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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
594 図書館巡り 9 新たに探す場所の相談 と 怯える職員
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続きの文を聞いたビワの印象では、北区の図書館が多く所蔵する、絵本や創作した物語ではないかと。
「あり得なくもないけど、絵本やラノ…物語は、記録するとは違うんじゃないかな。それに絵本を使うとはあまり言わないんじゃない?」
「そうです…ね。資料を作ってるのではないので、作品を記録とは言いませんよね」
悩み考えて三人は沈黙し、それぞれ飲み物を口に運び一口。
喉を潤したカズが、今回の一文が現れた本があった東区の図書館を思い浮かべた。
「あそこ……魔道具の本があったよね」
「今日行った東区の図書館ですか? ありますね。建築関連の本と魔道具の本を所蔵してると聞いてますし、色々と見て回りました」
「これって、魔道具の事じゃないかな?」
ビワとレラは謎解きとなる一文(追加で現れた一文も含めて)を改めて思い返し、カズが言った魔道具に合うかを考える。
魔道具を作れば記録するのは当然。
日の目を見れば多く作られ、長く使われて後世に残る可能性は高い。
魔道具なら金銭と同じで、多く作られれば大金が入り豊かにもなれる。
世間一般に知れ渡らなければ、開発費だけ掛かり貧しくもなる。
そんな技術書があるのは、東区の図書館ではないだろうかと言うのが、カズの意見だった。
「そうかも知れませんね」
「でしょ」
「では、明日朝から東区の図書館に向かいますか?」
「ビワはそれでいいの? 北区の図書館て可能性もなくはないんだよ」
自分の意見を尊重してビワの気持ちは嬉しいが、可能性があるというだけで、ビワが提案した場所かも知れない。
だから自信があるならレラのように、もっと自分の意見を前に出してくれても良いとカズは考えた。
しかしそれをしないのが、ビワの優しかだとも思った。
「そうそう。ビワがあってるかもしんないじゃん」
「本を見付けたのはレラと私だけど、カズさんが決めた場所があってたでしょ」
「でも今日は」
「あれは、ほぼレラの意見でした。カズさんの失敗じゃありません」
「ちょいとビワさんや、それってあちしにダメ出ししてない? そういうことを言わないビワが言うと、結構グサっとくるんだよ」
「あ、ごめんなさい。別にレラが悪いんじゃないの」
「悪気がないから余計にくるよビワ」
「これで特製プリンは遠退いちゃったわね。次は頑張りましょう」
「あれ? 何のこと?」
「な、なんでもないよ。その話は今度ね。今度。それより今日は無駄な時間を使わせてごめん」
特製プリンを要求しても、今日の謎解きを間違えて時間を無駄にしてしまったので、作ってもらえても一個にしかならないと、レラは要求する特製プリンの話を誤魔化して先延ばしにする。
「間違えたからって落ち込むなよ。俺の言ったのも、結局はこじつけなんだ。たまたま合ってただけで、レラと変わらないんだ。だから間違っててもいいから、気になったことは意見してくれ」
「わかった」
「じゃあ明日はもう一度東区の図書館に行って、魔道具の本がある書棚を探すところから再開しよう。俺は朝一でギルドに行って、アレナリアから連絡が入ってるか聞いてくる」
「では私は、朝食と昼食用のお弁当を作ってます」
「結局任せる事になってごめん」
「大丈夫ですよ。そうと決まれば、早く寝ませんと。このような謎解きが、あと何回あるかわかりませんし」
「そうだね。少し長く話しすぎた。早く寝て早く起きよう」
夕食後にシャワーを浴び終えてから、既に二時間以上経っていたので、三人はそれぞれの寝室で就寝する。
◇◆◇◆◇
相変わらず最初に起きるのはビワ。
顔を洗い目を覚ましてシャキッとして、櫛で軽く尻尾の毛繕いをする。
部屋に備え付けの小さな冷蔵箱から、カズが寝る前に【アイテムボックス】から移しておいた食材を取り出し、朝食と昼食用の弁当作りを始める。
ビワが目を覚ましてから二十分後に、カズが起きてくる。
お互いに「おはよう」と挨拶を交わし、カズは前日の朝と同様椅子に座り、料理をするビワの後ろ姿を眺める。
「…さん。カズさん」
「ん! な、なに?」
「またですか?」
サッと両手を後ろに回し、尻尾の付け根辺りを押さえる。
「少しくらいないいですが、そんなにじっくり見ないでください」
「ごめんビワが料理をする後ろ姿を見てると、なんか落ち着くというか、和んで」
「で…でしたら、何か話してください。黙って見られてると……」
嬉しいのか、両手で押さえてるロングスカートが左右に盛り上がるのが見え、尻尾が中で動いてるのが分かる。
その反応を見たカズは、これからも見て良いのだと思い口元が緩む。
あからさまに喜んではビワに怒られてしまうと、手で緩む口元を押さえて隠す。
「う、うん。気をつけるよ(これからも見よう)」
「そ…それより、ギルドに行って来るのでは?」
これ以上見られると視線が気になり、朝食の準備が遅れると考えたビワは、カズに冒険者ギルドに行って来るように促す。
「そうだね。ちょっと行ってくるよ」
レラが起きて朝食を済ませる前に戻って来ようと、カズは宿屋を出てアレナリアからの連絡が来てないかを確認しに冒険者ギルドへ。
アレナリアからの連絡は来てるか聞くのに、すぐに話が分かるよう二日前の夕方に来た時と同じ女性職員の居る受付に行く。
何故かカズに気付くと急に表情が固まり、受付に近付くにつれてを顔を強張らせる。
「先日来た者で…だが、パーティーメンバーから連絡が来てないか確認をしたい」
「あ、はい。畏まりました。そう、あ、申し訳ありませんが、ギルドカードの確認をしいので、提示をちょろし…よろしいでしょうか? ……すみません」
「ええ(噛む人、久々に見たな)」
顔を赤くして俯く女性職員の前に、カズはギルドカードを出して置く。
女性職員がギルドカードを手に取り確認するとは、両手で大事そうに持ち、深くお辞儀をしながら両手を突き出し、カズに返してきた。
「ありがとうございましゅ……た」
「レオラ様専属の冒険者だからといっても、こうやって結構自由に行動してるので、他の冒険者と同じ様に扱ってくれて大丈夫ですよ(でないと、話が進まない)」
「いえしかし、カズ様はAランクでもありますし、わたし達のような受付職員が気安く話しては」
「それだと俺は、このギルドに用件を聞きに来れませんよ」
「すみません。早く帰ってとか、来ないでとかという意味で…あわわわ、違うんです。そうじゃなくてですね」
思っていた事が焦った事で言葉に出てしまい、赤くした顔がみるみる青褪めていった。
「そう慌てないで、取りあえず落ち着こう(あわわわ。なんて言う人初めて会った)」
「すみません。許してください。皇女様に対しての不敬では決してありません! どうか罰をだけは…」
「いやいや、そんな事にはならないから(どうしたら、そんな考えに!?)」
もう他の職員がフォローに来てくれと、カズは深々と頭を下げる受付の女性職員から、受付の奥に居る数人の職員に視線を移すも、カズと視線をあわさないように他の職員は手元の資料で顔を隠したり、そっぽを向いたりする。
ここのギルド職員達は、第六皇女専属の冒険者と直接関わり合いたくないと、行動が物語っていた。
いい加減周囲からの視線も痛く、早く要件を済ませてカズはギルドを出たかった。
「落ち着いたら、頼んだ事を調べてもらっていいですか?」
女性職員がゆっくりで顔を上げると、目には薄っすらと涙が浮かんでいた。
「……はい、すみません。すぐに調べます」
カツカツと靴音をたてながら、受付の女性職員はギルドの奥へと入って行った。
「あり得なくもないけど、絵本やラノ…物語は、記録するとは違うんじゃないかな。それに絵本を使うとはあまり言わないんじゃない?」
「そうです…ね。資料を作ってるのではないので、作品を記録とは言いませんよね」
悩み考えて三人は沈黙し、それぞれ飲み物を口に運び一口。
喉を潤したカズが、今回の一文が現れた本があった東区の図書館を思い浮かべた。
「あそこ……魔道具の本があったよね」
「今日行った東区の図書館ですか? ありますね。建築関連の本と魔道具の本を所蔵してると聞いてますし、色々と見て回りました」
「これって、魔道具の事じゃないかな?」
ビワとレラは謎解きとなる一文(追加で現れた一文も含めて)を改めて思い返し、カズが言った魔道具に合うかを考える。
魔道具を作れば記録するのは当然。
日の目を見れば多く作られ、長く使われて後世に残る可能性は高い。
魔道具なら金銭と同じで、多く作られれば大金が入り豊かにもなれる。
世間一般に知れ渡らなければ、開発費だけ掛かり貧しくもなる。
そんな技術書があるのは、東区の図書館ではないだろうかと言うのが、カズの意見だった。
「そうかも知れませんね」
「でしょ」
「では、明日朝から東区の図書館に向かいますか?」
「ビワはそれでいいの? 北区の図書館て可能性もなくはないんだよ」
自分の意見を尊重してビワの気持ちは嬉しいが、可能性があるというだけで、ビワが提案した場所かも知れない。
だから自信があるならレラのように、もっと自分の意見を前に出してくれても良いとカズは考えた。
しかしそれをしないのが、ビワの優しかだとも思った。
「そうそう。ビワがあってるかもしんないじゃん」
「本を見付けたのはレラと私だけど、カズさんが決めた場所があってたでしょ」
「でも今日は」
「あれは、ほぼレラの意見でした。カズさんの失敗じゃありません」
「ちょいとビワさんや、それってあちしにダメ出ししてない? そういうことを言わないビワが言うと、結構グサっとくるんだよ」
「あ、ごめんなさい。別にレラが悪いんじゃないの」
「悪気がないから余計にくるよビワ」
「これで特製プリンは遠退いちゃったわね。次は頑張りましょう」
「あれ? 何のこと?」
「な、なんでもないよ。その話は今度ね。今度。それより今日は無駄な時間を使わせてごめん」
特製プリンを要求しても、今日の謎解きを間違えて時間を無駄にしてしまったので、作ってもらえても一個にしかならないと、レラは要求する特製プリンの話を誤魔化して先延ばしにする。
「間違えたからって落ち込むなよ。俺の言ったのも、結局はこじつけなんだ。たまたま合ってただけで、レラと変わらないんだ。だから間違っててもいいから、気になったことは意見してくれ」
「わかった」
「じゃあ明日はもう一度東区の図書館に行って、魔道具の本がある書棚を探すところから再開しよう。俺は朝一でギルドに行って、アレナリアから連絡が入ってるか聞いてくる」
「では私は、朝食と昼食用のお弁当を作ってます」
「結局任せる事になってごめん」
「大丈夫ですよ。そうと決まれば、早く寝ませんと。このような謎解きが、あと何回あるかわかりませんし」
「そうだね。少し長く話しすぎた。早く寝て早く起きよう」
夕食後にシャワーを浴び終えてから、既に二時間以上経っていたので、三人はそれぞれの寝室で就寝する。
◇◆◇◆◇
相変わらず最初に起きるのはビワ。
顔を洗い目を覚ましてシャキッとして、櫛で軽く尻尾の毛繕いをする。
部屋に備え付けの小さな冷蔵箱から、カズが寝る前に【アイテムボックス】から移しておいた食材を取り出し、朝食と昼食用の弁当作りを始める。
ビワが目を覚ましてから二十分後に、カズが起きてくる。
お互いに「おはよう」と挨拶を交わし、カズは前日の朝と同様椅子に座り、料理をするビワの後ろ姿を眺める。
「…さん。カズさん」
「ん! な、なに?」
「またですか?」
サッと両手を後ろに回し、尻尾の付け根辺りを押さえる。
「少しくらいないいですが、そんなにじっくり見ないでください」
「ごめんビワが料理をする後ろ姿を見てると、なんか落ち着くというか、和んで」
「で…でしたら、何か話してください。黙って見られてると……」
嬉しいのか、両手で押さえてるロングスカートが左右に盛り上がるのが見え、尻尾が中で動いてるのが分かる。
その反応を見たカズは、これからも見て良いのだと思い口元が緩む。
あからさまに喜んではビワに怒られてしまうと、手で緩む口元を押さえて隠す。
「う、うん。気をつけるよ(これからも見よう)」
「そ…それより、ギルドに行って来るのでは?」
これ以上見られると視線が気になり、朝食の準備が遅れると考えたビワは、カズに冒険者ギルドに行って来るように促す。
「そうだね。ちょっと行ってくるよ」
レラが起きて朝食を済ませる前に戻って来ようと、カズは宿屋を出てアレナリアからの連絡が来てないかを確認しに冒険者ギルドへ。
アレナリアからの連絡は来てるか聞くのに、すぐに話が分かるよう二日前の夕方に来た時と同じ女性職員の居る受付に行く。
何故かカズに気付くと急に表情が固まり、受付に近付くにつれてを顔を強張らせる。
「先日来た者で…だが、パーティーメンバーから連絡が来てないか確認をしたい」
「あ、はい。畏まりました。そう、あ、申し訳ありませんが、ギルドカードの確認をしいので、提示をちょろし…よろしいでしょうか? ……すみません」
「ええ(噛む人、久々に見たな)」
顔を赤くして俯く女性職員の前に、カズはギルドカードを出して置く。
女性職員がギルドカードを手に取り確認するとは、両手で大事そうに持ち、深くお辞儀をしながら両手を突き出し、カズに返してきた。
「ありがとうございましゅ……た」
「レオラ様専属の冒険者だからといっても、こうやって結構自由に行動してるので、他の冒険者と同じ様に扱ってくれて大丈夫ですよ(でないと、話が進まない)」
「いえしかし、カズ様はAランクでもありますし、わたし達のような受付職員が気安く話しては」
「それだと俺は、このギルドに用件を聞きに来れませんよ」
「すみません。早く帰ってとか、来ないでとかという意味で…あわわわ、違うんです。そうじゃなくてですね」
思っていた事が焦った事で言葉に出てしまい、赤くした顔がみるみる青褪めていった。
「そう慌てないで、取りあえず落ち着こう(あわわわ。なんて言う人初めて会った)」
「すみません。許してください。皇女様に対しての不敬では決してありません! どうか罰をだけは…」
「いやいや、そんな事にはならないから(どうしたら、そんな考えに!?)」
もう他の職員がフォローに来てくれと、カズは深々と頭を下げる受付の女性職員から、受付の奥に居る数人の職員に視線を移すも、カズと視線をあわさないように他の職員は手元の資料で顔を隠したり、そっぽを向いたりする。
ここのギルド職員達は、第六皇女専属の冒険者と直接関わり合いたくないと、行動が物語っていた。
いい加減周囲からの視線も痛く、早く要件を済ませてカズはギルドを出たかった。
「落ち着いたら、頼んだ事を調べてもらっていいですか?」
女性職員がゆっくりで顔を上げると、目には薄っすらと涙が浮かんでいた。
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