498 / 788
五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
480 レオラの住む屋敷へ
しおりを挟む
《 同日の昼少し前 》
シックス・タウン外壁の外にゲートで移動し、町の出入りを警備する兵士に、カズのギルドカードを見せて町の中に入った。
あまり濡れてなかったカズとビワを見て、不思議に思うところもあったようだったが、町周辺では雨が降り始めてからそう時間は経ってなかったので、怪しまれる事はなかった。
前日先に来たアレナリアが、後から仲間がやって来るとでも言ってくれていたのか、町に入る際に、特に質問されたり警戒されるような事もなかった。
まだ小雨のうちに駅に行き、帝都方面の魔導列車が来る時間を駅員に確かめる。
シックス・タウンから直で帝都中心部に行く魔導列車は、三日後の朝になるらしい。
急ぐのであれば、二時間後に来る帝都とは逆方向の魔導列車に乗り、ウエスト・ファームで降りて翌日に来る帝都のセントラル・ステーション行きに魔導列車に乗るのが、一番早いとのことだった。
この時点でまだアレナリアから念話は来ず、降りる駅も不明。
ガザニアが帝都中心部と言っていたことから、駅員が言うセントラル・ステーションの可能性は高いが確定ではない。
アレナリアから念話がないのは、二人が前日途中下車して、何処かの街で一泊し、今朝目的に向けて魔導列車に乗り、まだ降りてない可能性もあった。
宿泊施設が殆どないシックス・タウンで、三日後に来る魔導列車を待つ気には慣れず、遠回りになるのを覚悟して、二時間後に来る魔導列車に乗ることに決まった。
手持ちの帝国貨幣の残金を考えると、明日の朝乗り換える魔導列車は、三等車にしなければ厳しいかも知れなかった。
かと言って、この後乗る魔導列車を三等車にすると、ウエスト・ファームまでとは言え、ビワには負担になるとカズは考えて、二等車の乗車券を購入した。
魔導列車が到着するまで、他の乗客がいないホームで、長椅子に座り待っていると、ビワが沈んだ表情をしていた。
「ねぇビワ。また自分が迷惑掛けたとか考えてるっしょ?」
「……」
レラの言葉を聞き、ゆっくりと頷いて肯定するビワ。
「あれはガザニアっちがダメだと、あちしでもわかるよ。それに気付いてたカズは、早くビワを休ませてあげないのがもっとダメダメだったと、あちしは思うなあ」
村を出発してら肩掛け鞄の中で、ずっと楽をしていただけのレラの言葉が、いつものどうでも良い戯れ言とは違い、カズの耳にハッキリと入り込み、胸にグサりと刺さる。
「耳が痛いな。今回はレラの言う通り」
「カズも反省してるって。だからビワは顔を上げる。暗い顔してるなら、起こした時みたいに、尻尾をむぎゅッてするよ。むぎゅッて」
「……ありがとうレラ。でも尻尾はやめてね」
「尻尾じゃなければいいのか、なぁ~? にっちっち」
レラは手をにぎにぎしながら、ゆっくりとビワに近付く。
その先にあるのはビワの胸。
ビワは両腕を組んで胸を隠し、レラから体を背ける。
「やめんか! セクハラ、レラ改め、セクレラ。こっちに座って、昼飯でも食ってろ」
カズはレラを自分の右側に座らせ、朝飲んだコーンスープとコロッケサンドを昼食として渡した。
ビワには軽めでいいと、コーンスープと塩パンを一つ。
カズもビワと同様。
昼食を済ませ一時間程待つと、西方面への魔導列車が到着し、三人は二等客車に乗り、ビワが作った座布団に座って、帝都に向かう魔導列車に乗り換えために、ウエスト・ファームへと向かった。
三人が西方面の魔導列車乗り、心地良い揺れでレラがよだれを垂らし眠っている頃、帝都中心部にある高級宿屋、至高の紅花亭の一室に向い昇降機で上がる者がいた。
仮眠のつもりが目を覚ませば既に昼過ぎ、空腹のアレナリアは部屋に用意されていた果物を二つ食べる。
部屋の扉が叩かれ、やっと迎えに来たのかと扉を開けると、そこには赤色の軽装鎧を身に付けた、見知らぬ女性の騎士の姿が。
「アレナリア殿ですね」
見知らぬ女性騎士に名前を呼ばれ、アレナリアは身構える。
「ええ。貴女は?」
「わたしはレオラ様の守護騎士が一人、アスターと言います。ガザニアの代わりにアレナリア殿を迎えに来ました」
「ガザニアの代わり?」
「はい。ガザニアは報告があるため来れませんので、レオラ様の指示で代わりにわたしが」
レオラの守護騎士だと言う『アスター』は、アレナリアに証拠として一枚のメダルを見せた。
それはカズがレオラから渡された、両面が異なる二色のメダル。
金色の面には虎が、赤色の面には獅子が彫刻されており、カズが受け取った物と同じメダルだった。
「確かにレオラの…」
敬称を付けずに主人の名を言われ、顔には出さなかったが、アスターの内心ではムッとしていた。
一瞬アスターの雰囲気が変わったように思えたアレナリアは、自分に発言が失礼に当たったと言い直した。
「…失礼したわ。レオラ様の使いなのは本当のようね」
「レオラ様から直に依頼を受けた冒険者だと聞いています。なのでその格好は良しとしますが、言葉遣いには気を付けるようにしてください」
「わかりました。気を付けるわ(さすがに今まで通りには話せないわね)」
「それとこれは香水です。ガザニアから言われ持ってきました」
「ありがとう」
「使用は少量にしてください。レオラ様は香水の強い匂いを嫌います」
アレナリアは左手首に香水を一滴つけ、両手首を擦り合わせる。
「これで良い?」
「はい、大丈夫です。では、行きましょう」
アレナリアはアスターに付いて行き至高の紅花亭を出て、車道に停まっている馬車に乗る。
二人共椅子に座ると、アスターが御者に合図を送り馬車を走らせた。
馬車内部の壁四面には小さな窓が付けられており、それをカーテンで隠してある。
椅子の座面は厚く、ふかふかで正に貴族や皇族用に作られた高級な馬車だと分かる。
アレナリアはカーテンを少しずらして、窓から外の光景、多くの様々な種族や変わった乗り物を見て驚き、口を開けたまま止まっていた。
完全に田舎者丸出しの状態。
アスターの咳払いで我に返り、カーテンを閉めて大人しく目的地に着くのを待った。
その後もアスターは何も話をせず、ただ黙ってアレナリアの向かい側に静かに座っているだけ。
至高の紅花亭を出てから約二十分、馬車は裏門を抜けて建物の近くで停車した。
正面は皇族や貴族が使う入口のため、アスターとアレナリアは裏口から屋敷に入った。
建物はオリーブ王国の貴族区で見たオリーブ・モチヅキ家の半分程と小さく、庭を含めた屋敷全体だと四分の一程度。
帝都中心部にある皇族の屋敷に、庭園はあっても無駄に広い庭は必要ない、ということだろうか?
馬車を降りたアレナリアは、アスターに案内されて建物には入り、二階の一室に通された。
不思議と一人として使用人を見かけず、建物内はとても静かだった。
「この部屋で少し待っていてください。レオラ様にアレナリア殿が到着したことを伝えてきます」
「わかっ…わかりました」
そう言うと、アスターは部屋を出て行った。
アレナリアは窓から庭を見るも、やはり使用人らしき姿はなかった。
「そうだ! カズに連絡しないと。しかしやけに閑散としているお屋敷ね」
カズに念話を繋ごうとしたとき、部屋の扉が叩かれて開くと、アスターがアレナリアを呼びに戻ってきた。
「レオラ様がお会いになられます。こちらへどうぞ」
「わかりました(カズへの連絡は、レオラと会った後ね)」
アレナリアが次に案内されたのは、物置に使っているような小さな部屋。
一応アレナリア客人なのだから、決して案内するような部屋ではない、監禁するつもりでなければ。
高級宿屋で使用してなければ、アレナリアはそう思っていたであろう。
アスターと共に入った小部屋は、扉が閉まるとアレナリアの予想通り、ゆっくりと上昇した。
小部屋はアレナリアが思った通り、至高の紅花亭で初めて乗った昇降機と同じだった。
ただ至高の紅花亭の昇降機より少し広い。
上昇する昇降機が止まり、扉が開いたそこには、アスターと同じ格好をした女性騎士が一人待機していた。
「申し訳ありませんが、そちらの杖を預からせてもらいます」
アレナリアは待機していた女性騎士からチラッと手元の杖に目を移すと、了承したと頷き杖を差し出した。
待機していた女性騎士が一礼すると、アレナリアの杖を受け取ると、廊下を建物の奥へとアレナリアを案内する。
建物の廊下は思っていたよりも狭く、三人が横に並んで歩ける程度の広さしかない。
そのため、待機していた女性騎士、アレナリア、アスターの順で建物の奥へと廊下を進むことに。
アレナリアを挟んで移動しているということは、客人だと分かってはいても、警戒をしている証拠。
シックス・タウン外壁の外にゲートで移動し、町の出入りを警備する兵士に、カズのギルドカードを見せて町の中に入った。
あまり濡れてなかったカズとビワを見て、不思議に思うところもあったようだったが、町周辺では雨が降り始めてからそう時間は経ってなかったので、怪しまれる事はなかった。
前日先に来たアレナリアが、後から仲間がやって来るとでも言ってくれていたのか、町に入る際に、特に質問されたり警戒されるような事もなかった。
まだ小雨のうちに駅に行き、帝都方面の魔導列車が来る時間を駅員に確かめる。
シックス・タウンから直で帝都中心部に行く魔導列車は、三日後の朝になるらしい。
急ぐのであれば、二時間後に来る帝都とは逆方向の魔導列車に乗り、ウエスト・ファームで降りて翌日に来る帝都のセントラル・ステーション行きに魔導列車に乗るのが、一番早いとのことだった。
この時点でまだアレナリアから念話は来ず、降りる駅も不明。
ガザニアが帝都中心部と言っていたことから、駅員が言うセントラル・ステーションの可能性は高いが確定ではない。
アレナリアから念話がないのは、二人が前日途中下車して、何処かの街で一泊し、今朝目的に向けて魔導列車に乗り、まだ降りてない可能性もあった。
宿泊施設が殆どないシックス・タウンで、三日後に来る魔導列車を待つ気には慣れず、遠回りになるのを覚悟して、二時間後に来る魔導列車に乗ることに決まった。
手持ちの帝国貨幣の残金を考えると、明日の朝乗り換える魔導列車は、三等車にしなければ厳しいかも知れなかった。
かと言って、この後乗る魔導列車を三等車にすると、ウエスト・ファームまでとは言え、ビワには負担になるとカズは考えて、二等車の乗車券を購入した。
魔導列車が到着するまで、他の乗客がいないホームで、長椅子に座り待っていると、ビワが沈んだ表情をしていた。
「ねぇビワ。また自分が迷惑掛けたとか考えてるっしょ?」
「……」
レラの言葉を聞き、ゆっくりと頷いて肯定するビワ。
「あれはガザニアっちがダメだと、あちしでもわかるよ。それに気付いてたカズは、早くビワを休ませてあげないのがもっとダメダメだったと、あちしは思うなあ」
村を出発してら肩掛け鞄の中で、ずっと楽をしていただけのレラの言葉が、いつものどうでも良い戯れ言とは違い、カズの耳にハッキリと入り込み、胸にグサりと刺さる。
「耳が痛いな。今回はレラの言う通り」
「カズも反省してるって。だからビワは顔を上げる。暗い顔してるなら、起こした時みたいに、尻尾をむぎゅッてするよ。むぎゅッて」
「……ありがとうレラ。でも尻尾はやめてね」
「尻尾じゃなければいいのか、なぁ~? にっちっち」
レラは手をにぎにぎしながら、ゆっくりとビワに近付く。
その先にあるのはビワの胸。
ビワは両腕を組んで胸を隠し、レラから体を背ける。
「やめんか! セクハラ、レラ改め、セクレラ。こっちに座って、昼飯でも食ってろ」
カズはレラを自分の右側に座らせ、朝飲んだコーンスープとコロッケサンドを昼食として渡した。
ビワには軽めでいいと、コーンスープと塩パンを一つ。
カズもビワと同様。
昼食を済ませ一時間程待つと、西方面への魔導列車が到着し、三人は二等客車に乗り、ビワが作った座布団に座って、帝都に向かう魔導列車に乗り換えために、ウエスト・ファームへと向かった。
三人が西方面の魔導列車乗り、心地良い揺れでレラがよだれを垂らし眠っている頃、帝都中心部にある高級宿屋、至高の紅花亭の一室に向い昇降機で上がる者がいた。
仮眠のつもりが目を覚ませば既に昼過ぎ、空腹のアレナリアは部屋に用意されていた果物を二つ食べる。
部屋の扉が叩かれ、やっと迎えに来たのかと扉を開けると、そこには赤色の軽装鎧を身に付けた、見知らぬ女性の騎士の姿が。
「アレナリア殿ですね」
見知らぬ女性騎士に名前を呼ばれ、アレナリアは身構える。
「ええ。貴女は?」
「わたしはレオラ様の守護騎士が一人、アスターと言います。ガザニアの代わりにアレナリア殿を迎えに来ました」
「ガザニアの代わり?」
「はい。ガザニアは報告があるため来れませんので、レオラ様の指示で代わりにわたしが」
レオラの守護騎士だと言う『アスター』は、アレナリアに証拠として一枚のメダルを見せた。
それはカズがレオラから渡された、両面が異なる二色のメダル。
金色の面には虎が、赤色の面には獅子が彫刻されており、カズが受け取った物と同じメダルだった。
「確かにレオラの…」
敬称を付けずに主人の名を言われ、顔には出さなかったが、アスターの内心ではムッとしていた。
一瞬アスターの雰囲気が変わったように思えたアレナリアは、自分に発言が失礼に当たったと言い直した。
「…失礼したわ。レオラ様の使いなのは本当のようね」
「レオラ様から直に依頼を受けた冒険者だと聞いています。なのでその格好は良しとしますが、言葉遣いには気を付けるようにしてください」
「わかりました。気を付けるわ(さすがに今まで通りには話せないわね)」
「それとこれは香水です。ガザニアから言われ持ってきました」
「ありがとう」
「使用は少量にしてください。レオラ様は香水の強い匂いを嫌います」
アレナリアは左手首に香水を一滴つけ、両手首を擦り合わせる。
「これで良い?」
「はい、大丈夫です。では、行きましょう」
アレナリアはアスターに付いて行き至高の紅花亭を出て、車道に停まっている馬車に乗る。
二人共椅子に座ると、アスターが御者に合図を送り馬車を走らせた。
馬車内部の壁四面には小さな窓が付けられており、それをカーテンで隠してある。
椅子の座面は厚く、ふかふかで正に貴族や皇族用に作られた高級な馬車だと分かる。
アレナリアはカーテンを少しずらして、窓から外の光景、多くの様々な種族や変わった乗り物を見て驚き、口を開けたまま止まっていた。
完全に田舎者丸出しの状態。
アスターの咳払いで我に返り、カーテンを閉めて大人しく目的地に着くのを待った。
その後もアスターは何も話をせず、ただ黙ってアレナリアの向かい側に静かに座っているだけ。
至高の紅花亭を出てから約二十分、馬車は裏門を抜けて建物の近くで停車した。
正面は皇族や貴族が使う入口のため、アスターとアレナリアは裏口から屋敷に入った。
建物はオリーブ王国の貴族区で見たオリーブ・モチヅキ家の半分程と小さく、庭を含めた屋敷全体だと四分の一程度。
帝都中心部にある皇族の屋敷に、庭園はあっても無駄に広い庭は必要ない、ということだろうか?
馬車を降りたアレナリアは、アスターに案内されて建物には入り、二階の一室に通された。
不思議と一人として使用人を見かけず、建物内はとても静かだった。
「この部屋で少し待っていてください。レオラ様にアレナリア殿が到着したことを伝えてきます」
「わかっ…わかりました」
そう言うと、アスターは部屋を出て行った。
アレナリアは窓から庭を見るも、やはり使用人らしき姿はなかった。
「そうだ! カズに連絡しないと。しかしやけに閑散としているお屋敷ね」
カズに念話を繋ごうとしたとき、部屋の扉が叩かれて開くと、アスターがアレナリアを呼びに戻ってきた。
「レオラ様がお会いになられます。こちらへどうぞ」
「わかりました(カズへの連絡は、レオラと会った後ね)」
アレナリアが次に案内されたのは、物置に使っているような小さな部屋。
一応アレナリア客人なのだから、決して案内するような部屋ではない、監禁するつもりでなければ。
高級宿屋で使用してなければ、アレナリアはそう思っていたであろう。
アスターと共に入った小部屋は、扉が閉まるとアレナリアの予想通り、ゆっくりと上昇した。
小部屋はアレナリアが思った通り、至高の紅花亭で初めて乗った昇降機と同じだった。
ただ至高の紅花亭の昇降機より少し広い。
上昇する昇降機が止まり、扉が開いたそこには、アスターと同じ格好をした女性騎士が一人待機していた。
「申し訳ありませんが、そちらの杖を預からせてもらいます」
アレナリアは待機していた女性騎士からチラッと手元の杖に目を移すと、了承したと頷き杖を差し出した。
待機していた女性騎士が一礼すると、アレナリアの杖を受け取ると、廊下を建物の奥へとアレナリアを案内する。
建物の廊下は思っていたよりも狭く、三人が横に並んで歩ける程度の広さしかない。
そのため、待機していた女性騎士、アレナリア、アスターの順で建物の奥へと廊下を進むことに。
アレナリアを挟んで移動しているということは、客人だと分かってはいても、警戒をしている証拠。
4
お気に入りに追加
621
あなたにおすすめの小説

ハイエルフの幼女は異世界をまったりと過ごしていく ~それを助ける過保護な転移者~
まぁ
ファンタジー
事故で亡くなった日本人、黒野大河はクロノとして異世界転移するはめに。
よし、神様からチートの力をもらって、無双だ!!!
ではなく、神様の世界で厳しい修行の末に力を手に入れやっとのことで異世界転移。
目的もない異世界生活だがすぐにハイエルフの幼女とであう。
なぜか、その子が気になり世話をすることに。
神様と修行した力でこっそり無双、もらった力で快適生活を。
邪神あり勇者あり冒険者あり迷宮もありの世界を幼女とポチ(犬?)で駆け抜けます。
PS
2/12 1章を書き上げました。あとは手直しをして終わりです。
とりあえず、この1章でメインストーリーはほぼ8割終わる予定です。
伸ばそうと思えば、5割程度終了といったとこでしょうか。
2章からはまったりと?、自由に異世界を生活していきます。
以前書いたことのある話で戦闘が面白かったと感想をもらいましたので、
1章最後は戦闘を長めに書いてみました。

世界⇔異世界 THERE AND BACK!!
西順
ファンタジー
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
週一、不定期投稿していきます。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
【完結】伯爵令嬢が効率主義の権化になったら 〜厄介事(第二王子と侯爵子息)が舞い込んできたので、適当にあしらいました〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「『面倒』ですが、仕方が無いのでせめて効率的に片づける事にしましょう」
望まなかった第二王子と侯爵子息からの接触に、伯爵令嬢・セシリアは思慮深い光を瞳に宿して静かにそう呟いた。
***
社交界デビューの当日、伯爵令嬢・セシリアは立て続けのトラブルに遭遇する。
とある侯爵家子息からのちょっかい。
第二王子からの王権行使。
これは、勝手にやってくるそれらの『面倒』に、10歳の少女が類稀なる頭脳と度胸で対処していくお話。
◇ ◆ ◇
最低限の『貴族の義務』は果たしたい。
でもそれ以外は「自分がやりたい事をする」生活を送りたい。
これはそんな願望を抱く令嬢が、何故か自分の周りで次々に巻き起こる『面倒』を次々へと蹴散らせていく物語・『効率主義な令嬢』シリーズの第2部作品の【簡略編集版】です。
※完全版を読みたいという方は目次下に設置したリンクへお進みください。
※一応続きものですが、こちらの作品(第2部)からでもお読みいただけます。

チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる