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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
521 猛毒大蛇の討伐 と お詫びとお礼の品
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カズとヘルバイパーは互いに相手の動きに見て、次の出方を窺う。
先に動いたのはヘルバイパーは一定の距離を保ち、カズの周りをぐるぐると回り出した。
「さて、どうしてものか(デススペルを使えば瞬時に倒せるが、サイネリアにどうやって倒したか聞かれと面倒だからな)」
倒す方法を考えていると、ぐるぐるとカズの周りを回っていたヘルバイパーが方向を変え、大口を開けてカズに飛び掛かった。
「とりあえず捕まえるか〈アースハンド〉」
飛び掛かるヘルバイパーの真下から、土で出来た巨大な拳が現れて、ヘルバイパーの顎をアッパーカット。
開いていた大口が強制的に閉じて、仰け反るようにしてヘルバイパーは吹っ飛ばされた。
カズはそのまま土の巨大な手を操り、ヘルバイパーを掴みに掛かる。
だがヘルバイパーは空中で胴をくねらせ、吹っ飛ばされた勢いを尻尾へと伝えて、土の巨大な手に狙いを定める。
勢いが乗ったヘルバイパーの尻尾は、土の巨大な手を砕く。
「タフな蛇だな」
分が悪いと感じ取ったヘルバイパーだったが、穴を掘って逃げようとは考えなかった。
それだと地中に潜ろうとした時に、確実の捕まると感じていた。
ならば盆地の外に通じている、潜伏していた穴からと考えて動いた。
これまでの戦闘で、俊敏さなら自分の方が上だと考えての行動だった。
「どこに……! 隠れていた穴か」
カズはヘルバイパーを追い掛けながら、源流の森のダンジョンで使った火燐刀のトレカを【アイテムボックス】から出して、魔力を込め実体化させた。
潜伏していた穴を見付けると、ヘルバイパーは大きく跳ね上がり穴へと飛び込む。
口先が穴に入ると、ドーッンという地響き共に、ヘルバイパーが地面に叩き付けられた。
潜伏していた穴の深さは、何故か数十センチしかなかった。
ヘルバイパーは気付かなかった。
後を追い掛けて来ていると思っていたカズが先回りをして〈ストーンウォール〉を使い穴を塞いでいた事に。
周囲には長い草が生えているため、気が付かなかったのだろう。
ヘルバイパー自身が潜伏するために長い草が生える場所を選んだのが、結果逃げる際の仇となってしまった。
突然の事で脳震盪を起こして動けなくなったヘルバイパーの首に、魔力の込められて刃紋が真紅になった火燐刀が振り下ろされた。
ヘルバイパーの落ちた首は動きを止めるが目だけギョロリと動き、胴はバタバタと激しく動いていた。
だがそれも糸が切れたように、ピタリと全てが動かなくなった。
切り口は火燐刀の効果で焼け焦げているが、他から猛毒が流れ出してしまう可能性があったので、カズはすぐにヘルバイパーを【アイテムボックス】にしまった。
「ふぅ……ここには来ないように言っておいたろ。ヘルバイパーがあんたらに気付いたら死んでたぞ(まあ、そうはならないようにはするけど)」
カズは山中に視線を向けて大声で話すと、木の陰から二人の村人が姿を現した。
カズは二人の村人の所に移動する。
「どうしてここに来たのか」
「もしかしたらAランクの冒険者を装い、作物を狙う者かと思って」
冒険者ギルドの依頼書と、Aランクのギルドカードを村で提示していたのにも関わらず、忠告を聞かないどころか偽物と疑い、危険な場所へ来た事にカズは気分を悪くする。
文句を言うのは村に戻ってからにしようと、カズは怒る気持ちを落ち着かせる。
村に戻って報告をする前に、二人の村人には畑と作物の被害状況と、山と畑の一部がヘルバイパーとの戦闘で荒れてしまった事を確認させた。
そして村の代表に討伐完了の報告と共に、盆地の被害と、村人が忠告を無視して来た事について話した。
村からお礼とお詫びだと黒糖を貰い、更に今回の戦闘で倒れたり折れてしまったので良ければと、後日黒糖を送ってくれる事になった。
依頼を終えたカズは帝都南部の魔導列車の駅がある箱町に移動し、毒液が付いて燃やした上着の代わりを探して買い、翌日の帝都中央行きの魔導列車に乗った。
帝都の中央駅に到着し、その足で冒険者ギルド本部へと行き、サイネリアに報告をして倉庫兼研究所に移動して回収したモンスターと、ヘルバイパーの凍らせた毒液を【アイテムボックス】から出して渡した。
「お疲れ様でした。ヘルバイパーの毒液だけを採取出来たのは、とても良い成果です。これで血清を作る研究がはかどります」
「ヘルバイパーが大蛇だとは聞いてなかった」
「あら、忘れましたか? でも、カズさんなら大丈夫だと思ってました」
「情報があやふやなのは、レオラ様譲りなのか?」
「そんな事は、たまたまです。しかしわたしも、あそこまで大きいとは思いませんでした。情報だと5メートルから、大きくても8メートルくらいだったんですが」
「なんだって? それも先に言ってくれよ! 少なくとも12メートル以上だぞ」
「反省してます、申し訳ございません。何せヘルバイパーの情報は、少ないものでしたので。血清も完全な物は出来てなくて」
「だからそれを先に言えって。おかけで上着を買い替える事になった」
「そう言えば出発した日と、着ている服が違いますね。下町の作業着といった感じで、似合ってますよ。イメチェンですか?」
「ヘルバイパーの毒液を受けた上着を燃やして処分したから、箱町で適当に買ったんだ。あと、それ褒めてないだろ。下町のおじさん風とか」
「そこまでは言って……ん? ちょっと待ってください。少量で死に至る猛毒を受けたんですか!」
「だから服にかすったんで、すぐに脱いで燃やしたって言ったろ。捨てた服から毒液が土に染み込んで、畑に被害が出たら大変だから燃やしたの。噴出した毒液を凍らせて回収したのも、それが理由」
「服だけ? 肌には?」
「左腕にちょっとだけ」
「見せて!」
サイネリアはカズの左腕を見るために、上着を無理矢理脱がせた。
「ちょッ……火傷したみたいに、色が変わってるじゃない!」
「元々毒の耐性もあるし、すぐに解毒したから大丈夫。ただ跡が残ってるだけだから、その内に消えるよ」
「は? ヘルバイパーに耐える毒の耐性? これはカズさんの全てを調べる必要がありますね。血も魔力も、そちらも……」
サイネリアの視線が、カズの下半身へと向く。
「どこ見てんのさッ! 却下だ、却下ッ! そんな事言うなら、もう二度と依頼は受けないからな! 報酬はギルドに貯蓄しておいてくれッ!」
見の危険を感じたカズは、サイネリアから逃げる様にしてギルド本部を出て、川沿いの家に向かった。
時間的にビワはレオラの屋敷で使用人の仕事をして、川沿いの家にはアレナリアとレラが二人だけの筈。
数日ぶりに川沿いの家に戻ると、アレナリアとレラだけが居たのだが、リビングでクッキーを食い散らかしてソファーで昼寝していた。
しかもカズが入って来た事にも気付かず起きる気配もない。
「この二人は……」
だらしない二人を怒鳴って起こすのは簡単だが、ここは黙って散らかってるリビングを片付け、ビワが戻るまで三階の自分が使う寝室に居る事にした。
ビワが仕事を終えてレオラの屋敷から戻る一時間程前に目を覚ました二人は、寝る前に食べていた筈のクッキーが無く、今日は自分達で片付けたのだったかと話していた。
「オレガ留守の間は、いつもこうなのか?」
「カ、カズ! いつ戻って来たの?」
「いつじゃないだろ。俺が戻って来た事にも気付かずに、ソファーでぐうすかと。それでレラの護衛が出来るのか?」
「ごめんなさい。で、でも一緒にレラと居たから」
「二人して食い散らかしてか?」
「全然。ほら、散らかってないでしょ」
「あちし達がいつまでも、そんなにだらしないわけないじゃん」
「二人が寝ている間に、テーブルの上は俺が片付けた」
「ッ!」
「はうッ!」
この後ビワが帰って来るまで、アレナリアとレラにはクッキーのカスが落ちているリビングの掃除と、風呂場の掃除を命じた。
断るなら夕食は抜きだ、と言って。
掃除はレラがリビングの床を、アレナリアが風呂場の掃除に取り掛かった。
アレナリアに楽をさせないように、魔法で掃除するのは禁止させた。
クリアやクリーンを使うと、数分も掛からないから仕置きにならない。
先に動いたのはヘルバイパーは一定の距離を保ち、カズの周りをぐるぐると回り出した。
「さて、どうしてものか(デススペルを使えば瞬時に倒せるが、サイネリアにどうやって倒したか聞かれと面倒だからな)」
倒す方法を考えていると、ぐるぐるとカズの周りを回っていたヘルバイパーが方向を変え、大口を開けてカズに飛び掛かった。
「とりあえず捕まえるか〈アースハンド〉」
飛び掛かるヘルバイパーの真下から、土で出来た巨大な拳が現れて、ヘルバイパーの顎をアッパーカット。
開いていた大口が強制的に閉じて、仰け反るようにしてヘルバイパーは吹っ飛ばされた。
カズはそのまま土の巨大な手を操り、ヘルバイパーを掴みに掛かる。
だがヘルバイパーは空中で胴をくねらせ、吹っ飛ばされた勢いを尻尾へと伝えて、土の巨大な手に狙いを定める。
勢いが乗ったヘルバイパーの尻尾は、土の巨大な手を砕く。
「タフな蛇だな」
分が悪いと感じ取ったヘルバイパーだったが、穴を掘って逃げようとは考えなかった。
それだと地中に潜ろうとした時に、確実の捕まると感じていた。
ならば盆地の外に通じている、潜伏していた穴からと考えて動いた。
これまでの戦闘で、俊敏さなら自分の方が上だと考えての行動だった。
「どこに……! 隠れていた穴か」
カズはヘルバイパーを追い掛けながら、源流の森のダンジョンで使った火燐刀のトレカを【アイテムボックス】から出して、魔力を込め実体化させた。
潜伏していた穴を見付けると、ヘルバイパーは大きく跳ね上がり穴へと飛び込む。
口先が穴に入ると、ドーッンという地響き共に、ヘルバイパーが地面に叩き付けられた。
潜伏していた穴の深さは、何故か数十センチしかなかった。
ヘルバイパーは気付かなかった。
後を追い掛けて来ていると思っていたカズが先回りをして〈ストーンウォール〉を使い穴を塞いでいた事に。
周囲には長い草が生えているため、気が付かなかったのだろう。
ヘルバイパー自身が潜伏するために長い草が生える場所を選んだのが、結果逃げる際の仇となってしまった。
突然の事で脳震盪を起こして動けなくなったヘルバイパーの首に、魔力の込められて刃紋が真紅になった火燐刀が振り下ろされた。
ヘルバイパーの落ちた首は動きを止めるが目だけギョロリと動き、胴はバタバタと激しく動いていた。
だがそれも糸が切れたように、ピタリと全てが動かなくなった。
切り口は火燐刀の効果で焼け焦げているが、他から猛毒が流れ出してしまう可能性があったので、カズはすぐにヘルバイパーを【アイテムボックス】にしまった。
「ふぅ……ここには来ないように言っておいたろ。ヘルバイパーがあんたらに気付いたら死んでたぞ(まあ、そうはならないようにはするけど)」
カズは山中に視線を向けて大声で話すと、木の陰から二人の村人が姿を現した。
カズは二人の村人の所に移動する。
「どうしてここに来たのか」
「もしかしたらAランクの冒険者を装い、作物を狙う者かと思って」
冒険者ギルドの依頼書と、Aランクのギルドカードを村で提示していたのにも関わらず、忠告を聞かないどころか偽物と疑い、危険な場所へ来た事にカズは気分を悪くする。
文句を言うのは村に戻ってからにしようと、カズは怒る気持ちを落ち着かせる。
村に戻って報告をする前に、二人の村人には畑と作物の被害状況と、山と畑の一部がヘルバイパーとの戦闘で荒れてしまった事を確認させた。
そして村の代表に討伐完了の報告と共に、盆地の被害と、村人が忠告を無視して来た事について話した。
村からお礼とお詫びだと黒糖を貰い、更に今回の戦闘で倒れたり折れてしまったので良ければと、後日黒糖を送ってくれる事になった。
依頼を終えたカズは帝都南部の魔導列車の駅がある箱町に移動し、毒液が付いて燃やした上着の代わりを探して買い、翌日の帝都中央行きの魔導列車に乗った。
帝都の中央駅に到着し、その足で冒険者ギルド本部へと行き、サイネリアに報告をして倉庫兼研究所に移動して回収したモンスターと、ヘルバイパーの凍らせた毒液を【アイテムボックス】から出して渡した。
「お疲れ様でした。ヘルバイパーの毒液だけを採取出来たのは、とても良い成果です。これで血清を作る研究がはかどります」
「ヘルバイパーが大蛇だとは聞いてなかった」
「あら、忘れましたか? でも、カズさんなら大丈夫だと思ってました」
「情報があやふやなのは、レオラ様譲りなのか?」
「そんな事は、たまたまです。しかしわたしも、あそこまで大きいとは思いませんでした。情報だと5メートルから、大きくても8メートルくらいだったんですが」
「なんだって? それも先に言ってくれよ! 少なくとも12メートル以上だぞ」
「反省してます、申し訳ございません。何せヘルバイパーの情報は、少ないものでしたので。血清も完全な物は出来てなくて」
「だからそれを先に言えって。おかけで上着を買い替える事になった」
「そう言えば出発した日と、着ている服が違いますね。下町の作業着といった感じで、似合ってますよ。イメチェンですか?」
「ヘルバイパーの毒液を受けた上着を燃やして処分したから、箱町で適当に買ったんだ。あと、それ褒めてないだろ。下町のおじさん風とか」
「そこまでは言って……ん? ちょっと待ってください。少量で死に至る猛毒を受けたんですか!」
「だから服にかすったんで、すぐに脱いで燃やしたって言ったろ。捨てた服から毒液が土に染み込んで、畑に被害が出たら大変だから燃やしたの。噴出した毒液を凍らせて回収したのも、それが理由」
「服だけ? 肌には?」
「左腕にちょっとだけ」
「見せて!」
サイネリアはカズの左腕を見るために、上着を無理矢理脱がせた。
「ちょッ……火傷したみたいに、色が変わってるじゃない!」
「元々毒の耐性もあるし、すぐに解毒したから大丈夫。ただ跡が残ってるだけだから、その内に消えるよ」
「は? ヘルバイパーに耐える毒の耐性? これはカズさんの全てを調べる必要がありますね。血も魔力も、そちらも……」
サイネリアの視線が、カズの下半身へと向く。
「どこ見てんのさッ! 却下だ、却下ッ! そんな事言うなら、もう二度と依頼は受けないからな! 報酬はギルドに貯蓄しておいてくれッ!」
見の危険を感じたカズは、サイネリアから逃げる様にしてギルド本部を出て、川沿いの家に向かった。
時間的にビワはレオラの屋敷で使用人の仕事をして、川沿いの家にはアレナリアとレラが二人だけの筈。
数日ぶりに川沿いの家に戻ると、アレナリアとレラだけが居たのだが、リビングでクッキーを食い散らかしてソファーで昼寝していた。
しかもカズが入って来た事にも気付かず起きる気配もない。
「この二人は……」
だらしない二人を怒鳴って起こすのは簡単だが、ここは黙って散らかってるリビングを片付け、ビワが戻るまで三階の自分が使う寝室に居る事にした。
ビワが仕事を終えてレオラの屋敷から戻る一時間程前に目を覚ました二人は、寝る前に食べていた筈のクッキーが無く、今日は自分達で片付けたのだったかと話していた。
「オレガ留守の間は、いつもこうなのか?」
「カ、カズ! いつ戻って来たの?」
「いつじゃないだろ。俺が戻って来た事にも気付かずに、ソファーでぐうすかと。それでレラの護衛が出来るのか?」
「ごめんなさい。で、でも一緒にレラと居たから」
「二人して食い散らかしてか?」
「全然。ほら、散らかってないでしょ」
「あちし達がいつまでも、そんなにだらしないわけないじゃん」
「二人が寝ている間に、テーブルの上は俺が片付けた」
「ッ!」
「はうッ!」
この後ビワが帰って来るまで、アレナリアとレラにはクッキーのカスが落ちているリビングの掃除と、風呂場の掃除を命じた。
断るなら夕食は抜きだ、と言って。
掃除はレラがリビングの床を、アレナリアが風呂場の掃除に取り掛かった。
アレナリアに楽をさせないように、魔法で掃除するのは禁止させた。
クリアやクリーンを使うと、数分も掛からないから仕置きにならない。
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