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間章1【瘴脈討伐】
勇者様御一行のお仕事(13)
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一方のレギーナはというと。
彼女は対峙するミカエラたちと百手巨人から離れるように動いて巨竜の側まで近付いていった。
その霊力に反応したかのように巨竜が首をもたげる。
『…………何奴』
「あら、もう人語を解するようになってるのね」
それは確かに巨竜からの誰何の声。
声を発するということは、即ち魔術を操るということだ。その事実はこの巨竜が充分に成熟した成竜であり、このまま放置していれば間違いなく“魔王”に成り上がるであろうことを示唆していた。
「じゃあやっぱり、今この場で討伐しないとダメね」
彼我の実力を推し量りつつも、彼女は臆することはない。傲然と胸を張って討伐すると宣言してみせる。その顔には強がりの色も、自らに言い聞かせる気配もない。
『人の子の分際でほざきおる。やって見せよ』
そして挑発された格好の巨竜がゆっくりと立ち上がった。
(まずはよし、と)
それを見てレギーナは心の中で呟く。
まずは何を置いても巨竜を瘴脈の中心から離すことが肝要だった。見たところもうすでに巨竜はその身に瘴気を色濃く纏っていて馴染ませつつある。おそらくあの場に居続けるだけで体力や魔力を回復させることも可能なはずだ。
無限に回復し続ける相手とやり合うほど面倒なものもない。だったら引き離してしまうに限る。
だが巨竜は立ち上がったまま動こうとしない。卑小な人の子を警戒しているのか、あるいはレギーナの思惑などお見通しなのか。
「なに、向かってこないわけ?『人の子の分際』に大層な恐れようね?」
『フン。汝など儂が動くまでもない』
その言葉と同時に巨竜の口腔内に魔力が集まっていく。それをあらかじめ発動させていた[感知]で感じ取ったレギーナは、素早く詠唱すると[魔術防御]を発動させて防御態勢を取る。三種の防御魔術はあらかじめかけてあったが、念のために発動強度を上げたものを重ねがけしたのだ。
直後、巨竜の口から光が漏れ出し、その口が大きく開かれると同時にその光が迸る。巨竜のみが扱えるとされる魔術、[息吹]だ。
光の奔流は瞬時にレギーナのいる地表に到達し、彼女の姿を飲み込んで消し飛ばす。当然ながら避ける間もなかった。
巨竜は息の続く限り[息吹]を吐き続け、やがて吐き終えてその口を閉じる。巨竜の眼前には[息吹]が抉って地形の変わった大地だけが──
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「もう終わり?大したことないわね」
抉れた大地の真ん中に、“人の子”が立っていた。
ダメージなど欠片もない様子で、傲然と胸を張って。
「じゃ、次はこっちの番ね」
巨竜が何か言う前にそれは地を蹴った。それはあっという間に宙を踏みしめ、巨竜の眼前に迫りその鼻先に降り立って、そして最後の跳躍とともに巨竜の眉間に手に持った武器を突き立てた。
『グ、ガアアアアア!!』
およそ生き物で顔面が急所にならぬものなどそうはいない。これがはじめから瘴気によって生み出された魔物であるならまた違ったかも知れないが、巨竜は元々実体のある“生物”だ。だからいくら瘴気を纏って魔力を増していたとしても、顔面が急所であることに変わりはなかった。
しかもその一撃は硬いはずの鱗を容易く砕き、深く深く抉るように頭蓋に達するほど突き込まれたのだ。
巨竜はその巨体もあって、生まれてこのかた顔面に直接攻撃を受けた経験などなかった。まだ幼い頃は母竜に護られていたし、巣立ちを果たしてからはそんな窮地に陥ったことさえなかったのだ。
それなのに、わずか一撃で急所に深手を負わされたのだ。
『グ、ガ、キサマァァァアアア!』
怒りで瞬時に意識が染まる。だが反撃しようとした時にはもうそこには矮小な人の姿はない。
「大きいほど鈍間になるってのに、どうしてみんな身体を大きくしたがるのかしらね?」
右前脚の辺りで声がした。その次の瞬間、右脚踵の腱の辺りに激痛が走る。これも容易く鱗も皮膚も切り裂いて、肉に守られているはずの腱に達する深刻な一撃だった。
その痛みに思わず脚を上げると、今度はその上げた膝関節の辺りに何かが触れた。
「ほら、喉ががら空きじゃない。しっかり防御なさい?」
その声とともに、今度は首元に激痛が走った。これは分厚い肉を裂いただけだが、もしも気道まで達していたら致命傷になりかねない一撃だった。
おのれ、次から次へと!
怒りに打ち震え、首を巡らせてもすでにそこには敵の姿はない。どこだ、どこにいる。すぐにでも見つけ出して、今度こそ我が息吹で跡形もなく消し飛ばしてやらねば気が済まぬ。
だが今度は、背中で声がした。
「こういうのも痛いでしょ?」
そしてさらなる激痛。やはり鱗を砕き皮膚を裂き、肉はおろか背骨に達する衝撃さえある。
『ギィアアアアア!!』
堪えきれぬほどの痛み。あのような矮躯のどこにこんな力があったというのだ。
だが、そこか。
巨竜は痛みに耐え、すかさず長い尾を振り抜いた。それも背中全体を薙ぎ払うように。
「ぐ、ぅあ───!」
手応えがあった。首を巡らせ見ると、忌々しき矮躯が渾身のひと振りを食らって吹き飛ぶ姿が目に入る。それはなすすべ無く宙を舞い、地に落ち、何度か跳ねたあと転がって動かなくなる。
ふはは、無様な。舐めた真似をしてくれるのもここまでだ。
さて、では止めを刺してくれよう。
巨竜は勝ち誇りつつ腰を上げた。幸いにして今受けた攻撃の傷は背中以外はすでにほぼ癒えている。これも地脈を独占し魔力を浴び続けたおかげだ。
そうして、より確実に息吹を当てて今度こそ消し飛ばすべく、巨竜は倒れた敵の元へ歩み寄って行った。
彼女は対峙するミカエラたちと百手巨人から離れるように動いて巨竜の側まで近付いていった。
その霊力に反応したかのように巨竜が首をもたげる。
『…………何奴』
「あら、もう人語を解するようになってるのね」
それは確かに巨竜からの誰何の声。
声を発するということは、即ち魔術を操るということだ。その事実はこの巨竜が充分に成熟した成竜であり、このまま放置していれば間違いなく“魔王”に成り上がるであろうことを示唆していた。
「じゃあやっぱり、今この場で討伐しないとダメね」
彼我の実力を推し量りつつも、彼女は臆することはない。傲然と胸を張って討伐すると宣言してみせる。その顔には強がりの色も、自らに言い聞かせる気配もない。
『人の子の分際でほざきおる。やって見せよ』
そして挑発された格好の巨竜がゆっくりと立ち上がった。
(まずはよし、と)
それを見てレギーナは心の中で呟く。
まずは何を置いても巨竜を瘴脈の中心から離すことが肝要だった。見たところもうすでに巨竜はその身に瘴気を色濃く纏っていて馴染ませつつある。おそらくあの場に居続けるだけで体力や魔力を回復させることも可能なはずだ。
無限に回復し続ける相手とやり合うほど面倒なものもない。だったら引き離してしまうに限る。
だが巨竜は立ち上がったまま動こうとしない。卑小な人の子を警戒しているのか、あるいはレギーナの思惑などお見通しなのか。
「なに、向かってこないわけ?『人の子の分際』に大層な恐れようね?」
『フン。汝など儂が動くまでもない』
その言葉と同時に巨竜の口腔内に魔力が集まっていく。それをあらかじめ発動させていた[感知]で感じ取ったレギーナは、素早く詠唱すると[魔術防御]を発動させて防御態勢を取る。三種の防御魔術はあらかじめかけてあったが、念のために発動強度を上げたものを重ねがけしたのだ。
直後、巨竜の口から光が漏れ出し、その口が大きく開かれると同時にその光が迸る。巨竜のみが扱えるとされる魔術、[息吹]だ。
光の奔流は瞬時にレギーナのいる地表に到達し、彼女の姿を飲み込んで消し飛ばす。当然ながら避ける間もなかった。
巨竜は息の続く限り[息吹]を吐き続け、やがて吐き終えてその口を閉じる。巨竜の眼前には[息吹]が抉って地形の変わった大地だけが──
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「もう終わり?大したことないわね」
抉れた大地の真ん中に、“人の子”が立っていた。
ダメージなど欠片もない様子で、傲然と胸を張って。
「じゃ、次はこっちの番ね」
巨竜が何か言う前にそれは地を蹴った。それはあっという間に宙を踏みしめ、巨竜の眼前に迫りその鼻先に降り立って、そして最後の跳躍とともに巨竜の眉間に手に持った武器を突き立てた。
『グ、ガアアアアア!!』
およそ生き物で顔面が急所にならぬものなどそうはいない。これがはじめから瘴気によって生み出された魔物であるならまた違ったかも知れないが、巨竜は元々実体のある“生物”だ。だからいくら瘴気を纏って魔力を増していたとしても、顔面が急所であることに変わりはなかった。
しかもその一撃は硬いはずの鱗を容易く砕き、深く深く抉るように頭蓋に達するほど突き込まれたのだ。
巨竜はその巨体もあって、生まれてこのかた顔面に直接攻撃を受けた経験などなかった。まだ幼い頃は母竜に護られていたし、巣立ちを果たしてからはそんな窮地に陥ったことさえなかったのだ。
それなのに、わずか一撃で急所に深手を負わされたのだ。
『グ、ガ、キサマァァァアアア!』
怒りで瞬時に意識が染まる。だが反撃しようとした時にはもうそこには矮小な人の姿はない。
「大きいほど鈍間になるってのに、どうしてみんな身体を大きくしたがるのかしらね?」
右前脚の辺りで声がした。その次の瞬間、右脚踵の腱の辺りに激痛が走る。これも容易く鱗も皮膚も切り裂いて、肉に守られているはずの腱に達する深刻な一撃だった。
その痛みに思わず脚を上げると、今度はその上げた膝関節の辺りに何かが触れた。
「ほら、喉ががら空きじゃない。しっかり防御なさい?」
その声とともに、今度は首元に激痛が走った。これは分厚い肉を裂いただけだが、もしも気道まで達していたら致命傷になりかねない一撃だった。
おのれ、次から次へと!
怒りに打ち震え、首を巡らせてもすでにそこには敵の姿はない。どこだ、どこにいる。すぐにでも見つけ出して、今度こそ我が息吹で跡形もなく消し飛ばしてやらねば気が済まぬ。
だが今度は、背中で声がした。
「こういうのも痛いでしょ?」
そしてさらなる激痛。やはり鱗を砕き皮膚を裂き、肉はおろか背骨に達する衝撃さえある。
『ギィアアアアア!!』
堪えきれぬほどの痛み。あのような矮躯のどこにこんな力があったというのだ。
だが、そこか。
巨竜は痛みに耐え、すかさず長い尾を振り抜いた。それも背中全体を薙ぎ払うように。
「ぐ、ぅあ───!」
手応えがあった。首を巡らせ見ると、忌々しき矮躯が渾身のひと振りを食らって吹き飛ぶ姿が目に入る。それはなすすべ無く宙を舞い、地に落ち、何度か跳ねたあと転がって動かなくなる。
ふはは、無様な。舐めた真似をしてくれるのもここまでだ。
さて、では止めを刺してくれよう。
巨竜は勝ち誇りつつ腰を上げた。幸いにして今受けた攻撃の傷は背中以外はすでにほぼ癒えている。これも地脈を独占し魔力を浴び続けたおかげだ。
そうして、より確実に息吹を当てて今度こそ消し飛ばすべく、巨竜は倒れた敵の元へ歩み寄って行った。
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