110 / 319
第二章後半【いざ東方へ】
【幕間3】秘密が多めの……(3)
しおりを挟む
「全く、近頃の若い者は血の気が多くてイカンのう。特に“死神”よ、お主確か生け捕るとか言うて出てったのじゃったろう?」
一切の気配を感じなかった。そして手練の暗殺者ふたりの間合いに入るまで気付かれもしなかった。
老人は両手に刃渡りの短い直刀を握っていて、それを激突寸前だった両者の喉元に押し当てていた。それも体勢を低くして、右手の直刀を左の“影跳び”に、交差させるように伸ばした左手の直刀を右の“死神”に、ピタリと突き付けて微動だにしない。しかもその態勢で、老人はふたりのことを一瞥もしない。
老人が見ていたのは、折れた黒塗りの刃を持ったまま座り込んでいる男だった。
「そも、“黒旋”が怪我しておるというのに、何を遊んどる。それを放って自分が楽しんで如何するのじゃ“死神”よ」
「……………とりあえず、我を忘れたことに関しては謝罪を。それと、できればこれを下ろして頂けませんかね、“シノビ”」
「し、“シノビ”だと!?あの伝説の!?」
暗殺者でありながら“達人”までのし上がった男がいる。それが“シノビ”ことオロチ・ザンダユウである。遥か東方の果て極島から西方世界まで流れてきて、行く先々で無数の伝説を残してきたと伝わっている。
そのあまりの実力にどこの冒険者ギルドも政府も討伐を諦め、ついには特例として“達人”の認識票を交付され正規の冒険者として扱われるようになったという。
…というのが表向きの姿である。
「ほっほ、ワシャもう引退したでの。じゃから悠々自適の老後を送っとるただの隠居ジジイじゃ」
「………これだけの威圧を放っておいて、引退したとは笑わせてくれるわ」
“影跳び”が悔しそうに呟き、そして刃を手放した。一方で“死神”はそれを見て、どこから出したのか身の丈ほどもある大鎌を放り出した。
「そうそう。大人しくしてくれればそれでええんじゃよ」
「全く。貴方がいるせいですっかりラグも平和になりましたよ」
そう。今の“シノビ”はラグの治安を裏から守る守護者である。領主たる辺境伯ロイの懐刀として、ラグ情報部の長として、ラグのスラムに店を構える裏ギルド〈宵闇の帳〉亭に所属しながら、ラグに逃げてくる逃亡貴族たちの安全を一手に担う立場であった。
そして今回、“シノビ”率いる情報部はアルヴァイオンからの逃亡貴族である「ニー・ヒュー子爵」に「ストーン侯爵」から暗殺者が差し向けられたという情報を得て、その暗殺者である“影跳び”を迎え撃つべく配下の“死神”や“黒旋”を配して罠を張っていたのだ。
だが現場を任せたはずの“死神”が久々の強敵との戦いに酔い痴れて暴走しかけたため、やむなく姿を現したのだった。
「これ、俺ら出張ってきた意味あるんスかね」
いつの間にか“黒旋”のすぐ横に現れた細面の若い男が、彼を見るでもなく気だるげに呟いた。
「………まあ、“シノビ”の爺様まで出てきちゃあ、な」
言いたいことは分からないでもない“黒旋”。
彼が突然横に出てきたことに関しては言及しなかった。
「まあでも、俺はお前が出張ってくれて正直助かったよ“賽の目”。どうせ“素足”あたりも動いてるんだろ?爺様や“死神”だけだと息が詰まっちまう」
「あー、“素足”の兄さんは『元栓を締めに』行ってるッスね」
「おっ、じゃあ久々に“六本指”の話題が聞けそうだな」
「まっ、そんなわけで行きやしょう。“破戒僧”のオヤジが待ってるッスよ」
そう言って“賽の目”は“黒旋”を促して立たせた。
チラリと見やると、“シノビ”が“影跳び”を後ろ手に縛って連行していくところだった。“死神”の姿はもう消えていた。
「ほらほら、何してんスか。怪我したまんまだと『カイル』に戻れねっスよ」
「あっバカお前、仕事中は名前で呼ぶんじゃねえ!」
慌てたようにそう言って、“黒旋”ことカイルは先に歩き出していた“賽の目”を追う。宵闇の帳亭に戻って“破戒僧”の治療を受けたあとは、彼はまた妻の親友を影から見守る日々に戻ることになる。
赤ん坊の頃からずっと見守ってきた娘だ。だからこの先もずっと、少なくとも身体が動かなくなるまでは彼は見守り続けるつもりであった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
何も知らないホワイトはその後、また別の何人もに先導されながら住み慣れた我が家まで案内された。翌朝目覚めた時、いつも通りの気配を感じて、なぜだか分からないけど「もう大丈夫」と言われた気がした。
「私を守って下さってるんですよね。いつも有り難うございます」
誰も居ない虚空に向かって彼女は頭を下げた。いつかちゃんと顔を合わせながらお礼がしたいと思ったが、そんな日が来るのかどうか彼女には分からなかった。
出てきて下さいってお願いしたら、お顔を見せて下さるでしょうか。出てきて下さるといいのだけれど。
そんな事を思いながら朝食を準備しそれを食べ、彼女は今日も仕事へ向かう。
ラグの街はいつもと変わらぬ穏やかな朝の雰囲気に包まれて、昨夜のことが夢であったかのように静まり返っていた。
一切の気配を感じなかった。そして手練の暗殺者ふたりの間合いに入るまで気付かれもしなかった。
老人は両手に刃渡りの短い直刀を握っていて、それを激突寸前だった両者の喉元に押し当てていた。それも体勢を低くして、右手の直刀を左の“影跳び”に、交差させるように伸ばした左手の直刀を右の“死神”に、ピタリと突き付けて微動だにしない。しかもその態勢で、老人はふたりのことを一瞥もしない。
老人が見ていたのは、折れた黒塗りの刃を持ったまま座り込んでいる男だった。
「そも、“黒旋”が怪我しておるというのに、何を遊んどる。それを放って自分が楽しんで如何するのじゃ“死神”よ」
「……………とりあえず、我を忘れたことに関しては謝罪を。それと、できればこれを下ろして頂けませんかね、“シノビ”」
「し、“シノビ”だと!?あの伝説の!?」
暗殺者でありながら“達人”までのし上がった男がいる。それが“シノビ”ことオロチ・ザンダユウである。遥か東方の果て極島から西方世界まで流れてきて、行く先々で無数の伝説を残してきたと伝わっている。
そのあまりの実力にどこの冒険者ギルドも政府も討伐を諦め、ついには特例として“達人”の認識票を交付され正規の冒険者として扱われるようになったという。
…というのが表向きの姿である。
「ほっほ、ワシャもう引退したでの。じゃから悠々自適の老後を送っとるただの隠居ジジイじゃ」
「………これだけの威圧を放っておいて、引退したとは笑わせてくれるわ」
“影跳び”が悔しそうに呟き、そして刃を手放した。一方で“死神”はそれを見て、どこから出したのか身の丈ほどもある大鎌を放り出した。
「そうそう。大人しくしてくれればそれでええんじゃよ」
「全く。貴方がいるせいですっかりラグも平和になりましたよ」
そう。今の“シノビ”はラグの治安を裏から守る守護者である。領主たる辺境伯ロイの懐刀として、ラグ情報部の長として、ラグのスラムに店を構える裏ギルド〈宵闇の帳〉亭に所属しながら、ラグに逃げてくる逃亡貴族たちの安全を一手に担う立場であった。
そして今回、“シノビ”率いる情報部はアルヴァイオンからの逃亡貴族である「ニー・ヒュー子爵」に「ストーン侯爵」から暗殺者が差し向けられたという情報を得て、その暗殺者である“影跳び”を迎え撃つべく配下の“死神”や“黒旋”を配して罠を張っていたのだ。
だが現場を任せたはずの“死神”が久々の強敵との戦いに酔い痴れて暴走しかけたため、やむなく姿を現したのだった。
「これ、俺ら出張ってきた意味あるんスかね」
いつの間にか“黒旋”のすぐ横に現れた細面の若い男が、彼を見るでもなく気だるげに呟いた。
「………まあ、“シノビ”の爺様まで出てきちゃあ、な」
言いたいことは分からないでもない“黒旋”。
彼が突然横に出てきたことに関しては言及しなかった。
「まあでも、俺はお前が出張ってくれて正直助かったよ“賽の目”。どうせ“素足”あたりも動いてるんだろ?爺様や“死神”だけだと息が詰まっちまう」
「あー、“素足”の兄さんは『元栓を締めに』行ってるッスね」
「おっ、じゃあ久々に“六本指”の話題が聞けそうだな」
「まっ、そんなわけで行きやしょう。“破戒僧”のオヤジが待ってるッスよ」
そう言って“賽の目”は“黒旋”を促して立たせた。
チラリと見やると、“シノビ”が“影跳び”を後ろ手に縛って連行していくところだった。“死神”の姿はもう消えていた。
「ほらほら、何してんスか。怪我したまんまだと『カイル』に戻れねっスよ」
「あっバカお前、仕事中は名前で呼ぶんじゃねえ!」
慌てたようにそう言って、“黒旋”ことカイルは先に歩き出していた“賽の目”を追う。宵闇の帳亭に戻って“破戒僧”の治療を受けたあとは、彼はまた妻の親友を影から見守る日々に戻ることになる。
赤ん坊の頃からずっと見守ってきた娘だ。だからこの先もずっと、少なくとも身体が動かなくなるまでは彼は見守り続けるつもりであった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
何も知らないホワイトはその後、また別の何人もに先導されながら住み慣れた我が家まで案内された。翌朝目覚めた時、いつも通りの気配を感じて、なぜだか分からないけど「もう大丈夫」と言われた気がした。
「私を守って下さってるんですよね。いつも有り難うございます」
誰も居ない虚空に向かって彼女は頭を下げた。いつかちゃんと顔を合わせながらお礼がしたいと思ったが、そんな日が来るのかどうか彼女には分からなかった。
出てきて下さいってお願いしたら、お顔を見せて下さるでしょうか。出てきて下さるといいのだけれど。
そんな事を思いながら朝食を準備しそれを食べ、彼女は今日も仕事へ向かう。
ラグの街はいつもと変わらぬ穏やかな朝の雰囲気に包まれて、昨夜のことが夢であったかのように静まり返っていた。
0
お気に入りに追加
167
あなたにおすすめの小説
墓守の荷物持ち 遺体を回収したら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアレア・バリスタ
ポーターとしてパーティーメンバーと一緒にダンジョンに潜っていた
いつも通りの階層まで潜るといつもとは違う魔物とあってしまう
その魔物は僕らでは勝てない魔物、逃げるために必死に走った
だけど仲間に裏切られてしまった
生き残るのに必死なのはわかるけど、僕をおとりにするなんてひどい
そんな僕は何とか生き残ってあることに気づくこととなりました
騎士王と大賢者の間に産まれた男だけど、姉二人と違って必要とされていないので仕えません!
石藤 真悟
ファンタジー
自分の家族、周囲の人間に辟易し、王都から逃げ出したプライスは、個人からの依頼をこなして宿代と食費を稼ぐ毎日だった。
ある日、面倒だった為後回しにしていた依頼をしに、農園へ行くと第二王女であるダリアの姿が。
ダリアに聞かされたのは、次の王が無能で人望の無い第一王子に決まったということ。
何故、無能で人望の無い第一王子が次の王になるのか?
そこには、プライスの家族であるイーグリット王国の名家ベッツ家の恐ろしい計画が関係しているということをプライスはまだ知らないのであった。
※悲しい・キャラや敵にイラッとするお話もあるので一部の話がカクヨムでのみの公開としています。
ご了承下さい。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
普通の勇者とハーレム勇者
リョウタ
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞】に投稿しました。
超イケメン勇者は幼馴染や妹達と一緒に異世界に召喚された、驚くべき程に頭の痛い男である。
だが、この物語の主人公は彼では無く、それに巻き込まれた普通の高校生。
国王や第一王女がイケメン勇者に期待する中、優秀である第二王女、第一王子はだんだん普通の勇者に興味を持っていく。
そんな普通の勇者の周りには、とんでもない奴らが集まって来て彼は過保護過ぎる扱いを受けてしまう…
最終的にイケメン勇者は酷い目にあいますが、基本ほのぼのした物語にしていくつもりです。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
【完結】魔力なしの役立たずだとパーティを追放されたんだけど、実は次の約束があんだよね〜〜なので今更戻って来いとか言われても知らんがな
杜野秋人
ファンタジー
「ただでさえ“魔力なし”の役立たずのくせに、パーティの資金まで横領していたお前をリーダーとして許すことはできない!よってレイク、お前を“雷竜の咆哮”から追放する!」
探索者として“雷竜の咆哮”に所属するレイクは、“魔力なし”であることを理由に冤罪までかけられて、リーダーの戦士ソティンの宣言によりパーティを追われることになってしまった。
森羅万象の全てが構成元素としての“魔力”で成り立つ世界、ラティアース。当然そこに生まれる人類も、必ずその身に魔力を宿して生まれてくる。
だがエルフ、ドワーフや人間といった“人類”の中で、唯一人間にだけは、その身を構成する最低限の魔力しか持たず、魔術を行使する魔力的な余力のない者が一定数存在する。それを“魔力なし”と俗に称するが、探索者のレイクはそうした魔力なしのひとりだった。
魔力なしは十人にひとり程度いるもので、特に差別や迫害の対象にはならない。それでもソティンのように、高い魔力を鼻にかけ魔力なしを蔑むような連中はどこにでもいるものだ。
「ああ、そうかよ」
ニヤつくソティンの顔を見て、もうこれは何を言っても無駄だと悟ったレイク。
だったらもう、言われたとおりに出ていってやろう。
「じゃ、今まで世話になった。あとは達者で頑張れよ。じゃあな!」
そうしてレイクはソティンが何か言う前にあらかじめまとめてあった荷物を手に、とっととパーティの根城を後にしたのだった。
そしてこれをきっかけに、レイクとソティンの運命は正反対の結末を辿ることになる⸺!
◆たまにはなろう風の説明調長文タイトルを……とか思ってつけたけど、70字超えてたので削りました(笑)。
◆テンプレのパーティ追放物。世界観は作者のいつものアリウステラ/ラティアースです。初見の人もおられるかと思って、ちょっと色々説明文多めですゴメンナサイ。
◆執筆完了しました。全13話、約3万5千字の短め中編です。
最終話に若干の性的表現があるのでR15で。
◆同一作者の連載中ハイファンタジー長編『落第冒険者“薬草殺し”は人の縁で成り上がる』のサイドストーリーというか、微妙に伏線を含んだ繋がりのある内容です。どちらも単体でお楽しみ頂けますが、両方読めばそれはそれでニマニマできます。多分。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうとカクヨムでも同時公開します。3サイト同時は多分初。
◆急に読まれ出したと思ったらHOTランキング初登場27位!?ビックリですありがとうございます!
……おいNEWが付いたまま12位まで上がってるよどういう事だよ(汗)。
8/29:HOTランキング5位……だと!?(((゚д゚;)))
8/31:5〜6位から落ちてこねえ……だと!?(((゚∀゚;)))
9/3:お気に入り初の1000件超え!ありがとうございます!
最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します!
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
ファンタジー
俺は高坂和希。
普通の高校生だ。
ある日ひょんなことから異世界に繋がるゲートが出来て俺はその中に巻き込まれてしまった。
そこで覚醒し得た職業がなんと【弱体術師】とかいう雑魚職だった。
それを見ていた当たり職業を引いた連中にボコボコにされた俺はダンジョンに置いていかれてしまう。
クラスメイト達も全員その当たり職業を引いた連中について行ってしまったので俺は1人で出口を探索するしかなくなった。
しかもその最中にゴブリンに襲われてしまい足を滑らせて地下の奥深くへと落ちてしまうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる