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第三章
メルローは不満である
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「なぁ?ティファさっきから高速で何かの生地を細切りしてるけど、そんなに時間が迫ってるのかな?朝ご飯までまだ結構時間があるし・・・それ、そんなに必要なのか?」
「・・・・誰かと間違えた、とか?いや、それは流石に。私の名前をしっかり口にしてましたし。罰ゲーム?ブツブツ」
・・・・・こりゃ駄目だね!全く人の話聞いてないや!
おはよ皆んな!最近あらゆる箇所にハリセンを隠しているメルローだ!皆んな俺の事忘れてなかった?ちゃんといたよ?さり気なくモブとして登場してた!
それにしても最近笑いが少ないと思いません?あ、でも今目の前にいる人は結構面白い状態になってると思いますよ?
ティファの背後にうず高く積まれた麺、コレどうするんでしょうね?これ俺達が食べるの?あ、噂のわんこ蕎麦大会でも開くのかな?でも、材料がこの国には無いって言ってなかったか?
「おはようティファ。凄い量の麺だね?コレ朝ご飯?」
「あ、おはようございます!そうです、朝ご飯・・ふぁ!」
今、ティファ振り向いてめっちゃ驚いてたけど?
まさか無意識だった?無心に大量の麺を作ってしまう程何かに気を取られていたのかな?もしや今まさに食堂にやって来た奴の所為なのかな?ハイトが来た途端に顔が急にキリッとしたよね?さっきとはまるで別人みたいだけど?
「ありゃ?夢中になって作り過ぎました。仕方がないですね。商店の皆さんにお裾分けしましょうかね」
「袋に分けるの?手伝おうか?」
「いえ!大丈夫です!!ハイトさんはそこで!その場所で座ってお待ち頂ければ!!」
ティファ必死だな。必死でハイトが自分に近づくのを回避しようとしてるな?コレはハイトさん何かやらかしたかな?新たな笑いの予感?
「メルロー顔。顔に出てる。よからぬ事ばっか考えてると本当にここから追い出されるぞ?」
「よ!キルト。お前にしては早いなぁ?お前も食堂から聞こえてきた騒音で目が覚めたか?」
「違うぞ?今日は陛下の護衛に駆り出されるんだよ」
陛下の護衛!新鮮な響きだぁ。
エルハド様の時は、正直俺ら不要だったからなぁ。
護衛?何それ必要ないでしょ?と言わんばかりにデズロ様以外近寄らせなかったよね?他国から見たら異常な状態だよな。サウジスカル国民の俺もそう思う。
「意外だったよなぁ?セルシス様ってあんなに働けたんだなぁ?」
「行動力があると言えよ。まるで今まで何もしてなかったみたいに聞こえるだろ?」
「お?マッジンおはよ!なぁ今日のあの二人どう思う?」
「え?いつも通りおかしいけど?」
確かにいつも通りおかしいな。じゃなく。
「ティファがハイトを明らかに遠ざけてるだろ?」
「だから、いつもと変わらないだろ?」
そうかなぁ?まぁハイトはいつも通りだけどさぁ?ティファが明らかにいつもと違うぞ?お前ら一体何を見て・・・・あ、敢えて気付かないふりしてる?
「メルローお前いい加減にしろよ。ハイトがさっきからティファの目を盗んでは殺気のこもった視線こっちに送ってきてるから・・・」
「またティファにちょっかい出してたんだろ?そんな事ここでするのはお前か、無意識なギャドくらいだぞ?」
ギャドいいよなぁ。狙わずに周りを引っ掻き回すからなぁ。ベロニカの事でパニック寸前のティファを抱きしめた時は笑いを堪えるの苦労したわ。あの時のハイトの顔!
皆さんにお見せ出来なかったのが残念でならない。
「真面目な話。ティファ、ハイトの事どう思ってるのかな?」
「そんなの、食の変人だと思ってるだろ?未だにティファの料理に対する執着半端ないし」
「いや、そうではなく。異性として、好きなのかと」
うーーーーーーーーん。・・・・・・ないな?
ティファは子供だと思う。恋愛に対する経験が無さすぎるんだろうなぁ。意味はわかっても、それに伴う感情が理解出来てないんじゃないか?
「恋愛はともかく。ティファにとってハイトは特別だと思うけどね」
「えー?そうかぁ?まぁ確かに料理の作り甲斐はあると思うけど」
「ティファはわかりやすいと思うよ。あの訳の分からない行動や発言によく惑わされそうになるけど。本気で嫌ならあの子はちゃんと拒否すると思うんだよね」
言われてみれば、そうか?
あのストーカー王子に対する対応は徹底してたもんな?
アレとハイトを比べるのは失礼か?いや、そんな事ないな?ハイトも充分やばいレベルに達しそうだもんな?
監視に軟禁。ティファの行動を全て把握していて、いつでもどこでも彼女の下へ駆けつけられる体制だ!
気持ち悪っ!ティファ、ご愁傷様!
「はーい!支度出来ましたよ!皆さん並んで下さい。はい、ハイトさんどうぞ・・・・」
「有難うティファ」
「・・・・・・・っ」
はいはーい!後が控えてますからドンドン前進んで下さーい!朝は皆んな忙しいからね?ほらほらサッサとその手をティファから離して席につこうぜ?
はい!プッシュプッシュ!!ぐへ!?
「メルロー。お前毎回毎回なんなの?僕に何か言いたい事でも?」
「ハイトさん・・・首、締まってるから。息止まっちゃうから」
俺は楽しい揉め事は大好きだが、男女のイチャイチャは許さないぞ?なぁ?キルト。
「ハイト。堂々と俺達の前でいちゃつくのはやめていただきたい。目の毒だ」
「は?見たくない物があるなら外で飯食べてくれば?答えは簡単でしょ?」
「パワハラだ。清々しい程のパワハラ発言だ」
流石ハイトさん。自分達が移動するという選択肢ないんだ?じゃあもうお言葉に甘えてずっと二人を観察してようかな?チッ!もっと拗れろ!!
「・・・・誰かと間違えた、とか?いや、それは流石に。私の名前をしっかり口にしてましたし。罰ゲーム?ブツブツ」
・・・・・こりゃ駄目だね!全く人の話聞いてないや!
おはよ皆んな!最近あらゆる箇所にハリセンを隠しているメルローだ!皆んな俺の事忘れてなかった?ちゃんといたよ?さり気なくモブとして登場してた!
それにしても最近笑いが少ないと思いません?あ、でも今目の前にいる人は結構面白い状態になってると思いますよ?
ティファの背後にうず高く積まれた麺、コレどうするんでしょうね?これ俺達が食べるの?あ、噂のわんこ蕎麦大会でも開くのかな?でも、材料がこの国には無いって言ってなかったか?
「おはようティファ。凄い量の麺だね?コレ朝ご飯?」
「あ、おはようございます!そうです、朝ご飯・・ふぁ!」
今、ティファ振り向いてめっちゃ驚いてたけど?
まさか無意識だった?無心に大量の麺を作ってしまう程何かに気を取られていたのかな?もしや今まさに食堂にやって来た奴の所為なのかな?ハイトが来た途端に顔が急にキリッとしたよね?さっきとはまるで別人みたいだけど?
「ありゃ?夢中になって作り過ぎました。仕方がないですね。商店の皆さんにお裾分けしましょうかね」
「袋に分けるの?手伝おうか?」
「いえ!大丈夫です!!ハイトさんはそこで!その場所で座ってお待ち頂ければ!!」
ティファ必死だな。必死でハイトが自分に近づくのを回避しようとしてるな?コレはハイトさん何かやらかしたかな?新たな笑いの予感?
「メルロー顔。顔に出てる。よからぬ事ばっか考えてると本当にここから追い出されるぞ?」
「よ!キルト。お前にしては早いなぁ?お前も食堂から聞こえてきた騒音で目が覚めたか?」
「違うぞ?今日は陛下の護衛に駆り出されるんだよ」
陛下の護衛!新鮮な響きだぁ。
エルハド様の時は、正直俺ら不要だったからなぁ。
護衛?何それ必要ないでしょ?と言わんばかりにデズロ様以外近寄らせなかったよね?他国から見たら異常な状態だよな。サウジスカル国民の俺もそう思う。
「意外だったよなぁ?セルシス様ってあんなに働けたんだなぁ?」
「行動力があると言えよ。まるで今まで何もしてなかったみたいに聞こえるだろ?」
「お?マッジンおはよ!なぁ今日のあの二人どう思う?」
「え?いつも通りおかしいけど?」
確かにいつも通りおかしいな。じゃなく。
「ティファがハイトを明らかに遠ざけてるだろ?」
「だから、いつもと変わらないだろ?」
そうかなぁ?まぁハイトはいつも通りだけどさぁ?ティファが明らかにいつもと違うぞ?お前ら一体何を見て・・・・あ、敢えて気付かないふりしてる?
「メルローお前いい加減にしろよ。ハイトがさっきからティファの目を盗んでは殺気のこもった視線こっちに送ってきてるから・・・」
「またティファにちょっかい出してたんだろ?そんな事ここでするのはお前か、無意識なギャドくらいだぞ?」
ギャドいいよなぁ。狙わずに周りを引っ掻き回すからなぁ。ベロニカの事でパニック寸前のティファを抱きしめた時は笑いを堪えるの苦労したわ。あの時のハイトの顔!
皆さんにお見せ出来なかったのが残念でならない。
「真面目な話。ティファ、ハイトの事どう思ってるのかな?」
「そんなの、食の変人だと思ってるだろ?未だにティファの料理に対する執着半端ないし」
「いや、そうではなく。異性として、好きなのかと」
うーーーーーーーーん。・・・・・・ないな?
ティファは子供だと思う。恋愛に対する経験が無さすぎるんだろうなぁ。意味はわかっても、それに伴う感情が理解出来てないんじゃないか?
「恋愛はともかく。ティファにとってハイトは特別だと思うけどね」
「えー?そうかぁ?まぁ確かに料理の作り甲斐はあると思うけど」
「ティファはわかりやすいと思うよ。あの訳の分からない行動や発言によく惑わされそうになるけど。本気で嫌ならあの子はちゃんと拒否すると思うんだよね」
言われてみれば、そうか?
あのストーカー王子に対する対応は徹底してたもんな?
アレとハイトを比べるのは失礼か?いや、そんな事ないな?ハイトも充分やばいレベルに達しそうだもんな?
監視に軟禁。ティファの行動を全て把握していて、いつでもどこでも彼女の下へ駆けつけられる体制だ!
気持ち悪っ!ティファ、ご愁傷様!
「はーい!支度出来ましたよ!皆さん並んで下さい。はい、ハイトさんどうぞ・・・・」
「有難うティファ」
「・・・・・・・っ」
はいはーい!後が控えてますからドンドン前進んで下さーい!朝は皆んな忙しいからね?ほらほらサッサとその手をティファから離して席につこうぜ?
はい!プッシュプッシュ!!ぐへ!?
「メルロー。お前毎回毎回なんなの?僕に何か言いたい事でも?」
「ハイトさん・・・首、締まってるから。息止まっちゃうから」
俺は楽しい揉め事は大好きだが、男女のイチャイチャは許さないぞ?なぁ?キルト。
「ハイト。堂々と俺達の前でいちゃつくのはやめていただきたい。目の毒だ」
「は?見たくない物があるなら外で飯食べてくれば?答えは簡単でしょ?」
「パワハラだ。清々しい程のパワハラ発言だ」
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