要な時だけ、漠然とした概念上の神様に祈るくらいのゆるーい家だったからさ。うち。
「リハニーア教が崇める、女神リハニーアは大地の女神。ーーあらゆる、植物の母と言われている神だ」
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