781 / 808
五章 テクサイス帝国番外編 3.5 魔族領一人旅
759 漁場の調査
しおりを挟む
「にわかには信じられないけど、あの黒焦げになった物を確認して、わずかにビッグマウスと思われる特徴もあったし、海には肉片も浮いてた。そして旦那達の話を聞いて、ウソだとは到底思えない」
漁に出たノットと十一人の村人達から話を聞いてきたアマ村長は、八体のビッグマウス・シャークと、一体のビッグマウス・シャーク・ロードを討伐したカズ本人に確認を取る。
衣服の汚れも殆どなく、ビッグマウス・シャークを討伐したカズを前に、アマ村長は緊張する様になった。
「それでカズさん、みんなが言っていた事は本当なのよ…ね?」
「まぁ、そうですね。ロード…あのデカいビッグマウスに関しては、ちょっと威力が高かったようです」
崩れ落ちるまでに真っ黒焦げになっておきながら、ちょっと威力が高かっただけじゃないだろうと、その場に居た全員が心底思った。
流石にその雰囲気をカズも感じ取り、苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。
「次の漁は破損した船を直してからになるわ。ビッグマウスの脅威が無くなったかは、まだ分からないけど、ロードが倒されたのなら大丈夫だとワタシは思う。また気になった事があったら聞かせてもらうわ。疲れてるところありがとう。今日はゆっくり休んで」
漁に出た村人達からの報告が終わり、解散する事になった。
村人達は村長宅を後にする前に、カズに一言お礼を言ってから自宅へと戻った。
なんだかんだと話は長引き、時刻は昼少し前になっていた。
「あんたも疲れてるでしょ。休んでちょうだい。ワタシはカズさんと、少し話をするわ。何もないんだから、嫉妬するんじゃないわよ」
「もうしない。腕っぷしだけじゃなく、魔力に関しても敵わないのがわかった」
女房のアマ村長と二人で話すカズを疎ましく思わないと伝え、ノットは着替えて一眠りすると寝室に移動した。
二人になるとアマ村長は真剣な表情をしてカズに向き直り、姿勢を正して深く頭を下げた。
「ありがとう、カズさん。旦那がバカな事をして、村人達を危険にさらした尻拭いをしてくれて。しかもあんな大きなビッグマウス、ロードを討伐してくれて」
「護衛との頼みでしたけど、追っ払うだけでは解決になりませんからね。現れたのを倒してしまうつもりで行きましたから。ただビッグマウスを束ねていた、ロードといわれる個体が出て来るとは思いませんでした」
「それを難なく倒してしまうなんて。とんでもない人に頼み事をしたみたい。ロードなんてワタシ達では倒せないわ」
「ノットさんは魔力で強化しているようでしたが、お二人は魔法とかは?」
「旦那は土属性魔法が使えるけど苦手で、戦闘は強化が主なのよ。ワタシは水属性なら使えるわ。あと風属性が少しだけ」
「傭兵では戦う際に、魔法やスキルあまり使わないんですか?」
「ワタシがまとめていたのは、この村みたいな傭兵が集まった団だったのよ」
「それは、傭兵として問題ありと?」
「ええ。肉体的戦闘面では問題ないのだけど、魔力の扱いが苦手だったり、属性魔法を制御できない問題集団。模擬戦を優秀な傭兵団としたら、あっという間にやられて終わり」
冒険者ギルドと傭兵組合の違いはあれど、切り捨てずに問題集団を纏めて面倒を見る人はいるのだと知る。
傭兵の問題集団と聞き、そんな一団を纏めていた人の紹介で、傭兵組合に行って大丈夫なのだろうかとカズは思った。
「そんな問題のある傭兵をまとめていたけど、傭兵組合に顔はきくから安心して。ちゃんと紹介状は用意するから」
「頼みます(顔に出てたのかな?)」
「明日の朝でいい?」
「いいですよ」
「なら今日は我が家で休んで。食事は村で作ってる野菜が中心になるけど、ゆっくり休める寝床は用意するわ」
「ありがたい申し出ですが、俺は昨日と同じ場所にテントを張って過ごします」
「どうして? 今回の事で村のみんなは、カズさんを少なからず受け入れてくれたわ」
「紹介状を明日くれるというなら、海辺の近くで様子を見ます。ロードを倒しましたが、他にいないとも限らないですから。というのは建前で、一緒に漁へ出た村人の中に、少しおびえてるような方がいた。からですかね」
今回は余所者のカズを村の中に泊めるのに反対だというより、アマ村長や旦那のノットよりも強く、ビッグマウス・シャークを容易く討伐出来る実力者だと知り、そんな人物が村の中に居る事が怖いという意見が出るのは目に見えていた。
それにビッグマウス・シャーク・ロードを倒した事で、他のモンスターが近海に現れないとも限らないのは本当のこと。
あとは村人達に気を使われるより、一人テントで過ごした方が楽だというのが、カズの本音。
「本当にいいの? ここなら村人達の目を気にする必要はないんだよ」
「ノットさんの目が怖いからですかね。なんてのは冗談です」
「アハハッ。そうだね。旦那はワタシにべた惚れだからね」
「ごちそうさま。では俺は海辺に戻ります。黒焦げになったビッグマウスのロードは、埋めておけばいいですか?」
「そうしてもらえるかい。海に落としたら匂いを嗅ぎつけて、新たなビッグマウスが来ても困るからね」
「わかりました」
「後始末までさせて悪いね」
「やったのは俺ですから」
アマ村長に軽く会釈をして、カズは村を出て今朝まで居た海辺に戻り、真っ黒焦げになったビッグマウス・シャーク・ロードの死骸を、土属性魔法の〈アースホール〉を使い、地中深くに埋めた。
新たなモンスターが近海に出現して、村人達が船を出す場所の近くに来るかは、視界の端に表示されているマップの範囲を広げ、反応が出るかをテント内で確認する。
それだけで過ごす事はせず、昼食を取った後から魔力操作と魔力制御をして時間を潰す。
早起きしたので流石に日が暮れると眠くなり、夕食は取らずに〈アラーム〉を使い寝た。
◇◆◇◆◇
目が覚めたが周囲は暗い。
かなり早く寝た事で、昨日漁に出た時と同じくらいの時間に起きてしまった。
夕食を取らずに寝た事で腹が鳴り、夜明けまで二度寝する気になれなかった。
火を起こしてテントを片付け【アイテムボックス】に入れ、タマゴサンドとフルーツミルクを出して食べる。
昼食までは保たないが、何時も朝食を取る頃までは十分。
昨日の今日では、破損した船を直してないので、村人達が漁に出る事はなく、二艘の船が置いてある海辺に来る事はない。
アマ村長から傭兵組合の紹介状を受け取るまで、まだまだ時間があるため沖合の様子を見に行く事にした。
折角ビッグマウス・シャークのロードまで討伐したのに、他のモンスターが発生して、この島を離れてすぐ村人が襲われたなんて事になったら目覚めが悪い。
例えそうなったとしても、島を出た後では知る由はないのだが、漁場の確認くらいはしておこうと考えた。
単なる自己満足に過ぎないが、別れた後で気に掛っては支障が出かねない。
暗い内に〈飛翔魔法〉を使い、昨日漁をしてビッグマウス・シャークに遭遇した漁場まで調査する。
何ヶ所も漁場を回った事もあるが、船では数十分掛かったのを、一番遠い沖合の漁場まで十数分しか掛からなかった。
移動中《魔力感知》と《気配感知》を使用しながら、視界の端に表示してあるマップにモンスターの反応が出るかを確認したが、何の反応も出なかった。
海の底深くをモンスターが移動していたら流石に分からない。
それでもマップだけで調べるよりは良いと、念の為に漁場から更に沖へと調べに向かう。
漁に出たノットと十一人の村人達から話を聞いてきたアマ村長は、八体のビッグマウス・シャークと、一体のビッグマウス・シャーク・ロードを討伐したカズ本人に確認を取る。
衣服の汚れも殆どなく、ビッグマウス・シャークを討伐したカズを前に、アマ村長は緊張する様になった。
「それでカズさん、みんなが言っていた事は本当なのよ…ね?」
「まぁ、そうですね。ロード…あのデカいビッグマウスに関しては、ちょっと威力が高かったようです」
崩れ落ちるまでに真っ黒焦げになっておきながら、ちょっと威力が高かっただけじゃないだろうと、その場に居た全員が心底思った。
流石にその雰囲気をカズも感じ取り、苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。
「次の漁は破損した船を直してからになるわ。ビッグマウスの脅威が無くなったかは、まだ分からないけど、ロードが倒されたのなら大丈夫だとワタシは思う。また気になった事があったら聞かせてもらうわ。疲れてるところありがとう。今日はゆっくり休んで」
漁に出た村人達からの報告が終わり、解散する事になった。
村人達は村長宅を後にする前に、カズに一言お礼を言ってから自宅へと戻った。
なんだかんだと話は長引き、時刻は昼少し前になっていた。
「あんたも疲れてるでしょ。休んでちょうだい。ワタシはカズさんと、少し話をするわ。何もないんだから、嫉妬するんじゃないわよ」
「もうしない。腕っぷしだけじゃなく、魔力に関しても敵わないのがわかった」
女房のアマ村長と二人で話すカズを疎ましく思わないと伝え、ノットは着替えて一眠りすると寝室に移動した。
二人になるとアマ村長は真剣な表情をしてカズに向き直り、姿勢を正して深く頭を下げた。
「ありがとう、カズさん。旦那がバカな事をして、村人達を危険にさらした尻拭いをしてくれて。しかもあんな大きなビッグマウス、ロードを討伐してくれて」
「護衛との頼みでしたけど、追っ払うだけでは解決になりませんからね。現れたのを倒してしまうつもりで行きましたから。ただビッグマウスを束ねていた、ロードといわれる個体が出て来るとは思いませんでした」
「それを難なく倒してしまうなんて。とんでもない人に頼み事をしたみたい。ロードなんてワタシ達では倒せないわ」
「ノットさんは魔力で強化しているようでしたが、お二人は魔法とかは?」
「旦那は土属性魔法が使えるけど苦手で、戦闘は強化が主なのよ。ワタシは水属性なら使えるわ。あと風属性が少しだけ」
「傭兵では戦う際に、魔法やスキルあまり使わないんですか?」
「ワタシがまとめていたのは、この村みたいな傭兵が集まった団だったのよ」
「それは、傭兵として問題ありと?」
「ええ。肉体的戦闘面では問題ないのだけど、魔力の扱いが苦手だったり、属性魔法を制御できない問題集団。模擬戦を優秀な傭兵団としたら、あっという間にやられて終わり」
冒険者ギルドと傭兵組合の違いはあれど、切り捨てずに問題集団を纏めて面倒を見る人はいるのだと知る。
傭兵の問題集団と聞き、そんな一団を纏めていた人の紹介で、傭兵組合に行って大丈夫なのだろうかとカズは思った。
「そんな問題のある傭兵をまとめていたけど、傭兵組合に顔はきくから安心して。ちゃんと紹介状は用意するから」
「頼みます(顔に出てたのかな?)」
「明日の朝でいい?」
「いいですよ」
「なら今日は我が家で休んで。食事は村で作ってる野菜が中心になるけど、ゆっくり休める寝床は用意するわ」
「ありがたい申し出ですが、俺は昨日と同じ場所にテントを張って過ごします」
「どうして? 今回の事で村のみんなは、カズさんを少なからず受け入れてくれたわ」
「紹介状を明日くれるというなら、海辺の近くで様子を見ます。ロードを倒しましたが、他にいないとも限らないですから。というのは建前で、一緒に漁へ出た村人の中に、少しおびえてるような方がいた。からですかね」
今回は余所者のカズを村の中に泊めるのに反対だというより、アマ村長や旦那のノットよりも強く、ビッグマウス・シャークを容易く討伐出来る実力者だと知り、そんな人物が村の中に居る事が怖いという意見が出るのは目に見えていた。
それにビッグマウス・シャーク・ロードを倒した事で、他のモンスターが近海に現れないとも限らないのは本当のこと。
あとは村人達に気を使われるより、一人テントで過ごした方が楽だというのが、カズの本音。
「本当にいいの? ここなら村人達の目を気にする必要はないんだよ」
「ノットさんの目が怖いからですかね。なんてのは冗談です」
「アハハッ。そうだね。旦那はワタシにべた惚れだからね」
「ごちそうさま。では俺は海辺に戻ります。黒焦げになったビッグマウスのロードは、埋めておけばいいですか?」
「そうしてもらえるかい。海に落としたら匂いを嗅ぎつけて、新たなビッグマウスが来ても困るからね」
「わかりました」
「後始末までさせて悪いね」
「やったのは俺ですから」
アマ村長に軽く会釈をして、カズは村を出て今朝まで居た海辺に戻り、真っ黒焦げになったビッグマウス・シャーク・ロードの死骸を、土属性魔法の〈アースホール〉を使い、地中深くに埋めた。
新たなモンスターが近海に出現して、村人達が船を出す場所の近くに来るかは、視界の端に表示されているマップの範囲を広げ、反応が出るかをテント内で確認する。
それだけで過ごす事はせず、昼食を取った後から魔力操作と魔力制御をして時間を潰す。
早起きしたので流石に日が暮れると眠くなり、夕食は取らずに〈アラーム〉を使い寝た。
◇◆◇◆◇
目が覚めたが周囲は暗い。
かなり早く寝た事で、昨日漁に出た時と同じくらいの時間に起きてしまった。
夕食を取らずに寝た事で腹が鳴り、夜明けまで二度寝する気になれなかった。
火を起こしてテントを片付け【アイテムボックス】に入れ、タマゴサンドとフルーツミルクを出して食べる。
昼食までは保たないが、何時も朝食を取る頃までは十分。
昨日の今日では、破損した船を直してないので、村人達が漁に出る事はなく、二艘の船が置いてある海辺に来る事はない。
アマ村長から傭兵組合の紹介状を受け取るまで、まだまだ時間があるため沖合の様子を見に行く事にした。
折角ビッグマウス・シャークのロードまで討伐したのに、他のモンスターが発生して、この島を離れてすぐ村人が襲われたなんて事になったら目覚めが悪い。
例えそうなったとしても、島を出た後では知る由はないのだが、漁場の確認くらいはしておこうと考えた。
単なる自己満足に過ぎないが、別れた後で気に掛っては支障が出かねない。
暗い内に〈飛翔魔法〉を使い、昨日漁をしてビッグマウス・シャークに遭遇した漁場まで調査する。
何ヶ所も漁場を回った事もあるが、船では数十分掛かったのを、一番遠い沖合の漁場まで十数分しか掛からなかった。
移動中《魔力感知》と《気配感知》を使用しながら、視界の端に表示してあるマップにモンスターの反応が出るかを確認したが、何の反応も出なかった。
海の底深くをモンスターが移動していたら流石に分からない。
それでもマップだけで調べるよりは良いと、念の為に漁場から更に沖へと調べに向かう。
22
お気に入りに追加
696
あなたにおすすめの小説

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
祖母の家の倉庫が異世界に通じているので異世界間貿易を行うことにしました。
rijisei
ファンタジー
偶然祖母の倉庫の奥に異世界へと通じるドアを見つけてしまった、祖母は他界しており、詳しい事情を教えてくれる人は居ない、自分の目と足で調べていくしかない、中々信じられない機会を無駄にしない為に異世界と現代を行き来奔走しながら、お互いの世界で必要なものを融通し合い、貿易生活をしていく、ご都合主義は当たり前、後付け設定も当たり前、よくある設定ではありますが、軽いです、更新はなるべく頑張ります。1話短めです、2000文字程度にしております、誤字は多めで初投稿で読みにくい部分も多々あるかと思いますがご容赦ください、更新は1日1話はします、多ければ5話ぐらいさくさくとしていきます、そんな興味をそそるようなタイトルを付けてはいないので期待せずに読んでいただけたらと思います、暗い話はないです、時間の無駄になってしまったらご勘弁を
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍3巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる