婚約破棄をなかったことにする、たったひとつの冴えたやり方

社交シーズン終わりの、王宮主催の大夜会。そのさなかに王子がやらかした。

そう、長年の婚約者に対して婚約破棄を突きつけたのだ。

だが、それに対して婚約者である公爵家令嬢は小首を傾げて、そして人差し指をスッと立てた。
「もう一度言ってほしい」というジェスチャーだ。

聞き取れなかったのならばと王子は宣言を繰り返す。だが何度も聞き返され、ついには激高した。

「なんで聞き取れへんのやお前ェ!この距離やぞ!」



◆単話完結の読み切りショートショートです。読めば分かりますがただのコメディです(笑)。
思いついてしまったからには書かずにおれませんでした。

◆一応は異世界設定ですが、普段の作者の世界設定とは無縁ということでお願いします(笑)。

◆この作品は小説家になろう、及びカクヨムで先行公開しています。
24h.ポイント 56pt
98
小説 14,224 位 / 192,164件 大衆娯楽 234 位 / 5,506件

あなたにおすすめの小説

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

【完結】大丈夫?身重の私をこんな待遇で詰問している騎士様達?

BBやっこ
大衆娯楽
強い女は好きですか?強気な女は可愛くないですか? 捕まった私は騎士の駐屯所へ連行されていた。 身重の私が巻き込まれてしかった騒動。その説明を求められる。 怪しいのは分かったけど、その態度はいかん。

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

溺愛されたのは私の親友

hana
恋愛
結婚二年。 私と夫の仲は冷え切っていた。 頻発に外出する夫の後をつけてみると、そこには親友の姿があった。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

【完結】「別れようって言っただけなのに。」そう言われましてももう遅いですよ。

まりぃべる
恋愛
「俺たちもう終わりだ。別れよう。」 そう言われたので、その通りにしたまでですが何か? 自分の言葉には、責任を持たなければいけませんわよ。 ☆★ 感想を下さった方ありがとうございますm(__)m とても、嬉しいです。

処理中です...