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恋に落ちそう
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「っこら、トリス! リッカちゃん、大丈夫かい? 怪我は……」
「もちろん華麗に避けました!」
「……さすが、ずっとコカトリス飼っていただけあるね。でも、まさかあの大人しいトリスがこんなことをしでかすなんて……やっぱりコカトリスはやめた方が」
「何言ってるんですか、パックさん! 最っ高じゃないですか!」
ーー期待していなかった分、うっかり恋に落ちそうなくらいときめきました。
「まさかコカトリスの雌が、こんなに凶暴な態度を見せるなんて! 凶暴な個体ほど、活発に動く分卵が美味しくなるって言うけど、この場合の性差はどうなるんですかね!? 味がとても気になります! あと先程の動きを見る限り雌の個体も、表立って動かないだけでポテンシャル的には雄と変わらない身体能力を持っているってことですよね!? これ、新事実ですよ! パックさんも、興味深いと思いません!?」
あー、もう、どうしようもなく、わくわくする!
まさか実家以上に刺激的なお世話生活が送れるうえに、コカトリスに対する新事実を目の当たりにすることができるだなんて。
雌のコカトリス、最高じゃないか!
トリスちゃんの、この、殺意しか感じない視線、痺れるぜ!
「……リッカちゃんは、本当、コカトリスや凶暴な生き物が大好きなんだね」
生温い目で私を眺めながら、ため息を吐くパックさん。
「でも、こんな危険な場面を目の当たりにすると、僕としては、コカトリスの飼育許可を出しづらくなるな。石化していないかの確認だけじゃなく、他の致命傷も心配になって来たし」
……え、まさかパックさん、ここまで来て許可を取り消す気?
こんなに私の期待煽っておいて?
それ、鬼畜過ぎるよ……。
「……そんな潤んだ目で、見ないでよ。リッカちゃん。何だかすごく悪いことしている気になるよ」
「もちろん華麗に避けました!」
「……さすが、ずっとコカトリス飼っていただけあるね。でも、まさかあの大人しいトリスがこんなことをしでかすなんて……やっぱりコカトリスはやめた方が」
「何言ってるんですか、パックさん! 最っ高じゃないですか!」
ーー期待していなかった分、うっかり恋に落ちそうなくらいときめきました。
「まさかコカトリスの雌が、こんなに凶暴な態度を見せるなんて! 凶暴な個体ほど、活発に動く分卵が美味しくなるって言うけど、この場合の性差はどうなるんですかね!? 味がとても気になります! あと先程の動きを見る限り雌の個体も、表立って動かないだけでポテンシャル的には雄と変わらない身体能力を持っているってことですよね!? これ、新事実ですよ! パックさんも、興味深いと思いません!?」
あー、もう、どうしようもなく、わくわくする!
まさか実家以上に刺激的なお世話生活が送れるうえに、コカトリスに対する新事実を目の当たりにすることができるだなんて。
雌のコカトリス、最高じゃないか!
トリスちゃんの、この、殺意しか感じない視線、痺れるぜ!
「……リッカちゃんは、本当、コカトリスや凶暴な生き物が大好きなんだね」
生温い目で私を眺めながら、ため息を吐くパックさん。
「でも、こんな危険な場面を目の当たりにすると、僕としては、コカトリスの飼育許可を出しづらくなるな。石化していないかの確認だけじゃなく、他の致命傷も心配になって来たし」
……え、まさかパックさん、ここまで来て許可を取り消す気?
こんなに私の期待煽っておいて?
それ、鬼畜過ぎるよ……。
「……そんな潤んだ目で、見ないでよ。リッカちゃん。何だかすごく悪いことしている気になるよ」
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