515 / 788
五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
497 回収したモンスターの受け渡し
しおりを挟む
一階が受付で、二階と地下一階が素材の買い取り所。
三階から上が研究施設となっている。
地下二階から下は、大型の素材置き場として使われている。
今回はモンスターその物を素材として持ってきているので、直接ギルド本部の地下二階から、大型の素材置き場に移動している。
地下通路を通り、頑丈な作りの大きな扉を抜けると、天井まで20メートルはある広い空間に出た。
倉庫の一角に重い荷物を運ぶための道具や台車が置いてあるだけで、他に素材らしき物は一つも置いてない。
「何も無いな」
「現在大きな素材は殆ど解体してしまい、この様にがらんとしてます。そのため、地方の倉庫から持って来ようという話になってるんですが、中々運搬を引き受けてくれる方がいなくて、この有り様なんです」
「ほう、運搬か」
この後レオラが何を言うか分かる気がしたカズだったが、自分から言い出さない方がいいと、黙っておいた。
「ご覧の通りです。ですので、こちらでしたら十分かと」
「これだけ広ければ大丈夫です。じゃあ出してますね」
カズは【アイテムボックス】から、回収してきた全てのグラトニィ・ターマイトを出した。
「あとあれが卵で、これがクイーン・マザーの魔石です」
「そ、想像してたよりも、かなり大きいですね。魔石も50センチくらいありますね。一度にこれだけの素材を持ち込む事は、レオラ様でもありませんでした」
サイネリアは最大のグラトニィ・ターマイト・クイーン・マザーと、その魔石を見て驚いていた。
アレナリアとビワも実物を見たのは初めてで、少し引いていた。
アスターに至っては、レオラの屋敷で見せられたグラトニィ・ターマイト・ポーンより、遥かに大きい個体を目にし、若干青ざめているようだった。
「これで〝ユウヒの片腕〟パーティーを登録出来るだろ」
「一応鑑定をしてみますが、これだけの実績があれば大丈夫かと思います」
「ならあとはサイネリアに任せる。買い取り金は、全部カズに渡してくれ」
「いいんですか?」
「構わない」
「あ! もう一つ別のモンスターの素材があるんですが、それも買い取ってもらえますか?」
「大丈夫ですが、どんなものですか?」
「大百足です」
「大百足ですか。大丈夫ですが、特に珍しいモンスターでもありませんし、そちらは大した金額にはなりませんよ」
「大百足……それはあれか、ダンジョンでの」
「やっぱり知ってましたか(バレてるなら、遠慮なく出せる。どうせいつかは売ろうと思ってたんだ)」
「ミゼットから聞いた話が本当なら、ただの大百足じゃないぞ。サイネリア」
「ミゼット様から聞いたと言いますと、少し前噂にあった特殊個体ですか?」
「それだ。出してみろカズ」
「ならそっちに出します(ここなら他の冒険者や職員がいないから、悪目立ちすることはないだろ。レオラの担当者なら、勝手に話したりはしないだろうし。たぶん)」
以前職人の街クラフトに行った時に、ヤトコを探す目的で入ったダンジョンに居た、住壁鉱食大百足の回収した素材を【アイテムボックス】出した。
「これがそうか」
レオラは表面を軽く叩き、その硬さを確認した。
「生半可な武器じゃ傷も付けられんだろ」
レオラの反応を見て、サイネリアも出された素材を触り確かめる。
「これは……調べてみないとわかりませんので、三日後に来ていただけますか。それまでに、グラトニィ・ターマイトの方も終わらせておきます」
「わかりました(これで三ヶ月くらい暮らせるお金が入ればいいんだけど)」
地下二階の倉庫からギルド本部に戻り、アレナリア以外の三人のギルドカードをサイネリアに渡して、パーティー〝ユウヒの片腕〟の仮登録が完了した。
本登録は渡した素材の鑑定が終わってからの判断ということになった。
グラトニィ・ターマイトと住壁鉱食大百足が大したモンスターではないと判断されれば、一ヶ月間の仮登録のままとなる。
期間内に新たな成果を出さなければ、仮登録も無くなり、帝都の冒険者ギルド本部では依頼を受けられなくなるのだと。
手短な説明をサイネリアから聞き終えると、倉庫に行く前レオラが頼んでいた馬車が用意出来たと連絡が来た。
馬車に乗り冒険者ギルド本部を後にした六人は、レオラが以前に住んでいた家に向かった。
「ここ数日見てきたけど、前にアレナリアに聞いてた話とかなり違うな。帝国はもっと危険と言うか、冒険者も野蛮な連中が多いと聞いてた」
「私もそう思ってた」
カズは帝都に実際に来て、他より発展した都市を見て感じた事を、アレナリアに耳打ちした。
狭い馬車内では小声でも話すも、レオラにはハッキリと聞こえていた。
「おいおい、いつの話をしてるだ?」
「古い資料だったから、少なくとも八十年以上前かしら」
「帝国はオリーブ王国との貿易も交流も殆どない。フギ国やトカ国の商人連中なら少しはあるだろうが、情報がそこまで古いとは」
カズ達の帝国に対する知識がかなり昔のものだと、レオラは呆れてしまった。
「国交を開いたりはしないのですか?」
「帝国からだと、大峡谷が障害だ。オリーブ王国からだと、砂漠があるだろ」
「帝国と王国では距離もあり、安全で速く移動出来る手段でもないと難しいと言うことですね」
「西の端にあるオリーブ王国から来る者は少ない。お前達には是非とも旅の話をじっくり聞きたいものだ」
「き、機会があれば(とは言うが、なくていい)」
少しすると馬車が止まり、六人は掃除の終えたレオラの元住まいに向かった。
建物に入るとアレナリアが一階のカーテンと窓を、ビワが二階にカズが三階に上がり、カーテンと窓を開けた。
換気を終えて一階に戻ると、レオラはリビングのソファーに座り部屋の中を見回していた。
「しかしきれいになった。荒れてた庭も、元通りだ」
「幾つかの染みや傷はそのままにしてあります」
「汚れがキツくて取れなかったのか?」
「レオラ様の思い出があるのかもと、カズが言ったので。傷も直すにしても、レオラ様に聞いてからにしようと」
「わざわざそんなことを……まあ確かに、思い出すこともあるか」
レオラは床にある染みと、柱にある傷に視線を移し微笑んだ。
「気にならなければ、傷や染みはそのままにしておいてくれ」
「消さなくて正解だったわね。カズ」
「ああ(誰でも昔を振り返る事がある。善しか悪しかは人それぞれ、レオラはどうだろう。俺は……)」
カズは窓から外の川を眺め、ふと元の世界の自宅を思い出した。
ビワは遠い目をするカズが気になり、そっと手を取りって顔を見た。
「カズさん?」
「ん、どうしたのビワ?」
「カズさんが、何となく寂しそうに見えて」
「そう見えた? 大丈夫なんともないよ(不思議とこういうのに、ビワは鋭いんだよな)」
「ビワ~、お昼を買いに行って来いってレオラさまが」
「すまないが、アレナリアと行って来てくれ。場所はアスターの話した。歩いて十分程度だ」
「あ…はい」
レオラに頼まれて、アレナリアとビワはアスターの案内で、昼食を買いに出掛けた。
レラも付いて行こうとしたが、カズが話があると残らせた。
フェアリーについてレオラに聞く良い機会だと思ったのと、ラプフからレオラ宛の手紙をアレナリアが渡したのを思い出したからだ。
「なんだ。アタシと二人きりだと、困ることでもあるのか?」
「レラ…フェアリーについて聞きたいことがあったんだ。ラプフさんからレオラ宛の手紙を読んだんだろ」
レオラの冗談を軽く流し、カズは本題に入る。
「つれないなぁ。アタシは女として、そんなに魅力ないか?」
レオラは自分の胸を両腕で寄せて、谷間が余裕で出来るくらいはあるぞとカズに見せる。
一瞬視線をレオラの胸元に向けるが、すぐにそっぽを向き話を続ける。
「ラプフさんの同郷で、コンルさんてのが帝都に居ると思うが、連絡とってもらいたい」
「皇女の胸より情報が優先か」
「はいはい。立派なバストですね。それで連絡はとれるのか?」
「カズは小さいめの方が好みか。アレナリアは見た通りだが、ビワもそれほど大きくは…」
「俺の好みはどうでもいいから、コンルさんについて教えてもらえないか!」
軽いため息を一つ吐き、レオラは胸を寄せていた両腕を戻し、コンルについて話した。
三階から上が研究施設となっている。
地下二階から下は、大型の素材置き場として使われている。
今回はモンスターその物を素材として持ってきているので、直接ギルド本部の地下二階から、大型の素材置き場に移動している。
地下通路を通り、頑丈な作りの大きな扉を抜けると、天井まで20メートルはある広い空間に出た。
倉庫の一角に重い荷物を運ぶための道具や台車が置いてあるだけで、他に素材らしき物は一つも置いてない。
「何も無いな」
「現在大きな素材は殆ど解体してしまい、この様にがらんとしてます。そのため、地方の倉庫から持って来ようという話になってるんですが、中々運搬を引き受けてくれる方がいなくて、この有り様なんです」
「ほう、運搬か」
この後レオラが何を言うか分かる気がしたカズだったが、自分から言い出さない方がいいと、黙っておいた。
「ご覧の通りです。ですので、こちらでしたら十分かと」
「これだけ広ければ大丈夫です。じゃあ出してますね」
カズは【アイテムボックス】から、回収してきた全てのグラトニィ・ターマイトを出した。
「あとあれが卵で、これがクイーン・マザーの魔石です」
「そ、想像してたよりも、かなり大きいですね。魔石も50センチくらいありますね。一度にこれだけの素材を持ち込む事は、レオラ様でもありませんでした」
サイネリアは最大のグラトニィ・ターマイト・クイーン・マザーと、その魔石を見て驚いていた。
アレナリアとビワも実物を見たのは初めてで、少し引いていた。
アスターに至っては、レオラの屋敷で見せられたグラトニィ・ターマイト・ポーンより、遥かに大きい個体を目にし、若干青ざめているようだった。
「これで〝ユウヒの片腕〟パーティーを登録出来るだろ」
「一応鑑定をしてみますが、これだけの実績があれば大丈夫かと思います」
「ならあとはサイネリアに任せる。買い取り金は、全部カズに渡してくれ」
「いいんですか?」
「構わない」
「あ! もう一つ別のモンスターの素材があるんですが、それも買い取ってもらえますか?」
「大丈夫ですが、どんなものですか?」
「大百足です」
「大百足ですか。大丈夫ですが、特に珍しいモンスターでもありませんし、そちらは大した金額にはなりませんよ」
「大百足……それはあれか、ダンジョンでの」
「やっぱり知ってましたか(バレてるなら、遠慮なく出せる。どうせいつかは売ろうと思ってたんだ)」
「ミゼットから聞いた話が本当なら、ただの大百足じゃないぞ。サイネリア」
「ミゼット様から聞いたと言いますと、少し前噂にあった特殊個体ですか?」
「それだ。出してみろカズ」
「ならそっちに出します(ここなら他の冒険者や職員がいないから、悪目立ちすることはないだろ。レオラの担当者なら、勝手に話したりはしないだろうし。たぶん)」
以前職人の街クラフトに行った時に、ヤトコを探す目的で入ったダンジョンに居た、住壁鉱食大百足の回収した素材を【アイテムボックス】出した。
「これがそうか」
レオラは表面を軽く叩き、その硬さを確認した。
「生半可な武器じゃ傷も付けられんだろ」
レオラの反応を見て、サイネリアも出された素材を触り確かめる。
「これは……調べてみないとわかりませんので、三日後に来ていただけますか。それまでに、グラトニィ・ターマイトの方も終わらせておきます」
「わかりました(これで三ヶ月くらい暮らせるお金が入ればいいんだけど)」
地下二階の倉庫からギルド本部に戻り、アレナリア以外の三人のギルドカードをサイネリアに渡して、パーティー〝ユウヒの片腕〟の仮登録が完了した。
本登録は渡した素材の鑑定が終わってからの判断ということになった。
グラトニィ・ターマイトと住壁鉱食大百足が大したモンスターではないと判断されれば、一ヶ月間の仮登録のままとなる。
期間内に新たな成果を出さなければ、仮登録も無くなり、帝都の冒険者ギルド本部では依頼を受けられなくなるのだと。
手短な説明をサイネリアから聞き終えると、倉庫に行く前レオラが頼んでいた馬車が用意出来たと連絡が来た。
馬車に乗り冒険者ギルド本部を後にした六人は、レオラが以前に住んでいた家に向かった。
「ここ数日見てきたけど、前にアレナリアに聞いてた話とかなり違うな。帝国はもっと危険と言うか、冒険者も野蛮な連中が多いと聞いてた」
「私もそう思ってた」
カズは帝都に実際に来て、他より発展した都市を見て感じた事を、アレナリアに耳打ちした。
狭い馬車内では小声でも話すも、レオラにはハッキリと聞こえていた。
「おいおい、いつの話をしてるだ?」
「古い資料だったから、少なくとも八十年以上前かしら」
「帝国はオリーブ王国との貿易も交流も殆どない。フギ国やトカ国の商人連中なら少しはあるだろうが、情報がそこまで古いとは」
カズ達の帝国に対する知識がかなり昔のものだと、レオラは呆れてしまった。
「国交を開いたりはしないのですか?」
「帝国からだと、大峡谷が障害だ。オリーブ王国からだと、砂漠があるだろ」
「帝国と王国では距離もあり、安全で速く移動出来る手段でもないと難しいと言うことですね」
「西の端にあるオリーブ王国から来る者は少ない。お前達には是非とも旅の話をじっくり聞きたいものだ」
「き、機会があれば(とは言うが、なくていい)」
少しすると馬車が止まり、六人は掃除の終えたレオラの元住まいに向かった。
建物に入るとアレナリアが一階のカーテンと窓を、ビワが二階にカズが三階に上がり、カーテンと窓を開けた。
換気を終えて一階に戻ると、レオラはリビングのソファーに座り部屋の中を見回していた。
「しかしきれいになった。荒れてた庭も、元通りだ」
「幾つかの染みや傷はそのままにしてあります」
「汚れがキツくて取れなかったのか?」
「レオラ様の思い出があるのかもと、カズが言ったので。傷も直すにしても、レオラ様に聞いてからにしようと」
「わざわざそんなことを……まあ確かに、思い出すこともあるか」
レオラは床にある染みと、柱にある傷に視線を移し微笑んだ。
「気にならなければ、傷や染みはそのままにしておいてくれ」
「消さなくて正解だったわね。カズ」
「ああ(誰でも昔を振り返る事がある。善しか悪しかは人それぞれ、レオラはどうだろう。俺は……)」
カズは窓から外の川を眺め、ふと元の世界の自宅を思い出した。
ビワは遠い目をするカズが気になり、そっと手を取りって顔を見た。
「カズさん?」
「ん、どうしたのビワ?」
「カズさんが、何となく寂しそうに見えて」
「そう見えた? 大丈夫なんともないよ(不思議とこういうのに、ビワは鋭いんだよな)」
「ビワ~、お昼を買いに行って来いってレオラさまが」
「すまないが、アレナリアと行って来てくれ。場所はアスターの話した。歩いて十分程度だ」
「あ…はい」
レオラに頼まれて、アレナリアとビワはアスターの案内で、昼食を買いに出掛けた。
レラも付いて行こうとしたが、カズが話があると残らせた。
フェアリーについてレオラに聞く良い機会だと思ったのと、ラプフからレオラ宛の手紙をアレナリアが渡したのを思い出したからだ。
「なんだ。アタシと二人きりだと、困ることでもあるのか?」
「レラ…フェアリーについて聞きたいことがあったんだ。ラプフさんからレオラ宛の手紙を読んだんだろ」
レオラの冗談を軽く流し、カズは本題に入る。
「つれないなぁ。アタシは女として、そんなに魅力ないか?」
レオラは自分の胸を両腕で寄せて、谷間が余裕で出来るくらいはあるぞとカズに見せる。
一瞬視線をレオラの胸元に向けるが、すぐにそっぽを向き話を続ける。
「ラプフさんの同郷で、コンルさんてのが帝都に居ると思うが、連絡とってもらいたい」
「皇女の胸より情報が優先か」
「はいはい。立派なバストですね。それで連絡はとれるのか?」
「カズは小さいめの方が好みか。アレナリアは見た通りだが、ビワもそれほど大きくは…」
「俺の好みはどうでもいいから、コンルさんについて教えてもらえないか!」
軽いため息を一つ吐き、レオラは胸を寄せていた両腕を戻し、コンルについて話した。
2
お気に入りに追加
621
あなたにおすすめの小説
世界⇔異世界 THERE AND BACK!!
西順
ファンタジー
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
週一、不定期投稿していきます。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる