41 / 319
第一章【出立まで】
1-20.特注脚竜車の最終確認(3)
しおりを挟む
寝室のさらに奥には小さな扉があって、そこを開けると窓がなくて衣類棚の備え付けられた小部屋があった。ここは設計案になかったウォークインクローゼットで、女性4人組ということで気を利かせて備えてくれたようだ。
寝室前の廊下の突き当りが荷物室で、ウォークインクローゼットを付けた分だけやや狭いが、それでも寝具や雑貨荷物などをまとめておくには充分なスペースだ。搬入口は広めに取られており、ある程度大きな荷物も持ち込めるようになっていた。少なくともマットレス程度ならここから問題なく入れられそうである。
「…ここだけなんか天井の低かごたんね?」
「荷物室の天井部には雨水を溜めておける容器を仕込んでございますよ。ですのでトイレの水洗用にわざわざ魔術で水を生成する必要はございません」
「ああ、そういうことなのね」
「ですが最初のご出発時だけは水をご用意下さいますよう」
最初が空ではトイレも流せないので、これは仕方ない。
「ところでおいちゃんはどこさい行ったとかね?」
「さあ?見てないわね」
「自分の寝床でも確認しているのではなくて?」
レギーナたちが居室に戻ると、ちょうど御者台とアルベルトの寝室に続く短い廊下から彼が出てきたところだった。
「ああ、おんしゃった。おいちゃんの寝床はどげんでした?」
「うん、要望通りで何も問題なかったよ」
ミカエラたちがアルベルトの寝室を興味本位で覗いてみると、狭い室内に腰くらいの高さに据え付けられたシングルサイズのベッドがあり、はしごに足をかけて登るようにできていた。ベッドが高いのはその下が脚竜の餌の保管庫になっているためで、これは要望通りの仕様だ。窓は壁面の上部に横長のものがひとつあって、これはどちらかというと換気が目的のようだ。
ベッドと壁の間の狭い床面の両隅には天井まである家具が設えられ、引き出しがいくつもついている。これがアルベルトの言っていた、持ち込む道具類を分類し保管しておくための棚だろう。
「うわ、せっま。こんなの物置じゃないの。こんな所で本当に寝るの?」
レギーナは辛辣だが言いたいことは分かる。最後部の荷物室より全然狭いのだ。日本人に分かりやすく例えるとベッドはおよそ畳一畳分、床はおよそその半分で、ベッドの三方は壁面に接触している有様だ。一般的な戸建ての日本家屋の風呂より狭い。
「寝床があるだけマシだよ。で、あっちが御者台だけど…」
アルベルトは指で指し示すが、狭い室内に全員入り込んでいるので身動きが取れない。彼もまさか女性の身体を押しのけるわけにもいかず困り顔だ。なので仕方なくレギーナたちは全員部屋を出て居室まで脱出し、その上でアルベルトの先導で御者台へ続く扉を開けた。
御者台は大人3人がゆったり座れる広さがあった。手すりが付いて走行中の落下防止にも配慮してあり、外から直接登れるように左右どちらにもステップが付いている。座面は木製のベンチシートタイプだが、背もたれと座面に布製のクッション材が誂えてあって座り心地も良さそうである。
室内から出入りする扉の前にある座席だけは背もたれがなく、座面が手で跳ね上げられるようにできていて、上げると進行方向に向かって右側の御者座と左側の助手座に分かれるようになっていた。
なお御者座のさらに右端の座面にだけクッション材がなく蓋が付いている。ここを開けば肉食種の餌が取り出せる仕組みだ。
そのほか、天井部分がせり出していて庇になっており、風はともかく雨は凌げるようになっている。レギーナではないが、ここで寝ることも可能といえば可能だろう。
大人3人分のスペースなので、詰めて座っても4人分にしかならない。なので必然的にクレアが廊下に取り残されることになって、一生懸命外を見ようとピョンピョン飛び跳ねている。
その動きが何とも小動物みたいで可愛らしかったが、残念ながら御者座に座るアルベルトからは見えていなかった。
御者台の両端から前に伸びているはずの、脚竜を繋いでおく支柱はまだ取り付けられていなかった。どういうことかと問うと、大型の車両で車台を金属製にしたこともあって重量が重くなり、それで単頭牽きにするか二頭牽きにするか決めかねているという。それによって取り付ける支柱が二本なのか三本なのか変わってくるのだ。
どれほど重いのかとアルベルトが問うと、通常の長期旅行用の倍はあるという。荷物や乗員も含めるとさらに重くなるだろう。
「でも肉食種にするとか言ってたわよね?大丈夫なんじゃないの?」
「そんなに重いと思ってなかったからなあ。アロサウル種でも登坂がキツいかも知れないね」
「ほんなら、アロサウル種の二頭牽きかねえ?」
アロサウル種は大型で肉食の脚竜である。力が強く走力があってスピードが出せるが、体を揺らして走るため走行安定性や振動にやや難がある。特注脚竜車は車台に最新技術がふんだんに取り入れられているため安定性や振動はある程度抑えられるはずだが、二頭で牽かせるとなるとそこも不安だ。
何よりアロサウル種は獰猛で凶暴、調教も比較的難しく、それを二頭となるとアルベルトの技量では一抹の不安があった。それ以上にアロサウル種は縄張り意識が強く、二頭牽きさせると喧嘩を始める恐れもあり、そうなった場合は止められなくなるかも知れない。
そういった懸念があるため、アロサウル種は単頭で牽かせるのが一般的なのだ。
「俺も専門の調教師ほどじゃないからね、アロサウル種の二頭牽きってなると、万が一にもコントロールを失ったら危険なことになるからなあ…」
「じゃあやっぱり、プロの御者でも呼ぼうかしら?エトルリアの王宮に言えば腕のいいのが何人もいるし、誰か回してもらえると思うわよ?」
「いや今さら御者増やしたっちゃ、御者の寝床のなかやん?」
口々にああでもないこうでもないと協議していると、支部長がいつもの揉み手で愛想笑いを浮かべつつ寄ってきた。
そして彼はこう言ったのだ。
「ということでご提案なのですが、ティレクス種に牽かせるのはいかがでしょうか」
寝室前の廊下の突き当りが荷物室で、ウォークインクローゼットを付けた分だけやや狭いが、それでも寝具や雑貨荷物などをまとめておくには充分なスペースだ。搬入口は広めに取られており、ある程度大きな荷物も持ち込めるようになっていた。少なくともマットレス程度ならここから問題なく入れられそうである。
「…ここだけなんか天井の低かごたんね?」
「荷物室の天井部には雨水を溜めておける容器を仕込んでございますよ。ですのでトイレの水洗用にわざわざ魔術で水を生成する必要はございません」
「ああ、そういうことなのね」
「ですが最初のご出発時だけは水をご用意下さいますよう」
最初が空ではトイレも流せないので、これは仕方ない。
「ところでおいちゃんはどこさい行ったとかね?」
「さあ?見てないわね」
「自分の寝床でも確認しているのではなくて?」
レギーナたちが居室に戻ると、ちょうど御者台とアルベルトの寝室に続く短い廊下から彼が出てきたところだった。
「ああ、おんしゃった。おいちゃんの寝床はどげんでした?」
「うん、要望通りで何も問題なかったよ」
ミカエラたちがアルベルトの寝室を興味本位で覗いてみると、狭い室内に腰くらいの高さに据え付けられたシングルサイズのベッドがあり、はしごに足をかけて登るようにできていた。ベッドが高いのはその下が脚竜の餌の保管庫になっているためで、これは要望通りの仕様だ。窓は壁面の上部に横長のものがひとつあって、これはどちらかというと換気が目的のようだ。
ベッドと壁の間の狭い床面の両隅には天井まである家具が設えられ、引き出しがいくつもついている。これがアルベルトの言っていた、持ち込む道具類を分類し保管しておくための棚だろう。
「うわ、せっま。こんなの物置じゃないの。こんな所で本当に寝るの?」
レギーナは辛辣だが言いたいことは分かる。最後部の荷物室より全然狭いのだ。日本人に分かりやすく例えるとベッドはおよそ畳一畳分、床はおよそその半分で、ベッドの三方は壁面に接触している有様だ。一般的な戸建ての日本家屋の風呂より狭い。
「寝床があるだけマシだよ。で、あっちが御者台だけど…」
アルベルトは指で指し示すが、狭い室内に全員入り込んでいるので身動きが取れない。彼もまさか女性の身体を押しのけるわけにもいかず困り顔だ。なので仕方なくレギーナたちは全員部屋を出て居室まで脱出し、その上でアルベルトの先導で御者台へ続く扉を開けた。
御者台は大人3人がゆったり座れる広さがあった。手すりが付いて走行中の落下防止にも配慮してあり、外から直接登れるように左右どちらにもステップが付いている。座面は木製のベンチシートタイプだが、背もたれと座面に布製のクッション材が誂えてあって座り心地も良さそうである。
室内から出入りする扉の前にある座席だけは背もたれがなく、座面が手で跳ね上げられるようにできていて、上げると進行方向に向かって右側の御者座と左側の助手座に分かれるようになっていた。
なお御者座のさらに右端の座面にだけクッション材がなく蓋が付いている。ここを開けば肉食種の餌が取り出せる仕組みだ。
そのほか、天井部分がせり出していて庇になっており、風はともかく雨は凌げるようになっている。レギーナではないが、ここで寝ることも可能といえば可能だろう。
大人3人分のスペースなので、詰めて座っても4人分にしかならない。なので必然的にクレアが廊下に取り残されることになって、一生懸命外を見ようとピョンピョン飛び跳ねている。
その動きが何とも小動物みたいで可愛らしかったが、残念ながら御者座に座るアルベルトからは見えていなかった。
御者台の両端から前に伸びているはずの、脚竜を繋いでおく支柱はまだ取り付けられていなかった。どういうことかと問うと、大型の車両で車台を金属製にしたこともあって重量が重くなり、それで単頭牽きにするか二頭牽きにするか決めかねているという。それによって取り付ける支柱が二本なのか三本なのか変わってくるのだ。
どれほど重いのかとアルベルトが問うと、通常の長期旅行用の倍はあるという。荷物や乗員も含めるとさらに重くなるだろう。
「でも肉食種にするとか言ってたわよね?大丈夫なんじゃないの?」
「そんなに重いと思ってなかったからなあ。アロサウル種でも登坂がキツいかも知れないね」
「ほんなら、アロサウル種の二頭牽きかねえ?」
アロサウル種は大型で肉食の脚竜である。力が強く走力があってスピードが出せるが、体を揺らして走るため走行安定性や振動にやや難がある。特注脚竜車は車台に最新技術がふんだんに取り入れられているため安定性や振動はある程度抑えられるはずだが、二頭で牽かせるとなるとそこも不安だ。
何よりアロサウル種は獰猛で凶暴、調教も比較的難しく、それを二頭となるとアルベルトの技量では一抹の不安があった。それ以上にアロサウル種は縄張り意識が強く、二頭牽きさせると喧嘩を始める恐れもあり、そうなった場合は止められなくなるかも知れない。
そういった懸念があるため、アロサウル種は単頭で牽かせるのが一般的なのだ。
「俺も専門の調教師ほどじゃないからね、アロサウル種の二頭牽きってなると、万が一にもコントロールを失ったら危険なことになるからなあ…」
「じゃあやっぱり、プロの御者でも呼ぼうかしら?エトルリアの王宮に言えば腕のいいのが何人もいるし、誰か回してもらえると思うわよ?」
「いや今さら御者増やしたっちゃ、御者の寝床のなかやん?」
口々にああでもないこうでもないと協議していると、支部長がいつもの揉み手で愛想笑いを浮かべつつ寄ってきた。
そして彼はこう言ったのだ。
「ということでご提案なのですが、ティレクス種に牽かせるのはいかがでしょうか」
10
お気に入りに追加
167
あなたにおすすめの小説
騎士王と大賢者の間に産まれた男だけど、姉二人と違って必要とされていないので仕えません!
石藤 真悟
ファンタジー
自分の家族、周囲の人間に辟易し、王都から逃げ出したプライスは、個人からの依頼をこなして宿代と食費を稼ぐ毎日だった。
ある日、面倒だった為後回しにしていた依頼をしに、農園へ行くと第二王女であるダリアの姿が。
ダリアに聞かされたのは、次の王が無能で人望の無い第一王子に決まったということ。
何故、無能で人望の無い第一王子が次の王になるのか?
そこには、プライスの家族であるイーグリット王国の名家ベッツ家の恐ろしい計画が関係しているということをプライスはまだ知らないのであった。
※悲しい・キャラや敵にイラッとするお話もあるので一部の話がカクヨムでのみの公開としています。
ご了承下さい。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
普通の勇者とハーレム勇者
リョウタ
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞】に投稿しました。
超イケメン勇者は幼馴染や妹達と一緒に異世界に召喚された、驚くべき程に頭の痛い男である。
だが、この物語の主人公は彼では無く、それに巻き込まれた普通の高校生。
国王や第一王女がイケメン勇者に期待する中、優秀である第二王女、第一王子はだんだん普通の勇者に興味を持っていく。
そんな普通の勇者の周りには、とんでもない奴らが集まって来て彼は過保護過ぎる扱いを受けてしまう…
最終的にイケメン勇者は酷い目にあいますが、基本ほのぼのした物語にしていくつもりです。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
【完結】魔力なしの役立たずだとパーティを追放されたんだけど、実は次の約束があんだよね〜〜なので今更戻って来いとか言われても知らんがな
杜野秋人
ファンタジー
「ただでさえ“魔力なし”の役立たずのくせに、パーティの資金まで横領していたお前をリーダーとして許すことはできない!よってレイク、お前を“雷竜の咆哮”から追放する!」
探索者として“雷竜の咆哮”に所属するレイクは、“魔力なし”であることを理由に冤罪までかけられて、リーダーの戦士ソティンの宣言によりパーティを追われることになってしまった。
森羅万象の全てが構成元素としての“魔力”で成り立つ世界、ラティアース。当然そこに生まれる人類も、必ずその身に魔力を宿して生まれてくる。
だがエルフ、ドワーフや人間といった“人類”の中で、唯一人間にだけは、その身を構成する最低限の魔力しか持たず、魔術を行使する魔力的な余力のない者が一定数存在する。それを“魔力なし”と俗に称するが、探索者のレイクはそうした魔力なしのひとりだった。
魔力なしは十人にひとり程度いるもので、特に差別や迫害の対象にはならない。それでもソティンのように、高い魔力を鼻にかけ魔力なしを蔑むような連中はどこにでもいるものだ。
「ああ、そうかよ」
ニヤつくソティンの顔を見て、もうこれは何を言っても無駄だと悟ったレイク。
だったらもう、言われたとおりに出ていってやろう。
「じゃ、今まで世話になった。あとは達者で頑張れよ。じゃあな!」
そうしてレイクはソティンが何か言う前にあらかじめまとめてあった荷物を手に、とっととパーティの根城を後にしたのだった。
そしてこれをきっかけに、レイクとソティンの運命は正反対の結末を辿ることになる⸺!
◆たまにはなろう風の説明調長文タイトルを……とか思ってつけたけど、70字超えてたので削りました(笑)。
◆テンプレのパーティ追放物。世界観は作者のいつものアリウステラ/ラティアースです。初見の人もおられるかと思って、ちょっと色々説明文多めですゴメンナサイ。
◆執筆完了しました。全13話、約3万5千字の短め中編です。
最終話に若干の性的表現があるのでR15で。
◆同一作者の連載中ハイファンタジー長編『落第冒険者“薬草殺し”は人の縁で成り上がる』のサイドストーリーというか、微妙に伏線を含んだ繋がりのある内容です。どちらも単体でお楽しみ頂けますが、両方読めばそれはそれでニマニマできます。多分。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうとカクヨムでも同時公開します。3サイト同時は多分初。
◆急に読まれ出したと思ったらHOTランキング初登場27位!?ビックリですありがとうございます!
……おいNEWが付いたまま12位まで上がってるよどういう事だよ(汗)。
8/29:HOTランキング5位……だと!?(((゚д゚;)))
8/31:5〜6位から落ちてこねえ……だと!?(((゚∀゚;)))
9/3:お気に入り初の1000件超え!ありがとうございます!
最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します!
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
ファンタジー
俺は高坂和希。
普通の高校生だ。
ある日ひょんなことから異世界に繋がるゲートが出来て俺はその中に巻き込まれてしまった。
そこで覚醒し得た職業がなんと【弱体術師】とかいう雑魚職だった。
それを見ていた当たり職業を引いた連中にボコボコにされた俺はダンジョンに置いていかれてしまう。
クラスメイト達も全員その当たり職業を引いた連中について行ってしまったので俺は1人で出口を探索するしかなくなった。
しかもその最中にゴブリンに襲われてしまい足を滑らせて地下の奥深くへと落ちてしまうのだった。
竜焔の騎士
時雨青葉
ファンタジー
―――竜血剣《焔乱舞》。それは、ドラゴンと人間にかつてあった絆の証……
これは、人間とドラゴンの二種族が栄える世界で起こった一つの物語―――
田舎町の孤児院で暮らすキリハはある日、しゃべるぬいぐるみのフールと出会う。
会うなり目を輝かせたフールが取り出したのは―――サイコロ?
マイペースな彼についていけないキリハだったが、彼との出会いがキリハの人生を大きく変える。
「フールに、選ばれたのでしょう?」
突然訪ねてきた彼女が告げた言葉の意味とは――!?
この世にたった一つの剣を手にした少年が、ドラゴンにも人間にも体当たりで向き合っていく波瀾万丈ストーリー!
天然無自覚の最強剣士が、今ここに爆誕します!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる