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34.赤毛の騎士の正体

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 アイラは部屋に入ると、エルヴィスを捉えて一礼した。


「―――失礼致します、エルヴィス団長」


 もう逃がすものか、とアイラは目に力を込めてエルヴィスを見る。
 対してエルヴィスの表情は、いつも通りに思えた。


「……自宅療養は、もういいのか?」

「はい。ご心配ありがとうございます」


 闘技場の事件のあと、タルコット家に戻ったアイラは、両親や使用人たちから散々心配された。
 心も体も大丈夫だと説得し、ようやく城へ戻れたのが事件から三日後の今日となってしまった。


 アイラはまず第一騎士団に顔を出そうかと思ったが、決意が鈍らないうちに真っ直ぐこの団長室へと向かった。

 真顔で早足に歩くアイラを、通りすがりの使用人たちが不思議そうに振り返っていたが、気にする余裕は無かった。
 今この瞬間でさえも、アイラは平静を装うのに精一杯だ。


「………」

「………」


 沈黙が訪れる。アイラはどう切り出せばいいのか迷っていた。
 そして、そんなアイラをエルヴィスがじっと見つめてくる。


「………」

「………」


 沈黙が続いた。お互いに見つめ合う状況の中、アイラの心はだんだんと落ち着いていく。
 魔力が流れてくるわけでもないのに、この部屋は…エルヴィスの近くは、不思議と心地良かった。


 綺麗な紅蓮の瞳を見ながら、アイラの口は自然と動いていた。


「……エルヴィス団長は、私に幻滅しましたか?」


 アイラの言葉に、エルヴィスは眉を寄せる。


「幻滅?どうして?」

「……私はあのとき、立派な魔術師になってみせますと、貴方にそう言いました…」


 アイラはきゅっと拳を握った。その先に続ける言葉を口にすることに、少し躊躇う。
 けれど、もう誤魔化されたく無かった。


「……覚えていますか?赤毛の騎士さま」


 エルヴィスと赤毛の騎士が同一人物なのだと、アイラに確信はあった。

 それに気付いたのは、闘技場で、赤毛の騎士に補助魔術をかけたときだ。
 あまりに魔力の感覚が似すぎていたのだ。―――あの、身体をふわりと包まれるような、心地良い感覚に。

 砂埃を払おうと、水の魔術を使うアイラにその魔力を流し込んでくれたときには、確信に変わっていた。


 赤毛の騎士、と呼ばれたエルヴィスは、小さく息を吐き出す。
 そして、困ったように笑うのだった。


「やはり、もう誤魔化せないか」

「……当たり前です。あんなに心地良い魔力を持つ方が、そう何人もいるわけありませんから」

「へえ。……そんなにか?」


 エルヴィスは静かに席を立つと、アイラに近付いて来た。
 目の前で立ち止まると、スッとアイラの片手を取る。そして、ふわりと魔力を流し込んで来た。


「―――…、」

「どうだ?」


 少しだけいたずらに、エルヴィスが口の端を上げて笑う。
 魔力の心地良さとその笑みに、アイラは不意に泣きそうになった。


「……どう、と、言われましても…やはり、間違いないと思います」

「そうだな、間違いない。……闘技場で君と共に戦った赤毛の騎士は、間違いなく俺だよ」


 アイラが思っていたよりも素直に、エルヴィスが認めた。
 けれど、そうすると次々と疑問が浮かんでくる。


「エルヴィス団長と赤毛の騎士さまとでは、容姿が違いすぎています。……魔術ですか?でも、変身魔術は高度ですし…」

「ああ、正解は魔術具だ」

「魔術具ですか?」


 アイラが驚いて聞き返すと、エルヴィスは頷いた。


「髪の色と瞳の色を変えるだけの魔術具で、体格そのものは変わらない」

「そんなものが……?」

「俺が知っている限り、この魔術具を作れるのは一人しかいない。だが、副作用はあるし、悪用されるとも限らないから公表は控えてもらっている」


 髪と瞳の色を変えると、いくら体格が同じでも別人に見えてしまう。それを利用し、人を騙したり悪用される可能性は大いにあるだろう。
 そしてアイラが気になるのは、副作用だ。


「副作用とは、何ですか?」

「ああ、使用してしばらくは、頭痛や目眩などの体調不良が起こる。効果が切れ、元に戻るときも同じだな」

「体調不良…」


 そう呟いて、アイラはあの日の記憶を思い出した。
 赤毛の騎士へと変装したエルヴィスと初めて会ったあの日、中庭のベンチでぐったりしていたのは、おそらく副作用のせいだったのだ。


「……団長が、魔術具で別人を装っていたことは分かりました。けれど、どうしてですか?」

「怒っているのか?」

「お、怒ってなど―――…」


 アイラはそこで固まった。エルヴィスが先ほど魔力を流すために取った手に、優しく指を絡ませてきたからだ。
 動けなくなったアイラに、エルヴィスがフッと笑みを零す。その艶のある表情を見て、全身がカッと熱くなった。

 顔を赤くしながら、アイラは何とか声を絞り出す。


「~お、おこ、怒ってなどいませんっ!ただ…ただ私は、悲しかったのです」

「……悲しい?」

「だって、あの日ガーデンパーティーで会っていたことを、私が騎士団に入ってから一度も言ってくれませんでした。闘技場で赤毛の騎士として再会したときも、私のこと無視ばかりしたじゃないですかっ…!」


 絡まった手を、アイラは思わずぎゅっと握る。
 一度溢れた本音は、もう止まらなかった。


「……私が立派な魔術師になると言ったのに、騎士になっていたから。……だから幻滅して、口も利いてもらえないのかと…っ」


 アイラが騎士団長としてのエルヴィスに初めて会ったのは、入団試験のときだ。
 思えばあのとき、エルヴィスはアイラを見て驚いたようだった。そのあとに、憂いを帯びた表情を向けられたことも覚えている。

 魔術師になると息巻いていたのに、何故か騎士団の試験にいた。それなら驚くだろうし、軽蔑したかもしれない。


 アイラは気付いた。
 他の誰よりも、赤毛の騎士に―――エルヴィスに、嫌われることが怖いのだと。


「エルヴィス団長は―――…」


 その続きは、言葉になることは無かった。
 アイラは絡められていた手を引かれ、エルヴィスの胸に顔を押し付ける形になっていたのだ。


「……幻滅なんか、するわけないだろ」


 苦しそうな声が、頭上で響く。アイラは目を見開くが、エルヴィスが今どんな表情をしているかは見えなかった。
 絡められていないもう片方の手が、そっとアイラの頭を撫でる。


「君はいつも…凛としていて勇敢だ」

「………」

「魔術師を目指していたあの日も、……騎士となった今も、それは変わらない」


 トクントクン、とエルヴィスの心音がアイラに伝わる。
 離れなくてはと思うのに、全てが心地良くて離れられない。

 体の温もりも、絡まった手から伝わる熱も、撫でられている頭も、耳に届く声も。
 その全てが、アイラを優しく包みこんでくれている。


「君は、俺の―――…」

「………」

「……いや、何でもない」


 黙ったまま心地良い声を聞いていたアイラだったが、とても気になる部分を誤魔化されて顔を上げた。
 突然視線がぶつかり、エルヴィスが息を飲んだのが分かった。


「……私は、団長の…?何ですか?」

「何でもない。言葉選びを間違えた」


 視線をそっと逸らしたエルヴィスの耳は、真っ赤になっている。
 それを見て不思議に思うのと同時に、アイラは今の状況を思い出してハッとした。

 手を絡ませあい、体を密着させてほぼ抱き合っている状態だ。こんなところを誰かに見られでもしたら、誤解されてしまう。


「だ、団長に幻滅されていないのは分かりました。それを聞いて安心しました…ありがとうございま…、団長?」


 アイラは素早く体を離し、続いて手を放そうとしたが、エルヴィスがそれを許そうとしない。
 手に力が込められ、アイラを繋ぎ止めようとしていた。


「あの、団長…?」

「……君は、俺にこうされるのは嫌か?」


 その問いに、アイラは「ふぇっ!?」と素っ頓狂な声を上げてしまった。
 みるみるうちに、顔に熱が集中する。


「こう、とは…手のことですか?絡まった指ですか?それとも、体を密着させることで……」

「ま、待った。それ以上言葉にされるとさすがに恥ずかしいからやめてくれ」


 エルヴィスは片手で顔を隠したが、先ほどよりも耳も顔も真っ赤だった。それでも手は繋がれたままで、アイラもますます顔を赤くする。


「………」

「………」


 最初のような沈黙が訪れた。
 お互いに気恥ずかしく、それぞれ向かい合ったまま違う方向を見ている。

 先に声を絞り出したのは、エルヴィスだった。


「……そういえば、まだ質問に答えてなかったな」

「?」

「どうして別人を装っていたか、の質問だ」


 アイラは姿勢を正し、視線をエルヴィスへ戻した。彼もまたアイラを見ており、目が合うと小さく微笑む。


「あのタルコット家のパーティーがあった日は、俺が騎士団長に任命されて一年ほど経った頃だった。……その頃は、まだいろいろと上手くいってなくて、“団長”という立場から少し離れたいと思っていた」

「………」

「その時相談した相手が、魔術具をくれて、髪と瞳の色を変えることができた。周りは驚くほど俺だと気付かなかった。だから気分転換にと、その日あった依頼の一つに自ら足を運んだんだ」

「……それが、私の誕生日パーティーだったのですね」


 アイラがそう言うと、エルヴィスがぴくりと反応する。少し不満げに口を曲げた。


「あの日は、祝いの言葉一つ言えなくて悪かった」


 アイラは瞬きを繰り返すと、ふふっと笑った。


「謝ることではありませんよ。団長と出会ったあのときは、私ですら誕生日だと忘れていましたから」

「それは……散々だったからな」

「はい、散々でした。でも、お優しい騎士さまが助けてくれましたので」


 アイラとエルヴィスは顔を見合わせ、どちらからともなく笑い声を漏らす。

 アイラはガーデンパーティーで令息に迫られ、エルヴィスに助けられた。散々な誕生日だったが、エルヴィスとの出会いが、今となっては一番の贈り物だったと思える。


「あの日…すぐに姿を消したのは、正体がバレてしまうことを避けるためですか?」

「そうだ。調べられでもしたら、ただの存在しない不審な男になるからな。騎士団長だと証明するにしても、魔術具について問い詰められるのは避けたかった」


 アイラは魔術具についても知りたかったが、「では、」と次の疑問を口にする。


「去年の武術大会に出たのは、何故ですか?」

「……それは完全に気晴らしだ。一度なら変装すればバレないと思ったからな」

「……では、バレる可能性があったのに、今年も参加したのは…?」

「それは、君が…」

「私が?」


 アイラがきょとんとして聞き返すと、エルヴィスはぐっと言葉を詰まらせたあと、小さく息を吐き出した。


「……何でもない」


 聞き覚えのある台詞に、アイラは眉をひそめた。自分に関係のありそうな話を、途中で誤魔化されるのはとても気になる。

 アイラは少し唇を尖らせ、あからさまにプイッと顔をそむけた。


「分かりました。きっと団長は、私が補助魔術を使えず、無様に負ける姿を見ようと思ったのでしょう?」

「……それは無い。俺は、君が負けるとは思わなかった」


 それは、なんの嘘偽りもない言葉に聞こえた。
 けれどアイラは、そこまでエルヴィスに剣の腕を信頼されていることを不思議に思う。

 エルヴィスの前で剣を振るったのは、魔犬と遭遇したとき一度だけのはずだ。


「……あ、ありがとう、ございます…。では、私を避けるようにしていたのはどうしてですか?」

「それは…ただ単純に、正体がバレたくなかったからだ。声は変えられないから、話せばバレるだろ?」

「ですけど…前回優勝したときと同じ髪と瞳の色に変装しては、より注目を集めてしまいますよね」


 実際、エドマンドに髪を暴かれたとき、会場はどよめいていたのだ。騎士団に注目されてしまえば、より正体がバレる危険性は増す。

 エルヴィスは、仕方ないというように肩を竦めた。


「俺が使った魔術具は、一度決まった髪と瞳の色を、次に変えることはできない。どんな色に変わるかさえ、最初は分からないしな」

「……そうなのですね。だから帽子を…」

「受付に父の形見だから手放せないと嘘までついてな。…結局、意味は無かったが」

「本当の形見ではないのですね?」


 何気なく問い掛けたアイラの言葉に、エルヴィスはピクリと反応する。


「君は、俺の出自を知らないのか?」

「えっ?」

「俺は孤児院で育った。親の顔や名前も知らないし、俺が名乗っている家名の“ヴァロア”は、世話になった人のものだ」


 騎士団では、エルヴィスが孤児院出身にも関わらず、団長にまで上り詰めたことは割と有名な話である。
 けれど、それはアイラの耳にはまだ届いていなかった。アイラは驚きで目を丸くする。


「知り、ませんでした…」

「まあ、今はどうでもいい話だな。…それで、結局前回の優勝者だとバラされ、途中で棄権するか悩んでいたときにあの事件が起きたんだ」


 どうでもいい、で片付けられる内容ではない気がするが、アイラも今はそれ以上訊ねるのはやめた。
 代わりに、闘技場の一件を思い返す。


「……思えば、団長が私に補助魔術をかけられることを躊躇っていたのは、私の中で赤毛の騎士と団長が同一人物だとバレるのが嫌だったからですか?」

「そうだ。でも、そんな状況じゃないと思ったから諦めた。だからバレたし、今君はここにいる」


 少しだけ悲しそうに、エルヴィスが微笑む。アイラは首を傾げた。


「どうしてそこまで、私にバレたくなかったのですか…?」

「……理由はいくつもある。一番は、結果的に君を騙していたことを知られるのが怖かったし、嫌われたくなかったから…だな」


 その理由は、驚くことに先ほどまでのアイラの気持ちと一緒だった。
 幻滅されているのではと不安になり、嫌われるのが怖かった。そしてエルヴィスは、そんなアイラの不安を取り払ってくれた。

 アイラは、未だに繋がれたままの手を握り直し、紅蓮の瞳をじっと見つめる。


「……私が、エルヴィス団長を嫌うなんてありえません」

「………」

「団長は、何度も私を助けてくれています。もう数え切れないほど、何度も」


 そう言いながら、アイラは命を落としたときのことを思い出していた。
 やはりあのときも、助けようとしてくれたのはエルヴィスだったのだろう、とアイラは思っている。


 誕生日のガーデンパーティーで赤毛の騎士として出会っていたならば、タルコット家で火事だと聞き、駆けつけてくれたのではないかと…そんな願望を込めた想像が働く。

 けれど、その真相をエルヴィスに訊ねるわけにはいかない。
 アイラが人生を巻き戻り、やり直しの道を歩んでる今となっては、あの火事の日の出来事は無かったことになっているからだ。


 当然、と―――アイラは、そう思っていた。


「……ありがとうございます、エルヴィス団長」


 心からの感謝を言葉に乗せ、アイラは笑顔を向ける。
 エルヴィスは眩しそうに目を細め、アイラの頬にそっと触れた。


「……団長?」


 紅蓮の瞳が揺れたように感じ、アイラはドキッと胸を高鳴らせた。頭の中で、このままではいけないと警鐘が鳴る。


「あの、エルヴィス団長…」

「―――アイラ」


 名前を呼ばれ、アイラは言葉を失った。
 初めてちゃんと呼ばれた名前は、それだけで特別な響きを含んで耳に届いた。

 目を逸らせず、お互いに数秒見つめ合ったあと、エルヴィスの顔が徐々に近付いてくる。


 そのとき、部屋にノックの音が響いた。

 アイラとエルヴィスは、お互い目を見開き、バッと勢い良く離れる。
 エルヴィスは流れるように自分の机に向かい、席に座った。そのまま何事も無かったかのように口を開く。


「……入ってくれ」

「団長、失礼しま―――って、アイラ?」


 扉を半分開け、中に入ってきたリアムは、顔を真っ赤にしてその場に立ち尽くすアイラを見て眉をひそめる。


 アイラは視線だけをエルヴィスに向けると、それはそれは艶っぽい笑みを返されてしまったのだった。

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