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第一章【出立まで】
【幕裏1】勇者様御一行の裏話(2)
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「ああ、なるほど。彼に話を聞きに来たのだね」
ラグに到着してレギーナたち“蒼薔薇騎士団”がいの一番に向かったのは領主公邸。ここの領主は先々代の勇者ロイである。地域の領主を表敬するためにも、先輩勇者に筋を通すためにも、まず公邸に出向いて来意を告げ、面会を求めるのは絶対要件だ。
「はい、ユーリ様にそう教えられたのですが…そのう…」
「半信半疑なわけだね?」
「い、いえ、ユーリ様をお疑いするわけでは、決して!」
「ははは。まあ本人と会ってみればいいと思うがね」
勇者ロイまで何やら含みのある言い方をする。
何だか先輩たち全員によってたかってからかわれているような、そんな気分にさえなってきた。
「では、やはりロイ様のお言葉でもお教え頂けない、と?」
「すまんね。我ら全員がそうやって先輩諸氏を疑いながら駆けずり回って調べさせられたんだよ。だから君たちだけ楽をさせるわけにいかなくてね」
中にはロクに調べきれないまま封印修正に向かって全滅したパーティさえあるという。バーブラが最初に言った通り『調べることも試練のうち』なのだとロイは彼女たちに告げた。
「とはいえ、ちょっと鷹揚に構えても居られない事態になっていてね」
不意にロイの顔が曇る。
「と、仰いますと…?」
「数日前、ちょっとしたトラブルがあってね。まあ私は私邸から[感知]しただけでそれ以上動かなかったし、未遂に終わったようでそれ以降も特に何もなかったのだがね」
ラグ市の中央を東西に走る大通りから一本入った裏路地で、殺気を伴う小競り合いがあったという。そして、その殺気を向けられたのがアルベルトだというのだ。
「そんな…!」
「もしかして、狙われとるんですかそん人!?」
「ここ最近、冒険者の中で詐欺や恐喝、暴行傷害などを繰り返しているグループがいてね。おそらくそのメンバーだろう。以前から“彼”とは折り合いが良くないと聞いている」
唯一とも言える手掛かりが、まさかそんなトラブルに巻き込まれているとは。もしも本当に殺されでもしたら大変な損失になりかねない。しかも、
「そしてつい今しがたのことだがね、彼に向けられた殺気と同じ気配が北門から出ていくのを感じてね。部隊を向かわせるか逡巡していたところだ」
つまりロイは“蒼薔薇騎士団”に対して暗に救援要請をしているらしい。
というか、そんなもの他に選択肢がないではないか。
「分かりました。では直ちに向かいます!また後ほどご挨拶に伺いますので、これにて!」
レギーナは即決だった。
そしてメンバー全員を連れて慌ただしく公邸を辞去したのだ。
「ヴィオレは街中で情報収集、クレアは宿の手配と連絡拠点の構築!私とミカエラは森へ行くから!」
駆けながら手早く指示を出すレギーナ。それを受けてヴィオレが別れて消えていき、クレアは立ち止まってふたりを見送った。
北門で見咎められたが、金の認識票を示して勇者だと告げて勢いで押し切った。
「…ミカエラ」
「あー、居んねえ。10人?15人?思ったよりか多いばい、これ」
「関係ないわよ、殺されちゃったら終わりだもの!」
まあ殺されても蘇生さすけど、とミカエラは思ったが口にはしない。タイミング的に救援が間に合うのだから助けなければ『勇者的行為』に悖る。
「1ヶ所に集まっとるけん、もっと近くまで寄った方がよかね。そっちの川から上がりゃあ裏さい出られろうごたあ」
「よし、行くわよ!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「大勢でひとりをよってたかって、なんて感心しないわね」
ギリギリで彼女たちは間に合った。
広場に飛び込んだ時にはもう曲刀が振り上げられていて、その下でひとりの中年男が身体を押さえられ無防備に胸を晒していた。
あれを振り下ろされれば終わりだ。
直感的にそう判断して、レギーナは“ドゥリンダナ”を抜くとそのまま振り抜いて斬撃を“飛ばし”た。
飛ばした斬撃は狙いを違わずに曲刀の刀身を斬り飛ばし、凶行の阻止に成功する。不意を突かれた格好の男たちが驚いて辺りを見回し、やがて自分に気付く。
「なんだァ、てめえは」
「関係ない奴ァすっこんでな」
「しっかしまあ、見られたんじゃあ仕方ねえな」
そうして次々と駆け寄ってくる男たち。
だが文字通りの三下で、レギーナにとっては準備運動にさえならなかった。むしろうっかり殺さないように加減するのに苦労したほどだ。
「よっっわ。これじゃ“ドゥリンダナ”を抜く必要すらなかったわ」
「クッ…ソがぁ!」
彼女には知る由もなく知るつもりもなかったが、リーダーのセルペンスからしてランク昇格試験を凍結されているため腕利きでしかなく、他のメンバーは大半が一人前である。到達者の彼女にしてみれば、これは「弱い者いじめ」に等しかった。
とはいえ現場に駆け付けた時には彼女たちに敵の情報が一切なかったため、どんな手練がいるかも分からなかった。それで彼女は勇者としての力の象徴でもある“迅剣”ドゥリンダナを抜いたのだ。
ドゥリンダナは世に十振りしかないと言われる「宝剣」のひと振りであり、本来は魔王などの世界を脅かす脅威に対して振るわれるべき「兵器」である。その力は使用者の敏捷を倍化させるというものだ。黄加護でただでさえ常人より敏捷性に優れるレギーナは、それにより人類ではあり得ないほどの速度で肉体を操ることが可能だ。
レギーナは最初のひとりの剣を受けた瞬間に彼我の力の差を正確に認識し、それでドゥリンダナを宝剣としてではなく、つまりその力を解放せずに単なる長剣としてのみ扱ったのであった。そして、それでも「抜く必要がなかった」と嘯いたのだった。
なお救出対象の方は、有象無象どもをこちらに引き付けている間にミカエラが接触して話をしているのが見えたので、簡単な説明と名乗りくらいは済ませているだろうとレギーナは考えた。
目下の問題は、この雑魚どもをどうするか、だ。
掟に違反した犯罪者だし放置は出来ないが、この場の3人だけでは到底連行できない。
「あ、クレア?…そう、とにかくギルドへ行って人を寄こして。じゃないと私達も帰れないわ」
「で、ミカエラ。ホントにこれがそうなの?」
アルベルトという男の人相まで調べたのはミカエラだけだ。だからレギーナには彼女が確保しているのが本当にアルベルトとやらなのか分からない。
「おいちゃん、“薬草殺し”のアルベルトさんで間違いなかとよね?
…ほらぁ!ウチの調べた通りで間違いなかとって!」
「ふーん。じゃあホントにあなたがそうなのね。
まあいいわ、これが片付いたらあなたに聞きたいことがあるから」
そして彼女たちは、ようやく望む情報へとたどり着く。
ラグに到着してレギーナたち“蒼薔薇騎士団”がいの一番に向かったのは領主公邸。ここの領主は先々代の勇者ロイである。地域の領主を表敬するためにも、先輩勇者に筋を通すためにも、まず公邸に出向いて来意を告げ、面会を求めるのは絶対要件だ。
「はい、ユーリ様にそう教えられたのですが…そのう…」
「半信半疑なわけだね?」
「い、いえ、ユーリ様をお疑いするわけでは、決して!」
「ははは。まあ本人と会ってみればいいと思うがね」
勇者ロイまで何やら含みのある言い方をする。
何だか先輩たち全員によってたかってからかわれているような、そんな気分にさえなってきた。
「では、やはりロイ様のお言葉でもお教え頂けない、と?」
「すまんね。我ら全員がそうやって先輩諸氏を疑いながら駆けずり回って調べさせられたんだよ。だから君たちだけ楽をさせるわけにいかなくてね」
中にはロクに調べきれないまま封印修正に向かって全滅したパーティさえあるという。バーブラが最初に言った通り『調べることも試練のうち』なのだとロイは彼女たちに告げた。
「とはいえ、ちょっと鷹揚に構えても居られない事態になっていてね」
不意にロイの顔が曇る。
「と、仰いますと…?」
「数日前、ちょっとしたトラブルがあってね。まあ私は私邸から[感知]しただけでそれ以上動かなかったし、未遂に終わったようでそれ以降も特に何もなかったのだがね」
ラグ市の中央を東西に走る大通りから一本入った裏路地で、殺気を伴う小競り合いがあったという。そして、その殺気を向けられたのがアルベルトだというのだ。
「そんな…!」
「もしかして、狙われとるんですかそん人!?」
「ここ最近、冒険者の中で詐欺や恐喝、暴行傷害などを繰り返しているグループがいてね。おそらくそのメンバーだろう。以前から“彼”とは折り合いが良くないと聞いている」
唯一とも言える手掛かりが、まさかそんなトラブルに巻き込まれているとは。もしも本当に殺されでもしたら大変な損失になりかねない。しかも、
「そしてつい今しがたのことだがね、彼に向けられた殺気と同じ気配が北門から出ていくのを感じてね。部隊を向かわせるか逡巡していたところだ」
つまりロイは“蒼薔薇騎士団”に対して暗に救援要請をしているらしい。
というか、そんなもの他に選択肢がないではないか。
「分かりました。では直ちに向かいます!また後ほどご挨拶に伺いますので、これにて!」
レギーナは即決だった。
そしてメンバー全員を連れて慌ただしく公邸を辞去したのだ。
「ヴィオレは街中で情報収集、クレアは宿の手配と連絡拠点の構築!私とミカエラは森へ行くから!」
駆けながら手早く指示を出すレギーナ。それを受けてヴィオレが別れて消えていき、クレアは立ち止まってふたりを見送った。
北門で見咎められたが、金の認識票を示して勇者だと告げて勢いで押し切った。
「…ミカエラ」
「あー、居んねえ。10人?15人?思ったよりか多いばい、これ」
「関係ないわよ、殺されちゃったら終わりだもの!」
まあ殺されても蘇生さすけど、とミカエラは思ったが口にはしない。タイミング的に救援が間に合うのだから助けなければ『勇者的行為』に悖る。
「1ヶ所に集まっとるけん、もっと近くまで寄った方がよかね。そっちの川から上がりゃあ裏さい出られろうごたあ」
「よし、行くわよ!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「大勢でひとりをよってたかって、なんて感心しないわね」
ギリギリで彼女たちは間に合った。
広場に飛び込んだ時にはもう曲刀が振り上げられていて、その下でひとりの中年男が身体を押さえられ無防備に胸を晒していた。
あれを振り下ろされれば終わりだ。
直感的にそう判断して、レギーナは“ドゥリンダナ”を抜くとそのまま振り抜いて斬撃を“飛ばし”た。
飛ばした斬撃は狙いを違わずに曲刀の刀身を斬り飛ばし、凶行の阻止に成功する。不意を突かれた格好の男たちが驚いて辺りを見回し、やがて自分に気付く。
「なんだァ、てめえは」
「関係ない奴ァすっこんでな」
「しっかしまあ、見られたんじゃあ仕方ねえな」
そうして次々と駆け寄ってくる男たち。
だが文字通りの三下で、レギーナにとっては準備運動にさえならなかった。むしろうっかり殺さないように加減するのに苦労したほどだ。
「よっっわ。これじゃ“ドゥリンダナ”を抜く必要すらなかったわ」
「クッ…ソがぁ!」
彼女には知る由もなく知るつもりもなかったが、リーダーのセルペンスからしてランク昇格試験を凍結されているため腕利きでしかなく、他のメンバーは大半が一人前である。到達者の彼女にしてみれば、これは「弱い者いじめ」に等しかった。
とはいえ現場に駆け付けた時には彼女たちに敵の情報が一切なかったため、どんな手練がいるかも分からなかった。それで彼女は勇者としての力の象徴でもある“迅剣”ドゥリンダナを抜いたのだ。
ドゥリンダナは世に十振りしかないと言われる「宝剣」のひと振りであり、本来は魔王などの世界を脅かす脅威に対して振るわれるべき「兵器」である。その力は使用者の敏捷を倍化させるというものだ。黄加護でただでさえ常人より敏捷性に優れるレギーナは、それにより人類ではあり得ないほどの速度で肉体を操ることが可能だ。
レギーナは最初のひとりの剣を受けた瞬間に彼我の力の差を正確に認識し、それでドゥリンダナを宝剣としてではなく、つまりその力を解放せずに単なる長剣としてのみ扱ったのであった。そして、それでも「抜く必要がなかった」と嘯いたのだった。
なお救出対象の方は、有象無象どもをこちらに引き付けている間にミカエラが接触して話をしているのが見えたので、簡単な説明と名乗りくらいは済ませているだろうとレギーナは考えた。
目下の問題は、この雑魚どもをどうするか、だ。
掟に違反した犯罪者だし放置は出来ないが、この場の3人だけでは到底連行できない。
「あ、クレア?…そう、とにかくギルドへ行って人を寄こして。じゃないと私達も帰れないわ」
「で、ミカエラ。ホントにこれがそうなの?」
アルベルトという男の人相まで調べたのはミカエラだけだ。だからレギーナには彼女が確保しているのが本当にアルベルトとやらなのか分からない。
「おいちゃん、“薬草殺し”のアルベルトさんで間違いなかとよね?
…ほらぁ!ウチの調べた通りで間違いなかとって!」
「ふーん。じゃあホントにあなたがそうなのね。
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