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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
658 入場許可証の発行
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第五迷宮の入口がある双塔から歩いて五分程の所に、双塔の街の冒険者ギルドがあった。
帝都の冒険者ギルド本部とまではいかないが、現在五十人程が受付のある一階に居るも、誰とも接触せずに動けるくらいの広さがある。
受付も半分の六ヶ所が可動しており、一人の対応時間も平均五分程度なので、長々と待つことはしないようだった。
すぐに受付が空きそうだったので、第五迷宮に入るのに特別なことが必要かを聞いてみることにした。
周囲の人達の行動に目を配り、空いた受付に誰も行かないのを確認してから、そこに行く。
受付のギルド職員は主に女性で、トラブルが起きそうな場合は男性職員が対応に入るようだった。
つまるところ、この人物は女性職員一人では対応できないや、危険だと判断された場合に男性職員が呼ばれる、もしくは交代させるのだと見ていて分かった。
カズが受付に向かう少し前に、受けた依頼の報酬がどうのと、男性二人の冒険者が受付の女性職員に突っ掛かっていた。
問題事だと判断して、男性職員がすぐそこの受付に行き対処していた。
結局、冒険者側の勘違いだったようで、大事にならず穏便に解決した。
カズはこそっと周囲の冒険者と、ギルド職員を《分析》して、ステータスを確認してみた。
突っ掛かった冒険者二人はどちらも、レベル36のCランク。
周囲に居る冒険者で一番低いのがレベル22の剣士でDランク。
一番高いのがレベル51の重戦士でBランクと幅広い。
受付の女性職員の殆どは非戦闘職員だったが、四人だけ戦闘が出来るギルド職員が居た。
レベル36とレベル34の獣人族の格闘戦士が二人。
レベル39の魔法使いと、レベル37の魔弓使いの二人はエルフ族。
冒険者兼ギルド職員だろう。
一階に居る男性職員に至っては、全てがレベル50前後ある。
流石にダンジョンを売りにしてる街だけあり、受付で対応にあたるギルド職員も、それなりの実力者が揃っている。
一階に居る職員だけで対処できない問題が起きたとしたら、更にレベルの高い職員が出てくるのだろう。
その事を考えると、自分がレオラの関係者だとは知られないように注意する。
なので受付は非戦闘職員が居る場所を選ぶ。
「ここは初めてでして、第五迷宮に入るのに必要なことはありますか?」
「冒険者の方でしたら、ギルドカードと入場許可証の提示で、迷宮に入ることができます。学生でしたら身分証となる学生証と、学校からの許可証があれは制限つきですが、迷宮の入場許可証を発行出来ます。迷宮に入る際は、それら三点を提示することで入場が出来ます。迷宮に入るのはご自身でしょうか? それとも学生の代理ですか?」
受付の女性職員は、防具や武器を携えてないカズを見て、本人が第五迷宮に入るとは思ってなかったようだ。
「自分で入ります。入場許可証はギルドで発行してくれるんですか?」
「はい。入場許可証は日数によって金額がことなります。一ヶ月の許可証で銀貨五枚。一ヶ月延ばすごとに銀貨五枚ずつ増えます。一年ですと金貨五枚とお得になります。試しに入りたいという方ように、一日銀貨一枚なんてのもあります。これは主に興味本位で入りたいという観光客用ですね。護衛の冒険者を雇い、迷宮の一階を見て回る方が結構いるんですよ。その護衛料目当てで、観光客に話をかける低レベルの冒険者が問題を起こす事もあって、迷惑なんですよね。でも街としては観光で成り立ってるところもあるので、ギルドとしては邪険にもできず。まあ、大きな問題は今のところ起きてないので、取り締まる事はしてないんですが」
「そうなんですか(この人補足の話が長いなぁ)」
「あ、すみません。脱線してしまいました。それとこの街には、初級ダンジョンと中級ダンジョンがあります。学生でしたら学生証と学校の許可証で、冒険者でしたらギルドカードの提示だけで入ることが出来ます。入場料金はかかりません。当然ですが、怪我を負ったり死亡しても自己責任になります」
「わかってます。許可証の発行をお願いします。一ヶ月のを(入場料がかかるなんて言ってなかったな。そんなに高いわけじゃないからいいけど)」
「ではギルドカードと、一ヶ月分の入場許可証の料金として、銀貨五枚をお願いします。ただ今日の許可証発行は終了しているので、明日になりますがよろしいですか」
「あ、はい。大丈夫です」
カズは懐から出すフリをして【アイテムボックス】から、ギルドカードと入場許可証の料金を受付の上に置いた。
女性職員は入場許可証の料金を受け取り、カズのギルドカードを確認する。
「……Aランク!? の冒険者でしたか。失礼しました」
「いえ、全然」
物腰柔らかな言葉遣いをしているカズのギルドカードを見て、高くてもせいぜいCランク程度かと思っていた女性職員は、驚きの表情をしていた。
Aランクなら高圧的な態度をとった方が威厳があるように見える、カズはどうもそういった態度は慣れず、初めて会う人には何時ものように話してしまう。
レオラやサイネリアから気を付けるように言われていたが、どうせ数日しかいないのだから別にいいやと気にしない。
「何も装備されてないようなので、てっきりろくな防具も買えない低ランクの方かと。あ! すみません」
「い、いいえ(一言二言多い人だな。もしかして見下されてる?)」
口が過ぎる女性職員からギルドカードを返してもらい、第五迷宮に現れるモンスターついて質問をする。
階層主でもないのに、通路を塞ぐ程の大きなモンスターが現れた事について。
四十階層付近に現れて、何度か討伐されているらしいのだが、暫くするとまた現れるのだと。
大型の割に魔核が取れず、不思議と現れてから二十分から三十分程すると、どこがに消えてしまうので、遭遇しても倒そうとする冒険者はあまりいないのだと女性職員から聞いた。
双塔の街に着いたその日に、欲しい情報を得ることができたのはラッキーだった。
あとは明日入場許可証を受け取り『大きさへは憧れか欲望か』だと思われるアイテムを持っているモンスターを第五迷宮で探して手に入れるだけなのだが、討伐されているのに誰もそれを入手してないのはどういう事なのか気になるところだが、とりあえずは入場許可証の発行待ち。
明日第五迷宮に入るので、ギルドを出たら部屋を取った宿屋に戻り早めに就寝する。
◇◆◇◆◇
早朝に宿屋を出て、適当な露店で買い食いして朝食を済ませ、二基の塔がそびえ立つ街の南側へ向かう。
魔導列車が停車する駅付近に、汚れも傷も殆んどない防具を身に着けてる、胡散臭そうな冒険者ぽい客引きがちらほらいた。
昨日冒険者ギルドで聞いた、第五迷宮に入って冒険者気分を味わいたい、という観光客を狙ってるのだろう。
客引きをしている連中は、一応は冒険者のようだが、レベルは20未満のDランク以下ばかり。
一階二階程度なら第五迷宮に入っても、護衛をしながら出現するモンスターを倒せるだろうが、それ以上の階層になると、客引きをしている冒険者では厳しいだろう。
別に護衛をするレベルの高い冒険者が居るのなら問題はないだろうが。
どのみち問題が起きれば、管理している双塔の街と冒険者ギルドの評価は落ちる。
そうなったら街の収益も大きく減るのは確実。
取り締まられてないということは、金額が大した額ではなく被害者が被害と気付いてないか、気付いていても雇った冒険者に何かされるのではと考え、冒険者ギルドや街の衛兵に相談しない。
騙す方が断然悪いのだが、騙される方も用心せず簡単に信じてしまうのは、少なからず悪い。
最悪なのは未だに街の役職についてる者や、冒険者ギルドの職員が賄賂を受け取り、違法行為を黙認している。
などとそんな事がなければいいがと考えながら、カズは客引きをしている冒険者を避けて、混み合う駅前通りを抜けて冒険者ギルドに向かう。
前日、ギルドの女性職員にも言われた通りの、パッと見は冒険者でなく観光客に見られなくもないので、客引きに声を掛けられる前に、さっさと駅前から離れる。
帝都の冒険者ギルド本部とまではいかないが、現在五十人程が受付のある一階に居るも、誰とも接触せずに動けるくらいの広さがある。
受付も半分の六ヶ所が可動しており、一人の対応時間も平均五分程度なので、長々と待つことはしないようだった。
すぐに受付が空きそうだったので、第五迷宮に入るのに特別なことが必要かを聞いてみることにした。
周囲の人達の行動に目を配り、空いた受付に誰も行かないのを確認してから、そこに行く。
受付のギルド職員は主に女性で、トラブルが起きそうな場合は男性職員が対応に入るようだった。
つまるところ、この人物は女性職員一人では対応できないや、危険だと判断された場合に男性職員が呼ばれる、もしくは交代させるのだと見ていて分かった。
カズが受付に向かう少し前に、受けた依頼の報酬がどうのと、男性二人の冒険者が受付の女性職員に突っ掛かっていた。
問題事だと判断して、男性職員がすぐそこの受付に行き対処していた。
結局、冒険者側の勘違いだったようで、大事にならず穏便に解決した。
カズはこそっと周囲の冒険者と、ギルド職員を《分析》して、ステータスを確認してみた。
突っ掛かった冒険者二人はどちらも、レベル36のCランク。
周囲に居る冒険者で一番低いのがレベル22の剣士でDランク。
一番高いのがレベル51の重戦士でBランクと幅広い。
受付の女性職員の殆どは非戦闘職員だったが、四人だけ戦闘が出来るギルド職員が居た。
レベル36とレベル34の獣人族の格闘戦士が二人。
レベル39の魔法使いと、レベル37の魔弓使いの二人はエルフ族。
冒険者兼ギルド職員だろう。
一階に居る男性職員に至っては、全てがレベル50前後ある。
流石にダンジョンを売りにしてる街だけあり、受付で対応にあたるギルド職員も、それなりの実力者が揃っている。
一階に居る職員だけで対処できない問題が起きたとしたら、更にレベルの高い職員が出てくるのだろう。
その事を考えると、自分がレオラの関係者だとは知られないように注意する。
なので受付は非戦闘職員が居る場所を選ぶ。
「ここは初めてでして、第五迷宮に入るのに必要なことはありますか?」
「冒険者の方でしたら、ギルドカードと入場許可証の提示で、迷宮に入ることができます。学生でしたら身分証となる学生証と、学校からの許可証があれは制限つきですが、迷宮の入場許可証を発行出来ます。迷宮に入る際は、それら三点を提示することで入場が出来ます。迷宮に入るのはご自身でしょうか? それとも学生の代理ですか?」
受付の女性職員は、防具や武器を携えてないカズを見て、本人が第五迷宮に入るとは思ってなかったようだ。
「自分で入ります。入場許可証はギルドで発行してくれるんですか?」
「はい。入場許可証は日数によって金額がことなります。一ヶ月の許可証で銀貨五枚。一ヶ月延ばすごとに銀貨五枚ずつ増えます。一年ですと金貨五枚とお得になります。試しに入りたいという方ように、一日銀貨一枚なんてのもあります。これは主に興味本位で入りたいという観光客用ですね。護衛の冒険者を雇い、迷宮の一階を見て回る方が結構いるんですよ。その護衛料目当てで、観光客に話をかける低レベルの冒険者が問題を起こす事もあって、迷惑なんですよね。でも街としては観光で成り立ってるところもあるので、ギルドとしては邪険にもできず。まあ、大きな問題は今のところ起きてないので、取り締まる事はしてないんですが」
「そうなんですか(この人補足の話が長いなぁ)」
「あ、すみません。脱線してしまいました。それとこの街には、初級ダンジョンと中級ダンジョンがあります。学生でしたら学生証と学校の許可証で、冒険者でしたらギルドカードの提示だけで入ることが出来ます。入場料金はかかりません。当然ですが、怪我を負ったり死亡しても自己責任になります」
「わかってます。許可証の発行をお願いします。一ヶ月のを(入場料がかかるなんて言ってなかったな。そんなに高いわけじゃないからいいけど)」
「ではギルドカードと、一ヶ月分の入場許可証の料金として、銀貨五枚をお願いします。ただ今日の許可証発行は終了しているので、明日になりますがよろしいですか」
「あ、はい。大丈夫です」
カズは懐から出すフリをして【アイテムボックス】から、ギルドカードと入場許可証の料金を受付の上に置いた。
女性職員は入場許可証の料金を受け取り、カズのギルドカードを確認する。
「……Aランク!? の冒険者でしたか。失礼しました」
「いえ、全然」
物腰柔らかな言葉遣いをしているカズのギルドカードを見て、高くてもせいぜいCランク程度かと思っていた女性職員は、驚きの表情をしていた。
Aランクなら高圧的な態度をとった方が威厳があるように見える、カズはどうもそういった態度は慣れず、初めて会う人には何時ものように話してしまう。
レオラやサイネリアから気を付けるように言われていたが、どうせ数日しかいないのだから別にいいやと気にしない。
「何も装備されてないようなので、てっきりろくな防具も買えない低ランクの方かと。あ! すみません」
「い、いいえ(一言二言多い人だな。もしかして見下されてる?)」
口が過ぎる女性職員からギルドカードを返してもらい、第五迷宮に現れるモンスターついて質問をする。
階層主でもないのに、通路を塞ぐ程の大きなモンスターが現れた事について。
四十階層付近に現れて、何度か討伐されているらしいのだが、暫くするとまた現れるのだと。
大型の割に魔核が取れず、不思議と現れてから二十分から三十分程すると、どこがに消えてしまうので、遭遇しても倒そうとする冒険者はあまりいないのだと女性職員から聞いた。
双塔の街に着いたその日に、欲しい情報を得ることができたのはラッキーだった。
あとは明日入場許可証を受け取り『大きさへは憧れか欲望か』だと思われるアイテムを持っているモンスターを第五迷宮で探して手に入れるだけなのだが、討伐されているのに誰もそれを入手してないのはどういう事なのか気になるところだが、とりあえずは入場許可証の発行待ち。
明日第五迷宮に入るので、ギルドを出たら部屋を取った宿屋に戻り早めに就寝する。
◇◆◇◆◇
早朝に宿屋を出て、適当な露店で買い食いして朝食を済ませ、二基の塔がそびえ立つ街の南側へ向かう。
魔導列車が停車する駅付近に、汚れも傷も殆んどない防具を身に着けてる、胡散臭そうな冒険者ぽい客引きがちらほらいた。
昨日冒険者ギルドで聞いた、第五迷宮に入って冒険者気分を味わいたい、という観光客を狙ってるのだろう。
客引きをしている連中は、一応は冒険者のようだが、レベルは20未満のDランク以下ばかり。
一階二階程度なら第五迷宮に入っても、護衛をしながら出現するモンスターを倒せるだろうが、それ以上の階層になると、客引きをしている冒険者では厳しいだろう。
別に護衛をするレベルの高い冒険者が居るのなら問題はないだろうが。
どのみち問題が起きれば、管理している双塔の街と冒険者ギルドの評価は落ちる。
そうなったら街の収益も大きく減るのは確実。
取り締まられてないということは、金額が大した額ではなく被害者が被害と気付いてないか、気付いていても雇った冒険者に何かされるのではと考え、冒険者ギルドや街の衛兵に相談しない。
騙す方が断然悪いのだが、騙される方も用心せず簡単に信じてしまうのは、少なからず悪い。
最悪なのは未だに街の役職についてる者や、冒険者ギルドの職員が賄賂を受け取り、違法行為を黙認している。
などとそんな事がなければいいがと考えながら、カズは客引きをしている冒険者を避けて、混み合う駅前通りを抜けて冒険者ギルドに向かう。
前日、ギルドの女性職員にも言われた通りの、パッと見は冒険者でなく観光客に見られなくもないので、客引きに声を掛けられる前に、さっさと駅前から離れる。
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