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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
479 夜明け前の静かな帝都
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大陸最大の面積を持つテクサイス帝国。
大陸の西の端オリーブ王国から、東に数千キロの場所に位置する。
テクサイス帝国の人口は従属の国を含め、オリーブ王国の数百倍もおり、所有する資源は現在分かっているだけで三百倍以上、魔導技術に関しても六十年は先を進んでいる。
二百年以上前の大戦から数十年の時を経て、軍事よりも国の発展を重視するようになり、自国だけではなく従属の国の発展も考慮するようになった。
最初の十年は帝国内の治安維持が目下の課題となり、冒険者ギルドとの連携が不可欠だった。
当時の冒険者は荒くれ者が多く、帝国の考えに反発する冒険者も少なくはなかった。
権力で強制させる事も可能ではあったが、それはせず冒険者ギルドを介し、依頼というかたちで、復旧や開拓など国の事業を冒険者にさせた。
当然依頼の費用は国から冒険者ギルドに支払われるのだが、街が発展して動き出せば、自ずと冒険者ギルドには、資材の調達に運搬、復旧や開拓に赴く職人の護衛など、国が出していた依頼と同じ様な依頼が街から出されるようになる。
街とはこの場合、大きな事業をする有力者となる。
有力者が居ない街では、小さな店を持つ者達が組合を作り、国からの支援を受けて、出来るところから街を発展をさせていった。
そのため帝都から離れた土地によっては、独特の街が作られていたりもする。
代表的なのが女性ばかりが住む、裁縫と刺繍の街バイアステッチ。
街が発展すれば経済が回り、国から出す依頼が減る。
そうなれば出費は減り税収は増え、国の予算で街道の整備や、従属国の支援も出来るようになる。
二十年が経つ頃には、大戦で破壊されて放置されたままの街道や、隔離された村や街の復旧も進むようになる。
たが何十年経とうと復旧には人手が足りず、その土地に暮らす様々な種族と合同で復旧や開拓をするようになる。
最初の頃は険悪だった種族の間柄も、共に復旧や開拓をするにつれて交流が深まり、種族の違いという壁が取り払われていく。
現在帝国で様々な種族が同じ街で暮らすのは、大戦で共に戦ったからというよりは、復旧と開拓で手を取り合った方が大きいと言える。
それでも種族差別は無くならず、ひっそりと大戦前からのように暮らす種族も少なからずいる。
代表するところでは、妖精族がそれにあたる。
たが近年では帝都の治安が良くなった事で、数名の妖精族が力のある者の後ろ楯を得て、安全に暮らしている。
帝国領土には皇族が管理する土地があり、その殆どが差別を受けてきた種族や、数の少ない珍しい種族が暮らす場所になる。
そういった種族を保護して守るのが、皇族の役目であり戒めであった。
未だに酷く差別されている半人半虫をレオラが保護しているのがこれにあたる。
ただし、レオラの場合は役目としてではなく、自ら動いた結果がそうなっただけであった。
各々思う存分ところはあれど、それほど大きな問題もなく様々な種族が暮らすようになっているのが、現在の帝都テクサイス。
帝都中心部にある最大のセントラル・ステーション。
帝都中から多くの魔導列車が発着し、一日の駅利用者は十数万と、帝都郊外の駅とは比べものにならないほど多い。
商業施設と隣接しており、帝国各地から集められた様々な品々を買うことが出来る。
買い物目的で訪れる人々も多く、魔導列車に乗って来ては、外に出ることなく買い物だけをして、魔導列車に乗って帰る人々も少なからずいる。
夜が明ける大分前に到着した魔導列車から、ガザニアとアレナリアがホームに降り、広い駅の中へ。
足音だけが大きく響くセントラル・ステーションの改札を出て、駅近くの道に停まっている一台の馬車を見つけ乗り込む。
昼間は数多くの馬車が駅周辺に停まり、魔導列車から降りて来た客を待つ、所謂タクシーの馬車版。
深夜から明け方に到着する魔導列車の乗客は少なく、降りて来るか分からない客を待つ馬車は殆どいない。
一台停まっていれば良い方で、二人はその一台を見つけて乗ることが出来た。
「先ずはワタシがレオラ様に帰還の挨拶に伺う。アレナリアは〝ユウヒの片腕〟の代表としてレオラ様に会ってもらう」
「カズ達が到着するの待ってくれないの?」
「ワタシは予定より長く村に滞在したんだ。これ以上レオラ様への報告を遅れさせるわけにはいかない!」
「……わかったわ」
「その格好での面会は失礼になる。シャワーを浴びて、衣服の汚れも落としてもらう。本来ならもっとましな服に着替えてもらうとこだが、アレナリアのサイズをすぐに用意は難しい」
「洗ってる時間がないから、服はクリアでキレイにする(どうせ子供用しかないって言いたいんでしょ! 小さくて悪かったわね!)」
アレナリアは心の中で叫んだ。
他にも服は持っているが、着ているもの以外は、全部ビワが持つバッグの中に入っているので、現在替えの服は無い。
「香水は…冒険者では持ってないか。こちらで用意する」
「外でレオラと会うのとは違って面倒ね」
「レオラ様は帝国の第六皇女で在られる。本来なら会う事さえ難しい御方(ましてや、素性もよく分からない冒険者に…)」
「私にそれを言わないでほしいわね。接触して来たのはレオラの方なんだから(やっぱり皇女なのは本当なのね)」
「っ……わかっている。だからこうしてレオラ様の元にお連れするようにしている(あの軟弱者を置いてこれたから、とりあえずはよしとしよう。あとはアレナリアがレオラ様に余計な事を言わなければ)」
ガザニアは少々不安もあったが、アレナリアの言葉よりも、守護騎士である自分の言葉をレオラは信じる、と。
「アレナリアはこの宿で支度をして待て。時間になったら迎えに来る。受付でワタシの名を出し、これを渡して部屋を用意してもらえ」
「紙? わかったわ」
アレナリアはガザニアから紋章が入った名刺のような小さな紙を受け取り、一人馬車を降りた。
馬車はアレナリアが降りると走り出し、二つ先の角を曲がり見えなくなった。
宿屋と言うよりは、高級ホテルのような佇まい。
七階建ての宿屋の壁や床は、大理石のような見た目の石材が使われており、今まで通って来た街の建物より立派な造りをしていた。
この宿屋が特別大きいわけではなく、周囲の建物全てが大きく立派だった。
道も車道と歩道が別れており、街路樹も植えれている。
アレナリアは『至高の紅花亭』と書かれた宿屋の中に入り、受付にあった呼び鈴を鳴らした。
作りもそうだが、夜明け前にも関わらず、高級宿屋が開いている事にもアレナリアは驚いていた。
一分もしないうちに、ピシッとしたスーツを着た男性従業員が、眠そうな顔もせず出てきた。
男性従業員は一瞬表情を曇らせようとしたが、何事もなかったかのように、受付で待つ薄汚れた一人の小さなアレナリアに、穏やかな口調で話し掛けた。
「いらっしゃいませ。ご予約はありますでしょうか?」
こんな時間に宿泊の予約が入ってないのは承知しているが、受けた日付の間違いがないとも言い切れない。
地方の貴族が急きょ訪れた可能性がないわけでもない。
そのため男性従業員は、初手の判断を誤らない様に注意し、失礼のない対応をする。
「ないわ。一緒に来た人にここを紹介されて、これを渡すように言われたの」
アレナリアは受付に一枚の小さな紙を置き、渡してきたガザニアの名前を出した。
男性従業員が紙を手に取って、そこに短く書かれた文字を読み、裏返して紋章を確認すると、表情を一変させ、部屋まで案内すると受付から出てきた。
男性従業員に付いて行くと、近くの壁に手を触れて魔力を流した。
するの正面の扉が横に開き、中は2メートル四方の何もない小部屋。
「え……? (この部屋は何? 私、誰かの使用人か奴隷だとでも思われてるの?)」
アレナリアが馬鹿にされたと思い、文句を言おうとしたとき、男性従業員が先に狭い小部屋に入り、アレナリアを招いた。
「足元にお気をつけてお入りください」
「ここは何?」
当然のごとく疑問に思っていたアレナリアは、男性従業員に質問を投げ掛けた。
「こちらでお部屋のある上層階まで、ご案内いたします」
「……?」
アレナリアの反応を見た男性従業員は、小部屋を『昇降機』という帝国が作り出した魔道具だと答え、その用途を説明した。
「そんなものが……」
驚いているアレナリアは、男性従業員に高級感漂う部屋に案内された。
最上階でないが、大きなベッドがある寝室が二部屋に、リビングには五人が余裕で座れるソファーと大きなテーブル、更に様々な調理器具が用意されたキッチンと、シャワーだけではなく二人が足を伸ばして入れる程の湯船付きの風呂場まであった。
外見からしても、明らかに豪商や貴族が利用する高級宿屋なのは分かる。
一泊金貨何十枚するのか、考えるだけでも恐ろしい。
部屋を見たアレナリアは、手持ちのお金に不安を残しつつも、ガザニアが案内した宿屋なのだから、支払いは大丈夫だろうと、とりあえずシャワーを浴びて、衣服の汚れを〈クリア〉の魔法で落とし、迎えが来るまで仮眠を取ることにした。
まだ暗いので、カズへの念話連絡は後程とした。
大陸の西の端オリーブ王国から、東に数千キロの場所に位置する。
テクサイス帝国の人口は従属の国を含め、オリーブ王国の数百倍もおり、所有する資源は現在分かっているだけで三百倍以上、魔導技術に関しても六十年は先を進んでいる。
二百年以上前の大戦から数十年の時を経て、軍事よりも国の発展を重視するようになり、自国だけではなく従属の国の発展も考慮するようになった。
最初の十年は帝国内の治安維持が目下の課題となり、冒険者ギルドとの連携が不可欠だった。
当時の冒険者は荒くれ者が多く、帝国の考えに反発する冒険者も少なくはなかった。
権力で強制させる事も可能ではあったが、それはせず冒険者ギルドを介し、依頼というかたちで、復旧や開拓など国の事業を冒険者にさせた。
当然依頼の費用は国から冒険者ギルドに支払われるのだが、街が発展して動き出せば、自ずと冒険者ギルドには、資材の調達に運搬、復旧や開拓に赴く職人の護衛など、国が出していた依頼と同じ様な依頼が街から出されるようになる。
街とはこの場合、大きな事業をする有力者となる。
有力者が居ない街では、小さな店を持つ者達が組合を作り、国からの支援を受けて、出来るところから街を発展をさせていった。
そのため帝都から離れた土地によっては、独特の街が作られていたりもする。
代表的なのが女性ばかりが住む、裁縫と刺繍の街バイアステッチ。
街が発展すれば経済が回り、国から出す依頼が減る。
そうなれば出費は減り税収は増え、国の予算で街道の整備や、従属国の支援も出来るようになる。
二十年が経つ頃には、大戦で破壊されて放置されたままの街道や、隔離された村や街の復旧も進むようになる。
たが何十年経とうと復旧には人手が足りず、その土地に暮らす様々な種族と合同で復旧や開拓をするようになる。
最初の頃は険悪だった種族の間柄も、共に復旧や開拓をするにつれて交流が深まり、種族の違いという壁が取り払われていく。
現在帝国で様々な種族が同じ街で暮らすのは、大戦で共に戦ったからというよりは、復旧と開拓で手を取り合った方が大きいと言える。
それでも種族差別は無くならず、ひっそりと大戦前からのように暮らす種族も少なからずいる。
代表するところでは、妖精族がそれにあたる。
たが近年では帝都の治安が良くなった事で、数名の妖精族が力のある者の後ろ楯を得て、安全に暮らしている。
帝国領土には皇族が管理する土地があり、その殆どが差別を受けてきた種族や、数の少ない珍しい種族が暮らす場所になる。
そういった種族を保護して守るのが、皇族の役目であり戒めであった。
未だに酷く差別されている半人半虫をレオラが保護しているのがこれにあたる。
ただし、レオラの場合は役目としてではなく、自ら動いた結果がそうなっただけであった。
各々思う存分ところはあれど、それほど大きな問題もなく様々な種族が暮らすようになっているのが、現在の帝都テクサイス。
帝都中心部にある最大のセントラル・ステーション。
帝都中から多くの魔導列車が発着し、一日の駅利用者は十数万と、帝都郊外の駅とは比べものにならないほど多い。
商業施設と隣接しており、帝国各地から集められた様々な品々を買うことが出来る。
買い物目的で訪れる人々も多く、魔導列車に乗って来ては、外に出ることなく買い物だけをして、魔導列車に乗って帰る人々も少なからずいる。
夜が明ける大分前に到着した魔導列車から、ガザニアとアレナリアがホームに降り、広い駅の中へ。
足音だけが大きく響くセントラル・ステーションの改札を出て、駅近くの道に停まっている一台の馬車を見つけ乗り込む。
昼間は数多くの馬車が駅周辺に停まり、魔導列車から降りて来た客を待つ、所謂タクシーの馬車版。
深夜から明け方に到着する魔導列車の乗客は少なく、降りて来るか分からない客を待つ馬車は殆どいない。
一台停まっていれば良い方で、二人はその一台を見つけて乗ることが出来た。
「先ずはワタシがレオラ様に帰還の挨拶に伺う。アレナリアは〝ユウヒの片腕〟の代表としてレオラ様に会ってもらう」
「カズ達が到着するの待ってくれないの?」
「ワタシは予定より長く村に滞在したんだ。これ以上レオラ様への報告を遅れさせるわけにはいかない!」
「……わかったわ」
「その格好での面会は失礼になる。シャワーを浴びて、衣服の汚れも落としてもらう。本来ならもっとましな服に着替えてもらうとこだが、アレナリアのサイズをすぐに用意は難しい」
「洗ってる時間がないから、服はクリアでキレイにする(どうせ子供用しかないって言いたいんでしょ! 小さくて悪かったわね!)」
アレナリアは心の中で叫んだ。
他にも服は持っているが、着ているもの以外は、全部ビワが持つバッグの中に入っているので、現在替えの服は無い。
「香水は…冒険者では持ってないか。こちらで用意する」
「外でレオラと会うのとは違って面倒ね」
「レオラ様は帝国の第六皇女で在られる。本来なら会う事さえ難しい御方(ましてや、素性もよく分からない冒険者に…)」
「私にそれを言わないでほしいわね。接触して来たのはレオラの方なんだから(やっぱり皇女なのは本当なのね)」
「っ……わかっている。だからこうしてレオラ様の元にお連れするようにしている(あの軟弱者を置いてこれたから、とりあえずはよしとしよう。あとはアレナリアがレオラ様に余計な事を言わなければ)」
ガザニアは少々不安もあったが、アレナリアの言葉よりも、守護騎士である自分の言葉をレオラは信じる、と。
「アレナリアはこの宿で支度をして待て。時間になったら迎えに来る。受付でワタシの名を出し、これを渡して部屋を用意してもらえ」
「紙? わかったわ」
アレナリアはガザニアから紋章が入った名刺のような小さな紙を受け取り、一人馬車を降りた。
馬車はアレナリアが降りると走り出し、二つ先の角を曲がり見えなくなった。
宿屋と言うよりは、高級ホテルのような佇まい。
七階建ての宿屋の壁や床は、大理石のような見た目の石材が使われており、今まで通って来た街の建物より立派な造りをしていた。
この宿屋が特別大きいわけではなく、周囲の建物全てが大きく立派だった。
道も車道と歩道が別れており、街路樹も植えれている。
アレナリアは『至高の紅花亭』と書かれた宿屋の中に入り、受付にあった呼び鈴を鳴らした。
作りもそうだが、夜明け前にも関わらず、高級宿屋が開いている事にもアレナリアは驚いていた。
一分もしないうちに、ピシッとしたスーツを着た男性従業員が、眠そうな顔もせず出てきた。
男性従業員は一瞬表情を曇らせようとしたが、何事もなかったかのように、受付で待つ薄汚れた一人の小さなアレナリアに、穏やかな口調で話し掛けた。
「いらっしゃいませ。ご予約はありますでしょうか?」
こんな時間に宿泊の予約が入ってないのは承知しているが、受けた日付の間違いがないとも言い切れない。
地方の貴族が急きょ訪れた可能性がないわけでもない。
そのため男性従業員は、初手の判断を誤らない様に注意し、失礼のない対応をする。
「ないわ。一緒に来た人にここを紹介されて、これを渡すように言われたの」
アレナリアは受付に一枚の小さな紙を置き、渡してきたガザニアの名前を出した。
男性従業員が紙を手に取って、そこに短く書かれた文字を読み、裏返して紋章を確認すると、表情を一変させ、部屋まで案内すると受付から出てきた。
男性従業員に付いて行くと、近くの壁に手を触れて魔力を流した。
するの正面の扉が横に開き、中は2メートル四方の何もない小部屋。
「え……? (この部屋は何? 私、誰かの使用人か奴隷だとでも思われてるの?)」
アレナリアが馬鹿にされたと思い、文句を言おうとしたとき、男性従業員が先に狭い小部屋に入り、アレナリアを招いた。
「足元にお気をつけてお入りください」
「ここは何?」
当然のごとく疑問に思っていたアレナリアは、男性従業員に質問を投げ掛けた。
「こちらでお部屋のある上層階まで、ご案内いたします」
「……?」
アレナリアの反応を見た男性従業員は、小部屋を『昇降機』という帝国が作り出した魔道具だと答え、その用途を説明した。
「そんなものが……」
驚いているアレナリアは、男性従業員に高級感漂う部屋に案内された。
最上階でないが、大きなベッドがある寝室が二部屋に、リビングには五人が余裕で座れるソファーと大きなテーブル、更に様々な調理器具が用意されたキッチンと、シャワーだけではなく二人が足を伸ばして入れる程の湯船付きの風呂場まであった。
外見からしても、明らかに豪商や貴族が利用する高級宿屋なのは分かる。
一泊金貨何十枚するのか、考えるだけでも恐ろしい。
部屋を見たアレナリアは、手持ちのお金に不安を残しつつも、ガザニアが案内した宿屋なのだから、支払いは大丈夫だろうと、とりあえずシャワーを浴びて、衣服の汚れを〈クリア〉の魔法で落とし、迎えが来るまで仮眠を取ることにした。
まだ暗いので、カズへの念話連絡は後程とした。
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