【完結】王子妃教育1日無料体験実施中!
「このような事件が明るみになった以上は私の婚約者のままにしておくことはできぬ!そなたと私の婚約は破棄されると思え!」
ルテティア国立学園の卒業記念パーティーで、第二王子シャルルから唐突に飛び出したその一言で、シャルルの婚約者である公爵家令嬢ブランディーヌは一気に窮地に立たされることになる。
シャルルによれば、学園で下級生に対する陰湿ないじめが繰り返され、その首謀者がブランディーヌだというのだ。
ブランディーヌは周囲を見渡す。その視線を避けて顔を背ける姿が何人もある。
シャルルの隣にはいじめられているとされる下級生の男爵家令嬢コリンヌの姿が。そのコリンヌが、ブランディーヌと目が合った瞬間、確かに勝ち誇った笑みを浮かべたのが分かった。
ああ、さすがに下位貴族までは盲点でしたわね。
ブランディーヌは敗けを認めるしかない。
だが彼女は、シャルルの次の言葉にさらなる衝撃を受けることになる。
「そして私の婚約は、新たにこのコリンヌと結ぶことになる!」
正式な場でもなく、おそらく父王の承諾さえも得ていないであろう段階で、独断で勝手なことを言い出すシャルル。それも大概だが、本当に男爵家の、下位貴族の娘に王子妃が務まると思っているのか。
これでもブランディーヌは彼の婚約者として10年費やしてきた。その彼の信頼を得られなかったのならば甘んじて婚約破棄も受け入れよう。
だがしかし、シャルルの王子としての立場は守らねばならない。男爵家の娘が立派に務めを果たせるならばいいが、もしも果たせなければ、回り回って婚約者の地位を守れなかったブランディーヌの責任さえも問われかねないのだ。
だから彼女はコリンヌに問うた。
「貴女、王子妃となる覚悟はお有りなのよね?
では、一度お試しで受けてみられますか?“王子妃教育”を」
そしてコリンヌは、なぜそう問われたのか、その真意を思い知ることになる⸺!
◆拙作『熊男爵の押しかけ幼妻』と同じ国の同じ時代の物語です。直接の繋がりはありませんが登場人物の一部が被ります。
◆全15話+番外編が前後編、続編(公爵家侍女編)が全25話+エピローグ、それに設定資料2編とおまけの閑話まで含めて6/2に無事完結!
アルファ版は断罪シーンでセリフがひとつ追加されてます。大筋は変わりません。
小説家になろうでも公開しています。あちらは全6話+1話、続編が全13話+エピローグ。なろう版は続編含めて5/16に完結。
◆小説家になろう4/26日間[異世界恋愛]ランキング1位!同[総合]ランキングも1位!5/22累計100万PV突破!
アルファポリスHOTランキングはどうやら41位止まりのようです。(現在圏外)
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ああ、さすがに下位貴族までは盲点でしたわね。
ブランディーヌは敗けを認めるしかない。
だが彼女は、シャルルの次の言葉にさらなる衝撃を受けることになる。
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だから彼女はコリンヌに問うた。
「貴女、王子妃となる覚悟はお有りなのよね?
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こちらにも感想をありがとうございます。
一応ですけど、この作品は本編と番外編で完結していたんです。なろうで先に公開していたんですが、そちらで続編の要望があって書いたのが公爵家侍女編で、だからコリンヌが主人公になったのも後づけの設定なんですよ。
本編でも書いていますが、コリンヌは本来ならば死刑(確定)です。被害者であるブランディーヌが許したから一命を取り留めた、それだけなんです。コリンヌが贔屓されてるように見えるのは、真摯に反省して真面目に更正に取り組んでることでブランディーヌが許す気になって、そのブランディーヌの考えを周り(特に王太子妃ジェニファー)が許容したからです。
それを受け入れてもらえないのであれば、橘さんにとってこの作品も合わなかったという事になるのではないかと思います。
ちなみにコリンヌの陰謀の片棒を担がされた人たちの中で唯一名前の出ているアルメル嬢は、コリンヌと一緒にブランディーヌの元で働いていますよ。ちゃんと名前も出ています。そして末尾に付けている資料集の年表(時系列)を見れば、きちんと再婚約して結婚までこぎつけているのが分かるかと思います。
別にコリンヌだけが幸せになったわけではないのです。
本作久々の感想をありがとうございます!
実は公爵家侍女編は当初のプロットにはなくて、なろうで公開した際に続編の要望を頂いて書いたものになります。最初はろくにプロットも練らずに書き始めたんですが、書いてるうちに自然と展開がえらいことに(笑)。
まあ結果として、書いた本人も大満足の大団円に落ち着きました(笑)。
ネタ分かってもらえて嬉しいです!だいぶ古いネタなんで、なろう版でもあんまり反応が芳しくなかったんですよね〜( ̄∀ ̄;
感想ありがとうございます。ようやく完結までこぎつけました!
レティシアの結婚は『姫様グイグイ』の長編版の方の重大なネタバレだからホントは書きたくなかったんですけどねえ(笑)。でもこの流れで三大淑女のひとりだけハッピーに書かないのもナイので(^_^;
まあ長編版のほうはそこまでの紆余曲折がストーリーのキモなのでいいんですが、長編版のほうで書きたかったことの3割ぐらいはすでにこっちで書いちゃった、っていう(加護の話とかも含めて)( ̄∀ ̄;
感想ありがとうございます。
ランキングからですか…基本的にずっとランキング外を低迷していて、載ったのは一旦完結していた4日間だけのような気がするんですが…(^_^;
「ざまぁは多分ナシ」のタグは早くから付けていますが、基本的に誰もひどい目に遭わないという意味で付けています。処分の方はある意味「なければおかしい」ので。
なろう版の方は続編もいよいよ大詰めで、アルファ版でもそこまで進めばこのタグにも意味が見えてくるかと思いますので、楽しみにお待ち下さい。
感想ありがとうございます。こちらこそ、素晴らしい感想を頂けて嬉しかったです!
コリンヌに冤罪事件の片棒を担がされた人たちについては、本筋にあまり関係がないこともあって書いておりませんが、それぞれ大なり小なりペナルティをもらっています。唯一名前の出ている令嬢に関して言えば学園を退学になって婚約も白紙に戻されていますね。
ブランディーヌは国内でも最高峰の教育を受けているだけあって、貴族間の格差も理解しています。だからこそ彼女は下位貴族家のコリンヌが「無知なだけ」だと理解していて、無知は罪ではないというスタンスだからこそそれを教えてやろうとしましたし、自身の無知をきちんと理解し反省したコリンヌを助けたわけです。もしもコリンヌが開き直るようなら、きっと助けなかったと思います。
ただまあ、ブランディーヌ自身だいぶお人好しではありますね。「コリンヌの評価が上がれば自分の評価も上がる」なんて言ってますが、あれ実はブランディーヌの照れ隠しです。
ちなみにですが、拙作『今日も姫様がグイグイ来る。』にシャルルが実はあまりデキのよろしくない王子だと書いてあったりします(笑)。ブランディーヌはこの世界での最高学府である〈賢者の学院〉に合格できる才媛ですが、シャルルに付き合って国内で進学しています。〈賢者の学院〉については同じく拙作『わたくしの望みはただひとつ!』の冒頭に詳しく記述があります。
常に毅然としている完璧淑女の赤面顔はギャップ萌えですよね( *´艸`)。
何事にも動じない人が顔真っ赤にしてわたわたしてると、それだけでニヨニヨできますよねー( ̄∀ ̄)
感想ありがとうございます。
まあ下位貴族の娘が王子妃や王太子妃になれないとは言いませんが、少なくとも相応の作法や教養、立ち居振る舞いを身に着けてからの話になりますよね。
いわゆる乙女ゲー的な作品は、そのあたりがなあなあで済ませちゃってるというか。シンデレラストーリーも魅力的ですが、現実的に考えるとそう簡単にはいかんだろ、ってなって然るべきですね。
ただ王子や高位貴族の子息たちにとっては、下位貴族の娘なんて文字通り「住む世界が違う」ので、それが却って新鮮味を感じられるのかも知れないですね。この作品のシャルルたちもそういう面がありまして、でもシャルルやオーギュストあたりはもう冷め始めてますね。
ブランディーヌの恋の行方に関しては、まだ完結してませんので、残り3話+番外2話を楽しみにお待ち頂ければ。ちゃんと最後は恋愛ジャンルっぽくなりますので(笑)。
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