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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
618 地下空間の調査 4 下着の色 と 弱点
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レオラが正解かどうかを聞く前に、グラジオラスは胸の前で腕を組んで顔を赤らめ、カズに背を向ける。
「あれ?」
「よし! 壁の中を透視しろカズ」
「だからできないってのッ!」
「しかしグラジオラスの下着の色を当てただろ。違うのか?」
レオラがグラジオラスに問うと「あ…赤です」と、一瞬カズを見てると顔をすぐに反らし答えた。
「たまたま偶然、本当に透視なんかできないから(なんでこうなるんだ!)」
レオラのせいでグラジオラスに距離を置かれ、カズは少し離れて二人に付いて行く。
水晶の破片が落ちていた場所を離れ、三人はまだ調べてない壁面の調査を続ける。
レオラは流石に悪いと思い、グラジオラスと会話して和ませようとしていた。
一時間程調査するも新たな発見はなく、話す内容も無くなってきたレオラは「そろそろ夕食にしよう」と二人に声を掛ける。
カズは【アイテムボックス】から食べ物と飲み物を出して用意し、三人で夕食にするも雰囲気は芳しくなく、カズとグラジオラスは気不味いまま。
モグモグとよく噛んで、カズはどうしたものかと考える。
事の発端となったレオラには、この状況をなんとかして欲しいものだと、カズは視線を向ける。
期待しても悪い方に転ぶ可能性があるのなら、自分から行動あるべきだと、カズは口の中のものを飲み込みグラジオラスに話し掛ける。
「グラジオラスさん、まだご機嫌ななめですか?」
「……」
「本当に俺は透視なんてできません。レオラ様の悪ふざけですから、機嫌直してもらえませんか」
「……」
「こんな場所に三人しかいないんですし、せめて地上に戻るまでは(無視……そんなに怒ってるの?)」
「カズもこう言ってるんだ。機嫌を直してやれグラジオラス」
レオラのせいだろうがと、カズは睨むように視線をレオラに向ける。
レオラはカズから顔を反らし「この分だと深夜までかかるだろ」と、話題を変えてる。
「し…失礼しました。少し多く入れてしまい、飲み込むまで返事ができませんでした」
グラジオラスは怒って口をきかなかったのではなく、ただ単に食べ物が口の中に入っていたので、話さなかっただけだった。
「自分も少し過敏に反応してしまいました。申し訳ありません。カズ殿がそのような事をするわけがありませのに」
「グラジオラスさんは悪くありません。レオラ様が変な事を言うのが悪いんです。レオラ様が…レオラ様が」
「続けて二度も言うか、二度も。だが認めよう。確かにアタシが変な事を言ったのが悪かった。ただカズがグラジオラスの下着の色を当てるのも悪いんだぞ」
「そんなの知りませんよ。たまたま言った色が当たったんですから」
「答えなければいいだろ」
「なッ! 本当に自分が悪いと思ってるんですか?」
「レオラ様もカズ殿も、もうよろしいではありませんか。自分はもう、なんとも思ってません」
口論が白熱しそうだったので、グラジオラスが止めに入る。
「申し訳ありません。口が過ぎました(親しくなってるとはいえ、皇女に対しての言葉遣いじゃなかった)」
「この程度別に構わないだろ。それにもうアタシ一人の時だけじゃなくて、グラジオラス達が居ても楽に話せばいい」
皇女に仕えるカーディナリス達や守護騎士が同席しても、レオラは敬語を使う必要はないと言う。
それをカズがすると、大義名分だと言ってガザニアが斬り掛かって来ないともかぎらない。
初めて会った頃に比べれば、マシになったようだが、少なからず未だに自分が嫌われているとカズは理解している。
「自分もレオラ様が言うので、それで構わないと思います」
「公式な場ではないんだ、いつものように話せばいい。ばあやグラジオラスにアスター、一応ガザニアにも話しているから知ってる事だ」
「……わかった。なら今はそうさせてもらう。それと公式の場以外に、ガザニアの前でも」
「もう大丈夫だと思うが。グラジオラスはどう思う?」
「難しいところです。自分も大丈夫だと思いますが、レオラ様と親しく話してるのを考えると……」
「って事なんで、ガザニアの前では、今まで通りにする(大丈夫と言うが、根拠はないだろうに)」
「あまいいさ、好きにしろ。グラジオラスもカズが下着の色を当てた事で緊張がほぐれたようだ」
「そういえばここに来てから、ぎこちなかったな」
「どうもこの暗闇が苦手みたいだ。カズの出した光の玉があるから平然としてるが、持って来た小さな魔鉱石ライトだけだと、ずっとおどおどしていただろう」
「そうなの?」
「レオラ様の騎士としてお恥ずがしい」
カズは思わぬ所でグラジオラスの弱点を知る事となった。
「部屋のような場所であれば、手持ちの魔鉱石ライトで十分全体を照らせるので平気なのですが、ここまで広いと暗闇から何が出て来そうで」
「あとはこのまま三人一緒に行動するから大丈夫でしょ(暗いのが怖いとか、以外な一面だったな)」
夕食を終えてグラジオラスとの仲も良くなったので、残りの壁面調査を一気やってっしまう事にした。
カズが出した光球で壁面を照らし、気になる所は叩いて音の違いはあるか、何かしらの変化があるかを調べていく。
壁沿いに歩いては壁を叩き、三時間以上調査を続け、壁面の下部を調べ終えた。
天井まで高く、流石に全体を短時間で調べるのは無理なので、調べたのは下から10メートルくらいの高さまで。
それ以上高い所に何かあるとは思えなかったからだ。
地上から下りて来た石階段のあった場所のように、建物が壁面に接していれば別だが。
結局水晶の破片が落ちていた場所以外に気になる所はなく、他は何も発見できなかった。
残るは地上から下りて来た石階段のある壁面のみ。
ただし建物が密着して建てられているので、建物に入り屋上まで上がらないとならない。
建物同士が近いとはいえ、高さが違う場所もあるので屋上を渡って隣の建物に移るのは少し難しい。
面倒で時間が掛かってしまうが、屋上から移れない場所は一度下りて外に出てから、他の建物に移り上って調べる事にする。
レオラとカズだけなら、屋上を飛び移って移動しただろうが、暗闇を苦手としているグラジオラスを一人で待機させてはおけなかった。
「確か向こう側の壁だけだったか。結局あの先には何があると思う?」
最後の壁面調査さを終えた三人は、地上から下りて来た石階段の前まで戻って来て休憩中。
「アイテムなどの貴重品が入ってるのではないのでしょうか?」
「グラジオラスはそう考えるか。カズはなんだと思う?」
「ここがどういった目的で使われていたにもよるが、倉庫だとしたら食料だと思うが、どこから運び入れたのかが気になる」
「と、言うと」
「あの壁の先には、どこか他に繋がる通路があるんじゃないか? でないと、この狭い階段だけってのは変だろ」
「それはアタシも気になっていた。全ての建物を調べてはないが、この辺りの目ぼしい建物にギルドで使ってるような転移装置は見当たらなかった。それを考えると、やはりあの壁の先か」
「壊す以外に調べる方法はないんだ。あの水晶を直せるか、魔道具の専門家に見てもらうしかないだろ」
「仕方ない。あとは国に報告して、調査に入ってもらうしかないか」
「元セテロン国から流れて来た連中とは、関係ないようだな」
「ここはだろ。他にもこのような場所はあるんだ」
「まさか後日、他も調べるとか言うのか」
「とりあえずは報告だ。調べるにしても、ここは場所が場所だけに、国が調査に入る事になるだろう。他は周辺環境にもよるが、ギルドに依頼として出される事もあるだろう。そうすればカズは確実に呼び出されるぞ」
「気が進まない。頼まれても断るかな」
「こうして地下の町を発見した一人なんだ。断るのは難しいだろ」
レオラからの頼みは面倒事ばかりだと、カズは改めて思い、嫌な顔してレオラに見せる。
そんな事を気にもせず「地上に戻るぞ」と、レオラを先頭になり石階段を上って行く。
続いてグラジオラスがレオラの後を追い、カズは出した60センチ大の光球を消してから最後尾を行く。
「あれ?」
「よし! 壁の中を透視しろカズ」
「だからできないってのッ!」
「しかしグラジオラスの下着の色を当てただろ。違うのか?」
レオラがグラジオラスに問うと「あ…赤です」と、一瞬カズを見てると顔をすぐに反らし答えた。
「たまたま偶然、本当に透視なんかできないから(なんでこうなるんだ!)」
レオラのせいでグラジオラスに距離を置かれ、カズは少し離れて二人に付いて行く。
水晶の破片が落ちていた場所を離れ、三人はまだ調べてない壁面の調査を続ける。
レオラは流石に悪いと思い、グラジオラスと会話して和ませようとしていた。
一時間程調査するも新たな発見はなく、話す内容も無くなってきたレオラは「そろそろ夕食にしよう」と二人に声を掛ける。
カズは【アイテムボックス】から食べ物と飲み物を出して用意し、三人で夕食にするも雰囲気は芳しくなく、カズとグラジオラスは気不味いまま。
モグモグとよく噛んで、カズはどうしたものかと考える。
事の発端となったレオラには、この状況をなんとかして欲しいものだと、カズは視線を向ける。
期待しても悪い方に転ぶ可能性があるのなら、自分から行動あるべきだと、カズは口の中のものを飲み込みグラジオラスに話し掛ける。
「グラジオラスさん、まだご機嫌ななめですか?」
「……」
「本当に俺は透視なんてできません。レオラ様の悪ふざけですから、機嫌直してもらえませんか」
「……」
「こんな場所に三人しかいないんですし、せめて地上に戻るまでは(無視……そんなに怒ってるの?)」
「カズもこう言ってるんだ。機嫌を直してやれグラジオラス」
レオラのせいだろうがと、カズは睨むように視線をレオラに向ける。
レオラはカズから顔を反らし「この分だと深夜までかかるだろ」と、話題を変えてる。
「し…失礼しました。少し多く入れてしまい、飲み込むまで返事ができませんでした」
グラジオラスは怒って口をきかなかったのではなく、ただ単に食べ物が口の中に入っていたので、話さなかっただけだった。
「自分も少し過敏に反応してしまいました。申し訳ありません。カズ殿がそのような事をするわけがありませのに」
「グラジオラスさんは悪くありません。レオラ様が変な事を言うのが悪いんです。レオラ様が…レオラ様が」
「続けて二度も言うか、二度も。だが認めよう。確かにアタシが変な事を言ったのが悪かった。ただカズがグラジオラスの下着の色を当てるのも悪いんだぞ」
「そんなの知りませんよ。たまたま言った色が当たったんですから」
「答えなければいいだろ」
「なッ! 本当に自分が悪いと思ってるんですか?」
「レオラ様もカズ殿も、もうよろしいではありませんか。自分はもう、なんとも思ってません」
口論が白熱しそうだったので、グラジオラスが止めに入る。
「申し訳ありません。口が過ぎました(親しくなってるとはいえ、皇女に対しての言葉遣いじゃなかった)」
「この程度別に構わないだろ。それにもうアタシ一人の時だけじゃなくて、グラジオラス達が居ても楽に話せばいい」
皇女に仕えるカーディナリス達や守護騎士が同席しても、レオラは敬語を使う必要はないと言う。
それをカズがすると、大義名分だと言ってガザニアが斬り掛かって来ないともかぎらない。
初めて会った頃に比べれば、マシになったようだが、少なからず未だに自分が嫌われているとカズは理解している。
「自分もレオラ様が言うので、それで構わないと思います」
「公式な場ではないんだ、いつものように話せばいい。ばあやグラジオラスにアスター、一応ガザニアにも話しているから知ってる事だ」
「……わかった。なら今はそうさせてもらう。それと公式の場以外に、ガザニアの前でも」
「もう大丈夫だと思うが。グラジオラスはどう思う?」
「難しいところです。自分も大丈夫だと思いますが、レオラ様と親しく話してるのを考えると……」
「って事なんで、ガザニアの前では、今まで通りにする(大丈夫と言うが、根拠はないだろうに)」
「あまいいさ、好きにしろ。グラジオラスもカズが下着の色を当てた事で緊張がほぐれたようだ」
「そういえばここに来てから、ぎこちなかったな」
「どうもこの暗闇が苦手みたいだ。カズの出した光の玉があるから平然としてるが、持って来た小さな魔鉱石ライトだけだと、ずっとおどおどしていただろう」
「そうなの?」
「レオラ様の騎士としてお恥ずがしい」
カズは思わぬ所でグラジオラスの弱点を知る事となった。
「部屋のような場所であれば、手持ちの魔鉱石ライトで十分全体を照らせるので平気なのですが、ここまで広いと暗闇から何が出て来そうで」
「あとはこのまま三人一緒に行動するから大丈夫でしょ(暗いのが怖いとか、以外な一面だったな)」
夕食を終えてグラジオラスとの仲も良くなったので、残りの壁面調査を一気やってっしまう事にした。
カズが出した光球で壁面を照らし、気になる所は叩いて音の違いはあるか、何かしらの変化があるかを調べていく。
壁沿いに歩いては壁を叩き、三時間以上調査を続け、壁面の下部を調べ終えた。
天井まで高く、流石に全体を短時間で調べるのは無理なので、調べたのは下から10メートルくらいの高さまで。
それ以上高い所に何かあるとは思えなかったからだ。
地上から下りて来た石階段のあった場所のように、建物が壁面に接していれば別だが。
結局水晶の破片が落ちていた場所以外に気になる所はなく、他は何も発見できなかった。
残るは地上から下りて来た石階段のある壁面のみ。
ただし建物が密着して建てられているので、建物に入り屋上まで上がらないとならない。
建物同士が近いとはいえ、高さが違う場所もあるので屋上を渡って隣の建物に移るのは少し難しい。
面倒で時間が掛かってしまうが、屋上から移れない場所は一度下りて外に出てから、他の建物に移り上って調べる事にする。
レオラとカズだけなら、屋上を飛び移って移動しただろうが、暗闇を苦手としているグラジオラスを一人で待機させてはおけなかった。
「確か向こう側の壁だけだったか。結局あの先には何があると思う?」
最後の壁面調査さを終えた三人は、地上から下りて来た石階段の前まで戻って来て休憩中。
「アイテムなどの貴重品が入ってるのではないのでしょうか?」
「グラジオラスはそう考えるか。カズはなんだと思う?」
「ここがどういった目的で使われていたにもよるが、倉庫だとしたら食料だと思うが、どこから運び入れたのかが気になる」
「と、言うと」
「あの壁の先には、どこか他に繋がる通路があるんじゃないか? でないと、この狭い階段だけってのは変だろ」
「それはアタシも気になっていた。全ての建物を調べてはないが、この辺りの目ぼしい建物にギルドで使ってるような転移装置は見当たらなかった。それを考えると、やはりあの壁の先か」
「壊す以外に調べる方法はないんだ。あの水晶を直せるか、魔道具の専門家に見てもらうしかないだろ」
「仕方ない。あとは国に報告して、調査に入ってもらうしかないか」
「元セテロン国から流れて来た連中とは、関係ないようだな」
「ここはだろ。他にもこのような場所はあるんだ」
「まさか後日、他も調べるとか言うのか」
「とりあえずは報告だ。調べるにしても、ここは場所が場所だけに、国が調査に入る事になるだろう。他は周辺環境にもよるが、ギルドに依頼として出される事もあるだろう。そうすればカズは確実に呼び出されるぞ」
「気が進まない。頼まれても断るかな」
「こうして地下の町を発見した一人なんだ。断るのは難しいだろ」
レオラからの頼みは面倒事ばかりだと、カズは改めて思い、嫌な顔してレオラに見せる。
そんな事を気にもせず「地上に戻るぞ」と、レオラを先頭になり石階段を上って行く。
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