【R18】女帝様のお気に召すまま

12歳と薔薇色の…

変化

　ぴちゃぴちゃと、第三者視点から見ても卑猥な態勢で、ベッドにて行われる行為によって生じた水音が月明かりのみが優しく降り注ぐ夜の室内にこだまする。

「あぁ……はぁっ、んん……」

　好きなように秘所を狼に舐められて、マリアンヌの両足はもはや力が入りきらない状態になっていた。ぴくぴくと、敏感な所を舐められるたびに反応する身体は力なく背で重ねられた枕に沈んでいた。
　荒い息を整えながら、数日で快感の刺激に慣れ始めていたマリアンヌは、ちらりと己の秘所を一心不乱に舐める存在を始めて確認してみた。

　今までは余裕も無く、舐められている間は意識が朦朧としていて舐められていることは分かっても、はっきりと舐められている光景は見ていないのだ。
　興味が出たマリアンヌは、中まで舌を侵入して嬲っている最中の狼を見てみることにした。

「――――」

　マリアンヌは天井を仰ぎ見て、頬を抓ってみた。痛かった。

「――――」

　もう一度、衝撃の光景を見直した。夢ではなく現実であることは、先程確認した。
　淡い月明かりに照らされたベッドの上、一心不乱に自分の大事なところを舐められているのは、物凄く淫靡な光景でとても刺激的であった。が、――

「はぁ……」

　――狼は、口の周りを赤く染め、満足そうな顔でた・め・息・を・吐・い・た・。

　秘所を余すことなく舐め終わった余韻なのか、興奮でうるんだ瞳と紅潮した顔、さらに口周りを艶やかに舐めたことでちらっと覗いた小さな牙が、退廃的な雰囲気を否応なく醸し出していた。

「だ、だれ？」
「あ……」

　――天使のような絶世の――前世基準では――美少年が素っ裸でマリアンヌの足の間に挟まっていた。