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聞きたくない正論
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姉さんは、自分が病状で牧場の仕事を手伝えず、私にばかり負担をかけてることを、ずっと気にしてた。
私は牧場の仕事が好きだから、気にしないでって何度も伝えてきたのに、それを強がりだとしか思えなかったのは、姉さん自身の負い目があったからだって知ってる。
だから、姉さんは自分ができる中で、私にとって最善の行動を考えて動いた、その結果がこれだったんだ。
ハミルさんに、騎士の職をやめて実家の養コカトリス場を継いでくれるように頼んだのは、全部私の為だっただもの。
たとえそれが見当違いのものだとしても、私は姉さんの愛情を否定できない。
「……お願いします。ハミルさん。私の本当の仕事は家族には……特に、姉さんには内緒にしてください。私は自分のやりたいことができて、家族にも心配を掛けないでいられる今の状況がとても気に入っているんです。コカトリスも可愛いし、ラドも幸いこうして私に懐いてくれている。マ……植物だって、育ててみると、とても楽しくてやりがいがあります。私、本当にこの仕事が好きなんです」
……あぶね。マンドラゴラのことまで、危うくゲロるとこだった。
これ以上心配掛けないように、せめて危険植物栽培してることは黙っておこ。
最近、花が咲きそうで、ますます可愛く思えて来たんだけど。
「…………リッカちゃん。君は、本当に家族が大好きなんだね」
ハミルさんは、どこか苦々しげに小さく笑った。
「それに働き者で……とても、良い子だ。本当に、そう思うよ」
「…………」
「……でもね、私は君は間違っていると思うよ。家族が大切なら、傷つけても、本音を話してぶつからないと。たとえそれが、受け止めるのは不本意な事実だとしても……秘密にされる方が、きっとつらい。だって、リッカちゃんの家族は、優しいリッカちゃんのことが大切で、大好きなんだから」
私は牧場の仕事が好きだから、気にしないでって何度も伝えてきたのに、それを強がりだとしか思えなかったのは、姉さん自身の負い目があったからだって知ってる。
だから、姉さんは自分ができる中で、私にとって最善の行動を考えて動いた、その結果がこれだったんだ。
ハミルさんに、騎士の職をやめて実家の養コカトリス場を継いでくれるように頼んだのは、全部私の為だっただもの。
たとえそれが見当違いのものだとしても、私は姉さんの愛情を否定できない。
「……お願いします。ハミルさん。私の本当の仕事は家族には……特に、姉さんには内緒にしてください。私は自分のやりたいことができて、家族にも心配を掛けないでいられる今の状況がとても気に入っているんです。コカトリスも可愛いし、ラドも幸いこうして私に懐いてくれている。マ……植物だって、育ててみると、とても楽しくてやりがいがあります。私、本当にこの仕事が好きなんです」
……あぶね。マンドラゴラのことまで、危うくゲロるとこだった。
これ以上心配掛けないように、せめて危険植物栽培してることは黙っておこ。
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「…………リッカちゃん。君は、本当に家族が大好きなんだね」
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「…………」
「……でもね、私は君は間違っていると思うよ。家族が大切なら、傷つけても、本音を話してぶつからないと。たとえそれが、受け止めるのは不本意な事実だとしても……秘密にされる方が、きっとつらい。だって、リッカちゃんの家族は、優しいリッカちゃんのことが大切で、大好きなんだから」
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