667 / 788
五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
646 種族を超えた恋物語 第四部フェアリー編 四節
しおりを挟む
【種族を超えた恋物語 第四部フェアリー編 種族を捨てた果てに 四節 戻れない決断】
フェアリーが一緒になりたいと告白した日から二ヶ月が過ぎた。
この間青年は一度も山を訪れてない。
小さな町に戻る際に怪我をして来れなくなったのか?
働いている商店が盗賊にでも襲われてしまったのか?
それとも病気にでもなって動けないのか?
考えを巡らせると、悪いことしか浮かばない。
あと一ヶ月もすれば、風は強まり雪が降り出す季節になる。
そうすると会える日も、時間も減ってしまう。
そして更に半月が経ち、気温が下がり風が強くなりだす季節が近付いたある日、青年が約三ヶ月振りに山へとやって来た。
何時もの様に挨拶をするが、気のせいか元気がないように思えた。
冷えた体を温めるために、焚き火をして近くに枯れ葉を厚く盛り、持参した敷物を被せてその上に座る。
これで地面から伝わる冷たさを、多少は防ぐことができる。
久し振りだというのに、その表情は挨拶してから変わらず、何処となく暗く見えた。
フェアリーが三ヶ月近くも来てくれなかった事について尋ねる。
青年は働いている支店を任されるようになり、忙しくて会いに来れなくなったと話す。
決して嘘は言ってないのだが、やはり青年の表情は変わらない。
嫌われたんじゃないと、フェアリーは理由を聞いて安心した。
フェアリーはこの会えなかった期間、どんな気持ちでいたかを青年に話す。
何かあったのではと悪い方へと考え、心配で胸が苦しくなっていた事を。
そして一緒になる為に、自身が生まれ育った村に伝わる秘宝を無断で持ち出して来た、と。
それを聞いた青年の表情は険しくなり、終始穏やかだった態度が豹変する。
人とフェアリーでは種族が違い一緒にはなれない、もう二度と山に来る事も会う事もないと一方的に言い、持参した敷物も持たずに立ち去って行ってしまう。
急な青年の態度に動揺するフェアリーは、実物を見せて話せば信じてもらえると、隠してあった秘宝を手に青年の後を急いで追い掛ける。
この秘宝を使えば人族になれると、追い掛けながら大声で説明する。
話は聞こえている筈なのに、青年は振り返る事なく走って山を下りて行ってしまう。
地面から飛び出す木の根に足を引っ掛けて躓き、湿った土で滑り転んでもすぐに起き上がる。
決して振り返ろうとはせず、追って来るフェアリーを振り切ろうとする。
接触した枝や草で皮膚を切り、血が出ようと止まらない。
フェアリーからは見えないが、青年は苦悶の表情をしていた。
それは怪我をした痛みなのか、一方的に別れを告げた事でなのかは言うまでもない。
山の木々が途切れて草原となる堺までフェアリーは追い掛けたが、結局青年は一度も振り返る事なく去って行ってしまう。
フェアリーは草原手前で止まり、秘宝を強く握り締めたまま涙を流し、見えなくなるまで青年の背中に視線を向けていた。
山と草原の堺に何時までも居ては、他の人族に見付かってしまう。
青年と過ごした小川近くの樹洞に戻り、フェアリーは夜遅くまで泣き続け、そのまま疲れ果て寝てしまう。
翌朝フェアリーは狙われる危険を承知で山奥から出て、青年の住む小さな町に行く事を決意した。
今のままではなく、秘宝を使いフェアリーから人族になって会いに行こうと。
そうすれば本当だったと分かってもらえて、きっと思い直してもらえると考えた。
どちらにしても秘宝を無断で持ち出した自分は、もう村に戻る事は出来ない。
親族は居らず一人で暮らしていたフェアリーは、もとより村に戻るつもりはなかった。
このまま秘宝を使っては、裸で人族の町に行く事になる。
フェアリーは秘宝を使用する前に、人族の女性物の服を調達する事にした。
干してある服を盗んでは、青年に会う前に町を守る衛兵に捕まってしまう。
そうでなくても、見付かったら青年に迷惑が掛かってしまうと、フェアリーは冷静に考えた。
そしてある場所で、女性物の服を手に入れる当てを思い出した。
以前偶然見付けた盗賊の隠れ家で、何処かの豪商か貴族から奪った物の中に、女性物の服があったのを思い出し取りに行く。
どうせ盗んできた物なら、持って行っても問題ないだろう考え。
山を二つ越えて盗賊が隠れ家にしている洞窟に入る。
運良く見張りの盗賊が一人居るだけで、しかも酒を煽り寝てしまっていた。
フェアリーは奪った財宝置き場に行き、女性物の服を見付けて、その中から人族の女性がよく着ている型の服を選んだ。
飛ぶのにふらふらとするも何とか持ち出して、元の山に一日掛けて戻った。
すぐにでも青年が住む小さな町に向かいたいが、持ち出した秘宝を使うには、多くの魔力を使う必要がある。
消費した魔力を回復させるために、一日樹洞の中で休む。
翌日の疲れは少し残っていたが、秘宝を使うには問題ないと考えた。
口伝えだけで一族に伝えられてきた秘宝のリングを持ち、魔力を注ぎながら願い発動させる。
秘宝のリングはフェアリーから魔力をどんどん奪っていく。
今まで経験した事のない勢いで魔力が減り、気持ちが悪くなり目眩がしてふらつく。
秘宝のリングを手放せば魔力を持っていかれる事はなくなり、少し休めば気分は良くなるかも知れないが、それでは効果が無効になってしまうので意味がない。
考えてる間も魔力はどんどん減っていき、魔力の急激な減少でフェアリーの意識は遠くなる。
意識を失ってから時間にして十分程度だろう。
目が覚め気が付くと、地面に横たわっていた。
立ち上がろうと体を動かすが、魔力が減少したせいか、感覚も鈍り思うように動かない。
何とか四つん這いのまま移動して、小川の流れが緩かな水面に自分の姿を映す。
見た目は然程変わってないが、着ていた服が無くなり裸になっていた。
それに背中にあったフェアリー特有の、半透明の羽も無くなっていた。
周囲を見渡し、何時も座っていた川縁の石が、とても小さくなっているのに気付き、小川も軽く飛び越せる幅になっている事に驚く。
気付くと両手で持っていた秘宝のリングが、左手の薬指に収まっていた。
ふらつく足で立ち上がり、盗賊の隠れ住む洞窟から持って来た女性物の服を手に取る。
一枚で上下が揃う、服とスカートが一緒なっているワンピースを選んで持って来ていた。
着てみると少し大きいが、そんな事は大して問題ではない。
フェアリーだった頃を考えれば、人族の服を着れてる時点で、遥かに大きくなっている。
これで会えると急ぎフェアリーだった存在は、慣れない体を動かして山を一歩一歩下りて行く。
山から小さな町まで村は建物はなく、人とすれ違うのも数人だけ。
裸足で薄汚れた格好をしているフェアリーだった存在に、すれ違う人々は視線を向けるが、それは貧しい哀れな女性だという目。
慣れない体に疲れた表情を見せるも、日暮れ頃には小さな町が見える所まで来た。
青年から聞いていた話で、検問を通らず小さな町に入る方法を知っていた。
小さな町を囲む木製の壁の一部に、大人一人がやっと通れるくらいの穴が空いている所がある。
岩と草木で死角になっているために、そのまま修理されていなければ、そこから出入りできる。
幸い聞いていた場所の壁にまだ穴があり、フェアリーだった存在は、その秘密の抜け穴から小さな町へと入った。
フェアリーが一緒になりたいと告白した日から二ヶ月が過ぎた。
この間青年は一度も山を訪れてない。
小さな町に戻る際に怪我をして来れなくなったのか?
働いている商店が盗賊にでも襲われてしまったのか?
それとも病気にでもなって動けないのか?
考えを巡らせると、悪いことしか浮かばない。
あと一ヶ月もすれば、風は強まり雪が降り出す季節になる。
そうすると会える日も、時間も減ってしまう。
そして更に半月が経ち、気温が下がり風が強くなりだす季節が近付いたある日、青年が約三ヶ月振りに山へとやって来た。
何時もの様に挨拶をするが、気のせいか元気がないように思えた。
冷えた体を温めるために、焚き火をして近くに枯れ葉を厚く盛り、持参した敷物を被せてその上に座る。
これで地面から伝わる冷たさを、多少は防ぐことができる。
久し振りだというのに、その表情は挨拶してから変わらず、何処となく暗く見えた。
フェアリーが三ヶ月近くも来てくれなかった事について尋ねる。
青年は働いている支店を任されるようになり、忙しくて会いに来れなくなったと話す。
決して嘘は言ってないのだが、やはり青年の表情は変わらない。
嫌われたんじゃないと、フェアリーは理由を聞いて安心した。
フェアリーはこの会えなかった期間、どんな気持ちでいたかを青年に話す。
何かあったのではと悪い方へと考え、心配で胸が苦しくなっていた事を。
そして一緒になる為に、自身が生まれ育った村に伝わる秘宝を無断で持ち出して来た、と。
それを聞いた青年の表情は険しくなり、終始穏やかだった態度が豹変する。
人とフェアリーでは種族が違い一緒にはなれない、もう二度と山に来る事も会う事もないと一方的に言い、持参した敷物も持たずに立ち去って行ってしまう。
急な青年の態度に動揺するフェアリーは、実物を見せて話せば信じてもらえると、隠してあった秘宝を手に青年の後を急いで追い掛ける。
この秘宝を使えば人族になれると、追い掛けながら大声で説明する。
話は聞こえている筈なのに、青年は振り返る事なく走って山を下りて行ってしまう。
地面から飛び出す木の根に足を引っ掛けて躓き、湿った土で滑り転んでもすぐに起き上がる。
決して振り返ろうとはせず、追って来るフェアリーを振り切ろうとする。
接触した枝や草で皮膚を切り、血が出ようと止まらない。
フェアリーからは見えないが、青年は苦悶の表情をしていた。
それは怪我をした痛みなのか、一方的に別れを告げた事でなのかは言うまでもない。
山の木々が途切れて草原となる堺までフェアリーは追い掛けたが、結局青年は一度も振り返る事なく去って行ってしまう。
フェアリーは草原手前で止まり、秘宝を強く握り締めたまま涙を流し、見えなくなるまで青年の背中に視線を向けていた。
山と草原の堺に何時までも居ては、他の人族に見付かってしまう。
青年と過ごした小川近くの樹洞に戻り、フェアリーは夜遅くまで泣き続け、そのまま疲れ果て寝てしまう。
翌朝フェアリーは狙われる危険を承知で山奥から出て、青年の住む小さな町に行く事を決意した。
今のままではなく、秘宝を使いフェアリーから人族になって会いに行こうと。
そうすれば本当だったと分かってもらえて、きっと思い直してもらえると考えた。
どちらにしても秘宝を無断で持ち出した自分は、もう村に戻る事は出来ない。
親族は居らず一人で暮らしていたフェアリーは、もとより村に戻るつもりはなかった。
このまま秘宝を使っては、裸で人族の町に行く事になる。
フェアリーは秘宝を使用する前に、人族の女性物の服を調達する事にした。
干してある服を盗んでは、青年に会う前に町を守る衛兵に捕まってしまう。
そうでなくても、見付かったら青年に迷惑が掛かってしまうと、フェアリーは冷静に考えた。
そしてある場所で、女性物の服を手に入れる当てを思い出した。
以前偶然見付けた盗賊の隠れ家で、何処かの豪商か貴族から奪った物の中に、女性物の服があったのを思い出し取りに行く。
どうせ盗んできた物なら、持って行っても問題ないだろう考え。
山を二つ越えて盗賊が隠れ家にしている洞窟に入る。
運良く見張りの盗賊が一人居るだけで、しかも酒を煽り寝てしまっていた。
フェアリーは奪った財宝置き場に行き、女性物の服を見付けて、その中から人族の女性がよく着ている型の服を選んだ。
飛ぶのにふらふらとするも何とか持ち出して、元の山に一日掛けて戻った。
すぐにでも青年が住む小さな町に向かいたいが、持ち出した秘宝を使うには、多くの魔力を使う必要がある。
消費した魔力を回復させるために、一日樹洞の中で休む。
翌日の疲れは少し残っていたが、秘宝を使うには問題ないと考えた。
口伝えだけで一族に伝えられてきた秘宝のリングを持ち、魔力を注ぎながら願い発動させる。
秘宝のリングはフェアリーから魔力をどんどん奪っていく。
今まで経験した事のない勢いで魔力が減り、気持ちが悪くなり目眩がしてふらつく。
秘宝のリングを手放せば魔力を持っていかれる事はなくなり、少し休めば気分は良くなるかも知れないが、それでは効果が無効になってしまうので意味がない。
考えてる間も魔力はどんどん減っていき、魔力の急激な減少でフェアリーの意識は遠くなる。
意識を失ってから時間にして十分程度だろう。
目が覚め気が付くと、地面に横たわっていた。
立ち上がろうと体を動かすが、魔力が減少したせいか、感覚も鈍り思うように動かない。
何とか四つん這いのまま移動して、小川の流れが緩かな水面に自分の姿を映す。
見た目は然程変わってないが、着ていた服が無くなり裸になっていた。
それに背中にあったフェアリー特有の、半透明の羽も無くなっていた。
周囲を見渡し、何時も座っていた川縁の石が、とても小さくなっているのに気付き、小川も軽く飛び越せる幅になっている事に驚く。
気付くと両手で持っていた秘宝のリングが、左手の薬指に収まっていた。
ふらつく足で立ち上がり、盗賊の隠れ住む洞窟から持って来た女性物の服を手に取る。
一枚で上下が揃う、服とスカートが一緒なっているワンピースを選んで持って来ていた。
着てみると少し大きいが、そんな事は大して問題ではない。
フェアリーだった頃を考えれば、人族の服を着れてる時点で、遥かに大きくなっている。
これで会えると急ぎフェアリーだった存在は、慣れない体を動かして山を一歩一歩下りて行く。
山から小さな町まで村は建物はなく、人とすれ違うのも数人だけ。
裸足で薄汚れた格好をしているフェアリーだった存在に、すれ違う人々は視線を向けるが、それは貧しい哀れな女性だという目。
慣れない体に疲れた表情を見せるも、日暮れ頃には小さな町が見える所まで来た。
青年から聞いていた話で、検問を通らず小さな町に入る方法を知っていた。
小さな町を囲む木製の壁の一部に、大人一人がやっと通れるくらいの穴が空いている所がある。
岩と草木で死角になっているために、そのまま修理されていなければ、そこから出入りできる。
幸い聞いていた場所の壁にまだ穴があり、フェアリーだった存在は、その秘密の抜け穴から小さな町へと入った。
1
お気に入りに追加
621
あなたにおすすめの小説
世界⇔異世界 THERE AND BACK!!
西順
ファンタジー
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
週一、不定期投稿していきます。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる