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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
561 悩めるレラ
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レラがコンルから聞いた話はこれで全部。
コンルが気を利かせて、旅の妖精族が四人家族の父親から聞いた名前を言う前に、聞くかどうかをレラに確認していた。
レラは少し考え、人族に捕まった妖精族家族の名前を一人で聞く勇気がないく伏せてもらい、カズと一緒に聞くとコンル伝え、名前は聞かなかった。
後日レオラ共にフジの件でキビ村に行った後、お礼を言いにアイリスの所に行くので、それまにどうするか考えるようにとカズはレラに話した。
レラが一人だけで聞くか? アレナリアとビワも一緒に聞くか? カズが一人で聞いて、レラが聞く覚悟が出来るまで黙ってるか? それともこのまま聞かず、自分に関する事を調べるのをやめ、過去を振り返らないようにするのか。
「カズと……じゃない。三日後にカズは出掛けるんだよね」
「ああ。レオラの予定にもよるが、空間転移魔法を使えば、長くても二時間は掛からないだろう。朝からなら、午前中には十分終わるはずだ。その後にアイリス様の所に行くと思う」
「昼間ビワは仕事で出掛けちゃうなら、前の日の夜二人に話すよ」
「俺は一緒にいない方がいいか?」
「……うん。一緒にいると、カズに話してもらっちゃうと思う」
「自分の口から伝えたいって事か?」
「うん……」
「なら焦らないで無理せず話せばいい。アレナリアとビワは、レラの気持ちをわかってくれてる」
「ビワは優しいからそうだろうけど、アレナリアはどうかな?」
「口ではどう言おうと、アレナリアだって心配してるさ。レラだってわかってるから、自分で二人に話そうと思ったんだろ」
レラは静かにコクりと頷いた。
「レラが真剣な話をしてるのに、アレナリアが茶化すような事を言ったら、俺が怒ってやるよ」
「アレナリアが怒られるのちょっと見てみたいかも」
「だからって、わざと茶化されるような事するなよ」
レラは何時ものように「にっちっち」と笑うが、その表情は少し硬く感じられた。
コンルから聞いた事を伝えられたからと、レラは先に風呂を出た。
カズも五分程して上がった。
やはり思うところがあるのか、カズが風呂を出た時には、もう寝ると言い二階に上がっていったと、心配していたビワから聞いた。
「レラの事で進展があってね。ビワとアレナリアにも自分から話すと言っていたから、少し待ってあげてくれ」
「なんとなく元気がなかったのは、それでなんですね。わかりました」
寝不足で早く寝たくもあったが、家事をしてくれているビワが風呂を出る前に寝て一人にさせるのは悪いと思い、カズはリビングのソファー座って待った。
アレナリアは疲れたからと、風呂を出てすぐに二階の寝室に向かい、既に夢の中。
ソファーに座って待つカズだが、体が温かくなった事で眠くなり、目蓋が少しずつ下がりうとうとし始める。
ビワが風呂から出る頃には、スゥスゥと寝息をたてていた。
「こんな所で、カズさん起きて」
ビワは顔を近づけて声を掛けるがカズは起きず、肩を揺すって起こす。
「んぁ?」
「ここで寝ては、疲れが取れませんよ」
「ビワが出てくるまで待ってるつもりが」
「疲れてるなら、先に寝てくれてよかったんですよ」
「逆に迷惑を掛ける事になってごめん」
「謝られるような事はしてません。部屋まで送りましょうか?」
「大丈夫、一人で行ける」
「足下に気を付けて、階段を上がってください」
「ああ、ありがとう。ビワも早く寝なよ」
「髪と尻尾を乾かしたら寝ます」
「なら……いや、おやすみ」
「おやすみなさい」
風魔法で乾かしてあげようかと言おうとしたカズだったが、眠い今の状態で、ビワのふわふわのモフモフになった尻尾の誘惑に負けそうな気がしたので、大人しく三階の部屋に上がり就寝した。
◇◆◇◆◇
久しぶりの風呂に入り、温まってからのベッドでの睡眠は良く、起きたのはビワがレオラの屋敷へ仕事に行った後だった。
カズはビワが用意しておいてくれた朝食を済ませると、冒険者ギルド本部へ報告に、のんびりと散歩がてら歩いて向かった。
毎朝新しい依頼が貼り出される時間帯はとうに過ぎ、カズがギルド本部に着く頃には、一時間もすればお昼休憩となる時間になっていた。
特に代わり映えのない事務仕事をしながら、翌日の休暇を待ち遠しく、後輩の教育をするサイネリアに呼び出しが掛かる。
ギルド一階の受付に下りると、第6皇女お抱えとなっているAランク冒険者のカズが来ていた。
カズには急ぎで短期の依頼や、長い間放置された塩漬け依頼を受けてもらったりと、サイネリアだけではなくギルド本部としても、ありがたい冒険者になっていた。
元々第六皇女の紹介で来た冒険者なので、表向き無下になんて出来なかったのだが、今となっては一冒険者としてとても頼りにしていた。
多少の問題(最近ではフジの件など)はあったが、差し引いてもギルド本部としてプラスになっている……ハズ。
サイネリアは何時ものように個室へと案内し、カズから灼熱と極寒のダンジョンのダンジョンマップを受け取り、書き込まれた内容を確認をする。
「え! あぁ…そっかぁ……」
ダンジョンマップを机の上に置き、サイネリアは項垂れた。
「マップの書き方が悪かった? それとも、もっと細かく通路を調べてから、奥に行くべきだったとか?」
「いえいえ、書き方もこれで大丈夫です。他の方は、もっと雑に書かれるので十分です。ただ……」
言葉の最後にただと付く時点で、全然大丈夫じゃないと思ったカズは、後から何か言われるくらいなら、今言われた方がいいとサイネリアに聞いた。
「ただ、とは?」
「かなり奥まで探索すると予測はしてたんですが、なんですかマグマの川って」
「そのまんま、マグマが流れて川なんだけど」
「マグマがあるのはわかって…そうではなく、どうやって短期間で底までたどり着いたんですか!」
「マップに危険な縦穴があるって書き込んであるでしょ。そこを通っ…(しまった。口が滑った)」
「危険なのに何で通るんですか! って言うか、それって落ちたんじゃないの!?」
「そ、そう。モグラのモンスターから離れる時に足を滑らせて(そういう事にしておこう。飛翔魔法を使ってなんて言ったら、よけいに突っ込まれるだろうし、落ちたようなもんだから間違ってるわけでもない…と思う)」
「それを簡単に……も、もういいです。それはそれとして、暑さはどうしたんですか? 寒い場所なら多く着こむなり、焚き火をするなりで耐えられますけど。何かアイテムでも?」
「そこはまあ、ちょっとした工夫でなんとか」
「その工ふ…」
「それよりモンスターの素材を回収してきたんだ。それと冒険者だと思える白骨の一部と、遺品を回収した。それも渡したい」
「…そうですか、わかりました。では、倉庫に行きましょう」
個室を出た二人は、何時ものように地下から倉庫へと移動する。
灼熱と極寒のダンジョンで消息が不明になっている冒険者の誰かかを判別可能かは分からないが、それでも特定が出来れば遺族に遺品を渡せると、サイネリアは言ってきた。
この様な事をする冒険者は殆どおらず、冒険者は自己責任が当たり前なので、余程高ランクか遺族が豪商や貴族でもない限り、依頼先で行方不明になれば死んだとみなされ、ギルドがわざわざ捜索をする事はないのだと。
家族や友人らが捜索依頼出せば別だが、冒険者の家族もそういった事態が起きるは知っており、覚悟している方が多い。
だが実際は依頼を出すにも、危険な場所への捜索は依頼料が高く、とても払えないく諦めるのが当たり前になっていると、サイネリアは話した。
コンルが気を利かせて、旅の妖精族が四人家族の父親から聞いた名前を言う前に、聞くかどうかをレラに確認していた。
レラは少し考え、人族に捕まった妖精族家族の名前を一人で聞く勇気がないく伏せてもらい、カズと一緒に聞くとコンル伝え、名前は聞かなかった。
後日レオラ共にフジの件でキビ村に行った後、お礼を言いにアイリスの所に行くので、それまにどうするか考えるようにとカズはレラに話した。
レラが一人だけで聞くか? アレナリアとビワも一緒に聞くか? カズが一人で聞いて、レラが聞く覚悟が出来るまで黙ってるか? それともこのまま聞かず、自分に関する事を調べるのをやめ、過去を振り返らないようにするのか。
「カズと……じゃない。三日後にカズは出掛けるんだよね」
「ああ。レオラの予定にもよるが、空間転移魔法を使えば、長くても二時間は掛からないだろう。朝からなら、午前中には十分終わるはずだ。その後にアイリス様の所に行くと思う」
「昼間ビワは仕事で出掛けちゃうなら、前の日の夜二人に話すよ」
「俺は一緒にいない方がいいか?」
「……うん。一緒にいると、カズに話してもらっちゃうと思う」
「自分の口から伝えたいって事か?」
「うん……」
「なら焦らないで無理せず話せばいい。アレナリアとビワは、レラの気持ちをわかってくれてる」
「ビワは優しいからそうだろうけど、アレナリアはどうかな?」
「口ではどう言おうと、アレナリアだって心配してるさ。レラだってわかってるから、自分で二人に話そうと思ったんだろ」
レラは静かにコクりと頷いた。
「レラが真剣な話をしてるのに、アレナリアが茶化すような事を言ったら、俺が怒ってやるよ」
「アレナリアが怒られるのちょっと見てみたいかも」
「だからって、わざと茶化されるような事するなよ」
レラは何時ものように「にっちっち」と笑うが、その表情は少し硬く感じられた。
コンルから聞いた事を伝えられたからと、レラは先に風呂を出た。
カズも五分程して上がった。
やはり思うところがあるのか、カズが風呂を出た時には、もう寝ると言い二階に上がっていったと、心配していたビワから聞いた。
「レラの事で進展があってね。ビワとアレナリアにも自分から話すと言っていたから、少し待ってあげてくれ」
「なんとなく元気がなかったのは、それでなんですね。わかりました」
寝不足で早く寝たくもあったが、家事をしてくれているビワが風呂を出る前に寝て一人にさせるのは悪いと思い、カズはリビングのソファー座って待った。
アレナリアは疲れたからと、風呂を出てすぐに二階の寝室に向かい、既に夢の中。
ソファーに座って待つカズだが、体が温かくなった事で眠くなり、目蓋が少しずつ下がりうとうとし始める。
ビワが風呂から出る頃には、スゥスゥと寝息をたてていた。
「こんな所で、カズさん起きて」
ビワは顔を近づけて声を掛けるがカズは起きず、肩を揺すって起こす。
「んぁ?」
「ここで寝ては、疲れが取れませんよ」
「ビワが出てくるまで待ってるつもりが」
「疲れてるなら、先に寝てくれてよかったんですよ」
「逆に迷惑を掛ける事になってごめん」
「謝られるような事はしてません。部屋まで送りましょうか?」
「大丈夫、一人で行ける」
「足下に気を付けて、階段を上がってください」
「ああ、ありがとう。ビワも早く寝なよ」
「髪と尻尾を乾かしたら寝ます」
「なら……いや、おやすみ」
「おやすみなさい」
風魔法で乾かしてあげようかと言おうとしたカズだったが、眠い今の状態で、ビワのふわふわのモフモフになった尻尾の誘惑に負けそうな気がしたので、大人しく三階の部屋に上がり就寝した。
◇◆◇◆◇
久しぶりの風呂に入り、温まってからのベッドでの睡眠は良く、起きたのはビワがレオラの屋敷へ仕事に行った後だった。
カズはビワが用意しておいてくれた朝食を済ませると、冒険者ギルド本部へ報告に、のんびりと散歩がてら歩いて向かった。
毎朝新しい依頼が貼り出される時間帯はとうに過ぎ、カズがギルド本部に着く頃には、一時間もすればお昼休憩となる時間になっていた。
特に代わり映えのない事務仕事をしながら、翌日の休暇を待ち遠しく、後輩の教育をするサイネリアに呼び出しが掛かる。
ギルド一階の受付に下りると、第6皇女お抱えとなっているAランク冒険者のカズが来ていた。
カズには急ぎで短期の依頼や、長い間放置された塩漬け依頼を受けてもらったりと、サイネリアだけではなくギルド本部としても、ありがたい冒険者になっていた。
元々第六皇女の紹介で来た冒険者なので、表向き無下になんて出来なかったのだが、今となっては一冒険者としてとても頼りにしていた。
多少の問題(最近ではフジの件など)はあったが、差し引いてもギルド本部としてプラスになっている……ハズ。
サイネリアは何時ものように個室へと案内し、カズから灼熱と極寒のダンジョンのダンジョンマップを受け取り、書き込まれた内容を確認をする。
「え! あぁ…そっかぁ……」
ダンジョンマップを机の上に置き、サイネリアは項垂れた。
「マップの書き方が悪かった? それとも、もっと細かく通路を調べてから、奥に行くべきだったとか?」
「いえいえ、書き方もこれで大丈夫です。他の方は、もっと雑に書かれるので十分です。ただ……」
言葉の最後にただと付く時点で、全然大丈夫じゃないと思ったカズは、後から何か言われるくらいなら、今言われた方がいいとサイネリアに聞いた。
「ただ、とは?」
「かなり奥まで探索すると予測はしてたんですが、なんですかマグマの川って」
「そのまんま、マグマが流れて川なんだけど」
「マグマがあるのはわかって…そうではなく、どうやって短期間で底までたどり着いたんですか!」
「マップに危険な縦穴があるって書き込んであるでしょ。そこを通っ…(しまった。口が滑った)」
「危険なのに何で通るんですか! って言うか、それって落ちたんじゃないの!?」
「そ、そう。モグラのモンスターから離れる時に足を滑らせて(そういう事にしておこう。飛翔魔法を使ってなんて言ったら、よけいに突っ込まれるだろうし、落ちたようなもんだから間違ってるわけでもない…と思う)」
「それを簡単に……も、もういいです。それはそれとして、暑さはどうしたんですか? 寒い場所なら多く着こむなり、焚き火をするなりで耐えられますけど。何かアイテムでも?」
「そこはまあ、ちょっとした工夫でなんとか」
「その工ふ…」
「それよりモンスターの素材を回収してきたんだ。それと冒険者だと思える白骨の一部と、遺品を回収した。それも渡したい」
「…そうですか、わかりました。では、倉庫に行きましょう」
個室を出た二人は、何時ものように地下から倉庫へと移動する。
灼熱と極寒のダンジョンで消息が不明になっている冒険者の誰かかを判別可能かは分からないが、それでも特定が出来れば遺族に遺品を渡せると、サイネリアは言ってきた。
この様な事をする冒険者は殆どおらず、冒険者は自己責任が当たり前なので、余程高ランクか遺族が豪商や貴族でもない限り、依頼先で行方不明になれば死んだとみなされ、ギルドがわざわざ捜索をする事はないのだと。
家族や友人らが捜索依頼出せば別だが、冒険者の家族もそういった事態が起きるは知っており、覚悟している方が多い。
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