サキュバスとのハーフで嫌われ者の自分はアイテムを駆使して成り上がる〜優しすぎてモンスターが倒せないので誰か助けてください〜


「ごめんねぇぇぇぇぇっ!!」
『ゴァァァァッッッ!!!』

 サキュバスとのハーフであるフェイ・ユリウスは、今日もダンジョンで謝り続ける――

 モンスターとのハーフという異例故に、街の人全員から嫌われ、冒険者学校に通っていた頃からいじめにあってきたフェイは、人の暖かさを知らない。

 それでも彼は人を恨まない――

「ごめんね!」

 と、いつも謝り続けていた。
 
 そんなある日、同級生に嵌められたフェイは、ダンジョンのトラップに引っかかり絶体絶命のピンチに陥る。


「クスクス、あなた助かりたい? 助かりたいなら私のこれ……買わない?」


 そこに現れたのはアイテム生成だけが得意なヒューマンの女の子――


 そこから使い道のなかったフェイの魔力吸収は大活躍し!?


 これは味方ゼロ人の世界から、不便な性格と体を駆使して成り上がっていく、英雄だった父に憧れた少年の物語――


「他の人が不幸になるなら……全部僕が引き受ける――!」


 あと見た目で人を判断するのはやめようね☆

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