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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
741 不毛で不明な地 8 伏せられた世界の真実
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独り言が小声から大声に変わったのに突っ込む事をせず、ただ黙ってその様子を伺っている巨大な生物は、何かを感じ取っている様にも見えなくもない。
隕石を背もたりして座り、苛立ちながら頭の中に響く、耳障りな管理神の話を聞く。
魔力がどうのこうので数百年は連絡は取れないと言っていたのに、このタイミングで念話という手段を用いて通信をしてきたのは、緊急事態だからだと。
慌てていないのは、念話に使ってる魔力は、カズがダダ漏れにしている魔力を使っているので、管理神の使う魔力はちょびっとだと言う。
未だに増え続けているカズの魔力を使うので、今回管理神は少し時間に余裕があると言う。
「『それで、まず何から聞きたい?』」
「なん…『なんで俺が生きてるのか。レベルが0になって死んだんじゃないのか?』」
「『それはね、カズ君が元々レベルの概念がない世界から来たかだよ』」
「『もっとわかりやすく教えてくれ』」
「『えっとねぇ、異世界人を召喚して勇者としたのは知ってるでしょ。あれも同意を得てからじゃないから、正規の方法とは言えないだけど、事後承諾でも召喚者は呼び寄せられてこの世界に来ると、ステータスが設定された状態なんだよね。でもカズ君の場合は、こちらの世界に来てから自分でステータスを設定した。の違いだね。迷い人って言われてるのがそうかな』」
「『つまり俺みたいに不意に来た人は、撲滅の因子を受けても死なないってことか?』」
「『必ずしもじゃないけど、カズ君がレベル0になっても、それはこの世界に来た時の、ステータスを設定した時の状態なっただけ。苦しくなって気を失ったのは、その場所の環境が影響したと思うよ。本当ならレベル0だと、耐えられても数十秒くらいなんだけど』」
「『そうか、死んでなかったのか。転移が使えなかったのは、どうしてだ? 転移してきたのに』」
「『カズ君が使うゲートとかいう転移魔法が使えないのは、そこに張られてる結界と魔素の影響だろうね。あと転移したんじゃなくて、次元の狭間から放り出された先が、たまたまそこだっただけだね。あんな代物どこで手に入れたのやら』」
「『あんな代物? ブーロキアは何を使ったんだ?』」
「『五百年以上前に作られた魔力炉から、凝縮した魔力を取り出して、運ぶのに使われた物だよ。凝縮した魔力をより小さく運べるように改良に改良を重ねた結果、耐えきれず大爆発。魔力炉も一緒に木っ端微塵になって、一つの街が消滅。それから高密度の魔力運用研究を放棄して、残った物を地下深くとかに廃棄して、今回使われたのが、その一つだね』」
「『大爆発だったら、帝都は終わってたな』」
「『まあそうだね。でも生きてあんな所から出れただけでもスゴいんだよ。よりによってそこに放り出されるなんて』」
「『その話が本当なら、運が良かったって事か』」
「『本当だよ。僕が言ってるんだよ』」
「だからだよ」
「『ひどいなぁ。アハハは』」
念話ではなく小声でツッコミを入れるも、声量関係なく管理神にはしっかりと聞こえており、笑って答えた。
「『んでだ、俺のステータスどうなってんだ? さっき裏目に出たとか言ってたよな』」
「『ステータスの数値が上がり続けてるのは、念の為にと上限を設定した時に、経験値が入らない様に止めていたからなんだよね。それがレベル0になって初期化された事で、溜まっていた経験値が一気に入っちゃったんだよね。しかも獲得経験値一万倍加が復活してしまった事で、そうなっちゃったんだ。トホホだよ』」
上限を設定したんだから、経験値が入らないようになんてしなければ、カンストしてこんな事にはならなかったと、管理神は後悔していた。
「『あとカズ君には辛い事なんだけど、死亡はしてないけと、レベルが0になった事で、死亡したという事が紐づけられてしまって、元の世界との繋がりが薄くなってしまったんだ。まだ完全にではないけど、いずれは…ごめんね』」
見た目に変わったところはないが、肉体精神共に、カズはこちらの世界の本当の住人になりつつあるのだと。
未練は然程ないが、元の世界にはもう戻れないと、この世界を管理する存在から言われ、少なからずショックを受けた。
元々旅に出た目的が元の世界に戻れる方法を探す事だったが、しかしそれは三人の妻を娶る事で、この世界に残る事を選んだ。
元の世界とは決別した筈なのに、こんな気持ちになるという事は、どこか心残りがあるのかも知れない。
こんな事を考えてる次点で、冷静にはなれておらず、まだ少し混乱しているらしい。
「『どのみち元の世界に戻る方法は見つかってないんだ。今は色んな事が起きすぎて、自分でもまだ整理しきれないみたいだ』」
『とりあえずカズ君が死なずに生きていたのは確かだから』
「『ゲートで転移できない俺は、どうやったら帝都に戻ればいいんだ?』」
「『察してると思うけど、レベルが0になって初期化された事で、転移先の記録も消えちゃったんだよ』」
「『やっぱりか』」
「『魔法やスキルなんかも消えて、もう一度習得しないと元には戻らないんだけど、カズ君が魔導書を持っていたから、全て元に戻ったんだよ』」
「『おかげで助かったよ。興味がなくなったのか、俺の手元からは消えちゃったけどな』」
「『それで一応地上には戻れるんだけど、場所が…そのね……』」
「『なんだよ。戻れるなら教えてくれ』」
「『カズ君がいた帝都からかなり離れてるんだよね』」
「『かなりって、最初に居たオリーブ王国の森とかか? 地上に戻れるなら別にその程度は気にしないから頼むよ』」
「『あぁ…うん。もうちょっと、遠いかなぁ……』」
現在居る月の裏から地上の大陸に戻れるなら、何処だって構わないと言うのに、管理神の歯切れは悪い。
「『そこと繋げられるのは、裏なんだよね』」
「『うら? どこの?』」
「『帝国の真裏ってわけじゃないんだけど、だいたい惑星の反対側かな。カズ君にわかりやすく言うと、南極にいたけど戻った先は北極みたいな』」
管理神の言っている意味が、全く理解できなかった。
世界の果ては滝になって海の水が落ちるか、空に上がって雨を降らせる雲になると聞い覚えがある。
世界は平面で果てがある。
だからオリーブ王国から西に向かって船で海を渡り、大陸の東に移動する事ができないと。
なのに管理神は世界は球体の惑星だと。
「『いやいや、待て待て。山や海はあれど、世界は平坦じゃないのか?』」
「『結界で世界を二つに区切ってからは、そういう認識になってるね。だいたい年齢が三百年以下だと、気付かない内に記憶が改ざんされて変わってるんだ。五百年以上生きてると、記憶が改ざんされずに覚えてる者もいるだろうね』」
やっと落ち着いてきたのに、また混乱しそうになったので、カズは大きく二度三度と深呼吸をして、聞くことを頭の中で整理する。
「『とりあえず大陸…あの惑星には戻れると』」
「『一応ね』」
「『世界を二つに区切ってる結界をどう抜けたらいいんだ? 壊すことできるのか?』」
「『壊しちゃだめだよ。世界が一つに戻るには、まだあと三百年は先だろうからね。カズ君が結界を抜けるには、北極か南極に行ってもらはないと』」
隕石を背もたりして座り、苛立ちながら頭の中に響く、耳障りな管理神の話を聞く。
魔力がどうのこうので数百年は連絡は取れないと言っていたのに、このタイミングで念話という手段を用いて通信をしてきたのは、緊急事態だからだと。
慌てていないのは、念話に使ってる魔力は、カズがダダ漏れにしている魔力を使っているので、管理神の使う魔力はちょびっとだと言う。
未だに増え続けているカズの魔力を使うので、今回管理神は少し時間に余裕があると言う。
「『それで、まず何から聞きたい?』」
「なん…『なんで俺が生きてるのか。レベルが0になって死んだんじゃないのか?』」
「『それはね、カズ君が元々レベルの概念がない世界から来たかだよ』」
「『もっとわかりやすく教えてくれ』」
「『えっとねぇ、異世界人を召喚して勇者としたのは知ってるでしょ。あれも同意を得てからじゃないから、正規の方法とは言えないだけど、事後承諾でも召喚者は呼び寄せられてこの世界に来ると、ステータスが設定された状態なんだよね。でもカズ君の場合は、こちらの世界に来てから自分でステータスを設定した。の違いだね。迷い人って言われてるのがそうかな』」
「『つまり俺みたいに不意に来た人は、撲滅の因子を受けても死なないってことか?』」
「『必ずしもじゃないけど、カズ君がレベル0になっても、それはこの世界に来た時の、ステータスを設定した時の状態なっただけ。苦しくなって気を失ったのは、その場所の環境が影響したと思うよ。本当ならレベル0だと、耐えられても数十秒くらいなんだけど』」
「『そうか、死んでなかったのか。転移が使えなかったのは、どうしてだ? 転移してきたのに』」
「『カズ君が使うゲートとかいう転移魔法が使えないのは、そこに張られてる結界と魔素の影響だろうね。あと転移したんじゃなくて、次元の狭間から放り出された先が、たまたまそこだっただけだね。あんな代物どこで手に入れたのやら』」
「『あんな代物? ブーロキアは何を使ったんだ?』」
「『五百年以上前に作られた魔力炉から、凝縮した魔力を取り出して、運ぶのに使われた物だよ。凝縮した魔力をより小さく運べるように改良に改良を重ねた結果、耐えきれず大爆発。魔力炉も一緒に木っ端微塵になって、一つの街が消滅。それから高密度の魔力運用研究を放棄して、残った物を地下深くとかに廃棄して、今回使われたのが、その一つだね』」
「『大爆発だったら、帝都は終わってたな』」
「『まあそうだね。でも生きてあんな所から出れただけでもスゴいんだよ。よりによってそこに放り出されるなんて』」
「『その話が本当なら、運が良かったって事か』」
「『本当だよ。僕が言ってるんだよ』」
「だからだよ」
「『ひどいなぁ。アハハは』」
念話ではなく小声でツッコミを入れるも、声量関係なく管理神にはしっかりと聞こえており、笑って答えた。
「『んでだ、俺のステータスどうなってんだ? さっき裏目に出たとか言ってたよな』」
「『ステータスの数値が上がり続けてるのは、念の為にと上限を設定した時に、経験値が入らない様に止めていたからなんだよね。それがレベル0になって初期化された事で、溜まっていた経験値が一気に入っちゃったんだよね。しかも獲得経験値一万倍加が復活してしまった事で、そうなっちゃったんだ。トホホだよ』」
上限を設定したんだから、経験値が入らないようになんてしなければ、カンストしてこんな事にはならなかったと、管理神は後悔していた。
「『あとカズ君には辛い事なんだけど、死亡はしてないけと、レベルが0になった事で、死亡したという事が紐づけられてしまって、元の世界との繋がりが薄くなってしまったんだ。まだ完全にではないけど、いずれは…ごめんね』」
見た目に変わったところはないが、肉体精神共に、カズはこちらの世界の本当の住人になりつつあるのだと。
未練は然程ないが、元の世界にはもう戻れないと、この世界を管理する存在から言われ、少なからずショックを受けた。
元々旅に出た目的が元の世界に戻れる方法を探す事だったが、しかしそれは三人の妻を娶る事で、この世界に残る事を選んだ。
元の世界とは決別した筈なのに、こんな気持ちになるという事は、どこか心残りがあるのかも知れない。
こんな事を考えてる次点で、冷静にはなれておらず、まだ少し混乱しているらしい。
「『どのみち元の世界に戻る方法は見つかってないんだ。今は色んな事が起きすぎて、自分でもまだ整理しきれないみたいだ』」
『とりあえずカズ君が死なずに生きていたのは確かだから』
「『ゲートで転移できない俺は、どうやったら帝都に戻ればいいんだ?』」
「『察してると思うけど、レベルが0になって初期化された事で、転移先の記録も消えちゃったんだよ』」
「『やっぱりか』」
「『魔法やスキルなんかも消えて、もう一度習得しないと元には戻らないんだけど、カズ君が魔導書を持っていたから、全て元に戻ったんだよ』」
「『おかげで助かったよ。興味がなくなったのか、俺の手元からは消えちゃったけどな』」
「『それで一応地上には戻れるんだけど、場所が…そのね……』」
「『なんだよ。戻れるなら教えてくれ』」
「『カズ君がいた帝都からかなり離れてるんだよね』」
「『かなりって、最初に居たオリーブ王国の森とかか? 地上に戻れるなら別にその程度は気にしないから頼むよ』」
「『あぁ…うん。もうちょっと、遠いかなぁ……』」
現在居る月の裏から地上の大陸に戻れるなら、何処だって構わないと言うのに、管理神の歯切れは悪い。
「『そこと繋げられるのは、裏なんだよね』」
「『うら? どこの?』」
「『帝国の真裏ってわけじゃないんだけど、だいたい惑星の反対側かな。カズ君にわかりやすく言うと、南極にいたけど戻った先は北極みたいな』」
管理神の言っている意味が、全く理解できなかった。
世界の果ては滝になって海の水が落ちるか、空に上がって雨を降らせる雲になると聞い覚えがある。
世界は平面で果てがある。
だからオリーブ王国から西に向かって船で海を渡り、大陸の東に移動する事ができないと。
なのに管理神は世界は球体の惑星だと。
「『いやいや、待て待て。山や海はあれど、世界は平坦じゃないのか?』」
「『結界で世界を二つに区切ってからは、そういう認識になってるね。だいたい年齢が三百年以下だと、気付かない内に記憶が改ざんされて変わってるんだ。五百年以上生きてると、記憶が改ざんされずに覚えてる者もいるだろうね』」
やっと落ち着いてきたのに、また混乱しそうになったので、カズは大きく二度三度と深呼吸をして、聞くことを頭の中で整理する。
「『とりあえず大陸…あの惑星には戻れると』」
「『一応ね』」
「『世界を二つに区切ってる結界をどう抜けたらいいんだ? 壊すことできるのか?』」
「『壊しちゃだめだよ。世界が一つに戻るには、まだあと三百年は先だろうからね。カズ君が結界を抜けるには、北極か南極に行ってもらはないと』」
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