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ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
「なるほど、これが玉川の『暴れ竜』か……」
(HPもMPもほぼMAXまで回復した。今の俺の持てる力で、この川をねじ伏せてやる……)
「あっ、エイさんが玉川に入っていく!」
「なんじゃと? あの流れではひとたまりもなく流されてしまうぞ!」
「……っ」
「あっ、これ、みお、どこへ?」
タタタタ……
「く……っ」
(すごい水圧だ……。だが、あいつの衝撃波に比べたら、なんてことはない)
「なんだありゃあ……。エイさんの周り、光ってませんかねえ?」
「何を言っとるんじゃ喜助、それよりもみおを追いかけんか!」
「へ、へえ!」
(火炎魔法で水を蒸発させ、水流魔法で流れを少しでも変えれば……)
ドカッ!
「く……っ! 流岩か……」
(こればかりは避けようがないな)
ピカッ! バリバリバーン!!
「うう……っ」
「い、今エイさんに雷が落ちたような……」
(今のでゲージが減ってしまったな……。どうしたものか)
「エイさん!」
「み、みおか……」
「雷と岩は私が止めますから、エイさんは水を……」
「なんだと?」
「早く! また氾濫が起こります」
「……わかった」
「あ、あそこにいるのはみおちゃん……? 水が、おさまっていく……?」
「おお、雨雲が……引いてゆく……。あの者は、一体……」
「なるほど、これが玉川の『暴れ竜』か……」
(HPもMPもほぼMAXまで回復した。今の俺の持てる力で、この川をねじ伏せてやる……)
「あっ、エイさんが玉川に入っていく!」
「なんじゃと? あの流れではひとたまりもなく流されてしまうぞ!」
「……っ」
「あっ、これ、みお、どこへ?」
タタタタ……
「く……っ」
(すごい水圧だ……。だが、あいつの衝撃波に比べたら、なんてことはない)
「なんだありゃあ……。エイさんの周り、光ってませんかねえ?」
「何を言っとるんじゃ喜助、それよりもみおを追いかけんか!」
「へ、へえ!」
(火炎魔法で水を蒸発させ、水流魔法で流れを少しでも変えれば……)
ドカッ!
「く……っ! 流岩か……」
(こればかりは避けようがないな)
ピカッ! バリバリバーン!!
「うう……っ」
「い、今エイさんに雷が落ちたような……」
(今のでゲージが減ってしまったな……。どうしたものか)
「エイさん!」
「み、みおか……」
「雷と岩は私が止めますから、エイさんは水を……」
「なんだと?」
「早く! また氾濫が起こります」
「……わかった」
「あ、あそこにいるのはみおちゃん……? 水が、おさまっていく……?」
「おお、雨雲が……引いてゆく……。あの者は、一体……」
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